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何故喚ばれたのか?
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「まず、君のいる世界は君の想像通り君がいた世界ではないねぇ。言わば君の状況は異世界召喚って所だねぇ。それから…。」
やっと話す気になった奴がまず語り始めたのは俺が突如連れてこられたこの世界の事。
人族の他に魔族、獣人族が国を形成している魔女っ子アニメのような魔法が存在する世界。
この世界の人族は魔族程ではないが、魔法を使える種族。彼等は成人の証として自身に付き従う召喚獣を召喚する習わしがあり、聖獣や魔獣が召喚されるらしい。
どうやら俺がこの世界に来た原因はあのプロイとかいう国の王子トリなんちゃらの成人の証として俺が喚ばれ……たのか??
「いや、待て。」
説明して自身の役目は果たしたと言わんばかりに清々しい顔でお茶を啜る変態に待ったをかける。
「俺は獣じゃねぇぞ。」
よく考えりゃあ、その召喚獣の召喚で俺が喚ばれた理由が説明されてねぇ。俺は聖獣でも魔獣でもない。人間だ。
説明するならきちんと最後まで説明しろとジロリと変態を見ると、変態の翠の瞳がじっとこちらを見た。そしてチラリと俺の服握ったままお茶を飲むミドリを見た。
「…そうだねぇ。君は異世界人。召喚獣のどれにも当て嵌まらない存在。本来の用途では喚び出されない存在。…まぁ、たまたま繋がっちゃったんじゃないかなぁ、君の世界と。」
「……たまたま? 」
「そうそう、たまたま。…じゃ、君の身体の状態と今後の話だけどねぇ。」
「絶対たまたまじゃねぇだろ。」
偶然で片付けて話を進めようとする変態の言葉を遮り、制止する。俺の召喚を偶然で片付けるには色々とおかしい所があり過ぎる。
『本当に今世の《選帝の獣》は異色なのだな。』
白龍は俺の事を今世の《せんていの獣》と呼んだ。白龍も夢の中のこの変態も俺には役割があるような事を言っていた。
「《せんていの獣》。」
この変態は一番説明しなければいけない事をはぐらかしている気がする。この言葉が何を意味するかは分からないが、ぽそりと呟くと眉がピクリと動いた。
睨む俺をじっと見て、またミドリを見て、今度は窓から空を見上げると、不快の色をその表情に覗かせて、金色の髪をくしゃりと掴んだ。
「はぁ…。あのクソ龍。堂々と悪気なくやらかすからタチが悪い。そういう所が千年前から本当に嫌いだよ。」
独り言ともに溜息を一つつき、チラリとまた翠の瞳が俺を見やる。その目は今までになく真剣で見つめられるとゴクリッと固唾を飲む程、緊張感のある視線だった。
「確かに君には役目があって召喚されたんだよ。手違いでもたまたまでもなく、必然的に。」
変態はティーカップを持つとクルクルとスプーンでお茶を回し、出来た渦を暫くぼんやりと眺めてた。……いや、何の時間だ。
やっとお茶を回すのをやめるとお茶を回していたスプーンを床に放った。スプーンは高い金属音を奏でながら三回跳ね、床へと落ちた。
「昔。偉大な魔法使いが召喚陣にとある魔法を書き足した。…それはこの世界に変革を望んだその偉大な魔法使いが世界に投じたひとつの波紋。その波紋が君って訳だ。」
「簡潔に言えよ。お前は詩人か。」
「要は君が喚ばれた理由はこの世界に変化をもたらす事。君がもし元の世界に帰る事を望むなら偉大な魔法使いが望んだ変化を起こさなければ帰れないって事だねぇ。」
「……その変化って具体的になんだよ。」
「さぁ? 僕にもこればかりは分からないよ。ただ、分かる事は君は暫くの間、帰れないと言う事。そして、現在進行形で君が命の危機を脱せてないって事かな。」
結局、色々と曖昧じゃないかと溜息をつく。
真剣に話す変態の言葉は妙な説得力を感じるが、そこに僅かに違和感を感じるのは何故だろうか。
顎に手を当てて、その僅かな違和感が何なのか少し気になり、考えていたが、突然変態の顔が視界全面を占め、ギョッとした。
驚いたついでに条件反射で腹にパンチを思いっきり入れてしまい、変態は腹を押さえてその場に蹲った。
「ば、バイオレンス…。取り敢えず拳に訴えるのやめてよ。何度も言うけど、僕は君の命の恩人だよ!? 」
「いきなり、顔を近づける方が悪い。…後、お前に近付かれるとゾワッとするからやめろ。気持ち悪い。」
「酷いっ。僕は美人ばかりの種族として有名なエルフだよ!? エルフの中でも女神すら嫉妬する美しさと呼ばれた僕だよ!?? これだけ綺麗な顔に近づかれたら嫌悪でドキッじゃなくて、惹かれてドキッとするでしょ!! 」
「顔なんざ、どうでもいいッ。根が気持ち悪いんだよ、根がッ!! その根が全てを駄目にしてんだよッ。…後、どさくさに紛れて何気なく太腿撫でんじゃねえよ!! エロジジイ。」
「エ、エロジジイ!!? ぼ、僕、まだ若いもんっ。まだ三千六百歳だもんッ!! 」
腹の痛みに悶絶しながらもサワサワと太腿を撫でる変態改めエロジジイ。
エロ…と言う単語よりもジジイの部分に多大なショックを受けているようだが、お前、三千六百年も生きんてだろ? そんだけ、生きてりゃジジイ以外の何者でもなんでもねぇだろ。
ずっと黙ってやりとりを眺めていたミドリも流石に汚物を見るような目でこのエロジジイを見るので、エロジジイは更にショックを受けた。
「み、ミドリくんまで…。」
「セクハラ良くなイ。」
「うぅ…。手が、手が勝手に触ったんだよ。僕は悪くないっ。悪いのはこの手と誘惑するようにすらりと伸びるこの足が悪いッ。」
「やっぱり、エロジジイじゃねぇかっ。誘惑なんざ、してねぇよ、気持ち悪いッ。」
まだ出会って数分。
こんなたった僅かな時間でここまで人を気持ち悪いと思った事は人生で一度もない。
それはもう気になっていた僅かな違和感すら消し飛んでしまう程。
今度はご自慢の顔を殴ってやろうかと拳を握るが急にズンッと身体が重くなり、ふらつく。くっついてたミドリが慌てて身体を支えた。
やっと話す気になった奴がまず語り始めたのは俺が突如連れてこられたこの世界の事。
人族の他に魔族、獣人族が国を形成している魔女っ子アニメのような魔法が存在する世界。
この世界の人族は魔族程ではないが、魔法を使える種族。彼等は成人の証として自身に付き従う召喚獣を召喚する習わしがあり、聖獣や魔獣が召喚されるらしい。
どうやら俺がこの世界に来た原因はあのプロイとかいう国の王子トリなんちゃらの成人の証として俺が喚ばれ……たのか??
「いや、待て。」
説明して自身の役目は果たしたと言わんばかりに清々しい顔でお茶を啜る変態に待ったをかける。
「俺は獣じゃねぇぞ。」
よく考えりゃあ、その召喚獣の召喚で俺が喚ばれた理由が説明されてねぇ。俺は聖獣でも魔獣でもない。人間だ。
説明するならきちんと最後まで説明しろとジロリと変態を見ると、変態の翠の瞳がじっとこちらを見た。そしてチラリと俺の服握ったままお茶を飲むミドリを見た。
「…そうだねぇ。君は異世界人。召喚獣のどれにも当て嵌まらない存在。本来の用途では喚び出されない存在。…まぁ、たまたま繋がっちゃったんじゃないかなぁ、君の世界と。」
「……たまたま? 」
「そうそう、たまたま。…じゃ、君の身体の状態と今後の話だけどねぇ。」
「絶対たまたまじゃねぇだろ。」
偶然で片付けて話を進めようとする変態の言葉を遮り、制止する。俺の召喚を偶然で片付けるには色々とおかしい所があり過ぎる。
『本当に今世の《選帝の獣》は異色なのだな。』
白龍は俺の事を今世の《せんていの獣》と呼んだ。白龍も夢の中のこの変態も俺には役割があるような事を言っていた。
「《せんていの獣》。」
この変態は一番説明しなければいけない事をはぐらかしている気がする。この言葉が何を意味するかは分からないが、ぽそりと呟くと眉がピクリと動いた。
睨む俺をじっと見て、またミドリを見て、今度は窓から空を見上げると、不快の色をその表情に覗かせて、金色の髪をくしゃりと掴んだ。
「はぁ…。あのクソ龍。堂々と悪気なくやらかすからタチが悪い。そういう所が千年前から本当に嫌いだよ。」
独り言ともに溜息を一つつき、チラリとまた翠の瞳が俺を見やる。その目は今までになく真剣で見つめられるとゴクリッと固唾を飲む程、緊張感のある視線だった。
「確かに君には役目があって召喚されたんだよ。手違いでもたまたまでもなく、必然的に。」
変態はティーカップを持つとクルクルとスプーンでお茶を回し、出来た渦を暫くぼんやりと眺めてた。……いや、何の時間だ。
やっとお茶を回すのをやめるとお茶を回していたスプーンを床に放った。スプーンは高い金属音を奏でながら三回跳ね、床へと落ちた。
「昔。偉大な魔法使いが召喚陣にとある魔法を書き足した。…それはこの世界に変革を望んだその偉大な魔法使いが世界に投じたひとつの波紋。その波紋が君って訳だ。」
「簡潔に言えよ。お前は詩人か。」
「要は君が喚ばれた理由はこの世界に変化をもたらす事。君がもし元の世界に帰る事を望むなら偉大な魔法使いが望んだ変化を起こさなければ帰れないって事だねぇ。」
「……その変化って具体的になんだよ。」
「さぁ? 僕にもこればかりは分からないよ。ただ、分かる事は君は暫くの間、帰れないと言う事。そして、現在進行形で君が命の危機を脱せてないって事かな。」
結局、色々と曖昧じゃないかと溜息をつく。
真剣に話す変態の言葉は妙な説得力を感じるが、そこに僅かに違和感を感じるのは何故だろうか。
顎に手を当てて、その僅かな違和感が何なのか少し気になり、考えていたが、突然変態の顔が視界全面を占め、ギョッとした。
驚いたついでに条件反射で腹にパンチを思いっきり入れてしまい、変態は腹を押さえてその場に蹲った。
「ば、バイオレンス…。取り敢えず拳に訴えるのやめてよ。何度も言うけど、僕は君の命の恩人だよ!? 」
「いきなり、顔を近づける方が悪い。…後、お前に近付かれるとゾワッとするからやめろ。気持ち悪い。」
「酷いっ。僕は美人ばかりの種族として有名なエルフだよ!? エルフの中でも女神すら嫉妬する美しさと呼ばれた僕だよ!?? これだけ綺麗な顔に近づかれたら嫌悪でドキッじゃなくて、惹かれてドキッとするでしょ!! 」
「顔なんざ、どうでもいいッ。根が気持ち悪いんだよ、根がッ!! その根が全てを駄目にしてんだよッ。…後、どさくさに紛れて何気なく太腿撫でんじゃねえよ!! エロジジイ。」
「エ、エロジジイ!!? ぼ、僕、まだ若いもんっ。まだ三千六百歳だもんッ!! 」
腹の痛みに悶絶しながらもサワサワと太腿を撫でる変態改めエロジジイ。
エロ…と言う単語よりもジジイの部分に多大なショックを受けているようだが、お前、三千六百年も生きんてだろ? そんだけ、生きてりゃジジイ以外の何者でもなんでもねぇだろ。
ずっと黙ってやりとりを眺めていたミドリも流石に汚物を見るような目でこのエロジジイを見るので、エロジジイは更にショックを受けた。
「み、ミドリくんまで…。」
「セクハラ良くなイ。」
「うぅ…。手が、手が勝手に触ったんだよ。僕は悪くないっ。悪いのはこの手と誘惑するようにすらりと伸びるこの足が悪いッ。」
「やっぱり、エロジジイじゃねぇかっ。誘惑なんざ、してねぇよ、気持ち悪いッ。」
まだ出会って数分。
こんなたった僅かな時間でここまで人を気持ち悪いと思った事は人生で一度もない。
それはもう気になっていた僅かな違和感すら消し飛んでしまう程。
今度はご自慢の顔を殴ってやろうかと拳を握るが急にズンッと身体が重くなり、ふらつく。くっついてたミドリが慌てて身体を支えた。
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