深い森の彼方に

とも茶

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第四章 放逐刑

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翌朝いつもより早く宿舎を出た。前日、掃除もしないまま城郭の外に出てしまったので、恐らく公衆トイレは悲惨な状態になっていると思ったのだ。
管理事務所にはまだ夜が明けたばかりというのに管理人はいつもの椅子に座っていた。
「今日は早いね。トイレはいいから街をきれいにしといてくれないかね。この街の女たちはよっぽどストレスが溜まってるのか、毎晩遅くまで飲み歩いてるんだ。それも上司の悪口を大声でわめきたてながら。でも、そのくらいならいいんだよ。12時も過ぎると泥酔した女が平然と街中で小便したりゲロを吐きちらしたり、ひどいのは脱糞してるのもいるんだよ。汚いったらありゃしない。頼んだよ。」
どこに行けともいわずに管理人は自分で言うだけ言って居眠りを始めた。
掃除道具を抱えて繁華街に出た。確かに飲食店が立ち並ぶ一画はひどい状況だった。いたるところに大便や吐瀉物が散乱していた。千鳥足で腕を絡ませながら歩いている2人連の女もいた。朝まで飲み続けていたようだった。
飲食店街から一歩奥に通じる狭い袋小路はとりわけ汚物の散乱していた。さすがに女だけの世界とはいいながら人通りの多いばしょでの排泄は二の足を踏むのだろう。人目につかない場所は悲惨な状態だった。飲食店の水道を借りデッキブラシでそうじを始めると、突然酔っぱらった若い女がいきなり路地に入り込んできた。私の目の前でスカートをめくりショーツを下してしゃがみこんだ。股間をむき出しにした彼女を見て、私はこんな繁華街で学校と同じようなコトを起こすのを恐れた私は、あわてて立ち去ろうとした。しかし、彼女は泥酔のうえヒールの高い靴を履いたまましゃがんだためバランスを失い建物の壁に倒れ掛かった。
「大丈夫?」
私は助け起こそうとしたが、彼女は壁に寄りかかったまま、勢いよく放尿した。尿がほとばしると同時に肛門から水っぽい大量の大便が放出された。汚物のしぶきが私の足元に派手にかかった。
「ごめんね、ついお尻からも出しちゃった。あたしもお掃除手伝う。」
「いいのよ。これをきれいにするのが私の仕事だから。早くおうちに帰って休んで。」
ごめんなさいを繰り返しながら、彼女はティッシュで股間を拭き下着を整えた。そして危うい足取りで去っていった。
私は溜息をつきながら、まだ幼さの残る彼女が撒き散らした湯気のたっている汚物を片付け始めた。女ばかりの世界だとここまで羞恥心がなくなるのだろうか。確かに私が今まで暮していた世界でも、男たちは付き合いやストレス発散で夜の盛り場に毎晩大勢繰り出していた。泥酔すれば、路上で嘔吐したり立小便をする連中はめずらしくもなかった。この世界の女も同じなのだろう。男は立小便のついでに大便をすることは不可能だ。でも女ならしゃがんで放尿するついでに脱糞しようとすれば確かにできる。このように盛り場が汚物だらけになるのもわからないでもない。
私は、人目につかない路地であっても、こんな道端でしゃがんで小用するなんてできない。あの、オープンな公衆トイレですら恥ずかしくて誰もいないのを見計らってあわててすましているのが実情だった。あんなふうに局部をむき出しにしてなんて・・・
こう思った時に気がついた。私の存在しない陰茎は存在していないままなのだ。昨日までは、女に局部を見せ付けられると激しく硬直し刺激を求め、刺激を与えられないことで苦しんでいた。私は、スカートをめくりショーツを下して自分の股間を見た。かなり傷が癒えてきていた抉り取られた切断部は全く濡れていなかった。醜い陰嚢はだらりと垂れ下がり中にある睾丸の存在感だけが目立っていた。女になっ
てきたのだろうか。でも、あの童顔の彼女は可愛らしかったし、職務中(!)でなければ抱きしめたくなるような娘だった。でも下半身の反応は全く無かった。
昼過ぎまで汚物処理は続いた。勿論全部きれいになったわけではないが、午後になり飲食店のスタッフが出勤してくると彼女たちが店の前を掃除するようになったので、私は引き上げることにした。
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