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成長
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俺が求めていたのは間違っても頂点の椅子に座って胡座を描く図ではない。
常に俺を引き摺り下ろそうと虎視眈々と向かってくるライバル達。そんな血肉踊るモンを期待してた。
「それは無理だヨ。コタ。」
テントの周辺を片付け、朝食の魚の天日干しを炙りながらミドリが俺が思ってる事を察し、勝手に返答してくる。
コイツはコイツで日に日に頭が良くなり、以前より行動自体が知能的になったし、俺なんかよりよっぽど人の気持ちをよく察するようになった。
料理も川でとった魚を焚き火で焼くくらいだったのに工夫するようになっていた。
何時の間にやら作った石の竈に薪をくべ、リザなんちゃらと物々交換したフライパンで天日干しした魚を炙る。その上で、採ってきた香草や供物の果物を使って味付けまでこなす。
塩がないからやはり味は薄いがそれでも一段と美味しくなった。本当に成長が著しい。
「……で、なんで無理なんだよ。」
出された朝食を食って舌鼓を打ちながら言葉の真意を問いただすと、ミドリがスッと俺の背後を見た。
振り向くとウサギっぽい魔物がライオンっぽい魔物と一緒になって、うっとりとした表情でこちらを見ていた。
ついでにあのライオンっぽい魔物の集落には四日前にカチコミを入れた。大きい癖に寄ってたかって小さいあのウサギっぽい魔物達を虐めてて気に入らなかったんで盛大に暴れてやった。
「仲良くなったんだな、あいつら。」
喧嘩した後、もう弱いものいじめをしないと公言していたが、あの様子から見るに有言実行してるようだ。…随分と男を上げたじゃねぇか、ライオンっぽい魔物。
感心してライオンっぽい魔物にニッと笑いかけ手を振ると、ライオンっぽい魔物がボッと顔を赤くしてぶっ倒れた。隣にいたウサギっぽい魔物が「シヌニハ、マダハヤイッ!! イキロッ!!! 」と慌てて介抱している。介抱するウサギっぽい魔物の白い手は赤く濡れている。……何事だ!?
バッと立ち上がり、ライオンっぽい魔物の安否を確認に行こうとしたが、ガシッとミドリに腕を掴まれ、座らさせられた。
「オイッ。あれは流石にヤベェだろ!! 」
「コタが言ったラ、もっとややこしくなル。ただの鼻血と立ちくらみだから大丈夫。」
この状況でも妙に冷静なミドリ。
その目は何時もと違い、冷ややかにライオンっぽい魔物を見ている。
「コタ。さっきの話の続きだけド。」
「…あの状況を無視して話を続けるのか!? 」
「この森の魔物達の関係はコタが来た事で大きく変わりつつあル。」
「マジで無視して続けんのか……。」
淡々と倒れたライオンっぽい魔物を無視してミドリは話続ける。
どうやらこの森の魔物達は俺が来る前は頻繁に強い魔物達による勢力争いがあって、その一番の標的が弱い魔物達だったらしい。弱い魔物達は常に怯えて暮らしていたが、俺が強い魔物達を次々とシメた事で勢力争いは収まりつつあるとの事。
弱い魔物達は強い魔物達に怯える生活から解放され、今では強い魔物達と弱い魔物達で共存している集落もあるらしい。
常に俺を引き摺り下ろそうと虎視眈々と向かってくるライバル達。そんな血肉踊るモンを期待してた。
「それは無理だヨ。コタ。」
テントの周辺を片付け、朝食の魚の天日干しを炙りながらミドリが俺が思ってる事を察し、勝手に返答してくる。
コイツはコイツで日に日に頭が良くなり、以前より行動自体が知能的になったし、俺なんかよりよっぽど人の気持ちをよく察するようになった。
料理も川でとった魚を焚き火で焼くくらいだったのに工夫するようになっていた。
何時の間にやら作った石の竈に薪をくべ、リザなんちゃらと物々交換したフライパンで天日干しした魚を炙る。その上で、採ってきた香草や供物の果物を使って味付けまでこなす。
塩がないからやはり味は薄いがそれでも一段と美味しくなった。本当に成長が著しい。
「……で、なんで無理なんだよ。」
出された朝食を食って舌鼓を打ちながら言葉の真意を問いただすと、ミドリがスッと俺の背後を見た。
振り向くとウサギっぽい魔物がライオンっぽい魔物と一緒になって、うっとりとした表情でこちらを見ていた。
ついでにあのライオンっぽい魔物の集落には四日前にカチコミを入れた。大きい癖に寄ってたかって小さいあのウサギっぽい魔物達を虐めてて気に入らなかったんで盛大に暴れてやった。
「仲良くなったんだな、あいつら。」
喧嘩した後、もう弱いものいじめをしないと公言していたが、あの様子から見るに有言実行してるようだ。…随分と男を上げたじゃねぇか、ライオンっぽい魔物。
感心してライオンっぽい魔物にニッと笑いかけ手を振ると、ライオンっぽい魔物がボッと顔を赤くしてぶっ倒れた。隣にいたウサギっぽい魔物が「シヌニハ、マダハヤイッ!! イキロッ!!! 」と慌てて介抱している。介抱するウサギっぽい魔物の白い手は赤く濡れている。……何事だ!?
バッと立ち上がり、ライオンっぽい魔物の安否を確認に行こうとしたが、ガシッとミドリに腕を掴まれ、座らさせられた。
「オイッ。あれは流石にヤベェだろ!! 」
「コタが言ったラ、もっとややこしくなル。ただの鼻血と立ちくらみだから大丈夫。」
この状況でも妙に冷静なミドリ。
その目は何時もと違い、冷ややかにライオンっぽい魔物を見ている。
「コタ。さっきの話の続きだけド。」
「…あの状況を無視して話を続けるのか!? 」
「この森の魔物達の関係はコタが来た事で大きく変わりつつあル。」
「マジで無視して続けんのか……。」
淡々と倒れたライオンっぽい魔物を無視してミドリは話続ける。
どうやらこの森の魔物達は俺が来る前は頻繁に強い魔物達による勢力争いがあって、その一番の標的が弱い魔物達だったらしい。弱い魔物達は常に怯えて暮らしていたが、俺が強い魔物達を次々とシメた事で勢力争いは収まりつつあるとの事。
弱い魔物達は強い魔物達に怯える生活から解放され、今では強い魔物達と弱い魔物達で共存している集落もあるらしい。
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