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番外編
ただひとりの
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「それでは、本日はここまでとしましょう」
「また明日、会議の時間を設けても良いでしょうか、王子」
「あぁ、明日の午後に」
「かしこまりました」
ディランの声で終了となった会議には、この城のなかでも特に責任の大きな立場にある人物たちが参加していた。
資料を手にすると席を立ち、会議室として使っている広い部屋から出るために扉へと歩く。
他の者たちは王子である自分が退室しないと動けないため、すぐにディランが開けた扉から外に出るつもりだった。
部屋の広さと同じように大きな扉を開けたディランは、何かに気づいたのか足を止める。
なんだ、と思っていると、前からどいたディランの奥に一刻も早く会いたいと考えていた人物がいた。
「ユキ。どうした」
「オーウェン、お疲れ様」
俺に微笑みを向けてくれるユキに、一日の疲れもどこかへと消える。
さっきまで重かった体も軽くなって、自分の体の素直さが可笑しかった。
「オーウェンにこれを見せたくて。今日やっと咲いたんだ。この色、オーウェンの髪色と似てて好きなんだ」
ユキは話しながら視線を下に落とす。
腕に抱えている鉢の中には、深みのある赤色のバラが咲いていた。
少し前にユキが訪れた町の学校で、子供たちからプレゼントされたと嬉しそうに話ていたのを覚えている。
それから毎日、城の庭師と相談しながら咲くのを待っていた。
「良かったな、ユキ」
「うん」
俺の言葉に目を細めるユキに、体の奥からあたたかな、幸せな感覚が込み上げてくる。
わざわざ俺に見せに会議室まで来たのも、自分が大切にしているものに訪れた変化を俺に知らせようとしてくれたのも、嬉しい感情を共有する相手に俺を選んでくれたことも、すべてが幸せで、愛しい。
「それじゃ部屋に戻ろうか」
俺たちが話し始めたところでディランはいなくなっているし、開いた扉の脇から中にいた全員もいつの間にか退室している。
部屋に戻ろうと体の向きを変えようとしたユキの手首を掴むと、誰もいない会議室に引き入れた。
「ん、オーウェンっ、はぁっ」
「っふ」
「あ、あっ」
甘い声を吐き出すユキはぎゅっと目を瞑る。
眉を寄せて快感に耐える姿に欲情した俺は、強く腰を打ち付けた。
「んんっ……こんなとこで、こんな、こと……っ」
「大丈夫だ、近くには誰もいない」
会議室の大きなテーブルの上に寝ているユキも、そんなユキに覆いかぶさり体を揺する俺も、服を乱れさせていた。
それだけでなく、俺はユキの中に入ったり出たりを繰り返している。
「みんな使う、とこ、なのに、あぁっ」
「すまない。どうしても今がいいと、思ってしまった……はぁっ」
閉じていた目を開いたユキが俺を見る。
その目は、そんなことを言うなんてずるい、と伝えていた。
ユキは俺を拒んでもいい。この城で俺を拒めるただひとりだ。
しかしそう言えばまたずるいと思われそうで、俺は緩む口元に繋いでいるユキの手を持ってきて、唇を寄せた。
「また明日、会議の時間を設けても良いでしょうか、王子」
「あぁ、明日の午後に」
「かしこまりました」
ディランの声で終了となった会議には、この城のなかでも特に責任の大きな立場にある人物たちが参加していた。
資料を手にすると席を立ち、会議室として使っている広い部屋から出るために扉へと歩く。
他の者たちは王子である自分が退室しないと動けないため、すぐにディランが開けた扉から外に出るつもりだった。
部屋の広さと同じように大きな扉を開けたディランは、何かに気づいたのか足を止める。
なんだ、と思っていると、前からどいたディランの奥に一刻も早く会いたいと考えていた人物がいた。
「ユキ。どうした」
「オーウェン、お疲れ様」
俺に微笑みを向けてくれるユキに、一日の疲れもどこかへと消える。
さっきまで重かった体も軽くなって、自分の体の素直さが可笑しかった。
「オーウェンにこれを見せたくて。今日やっと咲いたんだ。この色、オーウェンの髪色と似てて好きなんだ」
ユキは話しながら視線を下に落とす。
腕に抱えている鉢の中には、深みのある赤色のバラが咲いていた。
少し前にユキが訪れた町の学校で、子供たちからプレゼントされたと嬉しそうに話ていたのを覚えている。
それから毎日、城の庭師と相談しながら咲くのを待っていた。
「良かったな、ユキ」
「うん」
俺の言葉に目を細めるユキに、体の奥からあたたかな、幸せな感覚が込み上げてくる。
わざわざ俺に見せに会議室まで来たのも、自分が大切にしているものに訪れた変化を俺に知らせようとしてくれたのも、嬉しい感情を共有する相手に俺を選んでくれたことも、すべてが幸せで、愛しい。
「それじゃ部屋に戻ろうか」
俺たちが話し始めたところでディランはいなくなっているし、開いた扉の脇から中にいた全員もいつの間にか退室している。
部屋に戻ろうと体の向きを変えようとしたユキの手首を掴むと、誰もいない会議室に引き入れた。
「ん、オーウェンっ、はぁっ」
「っふ」
「あ、あっ」
甘い声を吐き出すユキはぎゅっと目を瞑る。
眉を寄せて快感に耐える姿に欲情した俺は、強く腰を打ち付けた。
「んんっ……こんなとこで、こんな、こと……っ」
「大丈夫だ、近くには誰もいない」
会議室の大きなテーブルの上に寝ているユキも、そんなユキに覆いかぶさり体を揺する俺も、服を乱れさせていた。
それだけでなく、俺はユキの中に入ったり出たりを繰り返している。
「みんな使う、とこ、なのに、あぁっ」
「すまない。どうしても今がいいと、思ってしまった……はぁっ」
閉じていた目を開いたユキが俺を見る。
その目は、そんなことを言うなんてずるい、と伝えていた。
ユキは俺を拒んでもいい。この城で俺を拒めるただひとりだ。
しかしそう言えばまたずるいと思われそうで、俺は緩む口元に繋いでいるユキの手を持ってきて、唇を寄せた。
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