若き海運王は初恋の花を甘く切なく手折りたい

ささゆき細雪

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chapter,5 Australia

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 下半身の丁寧な愛撫に、マツリカは焦らされながら感じていく。両手でシーツを握りしめて、媚鳴をあげながら、息を弾ませて、蜜を迸らせる。カナトが自分の足の指をおいしそうに舐めしゃぶっている姿があまりにも背徳的で、もうやめてとマツリカが訴えても、彼はすべての指を同じように舐めつづけた。そのまま彼はマツリカのクリトリスに顔を寄せ、舌先で丹念に蜜をまぶしていく。彼に舐めとられても絶えずあふれでるのが恥ずかしくて、マツリカは顔を真っ赤にしながら絶頂する。

「も、イッちゃ、ぅっ~~~~!」

 軽い絶頂を何度も覚え込ませられた身体がベッドに沈む。マツリカを手と舌で果てしなく狂わせたカナトは、動かなくなった彼女の前で穿いていた水着を脱ぎ捨てる。はだかになったカナトはいとおしそうにマツリカを抱き寄せ、彼女の股に自分の勃ちあがった陰茎をそうっとあてがう。
 虚ろな瞳のマツリカが、え、とカナトの分身を前に硬直する。

「最後まではしないけど、ここで気持ちよくさせて……?」
「カナト?」
「マツリカ。愛してるよ」
「ひゃっ」

 ぬるっという感触とともに沸き上がる新たな快感とカナトの熱に、マツリカは翻弄される。
 みしみしと揺れる彼の腰に反応するように、マツリカの身体も従順になる。

「あぁんっ、カナトっ」
「ああ、まるで貴女のなかにいるみたいだ。これだけでこんなにも気持ちいいなんて……」
「カナト、熱い、あついよっ」
「ああ。マツリカ、いつか、さいごまで、しよう――ッ!」

 まだ、ひとつにつながっていないのに、こんなにもお互いの身体は快楽を分かち合っている。
 ひとつになったら、ふたりはどうなってしまうのだろう。
 彼の腰の動きが激しくなり、太ももにあてられていた陰茎が膨張していく。自分を求めて、彼の子種がそこから飛び出すのだと理解したマツリカは、それだけで甘美な気分に陥ってしまう。
 太ももから腹部にかけて白濁のアーチが架かる。ハァハァと荒い息を吐きながら、カナトははじめてマツリカの前で無防備な姿を見せた。

「……カナト」
「ああ、マツリカを汚してしまった。耐えられなかった……」
「汚れてないよ? むしろ、あたしで気持ちよくなってくれて、嬉しい」
「ほんとう?」

 ギラリと煌めく漆黒の瞳に見据えられ、マツリカは自分の失言に気づいてしまう。
 たしかに最後まではしていない。マツリカの純潔は守られたままだ。けれど……

「それじゃあ、今度から俺のことも、気持ちよくしてくれるよね?」

 その日の夜から、カナトはマツリカをひたすら愛するだけでなく、自分も一緒に快楽を分かち合うためより貪欲に彼女をベッドに縫いつけるようになったのだった。
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