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15章 祈り(中)
◆イリアス―自分探し ※暴力・過酷な描写あり
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「紋章に目覚めたはいいが、"ハズレ"ではないか。だからやりすぎるなと言ったのに」
「申し訳ありません」
――大人達の声が聞こえてくる。
磔にされて鞭で打たれ、定期的に魔法で傷を癒やされ、気絶すれば水をかけて強制的に目を覚まさせられる。
……それを何度か繰り返しているうちに、右手が黄金色に発光した。
紋章だ。土の結晶のような紋様が右の手の甲に浮かび上がり、光を放っている。
――まぶしい。鞭で打たれていない今のうちに少しでも眠りたいのに、視界に光がチラチラと映り込んでくるから眠れない。
「"35番"。起きなさい」
神父の格好をした男がまた傷を癒やした。傷が消えたあと神父に顎を持たれ上を向かされる――視線がかち合うと神父はニヤリと笑った。子供にも分かる、嘘くさい笑顔。
「おめでとう。君は今日から光の塾の仲間だ」
「…………」
「でもね、35番。お前は大きな罪を犯したよ。分かっている?」
「つ、み……?」
「そう。お前に試練を課した聖司ヤコブが、お前の紋章の光で消えてしまったんだ」
「消え……?」
「そうだよ。死んだんだ。お前が殺したんだよ35番」
「え……ち、ちが……」
「言い逃れをしようと言うのか恐ろしい。人殺しだよ、お前は」
――紋章とは聖なる力、神に選ばれし存在であることを示す力。しかしそれを以て同士を消す、いや、殺すとは。なんという罪深き存在だお前は"ヒト"、いや悪魔だ、原罪にまみれた悪魔だ。罪は洗い流さなければならないお前は1回生まれ直さなければいけない、お前に新たな試練を課す、その中で自分を見つけて来られれば神の側仕えとなることを許そう――
訳の分からない言葉で次々にまくし立てられ、涙するしかできない。
四肢の拘束が解かれたあと神父に無理矢理引きずられ、今度は狭い独房に放り込まれた。
窓も灯りもない、光が一切射さない空間。部屋の隅には用を足すための壺が置いてある。
分厚く頑丈な鉄扉の上部に空気取りのために隙間が空いているが、あんな狭く小さい穴では空気が循環するはずがない。部屋は、壺から漂う臭気で満たされていた。
食べ物はない。与えられるのは水のみ。鉄扉の下部にある小窓から、先端に板が付いた棒で押し出すようにして無言で差し出される。
殴られない、怒鳴られない。そのかわり人間が誰もいない。自分の姿すら認識できない暗闇の中、誰とも言葉を交わさず独りで過ごす。
狭い、暗い、臭い、怖い、腹が減った。
昼も夜も分からない。壺から漂う臭いのせいで満足に眠ることもできない。
自分の姿が分からない。生きてるか死んでるか分からない。
一体どのくらいの期間そこにいたのか……ある時、自分をこの独房にぶち込んだ神父がやってきて、扉を開け放ちこう問うた。
「出たいですか?」
出たいです出たいですお願いします何でもしますから僕をここから出してもう生意気なこと言いません言う通りにしますお願い許してもう打たないでごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい――
嗚咽しながら許しを乞うと、神父はニタリと笑った。
「では最後の試練です、これをクリア出来ればお前も天使の仲間入りですよ」
(……最後の、試練……?)
――何だっていい。ここから出してもらえるなら、何だってやってみせる。
……そう思っていた。
「…………!」
「これは、お前の"罪の証"。ヒトの世に未練がある証拠。これを破壊できたなら、お前をここから出してあげる」
「……う……あ……」
持たされた木槌を持つ手が震える。
"罪の証"として目の前に出されたのは、小さな船。
数日前、拾い集めた木の枝で作ったあの船だった。
モノ作りは神にだけ許された所業。
35番は神の真似事をしてモノを作った罪深いヒト。
そうでないことを証明するために、これを壊せというのだ。
「さあ、35番」
「…………っ」
――いやだ。
何がそんなにいけなかったんだ。こんな歪で不格好な船を作ったことの、どこが神の真似事なんだ。
こんなモノに別に思い入れはない。壊すのは簡単だ。
でもそれをすると、自分の中の何もかもが壊れて失われる気がした。
「何をしているんです35番。……また自分を探しに行きますか?」
「ヒッ……!」
――いやだ、いやだいやだ、もうあそこには戻りたくない、絶対嫌だ、もうあんなのはごめんだ!
「わあああーーっ!!」
叫びながら木槌を振りかぶって、船を打った。
接着剤も何も使われていない、痩せた木の枝を組んだだけのその船は一撃でバラバラに砕けた。
瞬間、またあの黄金色の光が部屋を満たした。
「ギャッ」という短い悲鳴とともに、神父がかき消える。
また土の紋章が閃いたのかと思ったが、右手の甲に出現していたはずのそれはなかった。
代わりに額がじわりと熱かった。右手にあった紋章が、額に移動していた。
「あ、あ、ああ、あ……」
身体が震えて、涙がボロボロこぼれる。
どうして紋章が額に、とか、そんなのはどうでもいい。
――どうしよう、どうしようどうしよう。
また紋章が光って神父が消えた。
死んだ。
死なせてしまった。
僕が殺した。人を、2人も、殺して――……。
「あ、うう、……ヒッ、ヒッ……うう……」
「おや、おや……これは……」
「……?」
男の声が耳に届く。
見上げてみると、後ろに黒衣の男が立っていた。
いつからいたんだろう?
紫の髪に、碧の眼――ディオール人だ。
地に伏して泣いている僕を見て、男は悲しそうな笑みを浮かべながらしゃがみ込み僕の頭を撫でた。
「泣かないで……」
そう言って、男が僕を抱きしめた。僕はすぐに男にしがみついて泣き叫んだ。
この人がどういう人なのか分からない。でもそんなことはどうでもよかった。
人に優しくされるのが、人間扱いされるのが久しぶりだったから。
「ああ……大変だ。一体どうしたんだろう。言ってごらん、何も怒らないから」
「ヒッ……、僕、ぼくがっ、僕の、紋章がっ、光って……っ、神父様が、2人、消えちゃったんです……。ぼく、ぼくは、人を、殺してっ……」
「違うよ」
「……え?」
「君は人を殺してなどいない」
「え……、で、でも」
男は僕の両頬を持ち、また微笑む。
「あの2人は、感情にまみれた汚い"ヒト"だった。君に宿った神の力が、それを消し去っただけのこと……」
「…………?」
何を言っているのか全然分からない。
そういう仮面をつけているかのように男は笑みを絶やさない。糸のように細い目が、ずっと上向きに弧を描いている。
――ああ、結局この人もおかしい人だ。この人は、僕をどうする気なんだろう……?
「君を迎えに来たんだ。さあ、行こうか」
「ど……どこ、へ」
「神の許へ」
「……か、神……?」
「……そう。ああ、"天使"になる君には名前を授けなければいけないね」
「え……?」
男が僕の頭に手を置き目を閉じる。男の手が緑色の光を放ち、僕の身を包んだ。
頭の中に「キーン」という音が響く。
白く大きな波が、頭の中の何かを浚っていく――。
「……あ、う……っ」
「……君の名は……そうだな、"ヨハン"にしよう」
「……え? ち、ちが……ぼくは」
「ヨハン。……君は、自分をちゃんと探せたかな?」
「ヒッ……」
男が一際目を細めて笑う。
『自分をちゃんと探せたか』――その言葉は、言う通りにしなければまたあの独房にぶち込むぞということを示している。
「……今一度問おう。君が探し出した"自分"――その名を、僕に教えてくれるかな」
「…………、ヨ、ハン」
「ん?」
「ヨ、ヨハン……です。僕の、名前は、ヨハンです」
震える声でそう言うと、男は「よろしい」とにっこり笑う。
「よろしく、天使ヨハン。僕はこの光の塾の司教をやっている者だ」
「司教……」
「そう。名は、"ロゴス"。他の者には"司教"と呼ばせているけれど……君は天使だから、特別に名を呼ぶことを許そう。さあ、僕の名前を呼んでみて」
「……ロゴス、さま」
言われるがままに名を呼んだ。
するとロゴスは満面の笑みを浮かべてから顔を至近距離まで近づけてきて、耳元で「そうだよ」と囁いた。
ぞわりとする。けれど拒絶してはいけない。またあそこに放り込まれてしまう。
「――じゃあ、ヨハン。もう一度僕の名を呼んで、君の名も教えてもらえるかな?」
「……ロゴス、さま。僕の名前は、……ヨハン……です」
それを聞いたロゴスは「良い子だ」と言って満面の笑みを浮かべる。
そして僕の頬を手の甲と手のひらでなぞるように撫で、顎に指を添え唇を重ねてきた。
――僕は何も知らなかった。
ロゴスの名を呼んだ上で、自分も名乗りを上げる。それは契約の儀式だった。
ロゴスは"真理"を意味する古代の言葉。そして、名前は呪文。
僕は、"ヨハン"という名の自分こそがこの世の真理であると告げた。
今までの自分を捨て、違う自分になるという誓いを立ててしまったんだ。
イリアス・トロンヘイムという人間の歴史が、存在が、その日を境に失われた。
名前こそ忘れてはいないが、その名前はもはや意味を持たない。
僕は神の力に目覚めた。
同時に、僕の中の"神様"は死んでしまったんだ――。
「申し訳ありません」
――大人達の声が聞こえてくる。
磔にされて鞭で打たれ、定期的に魔法で傷を癒やされ、気絶すれば水をかけて強制的に目を覚まさせられる。
……それを何度か繰り返しているうちに、右手が黄金色に発光した。
紋章だ。土の結晶のような紋様が右の手の甲に浮かび上がり、光を放っている。
――まぶしい。鞭で打たれていない今のうちに少しでも眠りたいのに、視界に光がチラチラと映り込んでくるから眠れない。
「"35番"。起きなさい」
神父の格好をした男がまた傷を癒やした。傷が消えたあと神父に顎を持たれ上を向かされる――視線がかち合うと神父はニヤリと笑った。子供にも分かる、嘘くさい笑顔。
「おめでとう。君は今日から光の塾の仲間だ」
「…………」
「でもね、35番。お前は大きな罪を犯したよ。分かっている?」
「つ、み……?」
「そう。お前に試練を課した聖司ヤコブが、お前の紋章の光で消えてしまったんだ」
「消え……?」
「そうだよ。死んだんだ。お前が殺したんだよ35番」
「え……ち、ちが……」
「言い逃れをしようと言うのか恐ろしい。人殺しだよ、お前は」
――紋章とは聖なる力、神に選ばれし存在であることを示す力。しかしそれを以て同士を消す、いや、殺すとは。なんという罪深き存在だお前は"ヒト"、いや悪魔だ、原罪にまみれた悪魔だ。罪は洗い流さなければならないお前は1回生まれ直さなければいけない、お前に新たな試練を課す、その中で自分を見つけて来られれば神の側仕えとなることを許そう――
訳の分からない言葉で次々にまくし立てられ、涙するしかできない。
四肢の拘束が解かれたあと神父に無理矢理引きずられ、今度は狭い独房に放り込まれた。
窓も灯りもない、光が一切射さない空間。部屋の隅には用を足すための壺が置いてある。
分厚く頑丈な鉄扉の上部に空気取りのために隙間が空いているが、あんな狭く小さい穴では空気が循環するはずがない。部屋は、壺から漂う臭気で満たされていた。
食べ物はない。与えられるのは水のみ。鉄扉の下部にある小窓から、先端に板が付いた棒で押し出すようにして無言で差し出される。
殴られない、怒鳴られない。そのかわり人間が誰もいない。自分の姿すら認識できない暗闇の中、誰とも言葉を交わさず独りで過ごす。
狭い、暗い、臭い、怖い、腹が減った。
昼も夜も分からない。壺から漂う臭いのせいで満足に眠ることもできない。
自分の姿が分からない。生きてるか死んでるか分からない。
一体どのくらいの期間そこにいたのか……ある時、自分をこの独房にぶち込んだ神父がやってきて、扉を開け放ちこう問うた。
「出たいですか?」
出たいです出たいですお願いします何でもしますから僕をここから出してもう生意気なこと言いません言う通りにしますお願い許してもう打たないでごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい――
嗚咽しながら許しを乞うと、神父はニタリと笑った。
「では最後の試練です、これをクリア出来ればお前も天使の仲間入りですよ」
(……最後の、試練……?)
――何だっていい。ここから出してもらえるなら、何だってやってみせる。
……そう思っていた。
「…………!」
「これは、お前の"罪の証"。ヒトの世に未練がある証拠。これを破壊できたなら、お前をここから出してあげる」
「……う……あ……」
持たされた木槌を持つ手が震える。
"罪の証"として目の前に出されたのは、小さな船。
数日前、拾い集めた木の枝で作ったあの船だった。
モノ作りは神にだけ許された所業。
35番は神の真似事をしてモノを作った罪深いヒト。
そうでないことを証明するために、これを壊せというのだ。
「さあ、35番」
「…………っ」
――いやだ。
何がそんなにいけなかったんだ。こんな歪で不格好な船を作ったことの、どこが神の真似事なんだ。
こんなモノに別に思い入れはない。壊すのは簡単だ。
でもそれをすると、自分の中の何もかもが壊れて失われる気がした。
「何をしているんです35番。……また自分を探しに行きますか?」
「ヒッ……!」
――いやだ、いやだいやだ、もうあそこには戻りたくない、絶対嫌だ、もうあんなのはごめんだ!
「わあああーーっ!!」
叫びながら木槌を振りかぶって、船を打った。
接着剤も何も使われていない、痩せた木の枝を組んだだけのその船は一撃でバラバラに砕けた。
瞬間、またあの黄金色の光が部屋を満たした。
「ギャッ」という短い悲鳴とともに、神父がかき消える。
また土の紋章が閃いたのかと思ったが、右手の甲に出現していたはずのそれはなかった。
代わりに額がじわりと熱かった。右手にあった紋章が、額に移動していた。
「あ、あ、ああ、あ……」
身体が震えて、涙がボロボロこぼれる。
どうして紋章が額に、とか、そんなのはどうでもいい。
――どうしよう、どうしようどうしよう。
また紋章が光って神父が消えた。
死んだ。
死なせてしまった。
僕が殺した。人を、2人も、殺して――……。
「あ、うう、……ヒッ、ヒッ……うう……」
「おや、おや……これは……」
「……?」
男の声が耳に届く。
見上げてみると、後ろに黒衣の男が立っていた。
いつからいたんだろう?
紫の髪に、碧の眼――ディオール人だ。
地に伏して泣いている僕を見て、男は悲しそうな笑みを浮かべながらしゃがみ込み僕の頭を撫でた。
「泣かないで……」
そう言って、男が僕を抱きしめた。僕はすぐに男にしがみついて泣き叫んだ。
この人がどういう人なのか分からない。でもそんなことはどうでもよかった。
人に優しくされるのが、人間扱いされるのが久しぶりだったから。
「ああ……大変だ。一体どうしたんだろう。言ってごらん、何も怒らないから」
「ヒッ……、僕、ぼくがっ、僕の、紋章がっ、光って……っ、神父様が、2人、消えちゃったんです……。ぼく、ぼくは、人を、殺してっ……」
「違うよ」
「……え?」
「君は人を殺してなどいない」
「え……、で、でも」
男は僕の両頬を持ち、また微笑む。
「あの2人は、感情にまみれた汚い"ヒト"だった。君に宿った神の力が、それを消し去っただけのこと……」
「…………?」
何を言っているのか全然分からない。
そういう仮面をつけているかのように男は笑みを絶やさない。糸のように細い目が、ずっと上向きに弧を描いている。
――ああ、結局この人もおかしい人だ。この人は、僕をどうする気なんだろう……?
「君を迎えに来たんだ。さあ、行こうか」
「ど……どこ、へ」
「神の許へ」
「……か、神……?」
「……そう。ああ、"天使"になる君には名前を授けなければいけないね」
「え……?」
男が僕の頭に手を置き目を閉じる。男の手が緑色の光を放ち、僕の身を包んだ。
頭の中に「キーン」という音が響く。
白く大きな波が、頭の中の何かを浚っていく――。
「……あ、う……っ」
「……君の名は……そうだな、"ヨハン"にしよう」
「……え? ち、ちが……ぼくは」
「ヨハン。……君は、自分をちゃんと探せたかな?」
「ヒッ……」
男が一際目を細めて笑う。
『自分をちゃんと探せたか』――その言葉は、言う通りにしなければまたあの独房にぶち込むぞということを示している。
「……今一度問おう。君が探し出した"自分"――その名を、僕に教えてくれるかな」
「…………、ヨ、ハン」
「ん?」
「ヨ、ヨハン……です。僕の、名前は、ヨハンです」
震える声でそう言うと、男は「よろしい」とにっこり笑う。
「よろしく、天使ヨハン。僕はこの光の塾の司教をやっている者だ」
「司教……」
「そう。名は、"ロゴス"。他の者には"司教"と呼ばせているけれど……君は天使だから、特別に名を呼ぶことを許そう。さあ、僕の名前を呼んでみて」
「……ロゴス、さま」
言われるがままに名を呼んだ。
するとロゴスは満面の笑みを浮かべてから顔を至近距離まで近づけてきて、耳元で「そうだよ」と囁いた。
ぞわりとする。けれど拒絶してはいけない。またあそこに放り込まれてしまう。
「――じゃあ、ヨハン。もう一度僕の名を呼んで、君の名も教えてもらえるかな?」
「……ロゴス、さま。僕の名前は、……ヨハン……です」
それを聞いたロゴスは「良い子だ」と言って満面の笑みを浮かべる。
そして僕の頬を手の甲と手のひらでなぞるように撫で、顎に指を添え唇を重ねてきた。
――僕は何も知らなかった。
ロゴスの名を呼んだ上で、自分も名乗りを上げる。それは契約の儀式だった。
ロゴスは"真理"を意味する古代の言葉。そして、名前は呪文。
僕は、"ヨハン"という名の自分こそがこの世の真理であると告げた。
今までの自分を捨て、違う自分になるという誓いを立ててしまったんだ。
イリアス・トロンヘイムという人間の歴史が、存在が、その日を境に失われた。
名前こそ忘れてはいないが、その名前はもはや意味を持たない。
僕は神の力に目覚めた。
同時に、僕の中の"神様"は死んでしまったんだ――。
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