劇薬博士の溺愛処方

当て馬救済企画番外編「臆病Dr.の再愛処方」

* 4 * 泌尿器科医は愛を返す（後編）

　　　＊　＊　＊


　内臓をかきまぜるような熱い質量にうららの意識は覚醒する。

「あっ……んっ、はぁ……あんっ、ヒロっ！」
「おかえり、俺の女王様」
「ちょ……何勝手に挿入して……ぁぅ」
「お前が勝手にイくからだ」
「そ、そんなぁ」

　文句を言いながらも飛鷹はうららの気持ちよくなれる場所を必死になって貫いていく。むかしは自分が彼の気持ちよくなれる場所を探していたというのに、今日は彼に奉仕されるがごとく、溺れるような快感を与えつづけられている。うららは彼にしっかり抱きしめられたまま、膣内でも軽く達し、ハメ潮を吹いてしまう。
　何度も何度もイかされて、うららの身体は大人になった飛鷹の手ですっかりつくりかえられてしまった。おかしい、どうしてこんなに気持ちいいんだろう。恋人に恥ずかしいことをさせるのがすきだったのに、彼の前でこんなに乱れてしまうなんて……

「びっしょびしょだな」
「ッ」

　恥ずかしそうに顔を真っ赤にするうららの額にキスをして、飛鷹はみたび腰を振りはじめる。ガツガツと抉られると、じゅわっと愛液が滴りさらにシーツを濡らしていく。粗相をしてしまったかのような状況なのに、飛鷹はうららをはなさない。

「ピルは？　まぁ、飲んでなくてもナカに出すつもりだけど」
「――飲んで、る」
「そっか……じゃあ遠慮なくっ！」

　夢うつつの状態のうららの最奥に、熱い飛沫が注がれていく。溜めに溜め込んでいた白濁はすべておさまりきらず、彼女の蜜口からたらりと流れ落ちていく。ほんとうは飲んでいない。もし妊娠したら彼は責任をとってくれるのだろうか。ぼんやりしたあたまでうららは考える。
　けれど飛鷹はこれだけで満足していなかった。
　ふたたび勃ちあがった一物に容赦なく貫かれ、うららの意識は真っ白に染め抜かれるのだった。