携帯彼氏の災難!?【マカシリーズ・6】

hosimure

文字の大きさ
11 / 11

2

しおりを挟む
一週間後。

ソウマから連絡があり、ルカと駅前で待ち合わせをして、店へ向かった。

ドアを開けると…。

「あっ、いらっしゃい! マカ!」

「いらっしゃい、ルカ」

「お待ちしてましたよ、お二人とも」

店内には…羽澄と真宮、そしてソウマの3人がいた。

「まっ真宮ぁ!」

ルカは感極まり、真宮に抱きついた。

私は肩を竦め、青のエプロンをしている羽澄の元へ行った。

「―お帰り、というべきか?」

「うん。ただいま、マカ」
そう言ってハイタッチ。

「上手くいったようだな」

ソウマに声をかけると、頭を下げてきた。

「次期当主のご命令ですしね」

「セツカはどうした?」

「疲れて眠っていますよ。一週間、ほぼ徹夜でしたから。ああ、あとキシくんもですね」

「そうか」

今回、二人には本当に世話になった。

「でもまだ、信じられないんだよね。…オレ、ちゃんとよみがえったのかな?」

羽澄が手を握ったり、開いたりした。

なので私はぎゅっと羽澄の頬を抓った。

「ひだっ!」 
「どうだ? 実感できるだろ?」

「できるできるっ!」

涙目になったので、離してやる。

「う~。マカってケータイにいる時から、変わらぬ接し方だよね」

「それが私だ。…良い悪友だろ?」

そう言ってやると、羽澄は軽く笑った。

「うん! オレの悪友だよ、マカは」

…もう一つの選択。

それは我が血族の一部となること。

まあいろいろなところは秘密なのでカットするが、ようは我が血族に仕えることを条件に、この世に肉体を再び持つことを許すという内容だ。

普通の人間として、最期を迎えるか。

人成らざる者として、よみがえるか。

そしてハズミとマミヤは選んだ。

私達と共にあることを。

「でもさ」

ふと羽澄が声を潜め、近寄ってきた。

「真宮とルカ、何か良いカンジじゃない?」

二人は再会を心から喜んでいた。

…ルカめ。一週間前、ケータイを預けた時は平然を装っていたな?

「やっぱ恋って良~よね。オレもまた、恋をしよっかな」

…よみがえる条件の一つとして、生前の者には会わないというものがある。

それはつまり、ハズミは義兄を………いや、羽澄はもう死んだんだ。

もう二度と、現れてはいけない。

それを分かっているから、ハズミもこう言っているのだ。

「厄介な相手はよしてくれよ」

「大丈夫。オレ、人を見る眼はあるから」

自信満々にハズミは言った。

「ほお。てっきりシヅキを選ぶかと思ったが?」

「シヅキはそういう対象にはならないよ。まっ、ちょっとは心動いたケド」

…コイツ、割と浮気性なんじゃないか?

ジト目で睨むと、ハズミは苦笑した。

「でも今度のオレの本命には、ちゃんと気持ちを伝えるよ」

「傷付いてもか?」

「もちろん! その勇気、キミが教えてくれたからね」

ハズミは満面の笑顔で、私に抱きついてきた。

「なぁっ!?」

「大好きだよ! マカ!」



【終わり】

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

七竈 ~ふたたび、春~

菱沼あゆ
ホラー
 変遷していく呪いに終わりのときは来るのだろうか――?  突然、英嗣の母親に、蔵を整理するから来いと呼び出されたり、相変わらず騒がしい毎日を送っていた七月だが。  ある日、若き市長の要請で、呪いの七竃が切り倒されることになる。  七竃が消えれば、呪いは消えるのか?  何故、急に七竃が切られることになったのか。  市長の意図を探ろうとする七月たちだが――。  学園ホラー&ミステリー

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

怪異語り 〜世にも奇妙で怖い話〜

ズマ@怪異語り
ホラー
五分で読める、1話完結のホラー短編・怪談集! 信じようと信じまいと、誰かがどこかで体験した怪異。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

それなりに怖い話。

只野誠
ホラー
これは創作です。 実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。 本当に、実際に起きた話ではございません。 なので、安心して読むことができます。 オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。 不定期に章を追加していきます。 2026/1/6:『まどのそと』の章を追加。2026/1/13の朝4時頃より公開開始予定。 2026/1/5:『おちゃ』の章を追加。2026/1/12の朝4時頃より公開開始予定。 2026/1/4:『かみ』の章を追加。2026/1/11の朝4時頃より公開開始予定。 2026/1/3:『おかのうえからみるけしき』の章を追加。2026/1/10の朝8時頃より公開開始予定。 2026/1/2:『そうしき』の章を追加。2026/1/9の朝4時頃より公開開始予定。 2026/1/1:『いえい』の章を追加。2026/1/8の朝4時頃より公開開始予定。 2025/12/31:『たこあげ』の章を追加。2026/1/7の朝4時頃より公開開始予定。 ※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。

【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】

絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。 下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。 ※全話オリジナル作品です。

処理中です...