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2日目
柔らかい土
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程なくして精液がアナルの中に入ってきた後、お兄さんのペニスが翔のお尻から抜かれると、翔の足はがくがくと震え、体を支えられなくなり、翔は木の下に座り込んでしまった。
お兄さんは、はあ、はあ、と遅れて息を吐きながら、何を考えているかよく分からない表情で立っていた。
その後に急に思い出したようにお兄さんは笑顔になり始めて、しゃがんで脱力している翔の体を抱きしめた。
翔の思考はまだ働かない。
「翔さ、このままもうちょっと俺と奥にいこうか」
そう言ってお兄さんは翔を連れて、もう少し登ったところ、もう周りには、本当に草と木と空しか見えないところに、たどり着いた。
「ここ掘って?」
しゃがんで、お兄さんが指さしたところは、ただの土の上だった。
「ここを?」
少し正気になってきた翔は、子供ながらに、さっきの自分の行為を恥ずかしく感じて後悔していたところだった。
「うん」
お兄さんはわくわくした表情を翔に見せた。
お兄さんの表情、機嫌はころころ変わることを知った翔は、とりあえずお兄さんの言う通りにして土のところを掘り始めた。
手で掘ろうとするが、上手く掘れない。
横の方に少し大きい石を見つけたので、それを使って掘り進める。
お兄さんがもうちょっとこっちかな、と言って掘るところを指さす。
思っていたより土はふかふかしていて掘りやすい。
まあまあ深く掘ったところで何か白っぽいものが見えた。
翔はなんだろう、と思いそこの周りをもう少し掘ってみた。
見えてきたものが一瞬何か分からなかったが、人の顔だった。
「わっっっっ!!!!!」
翔はとても驚き、手に持った石を投げて後ろにのけぞった。心臓がばくばく言っている。
土の中に人の顔がある……。
お兄さんは翔の驚いた様子を見て、ドッキリにひっかかった人を傍で見ていたみたいに、声を殺して笑った。
翔はしばらく尻もちをついて混乱していたが、徐々にさらに怖くなって、お兄さんの方に駆け寄ってお兄さんの腕に飛びついた。
そのままぶるぶると震えていると、お兄さんは土の下に埋まっている何かの方に近ずいてそれを覗き込む。
「ほら、見てみなよ」
翔は怖くて首をぶんぶんと振るが、お兄さんが翔の手を引くので、恐る恐る先程見た土の下を覗く。
やはり、人の顔がある。瞼は閉じている。
最初に見た白っぽいものはおでこだったようだ。
顔の上の方だけしか見えていないが、もっと掘れば全て見えそうだ。
お兄さんは怯えている翔を見て、ぱあっと笑顔になった。
「翔も、さっきみたいに言うこと聞かないことがまたあったら、こうなっちゃうから」
お兄さんがニコニコしながら翔にそう言った。
翔は絶句した。
今まで軽い気持ちで、ここから脱出しようなどと考えていた自分が、すごく浅はかに感じられた。
今まで翔の体を容易に持ち上げていたお兄さんなら、翔を傷つけて殺すことだって簡単だ。
どうして今まで、そこまで考えが及ばなかったのか。
怖くて自然と涙が溢れ出した。
お兄さんはなんともないように、泣き出した翔の頭の柔らかい髪の毛をさらさらと撫でた。
お兄さんは、はあ、はあ、と遅れて息を吐きながら、何を考えているかよく分からない表情で立っていた。
その後に急に思い出したようにお兄さんは笑顔になり始めて、しゃがんで脱力している翔の体を抱きしめた。
翔の思考はまだ働かない。
「翔さ、このままもうちょっと俺と奥にいこうか」
そう言ってお兄さんは翔を連れて、もう少し登ったところ、もう周りには、本当に草と木と空しか見えないところに、たどり着いた。
「ここ掘って?」
しゃがんで、お兄さんが指さしたところは、ただの土の上だった。
「ここを?」
少し正気になってきた翔は、子供ながらに、さっきの自分の行為を恥ずかしく感じて後悔していたところだった。
「うん」
お兄さんはわくわくした表情を翔に見せた。
お兄さんの表情、機嫌はころころ変わることを知った翔は、とりあえずお兄さんの言う通りにして土のところを掘り始めた。
手で掘ろうとするが、上手く掘れない。
横の方に少し大きい石を見つけたので、それを使って掘り進める。
お兄さんがもうちょっとこっちかな、と言って掘るところを指さす。
思っていたより土はふかふかしていて掘りやすい。
まあまあ深く掘ったところで何か白っぽいものが見えた。
翔はなんだろう、と思いそこの周りをもう少し掘ってみた。
見えてきたものが一瞬何か分からなかったが、人の顔だった。
「わっっっっ!!!!!」
翔はとても驚き、手に持った石を投げて後ろにのけぞった。心臓がばくばく言っている。
土の中に人の顔がある……。
お兄さんは翔の驚いた様子を見て、ドッキリにひっかかった人を傍で見ていたみたいに、声を殺して笑った。
翔はしばらく尻もちをついて混乱していたが、徐々にさらに怖くなって、お兄さんの方に駆け寄ってお兄さんの腕に飛びついた。
そのままぶるぶると震えていると、お兄さんは土の下に埋まっている何かの方に近ずいてそれを覗き込む。
「ほら、見てみなよ」
翔は怖くて首をぶんぶんと振るが、お兄さんが翔の手を引くので、恐る恐る先程見た土の下を覗く。
やはり、人の顔がある。瞼は閉じている。
最初に見た白っぽいものはおでこだったようだ。
顔の上の方だけしか見えていないが、もっと掘れば全て見えそうだ。
お兄さんは怯えている翔を見て、ぱあっと笑顔になった。
「翔も、さっきみたいに言うこと聞かないことがまたあったら、こうなっちゃうから」
お兄さんがニコニコしながら翔にそう言った。
翔は絶句した。
今まで軽い気持ちで、ここから脱出しようなどと考えていた自分が、すごく浅はかに感じられた。
今まで翔の体を容易に持ち上げていたお兄さんなら、翔を傷つけて殺すことだって簡単だ。
どうして今まで、そこまで考えが及ばなかったのか。
怖くて自然と涙が溢れ出した。
お兄さんはなんともないように、泣き出した翔の頭の柔らかい髪の毛をさらさらと撫でた。
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