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第四章 出現! 難易度SSSの新ダンジョン
六年前、アケロニア王国で起こったこと
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アイシャが目を覚ましたのは、それからすぐ後のことだった。
意識が落ちていたのは本当に僅かな時間だけだったようだ。それでも頭がクラクラする。
「何て衝撃かしら。凄まじいわ、ルシウスさん」
「この魔力量はさすがハイヒューマンって感じだよなー」
「起きろー起きてけんろー、トオン君ー、ユーグレン様ー」
年の功の経験値の高さゆえか、意識を落とさず持ち堪えていた聖者ビクトリノに背中を支えられながら起こされた。
見ると、ルシウスと付き合いが長いだけあってこちらも耐えたらしい秘書ユキレラが、トオンとユーグレンの頬をパシパシッと手のひらで叩いて、それぞれ起こしている。
「る、ルシウスさんたちは」
慌てて、向き合って話していた男二人を振り返ると。
怒鳴られたセドリックは涙ぐんでいる。
他国の立派な王族で、大人の男の彼ですら泣いてしまうぐらいルシウスは怖かったのだ。何ということか。
と思ったら。
「魔王殿。いや、ルシウス殿。私はきっと、あなたのように怒ってくれる人に出会いたかったのだ」
逆に感動していた。
(えええええ!?)
さすがのアイシャも呆気に取られてしまった。
とそこへ、ぽふぽふと肩を叩かれる。ユキノの真っ白ふわふわの手だ。振り返るとユキノの大きくて澄んだガーネットの瞳が。
「ピュイッ(アイシャちゃん。ルシウスくんのお説教は長くなるから外に行こ!)」
「え、ええ。そうね、わかったわ」
「はーいはい、行きましょう、避難しましょうねー」
見ると秘書ユキレラがまだ意識が落ちたままぐったりした雛竜たちをまとめて抱えて、サロンの外に促していた。
なお、結局このルシウスのお説教は三日三晩続いて、その間アイシャたちは手持ち無沙汰でやることがなくなってしまったのだった。
庭に出ると、まだ午前中なこともあり陽の光は柔らかい。
日差しの下に出たら、ルシウスの強烈な魔力を浴びて身体が強張ってしまっていることに気づいた。
ユキノは雛竜たちを芝生の上にぽいぽい投げて転がしているが、どの仔竜もまだ目を覚まさない。
アイシャたちはひとまず庭のベンチに腰掛けて深呼吸だ。ああ怖かった。
それにしても、とトオンが気づいたように言った。
「いい加減、鮭の人をもっとサポートしてあげないとダメなんじゃないか? どう思う? アイシャ」
「せめて鮭の人が環を使えたなら、物資や魔力を送って支援できるんだけどね」
今はルシウスが自分のアイテムボックスから、程々にカズンへ支援物資を供給している状態とのこと。
サロンを出る前にセドリックに確認したところ、まだ鮭の人はカズンに追いつけていないようだ。
カズンに相当する、ユーグレンに似た黒髪黒目の人物は側にいなかったそうなので。
この辺りで一度、カズンや鮭の人の事情をアイシャたちサイドでも整理しておくことにした。
ちょうどここには、同じ環ファミリーの先輩ビクトリノ、それにカズンの親戚ユーグレンもいる。
今まではカズン本人やルシウスから断片的な話しか聞いていなかったから全体像までは把握していなかったのだ。
事は、およそ六年前、円環大陸の北西部の大国、アケロニア王国にて。
カズンの老齢の父、先々王のヴァシレウス大王が邪悪な錬金術師によって殺害されたことに始まる。
その敵の名はロットハーナ。
「敵は、カズンや私たち今のアケロニア王族の、前の王家の末裔だったんだ。イマージ・ロットハーナという者だ。我らの先祖に追われた恨みを現代になって晴らそうとしたらしい」
〝黄金錬成〟なる人間を黄金に変える錬金術の使い手だった。そしてカズンやユーグレンといった現役の若い王族が狙われた。
そのとき現場にいたヴァシレウス大王が庇って黄金に変えられ、結果として亡くなってしまった。
「人間を黄金に変えるだなんて。そんな邪法が本当に現代にあるのかって思ってたけど」
「ああ。実際、術者は邪道に落ちて最後のほうではまともな人間の形を保っていなかったよ。影のような姿に変じていた……そのまま消えるかと思ったらカズンからヴァシレウス様の形見を奪って次元の狭間に逃げて行った」
ユーグレンが首元にかけていたペンダントをシャツの中から引っ張り出した。
黄金のコインだ。一回り大きな魔法樹脂に覆われたペンダントトップが金の鎖に通されている。
「我らの先祖から伝わる国宝のコインなんだ。鑑定ができるなら物品鑑定してみるといい」
「あ、なら俺が」
トオンはルシウスから物品鑑定スキルを貰っている。
ユーグレンから受け取ったコインペンダントにスキルを発動すると、見えたものにトオンはペンダントを落としそうになって慌てた。
「こ、これ、『原材料:人体』ってあるんですけど!?」
「そう。約八百年前に私たち今のアケロニア王族の先祖が、前王家の邪法使いに黄金に変えられた。その黄金から作られたコインだ」
現王家の最初の王の息子だという。
黄金錬成で黄金に変えられても、元の人間の魂はそのまま黄金の中に残り続ける。
「鋳潰せば魂は解放されて天に還ると言われているが、本人の魂の意思を確認した上で国宝の王冠やこういったコインに加工されたんだ」
今のアケロニア王家は祖先の魂の入った宝物を代々受け継いで、大切にしているわけだ。
「このコインを、カズンはヴァシレウス様と半分に割って親子で持っていた。その片割れを奪われてしまったんだ」
「それをカズンが追って、今までずっと旅をしているのね」
ようやく納得したとアイシャも頷いた。
「ヴァシレウス大王はここ数百年で唯一の〝大王〟の称号持ちだ。偉大なお人だったと聞いてるよ。俺も機会は少なかったが多少の面識はあった」
しみじみビクトリノが呟いた。
〝大王〟は単純にいえば王の上位職ともいえる称号だ。業績を見て永遠の国が下賜するもので、自称はできない。
「アケロニア王国は神殿勢力の強い国だから、教会本部所属の俺は数回しかお会いしたことがねえ。そんでも身体も、人間としての器も大きなお人だったよな」
「ええ。二メートル近い巨躯でした。私もカズンも、子供の頃はしょっちゅう仔猫のように抱っこされてましたね」
カズンはアケロニア王国で暮らしていたとき、単独で自然に環に目覚めている。
魔術師フリーダヤの弟子になったのは、その直後だそうだ。
彼こそが環の開発者だ。
「カズンが独りで旅してる理由も詳しく知りたいわ」
この辺の話はルシウスが来た頃に一度聞いていたが、改めて確認したかった。
「私もヨシュアもすぐ追いかけたかったさ。でも敵から受けた虚無魔力の悪影響で倒れてしまって、できなかったんだ」
ユーグレンが悔しそうに言う。
被害の軽微だったユーグレンですら半年。悪影響の大きかった鮭の人は四年近く寝たきりを余儀なくされたという。
「ヨシュア様は、ルシウス様にカズン様を追ってくれと何度も何度も懇願してましたね。でも、できなかったんですよ」
この飄々とした男には有り得ないほど沈痛な面持ちと声で、秘書ユキレラが言った。
「だって、当主のヨシュア様が倒れてしまったのに、叔父様で後見人のルシウス様が離れられると思います?」
「無理、だよな」
「でしょー? ただでさえ溺愛してる甥御様が、自力でベッドから起きられなくなっちまったんですから。もしロットハーナのクソ野郎が戻ってきたら、誰がヨシュア様を守ると言うんですか」
「それに、国内に虚無魔力の使い手が残した爪痕を浄化するのに、聖者のルシウス様のお力が欠かせなかった。追うことを認めなかったのは最終的には私の女王だ」
説明には妥当性があった。むしろ当時のその状況でルシウスまで出奔していたら、残された者たちは不安で仕方がなかったはずだ。
意識が落ちていたのは本当に僅かな時間だけだったようだ。それでも頭がクラクラする。
「何て衝撃かしら。凄まじいわ、ルシウスさん」
「この魔力量はさすがハイヒューマンって感じだよなー」
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見ると、ルシウスと付き合いが長いだけあってこちらも耐えたらしい秘書ユキレラが、トオンとユーグレンの頬をパシパシッと手のひらで叩いて、それぞれ起こしている。
「る、ルシウスさんたちは」
慌てて、向き合って話していた男二人を振り返ると。
怒鳴られたセドリックは涙ぐんでいる。
他国の立派な王族で、大人の男の彼ですら泣いてしまうぐらいルシウスは怖かったのだ。何ということか。
と思ったら。
「魔王殿。いや、ルシウス殿。私はきっと、あなたのように怒ってくれる人に出会いたかったのだ」
逆に感動していた。
(えええええ!?)
さすがのアイシャも呆気に取られてしまった。
とそこへ、ぽふぽふと肩を叩かれる。ユキノの真っ白ふわふわの手だ。振り返るとユキノの大きくて澄んだガーネットの瞳が。
「ピュイッ(アイシャちゃん。ルシウスくんのお説教は長くなるから外に行こ!)」
「え、ええ。そうね、わかったわ」
「はーいはい、行きましょう、避難しましょうねー」
見ると秘書ユキレラがまだ意識が落ちたままぐったりした雛竜たちをまとめて抱えて、サロンの外に促していた。
なお、結局このルシウスのお説教は三日三晩続いて、その間アイシャたちは手持ち無沙汰でやることがなくなってしまったのだった。
庭に出ると、まだ午前中なこともあり陽の光は柔らかい。
日差しの下に出たら、ルシウスの強烈な魔力を浴びて身体が強張ってしまっていることに気づいた。
ユキノは雛竜たちを芝生の上にぽいぽい投げて転がしているが、どの仔竜もまだ目を覚まさない。
アイシャたちはひとまず庭のベンチに腰掛けて深呼吸だ。ああ怖かった。
それにしても、とトオンが気づいたように言った。
「いい加減、鮭の人をもっとサポートしてあげないとダメなんじゃないか? どう思う? アイシャ」
「せめて鮭の人が環を使えたなら、物資や魔力を送って支援できるんだけどね」
今はルシウスが自分のアイテムボックスから、程々にカズンへ支援物資を供給している状態とのこと。
サロンを出る前にセドリックに確認したところ、まだ鮭の人はカズンに追いつけていないようだ。
カズンに相当する、ユーグレンに似た黒髪黒目の人物は側にいなかったそうなので。
この辺りで一度、カズンや鮭の人の事情をアイシャたちサイドでも整理しておくことにした。
ちょうどここには、同じ環ファミリーの先輩ビクトリノ、それにカズンの親戚ユーグレンもいる。
今まではカズン本人やルシウスから断片的な話しか聞いていなかったから全体像までは把握していなかったのだ。
事は、およそ六年前、円環大陸の北西部の大国、アケロニア王国にて。
カズンの老齢の父、先々王のヴァシレウス大王が邪悪な錬金術師によって殺害されたことに始まる。
その敵の名はロットハーナ。
「敵は、カズンや私たち今のアケロニア王族の、前の王家の末裔だったんだ。イマージ・ロットハーナという者だ。我らの先祖に追われた恨みを現代になって晴らそうとしたらしい」
〝黄金錬成〟なる人間を黄金に変える錬金術の使い手だった。そしてカズンやユーグレンといった現役の若い王族が狙われた。
そのとき現場にいたヴァシレウス大王が庇って黄金に変えられ、結果として亡くなってしまった。
「人間を黄金に変えるだなんて。そんな邪法が本当に現代にあるのかって思ってたけど」
「ああ。実際、術者は邪道に落ちて最後のほうではまともな人間の形を保っていなかったよ。影のような姿に変じていた……そのまま消えるかと思ったらカズンからヴァシレウス様の形見を奪って次元の狭間に逃げて行った」
ユーグレンが首元にかけていたペンダントをシャツの中から引っ張り出した。
黄金のコインだ。一回り大きな魔法樹脂に覆われたペンダントトップが金の鎖に通されている。
「我らの先祖から伝わる国宝のコインなんだ。鑑定ができるなら物品鑑定してみるといい」
「あ、なら俺が」
トオンはルシウスから物品鑑定スキルを貰っている。
ユーグレンから受け取ったコインペンダントにスキルを発動すると、見えたものにトオンはペンダントを落としそうになって慌てた。
「こ、これ、『原材料:人体』ってあるんですけど!?」
「そう。約八百年前に私たち今のアケロニア王族の先祖が、前王家の邪法使いに黄金に変えられた。その黄金から作られたコインだ」
現王家の最初の王の息子だという。
黄金錬成で黄金に変えられても、元の人間の魂はそのまま黄金の中に残り続ける。
「鋳潰せば魂は解放されて天に還ると言われているが、本人の魂の意思を確認した上で国宝の王冠やこういったコインに加工されたんだ」
今のアケロニア王家は祖先の魂の入った宝物を代々受け継いで、大切にしているわけだ。
「このコインを、カズンはヴァシレウス様と半分に割って親子で持っていた。その片割れを奪われてしまったんだ」
「それをカズンが追って、今までずっと旅をしているのね」
ようやく納得したとアイシャも頷いた。
「ヴァシレウス大王はここ数百年で唯一の〝大王〟の称号持ちだ。偉大なお人だったと聞いてるよ。俺も機会は少なかったが多少の面識はあった」
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「私もヨシュアもすぐ追いかけたかったさ。でも敵から受けた虚無魔力の悪影響で倒れてしまって、できなかったんだ」
ユーグレンが悔しそうに言う。
被害の軽微だったユーグレンですら半年。悪影響の大きかった鮭の人は四年近く寝たきりを余儀なくされたという。
「ヨシュア様は、ルシウス様にカズン様を追ってくれと何度も何度も懇願してましたね。でも、できなかったんですよ」
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「だって、当主のヨシュア様が倒れてしまったのに、叔父様で後見人のルシウス様が離れられると思います?」
「無理、だよな」
「でしょー? ただでさえ溺愛してる甥御様が、自力でベッドから起きられなくなっちまったんですから。もしロットハーナのクソ野郎が戻ってきたら、誰がヨシュア様を守ると言うんですか」
「それに、国内に虚無魔力の使い手が残した爪痕を浄化するのに、聖者のルシウス様のお力が欠かせなかった。追うことを認めなかったのは最終的には私の女王だ」
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