今日イチゴ明日ミルク明後日ココア

旭ガ丘ひつじ

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競馬が好きなのじゃ♥

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ココア「子供なのにネオン街へ来てしまいましたね」

イチゴ「だから大人のお店があるのは隣。ここは日呼里商店街じゃ」

ミルク「イチゴ、アイドルみたい。みんなイチゴのこと知ってるんだもん」

イチゴ「ここのみんなもファミリーじゃ」

ココア「あのハリネズミの置物かわいい。ねえ」

イチゴ「あとあと。先にここ」

ココア「またゲームセンターじゃないですか」

イチゴ「ワクワクしとるくせに」

ココア「ふん、これっぽちもしていません」

ミルク「またプリ撮ろうね。二人で」

イチゴ「ココアは嫌じゃ言うけしゃーないのう」

ココア「いじわる!」

イチゴ「ここは乗り物とかバンバン撃つやつとか、そういうゲームが多いところじゃ。けど、パチンコがないんよ」

ミルク「乗り物とか多いのいいじゃん。ね?」

ココア「通行の邪魔です。立ち話していないで早く行きますよ」

ミルク「はーい」 

イチゴ「まずは、やっぱアレじゃろう!」

ミルク「走らないの」

ココア「本当にもう子供なんだから」

ミルク「私たち五才だよ」

イチゴ「はよ来い!」

ミルク「競馬じゃん」

イチゴ「そうじゃ。子供でもお馬さんに乗って走れて最高なんじゃ」

ココア「興味ない」

イチゴ「二人で対戦出来るけえ。どっちかやろう」

ミルク「ココアがやりなよ」

ココア「嫌です」

ミルク「やりたいくせに」

ココア「これは本当にやる気がないです。私達には危なそうですし」

ミルク「そうだね」

イチゴ「慣れたら平気じゃけ。ほら、お金払ったぞ」

ミルク「もー勝手なんだから」

イチゴ「いつものことじゃ。ココアは、ほんまに見るだけでええんじゃの」

ココア「ええんじゃ」

イチゴ「じゃ、ミルクやるか」

ミルク「どの馬にしようかな」

イチゴ「わしはこいつ」

ミルク「鹿さんじゃん!て、ほとんどお馬さんじゃないじゃん!」

イチゴ「こいつは、うましかじゃ」

ココア「つまりバカってことじゃないですか」

イチゴ「誰がバカじゃ」

ココア「そいつですよ。うましか、じゃなくて、バカと読むのですおバカ」

イチゴ「ほーん。バカじゃからバカな顔しとったんけ」

ミルク「何で鹿さんにしたの?」

イチゴ「お馬さんより走りやすいけ。そう言うミルクは何で恐竜さんにしたんじゃ」

ミルク「時間なくて恐竜さんになっちゃったの。でも、速そうだからいいや」

イチゴ「始まるぞ」

ミルク「回転寿司競馬場とかふざけすぎじゃない?」

イチゴ「そういうゲームじゃけ」

ミルク「うわ、ととと!」

ココア「ミルク!危ない!」

ミルク「すすす、す、すご、ちょー揺れる、落ちそう」

ココア「私が支えます」

イチゴ「走りにくいの選んだのう」

ミルク「ズルいよ。言ってよ」

イチゴ「知らんかったけしゃーない」

ココア「恐竜さんを選ぶからです」

ミルク「時間がなかったんだもん。それで勝手に決まったんだもん」

イチゴ「恐竜さん速えのう」

ミルク「ココアのおかげで絶好調」

イチゴ「タイミング合わせて叩かんとスピード落ちるぞ」

ミルク「だからそういうの先に教えてよ」

イチゴ「あと鹿煎餅も取らないとあかんぞ」

ココア「それは上手に取ってます。鹿煎餅じゃなくてお肉ですけど」

ミルク「慣れてきたかも」

イチゴ「最後の直線が勝負じゃ!走れバカ!」

ミルク「負けるな恐竜さん!」

ココア「あまり激しくしないでください。もう疲れて限界です」

イチゴ「へあっ!何でじゃ!わしが負けた!」

ミルク「ふっふっふっ。いい勝負だったよ、イチゴさん」

イチゴ「しゃーないのう。おめでとうミルクさん」

ミルク「どやっ!」

イチゴ「次はココアと勝負じゃ」

ココア「絶対にやりません」

イチゴ「もうお金払ったぞ」

ココア「無駄遣いするなバカ!」
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