【完結】ブルームーンを君に(改稿版)

【約束のカクテルは『ブルームーン』】

 祖父に売られるようにして、二十歳以上年上の藤堂財閥の当主・貴文の後妻となったオメガの悠(はるか)。
 形だけの結婚も、実は悠にとって都合のいいものだった。

 十年前、たった一度だけキスをしたアルファと交わした不確かな『約束』。
 その『約束』をどこか諦めながらも胸に抱き、想い出のジャズバー【Sheets of Sounds】でピアノを弾き続ける悠。
 そんな悠の隣には、執着にも近い献身で彼を支え続ける、ベータの執事・徳永がいた。
 絡み合う過去とそれぞれの想い。
 やがて、アメリカで仕事をしていた貴文の息子・恭一が帰国したことで、過去と今が交わり解けだす……。



◇ この作品は、以前投稿していた同名作品を、一人称視点から三人称一元視点に改稿・加筆したもので、エピソードも若干異なります。


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