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リザードマン
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ミドリと住む場所から東に進むと、森の中に大きな湖が現れる。
水源として常にポコポコと水が湧き出るその湖は、水が綺麗でかなり水深があるのに水底までしっかりと見える。
「…にしても。集落というより街だな。」
水面に顔を近付けて、水底を覗くと球体の建造物がビルのように連なり水面に向かって立ち並んでいる。
この前、カチコミに行ったオーなんたらとかいう鬼の集落はほぼ掘建小屋だった。
だというのにこれからカチコミに行くリザなんちゃらとかいうトカゲの集落は建物がかなりきちんとした作りの上になんか都会感がある。
「リザードマンは人や魔族に近イ魔物。」
一緒に覗くミドリが何気なく俺の感じた「何でこんだけ魔物同士でも技術格差が大きいんだ。」という疑問に一緒に水底を覗きながら答えてくれる。
成程な。
知能が魔物の中でも高いから建築技術も高いのか……と頷こうとしたが…。
「……いや。これ、もう人間より高度な技術持ってんだろ。」
一度はミドリの答えに納得しようとはしたが、カッコイイ四字熟語や漢字以外は勉強が苦手な俺でも流石に分かる。水の中にビルを建てられる技術がヤベェって事はな。
近未来って感じがする。
これでリザなんちゃらが光線銃とか持ってきても俺は驚かねぇよ。だって、街並み的にあり得そうだぞコレ。海外のSF映画っぽいぞ、ここだけ。
ー 銃相手か…。
中坊の時にナイフで襲ってきたアホを伸した事はあるが、銃相手…。しかも近未来技術に勝てるのか?
ー いや、勝つ。素手で勝ってやらぁ。
パシンッと弱気になった自身に喝を入れると、ピチャッと音がして、ハッと音の方へ視線を向けた。
するとそこにはトカゲと人間を合わしたような生き物が三叉の槍を持って、水面から顔だけ出していた。
「コタ。アレがリザードマン。」
「……光線銃は? 」
「こーせ、じゅー?? 何ソレ??? 」
持っている武器があまりにも拍子抜けでガッカリした。
光線銃と戦うのには不安はあったが、同時に期待していた分、裏切られた感が半端ない。
ミドリはガックリと肩を落とす俺を心配して、「オ腹空いた? 」だとか「調子悪イ?? 」と、ワタワタしている。
…違うんだ、ミドリ。
少し男のロマンが打ち砕かれただけだなんだ……。
ワシワシと頭を掻き乱し、目の前のリザなんちゃらをもう一度見やる。
湖から出た瞬間、ぶるぶると震えながら岩の上で陽に当たっている。ゴホゴホッと水を口から吐きながらぜいぜいと息を上げてる。
「水中…息苦しい。寒い。」
死相を浮かべながらそうボヤくリザなんちゃら。
思わずミドリと二人で顔を見合わせると、ミドリがなんとも言えない微妙な顔をしていた。おそらく、俺もこんな顔をしてんだろうな…、今。
ー じゃあ、何で水ん中住んでんだよ。
リザなんちゃらという種族は近未来っぽい高度な技術を持ってんのにアホばかりなのか?
水の中に住んでんのに魚みたいにエラ呼吸じゃないのか?
言いたい事は多々ある。
だが、俺達は別にリザなんちゃらの集落にそういう意味で物申しにきたんじゃない。
「おい。お前の集落の一番強い奴と勝負させろ。」
やっとリザなんちゃらの顔色が良くなった所で、リザなんちゃらを見下ろすように二人で囲むと、リザなんちゃらはまた顔色を悪くして飛び起きた。
「ゴブリン連れの人間っ!? あ、あのオーガ一族を根絶やしにしたという悪魔ぁあああ!!? 」
「はぁ?? 根絶やしになんざしてねぇよッ。」
まるで恐ろしいもんを見たかのようにリザなんちゃらは絶叫しながら俺達を押しのけて一目散に湖へとダイブした。
どうやら俺達のカチコミはこの森の中の魔物達にかなり周知されるようになったようだ。相当、事実に尾ひれがつきまくってやがるが…。
「いや。まぁ、これくらい尾ひれついてる方が白龍の耳にも入るか…。」
「ボク達、有名? 」
「ああ。悪い意味でな。」
「悪イ意味…。」
ちょっと悲しそうにまだリザなんちゃらが飛び込んだ余波で揺れる水面をミドリが眺める。
顔見て怯えられたのがショックだった様子。
…人懐っこい奴だからな、コイツ。
「安心しろ。アイツは俺見て、悪魔って叫んでたからな。お前はついでだ。」
「コタは悪魔じゃなイ。コタは綺麗で優しイ。」
「……男に綺麗なんて言うな。後、そんな純粋な目で優しいなんて言うんじゃねぇ。反応に困るわっ。」
フォローしたつもりが、キラキラと純粋な羨望の眼差しが注がれて思わず、フイッと目を逸らした。
流石の俺もそんなにド直球で煽てでもなく、本気で褒められると困る。
この雰囲気にくすぐったさを感じているとパシャッパシャッと水面が慌ただしく揺らいだ。
「集落を守れ!! 」
「悪魔を追い払え。」
「悪霊退散ッ!!! 」
次々と三叉の槍を構えて臨戦態勢で出てくるリザなんちゃら達。中には武器も持たずに十字架を向けてくるものやニンニクを首にぶら下げている完全に色々と間違えている奴らも一握りいるが……。
「行くぞ。ミドリ。」
相手がその気になったなら、そんな些細な事はどうでもいい。
全力で拳を振りぁいいだけだ。
三叉の槍で突撃してくるリザなんちゃらの攻撃を捌きながらミドリと背を合わせながら向かい打つ。
さぁ、楽しい喧嘩の始まりだ。
水源として常にポコポコと水が湧き出るその湖は、水が綺麗でかなり水深があるのに水底までしっかりと見える。
「…にしても。集落というより街だな。」
水面に顔を近付けて、水底を覗くと球体の建造物がビルのように連なり水面に向かって立ち並んでいる。
この前、カチコミに行ったオーなんたらとかいう鬼の集落はほぼ掘建小屋だった。
だというのにこれからカチコミに行くリザなんちゃらとかいうトカゲの集落は建物がかなりきちんとした作りの上になんか都会感がある。
「リザードマンは人や魔族に近イ魔物。」
一緒に覗くミドリが何気なく俺の感じた「何でこんだけ魔物同士でも技術格差が大きいんだ。」という疑問に一緒に水底を覗きながら答えてくれる。
成程な。
知能が魔物の中でも高いから建築技術も高いのか……と頷こうとしたが…。
「……いや。これ、もう人間より高度な技術持ってんだろ。」
一度はミドリの答えに納得しようとはしたが、カッコイイ四字熟語や漢字以外は勉強が苦手な俺でも流石に分かる。水の中にビルを建てられる技術がヤベェって事はな。
近未来って感じがする。
これでリザなんちゃらが光線銃とか持ってきても俺は驚かねぇよ。だって、街並み的にあり得そうだぞコレ。海外のSF映画っぽいぞ、ここだけ。
ー 銃相手か…。
中坊の時にナイフで襲ってきたアホを伸した事はあるが、銃相手…。しかも近未来技術に勝てるのか?
ー いや、勝つ。素手で勝ってやらぁ。
パシンッと弱気になった自身に喝を入れると、ピチャッと音がして、ハッと音の方へ視線を向けた。
するとそこにはトカゲと人間を合わしたような生き物が三叉の槍を持って、水面から顔だけ出していた。
「コタ。アレがリザードマン。」
「……光線銃は? 」
「こーせ、じゅー?? 何ソレ??? 」
持っている武器があまりにも拍子抜けでガッカリした。
光線銃と戦うのには不安はあったが、同時に期待していた分、裏切られた感が半端ない。
ミドリはガックリと肩を落とす俺を心配して、「オ腹空いた? 」だとか「調子悪イ?? 」と、ワタワタしている。
…違うんだ、ミドリ。
少し男のロマンが打ち砕かれただけだなんだ……。
ワシワシと頭を掻き乱し、目の前のリザなんちゃらをもう一度見やる。
湖から出た瞬間、ぶるぶると震えながら岩の上で陽に当たっている。ゴホゴホッと水を口から吐きながらぜいぜいと息を上げてる。
「水中…息苦しい。寒い。」
死相を浮かべながらそうボヤくリザなんちゃら。
思わずミドリと二人で顔を見合わせると、ミドリがなんとも言えない微妙な顔をしていた。おそらく、俺もこんな顔をしてんだろうな…、今。
ー じゃあ、何で水ん中住んでんだよ。
リザなんちゃらという種族は近未来っぽい高度な技術を持ってんのにアホばかりなのか?
水の中に住んでんのに魚みたいにエラ呼吸じゃないのか?
言いたい事は多々ある。
だが、俺達は別にリザなんちゃらの集落にそういう意味で物申しにきたんじゃない。
「おい。お前の集落の一番強い奴と勝負させろ。」
やっとリザなんちゃらの顔色が良くなった所で、リザなんちゃらを見下ろすように二人で囲むと、リザなんちゃらはまた顔色を悪くして飛び起きた。
「ゴブリン連れの人間っ!? あ、あのオーガ一族を根絶やしにしたという悪魔ぁあああ!!? 」
「はぁ?? 根絶やしになんざしてねぇよッ。」
まるで恐ろしいもんを見たかのようにリザなんちゃらは絶叫しながら俺達を押しのけて一目散に湖へとダイブした。
どうやら俺達のカチコミはこの森の中の魔物達にかなり周知されるようになったようだ。相当、事実に尾ひれがつきまくってやがるが…。
「いや。まぁ、これくらい尾ひれついてる方が白龍の耳にも入るか…。」
「ボク達、有名? 」
「ああ。悪い意味でな。」
「悪イ意味…。」
ちょっと悲しそうにまだリザなんちゃらが飛び込んだ余波で揺れる水面をミドリが眺める。
顔見て怯えられたのがショックだった様子。
…人懐っこい奴だからな、コイツ。
「安心しろ。アイツは俺見て、悪魔って叫んでたからな。お前はついでだ。」
「コタは悪魔じゃなイ。コタは綺麗で優しイ。」
「……男に綺麗なんて言うな。後、そんな純粋な目で優しいなんて言うんじゃねぇ。反応に困るわっ。」
フォローしたつもりが、キラキラと純粋な羨望の眼差しが注がれて思わず、フイッと目を逸らした。
流石の俺もそんなにド直球で煽てでもなく、本気で褒められると困る。
この雰囲気にくすぐったさを感じているとパシャッパシャッと水面が慌ただしく揺らいだ。
「集落を守れ!! 」
「悪魔を追い払え。」
「悪霊退散ッ!!! 」
次々と三叉の槍を構えて臨戦態勢で出てくるリザなんちゃら達。中には武器も持たずに十字架を向けてくるものやニンニクを首にぶら下げている完全に色々と間違えている奴らも一握りいるが……。
「行くぞ。ミドリ。」
相手がその気になったなら、そんな些細な事はどうでもいい。
全力で拳を振りぁいいだけだ。
三叉の槍で突撃してくるリザなんちゃらの攻撃を捌きながらミドリと背を合わせながら向かい打つ。
さぁ、楽しい喧嘩の始まりだ。
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