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第12話お礼とお隣さん
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「お礼かぁ~、何にしようかな~」
「何でもいいですよ。今結構お金に余裕あるので」
「じゃあ、焼き肉行こうよ」
「いいですね。焼き肉久しぶりですよ」
「決まりだね。いつならいい?今週の金曜日とかでいい?」
「大丈夫ですよ」
そんな感じで金曜日に千乃さんと焼き肉に行くことになった。
そんなこんなで金曜日をむかえた。千乃さんは当日は仕事終わりに直接焼肉屋に行くとのことで現地集合だ。僕も支度をして焼肉屋の前で待っていると千乃さんが来た。
「おまたせ~、ごめんね待たせて」
「いま来たときなんで大丈夫ですよ」
「そっか、じゃあ入ろう」
店に入った。
「すいませーん、予約していた松井です」
「松井様ですね、ご案内します」
「予約しててくれたんだ」
「お腹すいたまま待つの嫌ですし」
「確かにね」
それから席について僕たちはメニューを選んだ。千乃さんは焼き肉に目を光らせながらメニュー表を見ていた。
「もう頼んでいい?」
「いいですよ」
「よっしゃー、食うぞ!」
「きたー、めっちゃ美味そう」
僕たちは届いた肉を焼いて食べた。
「すいませーん、ビール1つお願いしまーす」
「え?お避け飲むんですか?」
「文也くんもいる?」
「僕は遠慮しときます」
「そう?」
「はい」
それからビールが届いてからはもう千乃さんの話が止まらなかった。
「聞いてよ文也くんあの無能クソ上司がいつも私を見てきてウザイの」
「そうですか」
「そうなのよ、毎回仕事終わりに飲みに誘ってくるしランチにも誘いやがってほんとに鬱陶しい」
「その上司さんは千乃さんのこと好きなんじゃないですか?」
「でも、こっちは好きじゃないっつーの。脈なしなんだよいい加減気づけよ。それに私学生時代から結構モテるのよ美人だから」
「自分で美人っていうんですね」
「だって私美人でしょ?」
「まぁ、美人ですねぇ」
「だから見た目だけで寄ってくる男が多くて嫌いなのよ」
なんとなくこれが千乃さんが彼氏を作らない、恋をしたくない理由なのだと思った。
「店員さーん、ビールもぅ一杯くださ~い」
「まだ飲むんですか?もうそろそろやめたほうがいいですよ」
「あと一杯だけ」
「分かりました」
それからも千乃さんの職場での愚痴を聞かされた。
「そろそろ帰りますよ」
「あと一杯、あと一杯だけ」
「それ3回はやってますよ。もうダメです帰りますよ」
「えー、文也くんのバカ」
「なんとでも言ってください。すみませーん、お会計お願いします」
会計を済ませて僕たちは帰り始めた。千乃さんの酔いは少しさめてきたようだった。
「何でもいいですよ。今結構お金に余裕あるので」
「じゃあ、焼き肉行こうよ」
「いいですね。焼き肉久しぶりですよ」
「決まりだね。いつならいい?今週の金曜日とかでいい?」
「大丈夫ですよ」
そんな感じで金曜日に千乃さんと焼き肉に行くことになった。
そんなこんなで金曜日をむかえた。千乃さんは当日は仕事終わりに直接焼肉屋に行くとのことで現地集合だ。僕も支度をして焼肉屋の前で待っていると千乃さんが来た。
「おまたせ~、ごめんね待たせて」
「いま来たときなんで大丈夫ですよ」
「そっか、じゃあ入ろう」
店に入った。
「すいませーん、予約していた松井です」
「松井様ですね、ご案内します」
「予約しててくれたんだ」
「お腹すいたまま待つの嫌ですし」
「確かにね」
それから席について僕たちはメニューを選んだ。千乃さんは焼き肉に目を光らせながらメニュー表を見ていた。
「もう頼んでいい?」
「いいですよ」
「よっしゃー、食うぞ!」
「きたー、めっちゃ美味そう」
僕たちは届いた肉を焼いて食べた。
「すいませーん、ビール1つお願いしまーす」
「え?お避け飲むんですか?」
「文也くんもいる?」
「僕は遠慮しときます」
「そう?」
「はい」
それからビールが届いてからはもう千乃さんの話が止まらなかった。
「聞いてよ文也くんあの無能クソ上司がいつも私を見てきてウザイの」
「そうですか」
「そうなのよ、毎回仕事終わりに飲みに誘ってくるしランチにも誘いやがってほんとに鬱陶しい」
「その上司さんは千乃さんのこと好きなんじゃないですか?」
「でも、こっちは好きじゃないっつーの。脈なしなんだよいい加減気づけよ。それに私学生時代から結構モテるのよ美人だから」
「自分で美人っていうんですね」
「だって私美人でしょ?」
「まぁ、美人ですねぇ」
「だから見た目だけで寄ってくる男が多くて嫌いなのよ」
なんとなくこれが千乃さんが彼氏を作らない、恋をしたくない理由なのだと思った。
「店員さーん、ビールもぅ一杯くださ~い」
「まだ飲むんですか?もうそろそろやめたほうがいいですよ」
「あと一杯だけ」
「分かりました」
それからも千乃さんの職場での愚痴を聞かされた。
「そろそろ帰りますよ」
「あと一杯、あと一杯だけ」
「それ3回はやってますよ。もうダメです帰りますよ」
「えー、文也くんのバカ」
「なんとでも言ってください。すみませーん、お会計お願いします」
会計を済ませて僕たちは帰り始めた。千乃さんの酔いは少しさめてきたようだった。
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