17 / 72
番外編
番外編 桜とりんご
しおりを挟む
桜、見てぇな。
ボソッと呟いた声は廊下に虚しく響いた。
誰も居ない。
誰も聞いてない。
ましてや、誰も知らない名前を呼んだ所でどうなるって言うんだ。
ーーー
「今日は少し、良さそうだな。」
ベッドの上で熱に浮かされて寝込み続けている。
昨日は全く起き上がれなかったが、今日はまだマシだろうか。
微熱でぼぅっ、とするし時たま脳みそがグラッと揺れる。
まるで地震のような酷い感覚。
ドカッと側の椅子に座っては、至極普通の事のように頬を撫でる。
俺の頬なんか撫でて何がそんなに楽しいのか。
固まって笑えもしない俺を別段気にした風も無く、ただ体調を確かめたかったらしい。
「起きていられそうか?」
「はい。」
「無理をするな。トキアキ。」
そう言われると拒めず、いつもの様に彼が差し出す手を可笑しくない力加減を意識して握る。
人と手を握るなんて久しぶりで全然慣れそうにない。
ましてや肌を撫でられるなんて。
ただ、そんな触れ合いは思わずふぅ、と息が漏れるほど呼吸を楽にした。
「今日は暑くなるかも知れん。」
「暑いのは少し苦手です。」
「私は平気だな。」
俺はこの人の為にこの世界に落とされたらしい事を、彼は丁寧に説明してくれた。
ベルモントさんが教えてくれた話よりかなり詳しく。
そして、一見するだけではただのイケオジだが、彼はライオンの獣人であるらしい。
「ただ、換毛期は気が滅入る。寝て起きるとベッドが毛だらけになっているな。」
「それは大変ですね。」
彼は人の姿でいることの方が多いが、同じ獣人でも耳や尻尾だけ出る人もいるそうだし、コントロールは人それぞれのようだ。
「少し慣れてきたな。」
「え。」
「手に力が入ってきた。」
「ぁっ、すみませ、」
慌てて引っ込めようとした手を少しだけ強く握り込まれた。
「良い。お前の安心する力加減を覚えたい。」
「そ、ぅ、ですか」
「抱き締めるのに潰したくはないからな。」
手を離す気はないらしい。
俺はまた、肩に入り過ぎた力を抜いた。
お陰で強くも無く弱くもなく彼の手を握ってみせた。
やっぱり、胸に詰まった息が抜けていく様な気がする。
というか今、この人俺を抱き締めるって言ったか。
そっか。それは良いな。
手を握るだけでほっとするなら、抱き締めたらどうなるんだ。
いや、恥ずかしいな。
「眠そうだぞトキアキ。」
「すこし、そうかもしれません。」
握った手がなんだか凄く温かく感じる。
もっと話をしなきゃと思うのに、なんだか瞼が重くなってきた。
なんでだろ。
この人の手が温いからか。
「よく休め。」
手が解けてくしゃ、と髪を乱される。
ふと、目が合うと彼の金色の瞳がキラッと光って見えた。
もうだめだ。起きていられない眠気が襲う。
だが、口は慣れた言葉を溢したがった。
「いって、らっしゃ...ぃ」
バイト先の弁当屋で、交代で誰かが休憩に入る度にそう言っていた。
それは会社に入ってからも抜けなくて、俺は身近な人にもそう言葉を掛けていた。
好きなんだ。
それで休憩から戻ってきたら、おかえりなさいと言うような弁当屋だった。
エルムディンさんも多分、昼の合間を縫って帰ってきたんだろう。
身体も動かないし、もう寝よう。
とにかく寝よう。凄く眠いんだ。
____
「暇だ。」
とにかく具合さえ悪くなければ俺はとことん、暇人だった。
7日のうち3日具合が悪くとも4日はなんともなかったり、まぁ半日中目眩に苦しむ日もあるが。
暇ですることがないと1日がやたら長く感じる。
それこそ5分すら20分に思えるほど。
ここに来る前なら、20分休憩をやると言われたら喜んで頭を休ませた筈だ。
ボーッとしてたら20分なんてすぐだ。
エルムディンさんは、俺が屋敷を散歩するのを許可してくれた。
外の庭は駄目だったが、代わりにアトリウム、とか言う場所を改造してくれた。半個室の様な、一人で本を読むには充分な広さだ。
カタログを見せてくれて、一人用の白の椅子とテーブルセットを選んでいたら、やたらと金の敷布を薦めてきた。
「使い道の分からない空間に意味が出来たな。」
「なんだ、窓枠が気に入らない、と言う顔だな。」
「良さそうな物を選んでみたら良い。」
アトリウム、と言うらしいそこは特別素敵に見えた。
広くてデカい家の中でそこだけが天井も壁もガラスに囲われ、自然光が降り注いでいる。
「桜、見てぇな。」
ここにはコーヒーも紅茶もある。
魔法は電気みたいに使えて、ご飯も美味しい。
風呂は最高。
でも、違う物が目に付く度、意識する度、胸が鳴る。
寄る辺ない身だと実感するのがこんなにも恐ろしい。
それでも温かくなると思い出してしまう。
桜が見てぇ、と思う。
同時に、おじいちゃん先生が言った言葉も思い出す。
"すまんな。わしらの世界にやってくる異界の者はこれまでも居ったのだが。そのどのお方も元いた世界に返して差し上げることは出来なんだ。"
「そろそろ戻らないと、」
新しいアトリウムはとても居心地が良い。
エルムディンさんが用意してくれた部屋のベッドより。
頼んでみようかな。
部屋を好きな様にしてみたい、って。
そしたら、こうして声を殺して泣かずに済むかもしれない。
ーーーーー
数日後。
机いっぱいのカタログが届いた。
メモが付いている。
ドアノブは私の色が良い。
それから、カフスを1組選んで欲しい。
楽しみにしている。
不覚にも、可愛いと思ってしまった。
こんな事ならもっと早く相談すれば良かったんだ。
ひとりで思い悩んでいたのは良くなかったんだな。
相談、しなくては。
彼はこの世界でたった一人の俺の番、なのだから。
「金色のドアノブって触りづらいなぁ。」
ーーーーー
更に数ヶ月後。
縁はゴールド、台座は朱色。
モチーフはライオンでその背景にはりんごの花と蕾が描かれたネックレスを贈られる。
それをまだトキアキは知らない。
その花の意味も。
もしかしたらずっと。
ボソッと呟いた声は廊下に虚しく響いた。
誰も居ない。
誰も聞いてない。
ましてや、誰も知らない名前を呼んだ所でどうなるって言うんだ。
ーーー
「今日は少し、良さそうだな。」
ベッドの上で熱に浮かされて寝込み続けている。
昨日は全く起き上がれなかったが、今日はまだマシだろうか。
微熱でぼぅっ、とするし時たま脳みそがグラッと揺れる。
まるで地震のような酷い感覚。
ドカッと側の椅子に座っては、至極普通の事のように頬を撫でる。
俺の頬なんか撫でて何がそんなに楽しいのか。
固まって笑えもしない俺を別段気にした風も無く、ただ体調を確かめたかったらしい。
「起きていられそうか?」
「はい。」
「無理をするな。トキアキ。」
そう言われると拒めず、いつもの様に彼が差し出す手を可笑しくない力加減を意識して握る。
人と手を握るなんて久しぶりで全然慣れそうにない。
ましてや肌を撫でられるなんて。
ただ、そんな触れ合いは思わずふぅ、と息が漏れるほど呼吸を楽にした。
「今日は暑くなるかも知れん。」
「暑いのは少し苦手です。」
「私は平気だな。」
俺はこの人の為にこの世界に落とされたらしい事を、彼は丁寧に説明してくれた。
ベルモントさんが教えてくれた話よりかなり詳しく。
そして、一見するだけではただのイケオジだが、彼はライオンの獣人であるらしい。
「ただ、換毛期は気が滅入る。寝て起きるとベッドが毛だらけになっているな。」
「それは大変ですね。」
彼は人の姿でいることの方が多いが、同じ獣人でも耳や尻尾だけ出る人もいるそうだし、コントロールは人それぞれのようだ。
「少し慣れてきたな。」
「え。」
「手に力が入ってきた。」
「ぁっ、すみませ、」
慌てて引っ込めようとした手を少しだけ強く握り込まれた。
「良い。お前の安心する力加減を覚えたい。」
「そ、ぅ、ですか」
「抱き締めるのに潰したくはないからな。」
手を離す気はないらしい。
俺はまた、肩に入り過ぎた力を抜いた。
お陰で強くも無く弱くもなく彼の手を握ってみせた。
やっぱり、胸に詰まった息が抜けていく様な気がする。
というか今、この人俺を抱き締めるって言ったか。
そっか。それは良いな。
手を握るだけでほっとするなら、抱き締めたらどうなるんだ。
いや、恥ずかしいな。
「眠そうだぞトキアキ。」
「すこし、そうかもしれません。」
握った手がなんだか凄く温かく感じる。
もっと話をしなきゃと思うのに、なんだか瞼が重くなってきた。
なんでだろ。
この人の手が温いからか。
「よく休め。」
手が解けてくしゃ、と髪を乱される。
ふと、目が合うと彼の金色の瞳がキラッと光って見えた。
もうだめだ。起きていられない眠気が襲う。
だが、口は慣れた言葉を溢したがった。
「いって、らっしゃ...ぃ」
バイト先の弁当屋で、交代で誰かが休憩に入る度にそう言っていた。
それは会社に入ってからも抜けなくて、俺は身近な人にもそう言葉を掛けていた。
好きなんだ。
それで休憩から戻ってきたら、おかえりなさいと言うような弁当屋だった。
エルムディンさんも多分、昼の合間を縫って帰ってきたんだろう。
身体も動かないし、もう寝よう。
とにかく寝よう。凄く眠いんだ。
____
「暇だ。」
とにかく具合さえ悪くなければ俺はとことん、暇人だった。
7日のうち3日具合が悪くとも4日はなんともなかったり、まぁ半日中目眩に苦しむ日もあるが。
暇ですることがないと1日がやたら長く感じる。
それこそ5分すら20分に思えるほど。
ここに来る前なら、20分休憩をやると言われたら喜んで頭を休ませた筈だ。
ボーッとしてたら20分なんてすぐだ。
エルムディンさんは、俺が屋敷を散歩するのを許可してくれた。
外の庭は駄目だったが、代わりにアトリウム、とか言う場所を改造してくれた。半個室の様な、一人で本を読むには充分な広さだ。
カタログを見せてくれて、一人用の白の椅子とテーブルセットを選んでいたら、やたらと金の敷布を薦めてきた。
「使い道の分からない空間に意味が出来たな。」
「なんだ、窓枠が気に入らない、と言う顔だな。」
「良さそうな物を選んでみたら良い。」
アトリウム、と言うらしいそこは特別素敵に見えた。
広くてデカい家の中でそこだけが天井も壁もガラスに囲われ、自然光が降り注いでいる。
「桜、見てぇな。」
ここにはコーヒーも紅茶もある。
魔法は電気みたいに使えて、ご飯も美味しい。
風呂は最高。
でも、違う物が目に付く度、意識する度、胸が鳴る。
寄る辺ない身だと実感するのがこんなにも恐ろしい。
それでも温かくなると思い出してしまう。
桜が見てぇ、と思う。
同時に、おじいちゃん先生が言った言葉も思い出す。
"すまんな。わしらの世界にやってくる異界の者はこれまでも居ったのだが。そのどのお方も元いた世界に返して差し上げることは出来なんだ。"
「そろそろ戻らないと、」
新しいアトリウムはとても居心地が良い。
エルムディンさんが用意してくれた部屋のベッドより。
頼んでみようかな。
部屋を好きな様にしてみたい、って。
そしたら、こうして声を殺して泣かずに済むかもしれない。
ーーーーー
数日後。
机いっぱいのカタログが届いた。
メモが付いている。
ドアノブは私の色が良い。
それから、カフスを1組選んで欲しい。
楽しみにしている。
不覚にも、可愛いと思ってしまった。
こんな事ならもっと早く相談すれば良かったんだ。
ひとりで思い悩んでいたのは良くなかったんだな。
相談、しなくては。
彼はこの世界でたった一人の俺の番、なのだから。
「金色のドアノブって触りづらいなぁ。」
ーーーーー
更に数ヶ月後。
縁はゴールド、台座は朱色。
モチーフはライオンでその背景にはりんごの花と蕾が描かれたネックレスを贈られる。
それをまだトキアキは知らない。
その花の意味も。
もしかしたらずっと。
0
お気に入りに追加
219
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
愛され末っ子
西条ネア
BL
本サイトでの感想欄は感想のみでお願いします。全ての感想に返答します。
リクエストはTwitter(@NeaSaijou)にて受付中です。また、小説のストーリーに関するアンケートもTwitterにて行います。
(お知らせは本編で行います。)
********
上園琉架(うえぞの るか)四男 理斗の双子の弟 虚弱 前髪は後々左に流し始めます。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い赤みたいなのアースアイ 後々髪の毛を肩口くらいまで伸ばしてゆるく結びます。アレルギー多め。その他の設定は各話で出てきます!
上園理斗(うえぞの りと)三男 琉架の双子の兄 琉架が心配 琉架第一&大好き 前髪は後々右に流します。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い緑みたいなアースアイ 髪型はずっと短いままです。 琉架の元気もお母さんのお腹の中で取っちゃった、、、
上園静矢 (うえぞの せいや)長男 普通にサラッとイケメン。なんでもできちゃうマン。でも弟(特に琉架)絡むと残念。弟達溺愛。深い青色の瞳。髪の毛の色はご想像にお任せします。
上園竜葵(うえぞの りゅうき)次男 ツンデレみたいな、考えと行動が一致しないマン。でも弟達大好きで奮闘して玉砕する。弟達傷つけられたら、、、 深い青色の瞳。兄貴(静矢)と一個差 ケンカ強い でも勉強できる。料理は壊滅的
上園理玖斗(うえぞの りくと)父 息子達大好き 藍羅(あいら・妻)も愛してる 家族傷つけるやつ許さんマジ 琉架の身体が弱すぎて心配 深い緑の瞳。普通にイケメン
上園藍羅(うえぞの あいら) 母 子供達、夫大好き 母は強し、の具現化版 美人さん 息子達(特に琉架)傷つけるやつ許さんマジ。
てか普通に上園家の皆さんは顔面偏差値馬鹿高いです。
(特に琉架)の部分は家族の中で順列ができているわけではなく、特に琉架になる場面が多いという意味です。
琉架の従者
遼(はる)琉架の10歳上
理斗の従者
蘭(らん)理斗の10歳上
その他の従者は後々出します。
虚弱体質な末っ子・琉架が家族からの寵愛、溺愛を受ける物語です。
前半、BL要素少なめです。
この作品は作者の前作と違い毎日更新(予定)です。
できないな、と悟ったらこの文は消します。
※琉架はある一定の時期から体の成長(精神も若干)がなくなる設定です。詳しくはその時に補足します。
皆様にとって最高の作品になりますように。
※作者の近況状況欄は要チェックです!
西条ネア
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる