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第2章 仮想世界閉じ込め

引退理由

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「俺が引退した理由は二年半前、母さんがガンにかかって入院したのが始まりだった」

母さんは再婚してそれから俺達を支え続けた

俺がゲームで世界大会に出場できたのも母さんと奏太さんのお陰なのだ。

しかし母さんが心臓がんにかかってしまい心臓移植やなんやかんやでアメリカの病院に入ることになってたくさんお金が必要になってしまったためゲームの優勝賞金などで払った結果優勝賞金はなくなりゲーム用のハイスペックパソコンもメンテナンスなどが出来ないためそのまま引退となってしまった。

でも今は学校にしっかり行ってるしそれより今は何にも求められないし遊ぶのは小さいときからこの幼なじみの綺羅と京介だけ

そんな世界が好きだった。

しかし今では新たな仲間や巫女鳥たちが居る最初は顔見知りだけだった人も今では仲の良い友達だ。

「そんなわけがあったんだ」

「そうだったんですか」

巫女鳥は泣いていた。

そこに綺羅が帰ってきた。

「たっだいまって何ミコト泣かせてんの台助」

「いやちがっそのあの」

「ミコトを泣かすな」

綺羅の強烈なパンチが俺の顔面に打ち込まれた

「痛って何すんだよ」

「違うの台助さんは悪くない」

「あれ口調変わってない」

「いやなんかですげーむに代わってしまったからその常人語にした方が良いかなって」

そこに俺がツッコミを入れる。

「ちょっと俺の事忘れてないパンチ食らったままなんですけど」

「ごめん台助」

「まぁ良いけどさ、綺羅現状は分かってるのか?」

「一通りねこの世界のログアウト機能を復活させるには十個のキーアイテムが必要らしいさっき告知された」

「場所とかは公開されてるのか?」

「一通りねでも難度高過ぎてだれもクリア出来てないのがほとんど」

「そうか」

ギルトテーブルに移動してメールを開く

「これがあるダンションか」

1、真·奈落

2、精霊園・奥地

3、眠りの樹海・東

4、真夢の心意

5、聖魂の決意(クエストクリア報酬)

6、時の狭間・聖

7、闇の町解放(クエストクリア報酬)

8、謎の夢の列車(クエストクリア報酬)

9、謎の夢の列車2部 異世界駅(クエストクリア報酬)

10、神の館

の10個

「あれ真·奈落さっきクリアしてきたけど」

「あれを一人でクリアしたの?」

「やっぱし台助さんは人外ですね」

「ゲームの世界だけだけどなw」

「なんか変なアイテムなかった?」

ふとクリアしたときに落ちていた玉を思い出す。

「これなんかどうだ」

拾った玉をテーブルに出す

「アイテム名は解放の信玉」
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