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お正月番外編2021
穏やかに? 甘く淫らなお正月(後編)
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「ふっ、ふかい、ですっ、琉せんせぇ!」
「この一週間我慢していたんだ。しっかり味わわせてくれよな」
「んっ、もぉ……あぁ」
一週間ほど月の障りでセックスからはなれていた三葉は、ソファの上で深いキスと愛撫もそこそこに服のまま挿入されて激しく喘ぐ。まるで強引に犯されているかのような彼の早急さに、下腹部がきゅんきゅんと収斂する。
「あぁ……やっぱり三葉のナカは最高だよ。きつくて……なんど抱いても生娘みたいで……」
「ばかっ」
「ほら、ぎゅんって締め付けた。いつかぜったい中出しするから覚悟しろよ」
「あっ……ひっ! イっちゃうっ、それっ、だめっ!」
「だめなものか。イっちゃえ。新年初イキだ」
琉に身体を突き上げられ、三葉の脳裏に星が散る。このままナカに出されたら……そんなことを考えるだけで子宮は勝手に昇天してしまう。
達した三葉の身体を抱きしめたまま、琉もコンドーム越しに白濁を吐き出し、満足そうに吐息を零す。
「……相変わらず、早漏だよね」
「三葉が可愛すぎるからだよ」
「ばかっ」
部屋着をまくりあげて乳首を甘噛みする琉のあたまを撫でながら、三葉は言い返す。
「琉せんせが変態だからでしょ……あんっ!」
「言ったね」
「……え、なんでまた勃ってるの?」
「お正月休みはまだはじまったばかりだよ? 一回で満足するとでも思った?」
「わ、わたし大晦日まで仕事してたんだよ? お正月くらいゆっくりさせて?」
「むり」
「即答!? ……きゃっ!」
素早くふたつ目のコンドームを装着した琉は、そそくさと三葉の秘処へいきり勃った分身をあてがい、勢いよく貫いていく。
ふたたび散り始めた快楽の火花に、三葉が抗えるわけもなく、すがるように彼の肩を掴み、淫らな声で啼きはじめる。
はだけた部屋着はいつしかベッドの上に脱がされ、ふたりは生まれたての姿になって、お互いを貪りあっていた。
何度も膣奥を穿たれて、琉の背中に爪を立てながら、三葉も「激しい、ですっ」と弱々しい声をあげながらも絶頂に甘んじていた。
「ほら。三葉くんだって、物足りないくせに。どうせ三が日はふたりきりなんだ。久しぶりに腰が立たなくなるまでしようじゃないか……ね」
「ね、って……もう、またっ、イっちゃうよぉ、イっちゃう……んだから! ッ!」
まるで真冬の花火のように腰を打ち付けられて何度も美しく達する三葉を、汗をかきながら琉が見つめている。慈しむような彼の視線に三葉は気づくこともなく、彼に翻弄されている。
さっきまで一緒に見ていたテレビも消され、部屋に響くのはふたりの求めあう獣になった声だけだ。
「――イくよ、三葉っ!」
「ひゃ、あああんっ――……!」
夫婦になって迎える、二度目のお正月。
穏やかに年明けを過ごせると思っていた三葉の目論見は案の定外れ、妻に欲情する琉によって、甘く淫らな時間へと変貌してしまうのであった。
“劇薬博士の溺愛処方【姫はじめ2021】穏やかに? 甘く淫らなお正月”――fin.
* * *
オマケ
Twitterで仲良くしていだいている井笠令子さんに以前描いていただいた琉せんせです!
応援ありがとうございます!
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