33 / 35
33.何よりの贈り物 END
しおりを挟む
sideスヴェイン
療養中の部屋は静寂に包まれている。いつも通り見舞いに来たレティが部屋を後にすると、その静けさは一層際立つように感じられた。
捕虜の件でレティには心配をかけてしまった。目を開けた時、青ざめたレティの顔が忘れられない。
あれから毎日、レティが邸に来てくれる。
が、最近、レティの滞在時間が徐々に短くなっていることに気付いていた。確かに、俺の回復が進んでいるのだから、それも当然のことだ。だが、それでもどこか胸に引っかかる。
そんなある日、見舞いに来た隊員の言葉が胸をざわつかせた。
「隊長。この前ロラン子爵令嬢、一人で夜会にいらっしゃいましたよ。何やら踊っている人たちを羨ましそうに見いっていたような気がします」
「なに?」
思わず声が漏れる。
俺が療養している間に一人で夜会へ? 聞いていない……。
俺に気を遣ったのだろうか。それとも断れない事情があったのか?
さらに別の隊員が、別の報告をしてきた。
「俺は執事と一緒に買い物をしているところを見かけましたよ。ロラン子爵令嬢の執事、若いですよね」
バレンか……。
仲の良い執事とはいえ、俺がこうして動けない間に二人きりで買い物だなんて。くっ、このような状態でなければ、俺が付き合えたのに。
「俺も見かけましたよ。お忍びっぽい雰囲気で歩いていましたね」
「お忍び……」
その言葉が頭に引っかかる。まさか、浮気?
レティに限ってそんなことは……。だが、最近の彼女の行動にはどこか引っかかる点があるのも事実だ。
隊員たちの何気ない会話や、共通の知人から耳にした噂話が、次第に俺の胸に不安を植え付ける。
「先日、夜会でロラン子爵令嬢が令息と楽しそうにお話されていたそうですよ」
「最近、よくあの商会の若き跡取りと一緒にいるのを見かけます。何か取り引きでもしているのかしら? それとも……」
王宮のメイドたちの噂話にすら、彼女の行動が取り沙汰されている。何か隠しているのではないか……。
見舞いに来るレティの表情にも微妙な変化を感じていた。視線をそらしたり、言葉を選んだりする様子が、さらに疑念を掻き立てる。
レティ……。
胸の中で渦巻く不安と疑念を抱えながら、何も聞けずにいた。
*****
数日悩んだが、意を決して、見舞いに来たレティに切り出す。
レティを疑ったままではいけない。
「レティ、何か隠し事はないか?」
不意に口をついた言葉に、彼女は驚いたように目を見開いた。
「え? なぜです?」
その声はわずかに戸惑いを含んでいる。
なぜ? とは?
俺は一瞬言葉に詰まり、彼女の表情を探るように見つめた。だが、その瞳の奥には何の曇りも見えない。ただ、少し困惑しているような色だけがあった。
「いや、なければいいんだ。ただ、少し気になっただけだ」
苦しい言い訳を口にしながら、俺は目を逸らした。
自分が何かを疑っていることを伝えるわけにはいかない。それが間違いであっても、そうでなくても、俺には、どうすることもできないからだ。
「そうですか?」
彼女は静かに微笑み、そっと立ち上がった。その動作はいつも通りに優雅で、何も変わらないように見えたのに、どこか冷たいものを感じた。
その日から、レティが見舞いに来なくなった。
最初はただの偶然だと思った。きっと何か急用があったのだろう、と自分に言い聞かせた。だが、翌日も、その次の日も彼女の姿を見ることはなかった。
焦りと不安が胸を締めつける。俺が放った言葉が原因なのだろうか? 彼女を傷つけてしまったのだろうか?
「スヴェイン様、最近レティシア様がいらっしゃらないようですが……何かあったのですか?」
執事の何気ない問いかけが、さらに心に刺さる。
俺は言葉を濁すしかなかった。理由を説明することもできず、ただ胸の中に渦巻く後悔と不安を抱えたまま、レティの姿を待ち続ける日々が始まったのだった。
*****
怪我も治り、そろそろトレーニングでも、と準備をしていると、満面の笑みを浮かべたレティが邸にやってきた。
ああ、レティだ。顔を見た瞬間、安堵する自分がいた。
しばらく会っていなかったせいか、輝きが増しているように見える。
「スヴェイン様、少し目を閉じていただけますか?」
彼女の声はどこか弾むようで、俺は言われるがまま目を閉じた。
しばらくして「どうぞ」と促され、ゆっくりと瞳を開くと、そこには色とりどりの贈り物が並んでいた。
「これは……?」
「今日は、スヴェイン様の誕生日ですわ。これは、私からのプレゼントです」
目の前には、上質な布で作られた手袋や、俺が以前ぼやいた腰当たりの軽減を考慮した剣帯などが置かれていた。さらに、一冊の豪華な装丁の本もある。それは、俺がまだ青年だった頃、憧れた英雄の物語だ。もう廃版のはずなのに。
「スヴェイン様が喜んでくださるよう、一つ一つ選びましたわ。最近は、今日まで我慢できず、うっかり言ってしまいそうでしたので、訪問を我慢しておりましたの。驚いていただけました?」
その言葉とともに、レティは少しだけ、はにかんだ笑みを浮かべた。
「ああ、驚いた。もしかしてバレンと選んだのか?」
「ええ。彼の助けを借りて、いろいろと調整をしていましたの。スヴェイン様の好みを知るには、近くで見ている人の意見が必要でしたから」
俺の疑念や不安は、一気に消え去った。それどころか、胸にこみ上げる感謝と安堵で、言葉が詰まりそうになる。
「こんなにたくさん準備したのか?」
「婚約者としてお祝いするのは今年で最後ですもの。気合いを入れましたわ! この手袋は、系列の商会に相談していましたの。スヴェイン様のために、少しでも身に付けやすいものを用意したかったのです。夜会に出て流行りを調査しましたが、このデザインが一番お似合いですわ」
その一言ですべてが繋がった。
隊員たちが話していた彼女の買い物や夜会への参加も、すべてこの日のためだったのだ。
「ありがとう、レティ。本当に、ありがとう。俺は……幸せ者だ」
素直な気持ちが言葉としてこぼれる。
するとレティはそっと微笑み、俺の手に触れた。その触れ方は控えめで、けれど確かな温もりがあった。
「スヴェイン様が、少しでも笑顔でいてくださるのが、私の幸せですの。内緒にしていてごめんなさい。来年は妻としてお祝いいたしますわ」
部屋の窓から差し込む柔らかな光が、レティの笑顔を照らし出す。その輝きはどんな宝石よりも美しく、俺はただ、その瞬間を胸に焼き付けた。
その瞬間、俺は確信した。
彼女の存在こそが、俺の人生において何よりの贈り物だということを。
END
療養中の部屋は静寂に包まれている。いつも通り見舞いに来たレティが部屋を後にすると、その静けさは一層際立つように感じられた。
捕虜の件でレティには心配をかけてしまった。目を開けた時、青ざめたレティの顔が忘れられない。
あれから毎日、レティが邸に来てくれる。
が、最近、レティの滞在時間が徐々に短くなっていることに気付いていた。確かに、俺の回復が進んでいるのだから、それも当然のことだ。だが、それでもどこか胸に引っかかる。
そんなある日、見舞いに来た隊員の言葉が胸をざわつかせた。
「隊長。この前ロラン子爵令嬢、一人で夜会にいらっしゃいましたよ。何やら踊っている人たちを羨ましそうに見いっていたような気がします」
「なに?」
思わず声が漏れる。
俺が療養している間に一人で夜会へ? 聞いていない……。
俺に気を遣ったのだろうか。それとも断れない事情があったのか?
さらに別の隊員が、別の報告をしてきた。
「俺は執事と一緒に買い物をしているところを見かけましたよ。ロラン子爵令嬢の執事、若いですよね」
バレンか……。
仲の良い執事とはいえ、俺がこうして動けない間に二人きりで買い物だなんて。くっ、このような状態でなければ、俺が付き合えたのに。
「俺も見かけましたよ。お忍びっぽい雰囲気で歩いていましたね」
「お忍び……」
その言葉が頭に引っかかる。まさか、浮気?
レティに限ってそんなことは……。だが、最近の彼女の行動にはどこか引っかかる点があるのも事実だ。
隊員たちの何気ない会話や、共通の知人から耳にした噂話が、次第に俺の胸に不安を植え付ける。
「先日、夜会でロラン子爵令嬢が令息と楽しそうにお話されていたそうですよ」
「最近、よくあの商会の若き跡取りと一緒にいるのを見かけます。何か取り引きでもしているのかしら? それとも……」
王宮のメイドたちの噂話にすら、彼女の行動が取り沙汰されている。何か隠しているのではないか……。
見舞いに来るレティの表情にも微妙な変化を感じていた。視線をそらしたり、言葉を選んだりする様子が、さらに疑念を掻き立てる。
レティ……。
胸の中で渦巻く不安と疑念を抱えながら、何も聞けずにいた。
*****
数日悩んだが、意を決して、見舞いに来たレティに切り出す。
レティを疑ったままではいけない。
「レティ、何か隠し事はないか?」
不意に口をついた言葉に、彼女は驚いたように目を見開いた。
「え? なぜです?」
その声はわずかに戸惑いを含んでいる。
なぜ? とは?
俺は一瞬言葉に詰まり、彼女の表情を探るように見つめた。だが、その瞳の奥には何の曇りも見えない。ただ、少し困惑しているような色だけがあった。
「いや、なければいいんだ。ただ、少し気になっただけだ」
苦しい言い訳を口にしながら、俺は目を逸らした。
自分が何かを疑っていることを伝えるわけにはいかない。それが間違いであっても、そうでなくても、俺には、どうすることもできないからだ。
「そうですか?」
彼女は静かに微笑み、そっと立ち上がった。その動作はいつも通りに優雅で、何も変わらないように見えたのに、どこか冷たいものを感じた。
その日から、レティが見舞いに来なくなった。
最初はただの偶然だと思った。きっと何か急用があったのだろう、と自分に言い聞かせた。だが、翌日も、その次の日も彼女の姿を見ることはなかった。
焦りと不安が胸を締めつける。俺が放った言葉が原因なのだろうか? 彼女を傷つけてしまったのだろうか?
「スヴェイン様、最近レティシア様がいらっしゃらないようですが……何かあったのですか?」
執事の何気ない問いかけが、さらに心に刺さる。
俺は言葉を濁すしかなかった。理由を説明することもできず、ただ胸の中に渦巻く後悔と不安を抱えたまま、レティの姿を待ち続ける日々が始まったのだった。
*****
怪我も治り、そろそろトレーニングでも、と準備をしていると、満面の笑みを浮かべたレティが邸にやってきた。
ああ、レティだ。顔を見た瞬間、安堵する自分がいた。
しばらく会っていなかったせいか、輝きが増しているように見える。
「スヴェイン様、少し目を閉じていただけますか?」
彼女の声はどこか弾むようで、俺は言われるがまま目を閉じた。
しばらくして「どうぞ」と促され、ゆっくりと瞳を開くと、そこには色とりどりの贈り物が並んでいた。
「これは……?」
「今日は、スヴェイン様の誕生日ですわ。これは、私からのプレゼントです」
目の前には、上質な布で作られた手袋や、俺が以前ぼやいた腰当たりの軽減を考慮した剣帯などが置かれていた。さらに、一冊の豪華な装丁の本もある。それは、俺がまだ青年だった頃、憧れた英雄の物語だ。もう廃版のはずなのに。
「スヴェイン様が喜んでくださるよう、一つ一つ選びましたわ。最近は、今日まで我慢できず、うっかり言ってしまいそうでしたので、訪問を我慢しておりましたの。驚いていただけました?」
その言葉とともに、レティは少しだけ、はにかんだ笑みを浮かべた。
「ああ、驚いた。もしかしてバレンと選んだのか?」
「ええ。彼の助けを借りて、いろいろと調整をしていましたの。スヴェイン様の好みを知るには、近くで見ている人の意見が必要でしたから」
俺の疑念や不安は、一気に消え去った。それどころか、胸にこみ上げる感謝と安堵で、言葉が詰まりそうになる。
「こんなにたくさん準備したのか?」
「婚約者としてお祝いするのは今年で最後ですもの。気合いを入れましたわ! この手袋は、系列の商会に相談していましたの。スヴェイン様のために、少しでも身に付けやすいものを用意したかったのです。夜会に出て流行りを調査しましたが、このデザインが一番お似合いですわ」
その一言ですべてが繋がった。
隊員たちが話していた彼女の買い物や夜会への参加も、すべてこの日のためだったのだ。
「ありがとう、レティ。本当に、ありがとう。俺は……幸せ者だ」
素直な気持ちが言葉としてこぼれる。
するとレティはそっと微笑み、俺の手に触れた。その触れ方は控えめで、けれど確かな温もりがあった。
「スヴェイン様が、少しでも笑顔でいてくださるのが、私の幸せですの。内緒にしていてごめんなさい。来年は妻としてお祝いいたしますわ」
部屋の窓から差し込む柔らかな光が、レティの笑顔を照らし出す。その輝きはどんな宝石よりも美しく、俺はただ、その瞬間を胸に焼き付けた。
その瞬間、俺は確信した。
彼女の存在こそが、俺の人生において何よりの贈り物だということを。
END
842
あなたにおすすめの小説
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】記憶を失ったらあなたへの恋心も消えました。
ごろごろみかん。
恋愛
婚約者には、何よりも大切にしている義妹がいる、らしい。
ある日、私は階段から転がり落ち、目が覚めた時には全てを忘れていた。
対面した婚約者は、
「お前がどうしても、というからこの婚約を結んだ。そんなことも覚えていないのか」
……とても偉そう。日記を見るに、以前の私は彼を慕っていたらしいけれど。
「階段から転げ落ちた衝撃であなたへの恋心もなくなったみたいです。ですから婚約は解消していただいて構いません。今まで無理を言って申し訳ありませんでした」
今の私はあなたを愛していません。
気弱令嬢(だった)シャーロットの逆襲が始まる。
☆タイトルコロコロ変えてすみません、これで決定、のはず。
☆商業化が決定したため取り下げ予定です(完結まで更新します)
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
【完結】ずっと、ずっとあなたを愛していました 〜後悔も、懺悔も今更いりません〜
高瀬船
恋愛
リスティアナ・メイブルムには二歳年上の婚約者が居る。
婚約者は、国の王太子で穏やかで優しく、婚約は王命ではあったが仲睦まじく関係を築けていた。
それなのに、突然ある日婚約者である王太子からは土下座をされ、婚約を解消して欲しいと願われる。
何故、そんな事に。
優しく微笑むその笑顔を向ける先は確かに自分に向けられていたのに。
婚約者として確かに大切にされていたのに何故こうなってしまったのか。
リスティアナの思いとは裏腹に、ある時期からリスティアナに悪い噂が立ち始める。
悪い噂が立つ事など何もしていないのにも関わらず、リスティアナは次第に学園で、夜会で、孤立していく。
妹なんだから助けて? お断りします
たくわん
恋愛
美しく聡明な令嬢エリーゼ。だが、母の死後に迎えられた継母マルグリットによって、彼女の人生は一変する。実母が残した財産は継母に奪われ、華やかなドレスは義姉たちに着られ、エリーゼ自身は使用人同然の扱いを受ける。そんなある日――。
【完結】身勝手な旦那様と離縁したら、異国で我が子と幸せになれました
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
恋愛
腹を痛めて産んだ子を蔑ろにする身勝手な旦那様、離縁してくださいませ!
完璧な人生だと思っていた。優しい夫、大切にしてくれる義父母……待望の跡取り息子を産んだ私は、彼らの仕打ちに打ちのめされた。腹を痛めて産んだ我が子を取り戻すため、バレンティナは離縁を選ぶ。復讐する気のなかった彼女だが、新しく出会った隣国貴族に一目惚れで口説かれる。身勝手な元婚家は、嘘がバレて自業自得で没落していった。
崩壊する幸せ⇒異国での出会い⇒ハッピーエンド
元婚家の自業自得ざまぁ有りです。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/10/07……アルファポリス、女性向けHOT4位
2022/10/05……カクヨム、恋愛週間13位
2022/10/04……小説家になろう、恋愛日間63位
2022/09/30……エブリスタ、トレンド恋愛19位
2022/09/28……連載開始
二度目の人生は離脱を目指します
橋本彩里(Ayari)
恋愛
エレナは一度死に戻り、二度目の人生を生きることになった。
一度目は親友のマリアンヌにあらゆるものを奪われ、はめられた人生。
今回は関わらずにいこうと、マリアンヌとの初めての顔合わせで倒れたのを機に病弱と偽り王都から身を遠ざけることにする。
人生二度目だから自身が快適に過ごすために、マリアンヌと距離を取りながらあちこちに顔を出していたら、なぜかマリアンヌの取り巻き男性、死に戻り前は髪色で呼んでいた五人、特に黒いのがしつこっ、……男たちが懐いてきて。
一度目の人生は何が起っていたのか。
今度こそ平穏にいきたいエレナだがいつの間にか渦中に巻き込まれ――。
【完結】旦那様、その真実の愛とお幸せに
おのまとぺ
恋愛
「真実の愛を見つけてしまった。申し訳ないが、君とは離縁したい」
結婚三年目の祝いの席で、遅れて現れた夫アントンが放った第一声。レミリアは驚きつつも笑顔を作って夫を見上げる。
「承知いたしました、旦那様。その恋全力で応援します」
「え?」
驚愕するアントンをそのままに、レミリアは宣言通りに片想いのサポートのような真似を始める。呆然とする者、訝しむ者に見守られ、迫りつつある別れの日を二人はどういった形で迎えるのか。
◇真実の愛に目覚めた夫を支える妻の話
◇元サヤではありません
◇全56話完結予定
記憶を失くした彼女の手紙 消えてしまった完璧な令嬢と、王子の遅すぎた後悔の話
甘糖むい
恋愛
婚約者であるシェルニア公爵令嬢が記憶喪失となった。
王子はひっそりと喜んだ。これで愛するクロエ男爵令嬢と堂々と結婚できると。
その時、王子の元に一通の手紙が届いた。
そこに書かれていたのは3つの願いと1つの真実。
王子は絶望感に苛まれ後悔をする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる