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着物を着てみましょう②
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「それで実は樹さんに相談なんですけど、男性の和装をレンタルしてくれるおすすめのところご存じじゃありませんか?できれば着付け込みで。」
「レンタルと着付けセットですか。」
「社内で女性の着物だけでなく男性も着た方がいいんじゃないかという意見が出てまして…。調べても成人式の振袖や袴ばかりだから予算含めて検討中なんです。」
「うーん…直ぐには出てこないのでお時間いただければ。そうだ、もし良ければ一度玲さんも着てみませんか?」
「いいんですか!ぜひ着てみたいです!」
実は、着付けの事を相談したらあわよくば着てみたら?と言ってくれるのを期待していた。
「ただ僕の家がちょっと郊外にあって…良ければ今日泊まっていきませんか?車なので一緒に送っていきますし。もし玲さんが良ければ、ですけど。」
泊まる!?しかも今日?思い立ったが吉日すぎる。
まさか家に行くという斜め上の提案をされると思っていなかった。
着物着てみませんか(自分の家で)
全くこの手の職人気質の人間は!()内の言葉足らず過ぎるだろう!
少し距離感がおかしい気がするがこの人は気にしないのかな。
きっと他の人にもそうなんだろうが勘違いする人がたくさん居そうだ。
いやでも良かれと思って提案してくれているし正直助かる。
「もし、ご迷惑でなければぜひ。」
「良かった!じゃあまだ早いですが他に予約もないので今日はお店閉めちゃいますね。少しお待ちください。」
入口の札をcloseにし、カーテンを閉める。
「先に着替えてきますので少々お待ちください。」
着替えるんだ…まあ、確かに汚れるからな。
足袋を履いて運転するのも難しいだろうし。
昔、バイクに乗った坊さんを見かけた事があるけど、あの衝撃と言ったらないよな。
それにしても私服の樹さんか、どんな感じなんだろう。
考えに耽っていると奥から樹が現れた。
「あ、玲さん。休んでいていいんですよ。」
オフホワイトのシャツに黒のスラックスを履いて、ラフでシンプルな格好ながら背が高いので凄く似合っている。
「わ…樹さんの私服初めて見ましたけどすごく似合ってます…!和服とはまた違ったかっこよさで…」
「そうですかね?すれ違っても気づかなさそうってよく言われますけど。」
そんなの絶対謙遜だ。
こんなにかっこよくて目立つ人に気づかない訳ないじゃないか。
「何かお手伝い出来る事ありますか?」
「ありがとうございます、では…外の看板を中に持ってきてくださいますか?」
店の片付けの手伝いをしたのだが大した戦力にはなれなかった。
それどころか、手伝ってくださったお礼に…と少し遅めのお昼までご馳走になってしまった。
「では、行きましょうか。」
何やら白くて長い和紙のようなものを車に運び入れながら樹に声をかけられる。
「はい。では宜しくお願いします!」
運転する樹は想像通り様になっており、カーラジオから流れるアメリカのカントリーミュージックすら慣れた手つきでハンドルの上を滑る指を際立たせる道具に過ぎない。
「あの、さっきの白くて長い紙って何ですか?板みたいな。」
「ああ、あれには着物が入っているんですよ。皺にならないように折り目に沿って畳んで入れるんです。風呂敷に包んで運ぶ人も居ますけど僕は面倒で。」
そういえば、と樹は続ける
「子供の頃だったかな、テレビで見たんですが帯をくるくる引っ張られながらあ~れ~ってやつ知ってます?」
「あー。良いではないか、良いではないかってやつ?」
「ウチの祖母が、帯の折り目が付くのが気になるとか、帯はあんなに長くないとか、皺が付くとか、そっちばっかり気にしてて…あれはファンタジーですよね。それ用に帯を用意してるって聞いた事ありますよ。」
「そうなんですね、やっぱり本職の人達からしたらああいったものからはエロは感じないと…」
「うーん。僕は全く…」
何だろうこの会話…?
途中でスーパーに寄りつつ二人は束の間のドライブをしたのだった。
「レンタルと着付けセットですか。」
「社内で女性の着物だけでなく男性も着た方がいいんじゃないかという意見が出てまして…。調べても成人式の振袖や袴ばかりだから予算含めて検討中なんです。」
「うーん…直ぐには出てこないのでお時間いただければ。そうだ、もし良ければ一度玲さんも着てみませんか?」
「いいんですか!ぜひ着てみたいです!」
実は、着付けの事を相談したらあわよくば着てみたら?と言ってくれるのを期待していた。
「ただ僕の家がちょっと郊外にあって…良ければ今日泊まっていきませんか?車なので一緒に送っていきますし。もし玲さんが良ければ、ですけど。」
泊まる!?しかも今日?思い立ったが吉日すぎる。
まさか家に行くという斜め上の提案をされると思っていなかった。
着物着てみませんか(自分の家で)
全くこの手の職人気質の人間は!()内の言葉足らず過ぎるだろう!
少し距離感がおかしい気がするがこの人は気にしないのかな。
きっと他の人にもそうなんだろうが勘違いする人がたくさん居そうだ。
いやでも良かれと思って提案してくれているし正直助かる。
「もし、ご迷惑でなければぜひ。」
「良かった!じゃあまだ早いですが他に予約もないので今日はお店閉めちゃいますね。少しお待ちください。」
入口の札をcloseにし、カーテンを閉める。
「先に着替えてきますので少々お待ちください。」
着替えるんだ…まあ、確かに汚れるからな。
足袋を履いて運転するのも難しいだろうし。
昔、バイクに乗った坊さんを見かけた事があるけど、あの衝撃と言ったらないよな。
それにしても私服の樹さんか、どんな感じなんだろう。
考えに耽っていると奥から樹が現れた。
「あ、玲さん。休んでいていいんですよ。」
オフホワイトのシャツに黒のスラックスを履いて、ラフでシンプルな格好ながら背が高いので凄く似合っている。
「わ…樹さんの私服初めて見ましたけどすごく似合ってます…!和服とはまた違ったかっこよさで…」
「そうですかね?すれ違っても気づかなさそうってよく言われますけど。」
そんなの絶対謙遜だ。
こんなにかっこよくて目立つ人に気づかない訳ないじゃないか。
「何かお手伝い出来る事ありますか?」
「ありがとうございます、では…外の看板を中に持ってきてくださいますか?」
店の片付けの手伝いをしたのだが大した戦力にはなれなかった。
それどころか、手伝ってくださったお礼に…と少し遅めのお昼までご馳走になってしまった。
「では、行きましょうか。」
何やら白くて長い和紙のようなものを車に運び入れながら樹に声をかけられる。
「はい。では宜しくお願いします!」
運転する樹は想像通り様になっており、カーラジオから流れるアメリカのカントリーミュージックすら慣れた手つきでハンドルの上を滑る指を際立たせる道具に過ぎない。
「あの、さっきの白くて長い紙って何ですか?板みたいな。」
「ああ、あれには着物が入っているんですよ。皺にならないように折り目に沿って畳んで入れるんです。風呂敷に包んで運ぶ人も居ますけど僕は面倒で。」
そういえば、と樹は続ける
「子供の頃だったかな、テレビで見たんですが帯をくるくる引っ張られながらあ~れ~ってやつ知ってます?」
「あー。良いではないか、良いではないかってやつ?」
「ウチの祖母が、帯の折り目が付くのが気になるとか、帯はあんなに長くないとか、皺が付くとか、そっちばっかり気にしてて…あれはファンタジーですよね。それ用に帯を用意してるって聞いた事ありますよ。」
「そうなんですね、やっぱり本職の人達からしたらああいったものからはエロは感じないと…」
「うーん。僕は全く…」
何だろうこの会話…?
途中でスーパーに寄りつつ二人は束の間のドライブをしたのだった。
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