2 / 7
第1話 異世界転生って邪魔できんのかな〜
しおりを挟む
「異世界転生イベ来たーー!」
やあみんな、俺の名前は「河流弘」。普通の男子高校生だった。
……そう、だった、だったのだ。だがこれからは違う!なぜなら今、俺の目の前には風の刃を振りかざす銀行強盗!そして俺は小さな女の子を守るために銀行強盗の前に立った!つまり、この後俺は異世界に転生し、チートを使って無双してウハウハハーレム生活を送ることができるのだ!!
「邪魔だどけ!『風刃』!」
銀行強盗の叫びに続いて俺も叫ぶ
「さあ来い!俺を異世界に送ってくれー!」
その時だった。
「待てーい!」
嫌に甲高く、それでいて甘ったるい声が響いた。すると次の瞬間俺と俺の後ろにいた女の子は空を飛んできた女に引っ張られていて、風の刃は虚空を飛んでいた。その女は
「悪いことする人にはお仕置きだよ!重力キーーック」
と叫びながら空を飛ぶ魔術を解除し、足が銀行強盗に当たるようにしながら落ちていった。脳天にクリーンヒットしたのか銀行強盗はバタリと倒れて白目を剥いていた
「いやこれ重力キックっつーか全体重かけて落ちてっただけだよな?」
「細かいことは気にしない気にしない」
この女はおれの幼馴染みでクラスメートの「絹盾蘭」常に元気で明るくクラスの中心になるような女で魔術の才能もあり、本気になれば一軒家の二つ三つぶっ壊せるとんでもない女である(魔術以外はほとんど出来ない馬鹿でもある)。というか…
「つかお前のせいで異世界転生のチャンスを逃したんだけど?!どうしてくれんの!」
俺の長年の夢を潰されて激高する俺に対して返答は
「異世界転生?そんなもんある訳ないじゃん。馬鹿なの?」
「うるせぇ魔術以外の評価オール2の癖にオール4評価の俺に馬鹿って言うな!」
「でもヒロって評価5は取ったことないよね?私魔術の評価は5だから!」
……クソうぜぇ。確かに俺は常にオール4で5を取ったことはない…だがこいつに馬鹿扱いされるのは悔しい!と、そんなことを考えながら次にコイツに浴びせる悪口を考えていると…
「ぐっ…あ、頭がガンガンする…テメエら、よくもやってくれたな…!」
気絶していた銀行強盗が起き上がっていた。俺は即座に
「やったのはコイツです。俺は一切関わってません。やるならコイツを」
「ヒロ?!ヒドイよ私を見捨てるの?」
何と言われようが俺は揺るがない。コイツのせいで異世界転生を逃したのだ。これでもやり足りないくらいだ。
「仕方ない、こうなったら本気で叩きのめしてやる!」
「死人が出るからやめろ」
何か本気と書いてマジと読む目をしてたから相手のためにも全力で止める。
「ごちゃごちゃうっせぇんだよぉ!」
「ヤバイ、とりあえず逃げるぞ」
風の刃を持って飛びかかってくる銀行強盗の攻撃を避けながらおれは蘭の腕を掴み、全速力で逃げる。
「ねーヒロー、あいつ追っかけてきてるけどー?」
「待てこのクソガキ共!!」
「チッ、まじかよあいつ!こうなったら『創生:薬・塩酸』これでも食らえ!」
「ぐわぁ!」
俺が魔術で生み出した塩酸は狙い通り銀行強盗の目に入り込んだ。
「ザマァww早く目洗わないと失明すんぞオッサン」
「ひ、卑怯だぞクソガキ!」
「何とでも言え犯罪者!」
「ねぇねぇヒロってホントこういう卑怯な戦い方好きだよね?学校の試合でもローション調合して地面に撒いたりしてたしさー」
「勝てば勝ちなんだよそれじゃオッサン、お大事に~ww」
俺はもしかすると銀行強盗よりも犯罪者という言葉が似合うかもしれない笑みと共に走り抜けていった。だが、俺達は逃げるのに夢中で気づいていなかった。いつの間にか立ち入り禁止区画に入り込んでいたことに…
「あれ、ここどこ?」
「さあ?でも来た道戻れば帰れんだろ」
という訳で来た道を引き返そうとしたが…
「あれ、どっから来たっけ?」
「え、わからないの?ヤバくない?帰れんの?ねぇヒロー」
まずい、このままではこのうるさいのと死ぬまで一緒に居ることになってしまう。何故かここら一帯に魔術妨害電波が出てるから転移魔術も使えねえしスマホも圏外だ。という訳で出た結論は…
「取り敢えず歩けば誰かと会えんだろ」
「そんな適当だと不安しかないんだけど…」
そんな訳でしばらく歩くと謎の扉にぶち当たった。
「何だこれ?」
「開ければわかるんじゃない?えーい」
このアマ躊躇なく開け放ったぞ…
「何ここ変な場所ー。よくわかんない機械でいっぱーい」
「これは…暗号解読機だな、こっちは……わからん何かの電子ファイルみたいだが…」
開こうとするとパスワードの入力画面になる。まあパスワードわからないし開けないんだけど。と、その時
「誰だ!」
という声が聞こえたので振り返ると、白衣を着た研究員が駆け寄ってきた。
「丁度良かった。僕達迷子になってしまいまして…帰り道はどこですか?」
「迷子?見え透いた嘘だな!どうせロシアとかのスパイだろ!」
………は?
「スパイってなんのことですか?私は只の一般人ですし迷子っていうのも嘘では…」
「黙れ!どうせ迷子を偽って油断させた後、そこの電子ファイル、『神殿』を盗むつもりだろう!そうは行くか!諦めろ、どろぼう野郎!」
『神殿』?この人はなにを言ってるんだ。『神殿』は只の都市伝説だ。科学と魔術の全てが詰め込まれたという極秘電子ファイル。だが作成者が失踪したことであちこちの国で捜索、パスワード解明をしているという噂。そう、噂だ。噂のはずだ。それとも……本当に『神殿』は実在していて現在ここでパスワードの解明をしているというのか?!
「さぁ観念して今この場で死ね!」
俺が思考の沼にハマっていると白衣の男は拳銃を取り出して撃ってきた。俺は咄嗟に腕で弾を受け止めた。だが衝撃で俺は後ろに飛び、『神殿』(?)のパスワードを打つためのキーボードをもう片方の腕で乱雑に押してしまった。すると『神殿』(?)から、
『正しいパスワードを確認。これよりパスワードを打ち込んだ人間の脳波とのリンクを始めます』
「「「え?」」」
次の瞬間、俺の脳に知らない知識が流れ込んできた。効率的な魔力の使い方、組み合わせてはいけない薬品と魔術。その他にも色々な知識が流れてくる。
『接続完了。これにより接続者「河流 弘」はいつ、どこにおいても『神殿』内の知識を取り出し、使用することが可能となりました。尚、接続者が表れた場合のプログラムに沿って、『神殿』本体は凍結します』
すると『神殿』の画面が真っ暗になり、何も表示されなくなった。俺は少し考え込むと…
「蘭、逃げるぞ!」
「了解!」
「待てやテメエらー!!」
「白衣のお兄さん、お大事に~」
去り際に男の左腕に『創生:薬』で強酸を生み出し、皮膚をかぶれさせてから俺達は全速力で駆けていった
こうして俺は科学と魔術の全ての知識を得て、各国のスパイや殺し屋に命を狙われ、更には世界の命運を握ることになるのだがこのときの俺はまだそんなことを知らない。
やあみんな、俺の名前は「河流弘」。普通の男子高校生だった。
……そう、だった、だったのだ。だがこれからは違う!なぜなら今、俺の目の前には風の刃を振りかざす銀行強盗!そして俺は小さな女の子を守るために銀行強盗の前に立った!つまり、この後俺は異世界に転生し、チートを使って無双してウハウハハーレム生活を送ることができるのだ!!
「邪魔だどけ!『風刃』!」
銀行強盗の叫びに続いて俺も叫ぶ
「さあ来い!俺を異世界に送ってくれー!」
その時だった。
「待てーい!」
嫌に甲高く、それでいて甘ったるい声が響いた。すると次の瞬間俺と俺の後ろにいた女の子は空を飛んできた女に引っ張られていて、風の刃は虚空を飛んでいた。その女は
「悪いことする人にはお仕置きだよ!重力キーーック」
と叫びながら空を飛ぶ魔術を解除し、足が銀行強盗に当たるようにしながら落ちていった。脳天にクリーンヒットしたのか銀行強盗はバタリと倒れて白目を剥いていた
「いやこれ重力キックっつーか全体重かけて落ちてっただけだよな?」
「細かいことは気にしない気にしない」
この女はおれの幼馴染みでクラスメートの「絹盾蘭」常に元気で明るくクラスの中心になるような女で魔術の才能もあり、本気になれば一軒家の二つ三つぶっ壊せるとんでもない女である(魔術以外はほとんど出来ない馬鹿でもある)。というか…
「つかお前のせいで異世界転生のチャンスを逃したんだけど?!どうしてくれんの!」
俺の長年の夢を潰されて激高する俺に対して返答は
「異世界転生?そんなもんある訳ないじゃん。馬鹿なの?」
「うるせぇ魔術以外の評価オール2の癖にオール4評価の俺に馬鹿って言うな!」
「でもヒロって評価5は取ったことないよね?私魔術の評価は5だから!」
……クソうぜぇ。確かに俺は常にオール4で5を取ったことはない…だがこいつに馬鹿扱いされるのは悔しい!と、そんなことを考えながら次にコイツに浴びせる悪口を考えていると…
「ぐっ…あ、頭がガンガンする…テメエら、よくもやってくれたな…!」
気絶していた銀行強盗が起き上がっていた。俺は即座に
「やったのはコイツです。俺は一切関わってません。やるならコイツを」
「ヒロ?!ヒドイよ私を見捨てるの?」
何と言われようが俺は揺るがない。コイツのせいで異世界転生を逃したのだ。これでもやり足りないくらいだ。
「仕方ない、こうなったら本気で叩きのめしてやる!」
「死人が出るからやめろ」
何か本気と書いてマジと読む目をしてたから相手のためにも全力で止める。
「ごちゃごちゃうっせぇんだよぉ!」
「ヤバイ、とりあえず逃げるぞ」
風の刃を持って飛びかかってくる銀行強盗の攻撃を避けながらおれは蘭の腕を掴み、全速力で逃げる。
「ねーヒロー、あいつ追っかけてきてるけどー?」
「待てこのクソガキ共!!」
「チッ、まじかよあいつ!こうなったら『創生:薬・塩酸』これでも食らえ!」
「ぐわぁ!」
俺が魔術で生み出した塩酸は狙い通り銀行強盗の目に入り込んだ。
「ザマァww早く目洗わないと失明すんぞオッサン」
「ひ、卑怯だぞクソガキ!」
「何とでも言え犯罪者!」
「ねぇねぇヒロってホントこういう卑怯な戦い方好きだよね?学校の試合でもローション調合して地面に撒いたりしてたしさー」
「勝てば勝ちなんだよそれじゃオッサン、お大事に~ww」
俺はもしかすると銀行強盗よりも犯罪者という言葉が似合うかもしれない笑みと共に走り抜けていった。だが、俺達は逃げるのに夢中で気づいていなかった。いつの間にか立ち入り禁止区画に入り込んでいたことに…
「あれ、ここどこ?」
「さあ?でも来た道戻れば帰れんだろ」
という訳で来た道を引き返そうとしたが…
「あれ、どっから来たっけ?」
「え、わからないの?ヤバくない?帰れんの?ねぇヒロー」
まずい、このままではこのうるさいのと死ぬまで一緒に居ることになってしまう。何故かここら一帯に魔術妨害電波が出てるから転移魔術も使えねえしスマホも圏外だ。という訳で出た結論は…
「取り敢えず歩けば誰かと会えんだろ」
「そんな適当だと不安しかないんだけど…」
そんな訳でしばらく歩くと謎の扉にぶち当たった。
「何だこれ?」
「開ければわかるんじゃない?えーい」
このアマ躊躇なく開け放ったぞ…
「何ここ変な場所ー。よくわかんない機械でいっぱーい」
「これは…暗号解読機だな、こっちは……わからん何かの電子ファイルみたいだが…」
開こうとするとパスワードの入力画面になる。まあパスワードわからないし開けないんだけど。と、その時
「誰だ!」
という声が聞こえたので振り返ると、白衣を着た研究員が駆け寄ってきた。
「丁度良かった。僕達迷子になってしまいまして…帰り道はどこですか?」
「迷子?見え透いた嘘だな!どうせロシアとかのスパイだろ!」
………は?
「スパイってなんのことですか?私は只の一般人ですし迷子っていうのも嘘では…」
「黙れ!どうせ迷子を偽って油断させた後、そこの電子ファイル、『神殿』を盗むつもりだろう!そうは行くか!諦めろ、どろぼう野郎!」
『神殿』?この人はなにを言ってるんだ。『神殿』は只の都市伝説だ。科学と魔術の全てが詰め込まれたという極秘電子ファイル。だが作成者が失踪したことであちこちの国で捜索、パスワード解明をしているという噂。そう、噂だ。噂のはずだ。それとも……本当に『神殿』は実在していて現在ここでパスワードの解明をしているというのか?!
「さぁ観念して今この場で死ね!」
俺が思考の沼にハマっていると白衣の男は拳銃を取り出して撃ってきた。俺は咄嗟に腕で弾を受け止めた。だが衝撃で俺は後ろに飛び、『神殿』(?)のパスワードを打つためのキーボードをもう片方の腕で乱雑に押してしまった。すると『神殿』(?)から、
『正しいパスワードを確認。これよりパスワードを打ち込んだ人間の脳波とのリンクを始めます』
「「「え?」」」
次の瞬間、俺の脳に知らない知識が流れ込んできた。効率的な魔力の使い方、組み合わせてはいけない薬品と魔術。その他にも色々な知識が流れてくる。
『接続完了。これにより接続者「河流 弘」はいつ、どこにおいても『神殿』内の知識を取り出し、使用することが可能となりました。尚、接続者が表れた場合のプログラムに沿って、『神殿』本体は凍結します』
すると『神殿』の画面が真っ暗になり、何も表示されなくなった。俺は少し考え込むと…
「蘭、逃げるぞ!」
「了解!」
「待てやテメエらー!!」
「白衣のお兄さん、お大事に~」
去り際に男の左腕に『創生:薬』で強酸を生み出し、皮膚をかぶれさせてから俺達は全速力で駆けていった
こうして俺は科学と魔術の全ての知識を得て、各国のスパイや殺し屋に命を狙われ、更には世界の命運を握ることになるのだがこのときの俺はまだそんなことを知らない。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる