ひそかに片想いしていた公爵がテンセイとやらで突然甘くなった上、私が12回死んでいるとは初耳ですが?

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十年間ひそかに片想いしていた、兄の婚約者・エドゥアルド公爵が亡くなった。
と思ったら、禁忌破りの蘇生魔法?「僕の推し、ユーリィ」?さらには抱き締められて?「君は一年以内に死ぬ」――?
第二王子でしかないわたしのために、十二個もあるという「死亡ふらぐ」を壊していくことに。
ところで、公爵は突然わたしに甘い言葉を掛けたり触れてきたりするようになりましたが、わたしの「アレ」がばれたわけではありませんよね?
……はい? 「始まりの魔法遣いたち」が拓いたフセスラウ国が、「びいえるげえむ」の舞台ですって?
自らを「悪役」と称する、あなたはいったい誰ですか。「テンセイ」「すろうらいふ」とは、どんな魔法呪文ですか。
たとえ「主人公」や「黒幕」や「キョウセイリョク」が立ちはだかろうと。使命を持たないわたしに、特別な未来と愛をくれたから――大団円までの筋書きを、演じきってみせましょう。
◇ ◇ ◇
君は僕にはじめて優しくしてくれた。
君は私に独りで抱えなくていいと言ってくれた。
君が誰を好きでも、君を守り抜こう。
これは君の物語だ。
……ところで、この台詞言ってみてもいいかな?
◇ ◇ ◇
転生者に展開を変えられる側視点の、魔法と万年筆による、コーカサス風異世界ファンタジーBLです。
24h.ポイント 881pt
2
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