今日イチゴ明日ミルク明後日ココア

旭ガ丘ひつじ

文字の大きさ
上 下
26 / 115

おかえり、お疲れさま、これ大切

しおりを挟む
神父「おかえりなさい。お疲れ様でした」

ミルク「すっかり夜になっちゃったね」

ココア「私へとへとです。大変なことがあって、なのに特別手当も特別報酬も貰えなくて損した気分です」

イチゴ「せっかく骨を拾ったっちゅーのにもったいないことじゃ」

ミルク「あれだけ町が滅茶苦茶になったんだもん。文句言えないよ」

イチゴ「そうじゃ神父さん。おじいちゃんの骨のことは聞いとる?」

神父「聞きました。共同墓地にお骨を納めて、私がきちんと供養致します」

イチゴ「ありがとう」

神父「偉いですね。大人でも難しく辛いことなのに、あなたは勇敢にとても立派な行いをしました」

イチゴ「じゃあ、ご褒美に焼肉をおごって」

神父「え?焼肉?」

イチゴ「うん。パッーと焼肉しよう決めたんじゃ」

ココア「私は反対ですけどね。今はお肉は食べたくありません」

イチゴ「何でじゃ」

ココア「何でって、ヤバい肉をたくさん見た後だからですよ。ついでに骨までしっかり」

イチゴ「肉が食いたい!」

ココア「私はパス。出前でも頼んで部屋でゆっくりさせてもらいます」

イチゴ「ダメじゃ!みんなで行かんと意味がない!」

ココア「巻き込まないでください」

イチゴ「わしらはファミリーじゃ」

ココア「それとこれとは別。プライベートはファミリーじゃありません」

イチゴ「わしらはもう家族みたいなものじゃろう。のうミルク」

ミルク「え、あー、うーん」

ココア「ファミリーになって、まだ一ヶ月も経っていませんわ」

ミルク「じゃあさ、一ヶ月記念を焼肉にして、今日は中華にしよう?」

イチゴ「お昼がホイコーローじゃったけ、焼肉がええ」

ミルク「あー!そうだよ!私ちゃんと食べれてない!」

ココア「それで、頭に中華が浮かんだのですね」

イチゴ「神父さんは何が食べたい?」

神父「え?私?」

イチゴ「何がええ?」

神父「えーと、カレーかな」

イチゴ「話にならん!」

ココア「神父さん抜きで三人で決めましょう」

ミルク「神父さんは急いで出掛ける準備してください」

神父「はーい……」

ミルク「中華!」

イチゴ「焼肉!」

ココア「えーと……」

ミルク「優柔不断はやめて」

ココア「くっ、おまえ」

イチゴ「はよはよ」

ココア「じゃあ寿司」

イチゴ「前に食った!」

ミルク「肉で決めて!」

ココア「さっきから肉は嫌って言ってるだろう!」

イチゴ「じゃあ、隣で野菜だけ食ってりゃええ」

ココア「はあ?海鮮も食べるからね」

ミルク「海鮮か……海鮮チゲとか」

ココア「まあ、ありかも」

イチゴ「あーややこしい!」

ミルク「分かった!ビュッフェにしよう!」

イチゴ「焼肉がない」

ミルク「焼肉は一ヶ月記念。でもビュッフェにも肉はある。というか何でもある」

イチゴ「リーダーには負けた」

ココア「そうですね。ビュッフェにしましょう」

神父「決まった?」

ミルク「神父さんの奢りでビュッフェに決まりました」

神父「あ、奢りも決定なんだ。いいけど。うんそれでいいよ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

「君を愛するつもりはない」と言ったら、泣いて喜ばれた

菱田もな
恋愛
完璧令嬢と名高い公爵家の一人娘シャーロットとの婚約が決まった第二皇子オズワルド。しかし、これは政略結婚で、婚約にもシャーロット自身にも全く興味がない。初めての顔合わせの場で「悪いが、君を愛するつもりはない」とはっきり告げたオズワルドに、シャーロットはなぜか歓喜の涙を浮かべて…? ※他サイトでも掲載中しております。

ゾンビと片腕少女はどのように死んだのか特殊部隊員は語る

leon
ホラー
元特殊作戦群の隊員が親友の娘「詩織」を連れてゾンビが蔓延する世界でどのように生き、どのように死んでいくかを語る

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

処理中です...