10 / 28
第2章 いじめの代償~日直~
2(2)不登校予備軍A①
しおりを挟む
ぼくは学校がきらいだ。きっとぼくのほかにも学校がきらいな人はいると思う。りゆうは二つある。
一つ目は、べんきょうがにがてだからだ。ぼくはあたまがわるい。先生のじゅぎょうをきいているとねむたくなる。しっかりときいてもわからない。かんじテストも、社会のれきしも、おぼえるだけなのにおぼえることができない。じゅぎょうは、きいてもどうせわからないのでたいくつだ。
二つ目はクラスメイトだ。クラスにはガキだいしょうみたいな女子が一人いる。その女子にさからうと、いじめられる。いままで何人のクラスメイトがいじめられたかわからない。ひどい人は学校にこれなくなった。そんなかのじょの名前は、しおんすみれ。みんなはかげでバイオレットとよんでいる。
ぼくはあたまもわるいが、さらにようりょうもわるいらしい。やることがおそいということだ。たしかにクラスのしごとをしていて、よくクラスメイトをおこらせてしまう。ぼくはまじめに仕事をしているのに、それがおそいだの、まちがっているだのいろいろいわれる。
しかし、今のところぼくはまだいじめられていない。こうして、5年生になった今も、いやでいやでしょうがない学校に、まいにちかようことができている。もし、いじめられたら、ぼくのばあい、すぐに学校にいかなくなるじしんがある。おややともだち、先生に何をいわれようが、学校にはいかないと思う。
そんなことを思いながら、すごしていたら、てんこうせいがやってきた。すごくかわいい女の子だった。そしてとてもおとなしそうな子だった。うちの学校はてんこうせいがめずらしいので、休み時間には、クラスメイトがその子にしつもんしていた。
その子はいっしょうけんめいしつもんに答えていた。しつもんが、前の学校はどうだったかというものになると、だまってしまった。どうしたのだろう。
「前いた学校のことはあんまり話したくないわ。ごめんなさい、前の学校で私は仲間はずれにされてしまっていて、よい思い出がないの。」
ウルッとしてしまった。どうやら、前の学校でいじめられていたようなのだ。それで前の学校にはよい思い出がないから、話したくないとかなしそうに話していた。しかし、その後に、このクラスにてんこうしてきてよかった。このクラスなら楽しくすごせそうで、うれしい、といっていた。
ぼくはしょうげきをうけた。いじめられていたのに、この学校なら楽しくすごせそうだと、うれしそうにわらったてんこうせいは、なんてけなげなのだろう。ぼくなんかは、たとえいじめられた学校からてんこうできたとしても、そんなことはいえない。
てんこうせいがきたことにより、ぼくは学校に行くことが前よりいやではなくなった。もちろん学校にいくことは今でもいやだけれど、かのじょがいっしょうけんめい学校にかよっているのに、ぼくが休むわけにはいかない。
だから、とつぜん、バイオレットのともだちから、日直をかわってといわれたときはどうしようかと思った。ぼくとみなづきさんが日直になっていたことは、きっとバイオレットのめいれいだと思った。そしていじめがはじまるのだとなんとなく思った。
うすうすとこのクラスになってから、次にいじめられるのは、ぼくだと思っていた。とうとうきたかと思った。しかし、みなづきさんはどうだろう。前の学校でのいじめで、ふかくきずついているはずだ。それなのに、またこの学校でもいじめられてしまうのか。それではあまりにもかわいそうだ。
ぼくはみなづきさんに話しかけた。少しでも楽しい学校生活がおくることができるようにしてあげようと思った。
「みなづきさん、何かあったらぼくに話してください。ぼくがみなづきさんの学校生活を楽しいものにして見せます。だからいじめられているとかんじたら、すぐにぼくに話してください。」
かのじょがいじめられるのをぼくがそししたいとつよく思った。
一つ目は、べんきょうがにがてだからだ。ぼくはあたまがわるい。先生のじゅぎょうをきいているとねむたくなる。しっかりときいてもわからない。かんじテストも、社会のれきしも、おぼえるだけなのにおぼえることができない。じゅぎょうは、きいてもどうせわからないのでたいくつだ。
二つ目はクラスメイトだ。クラスにはガキだいしょうみたいな女子が一人いる。その女子にさからうと、いじめられる。いままで何人のクラスメイトがいじめられたかわからない。ひどい人は学校にこれなくなった。そんなかのじょの名前は、しおんすみれ。みんなはかげでバイオレットとよんでいる。
ぼくはあたまもわるいが、さらにようりょうもわるいらしい。やることがおそいということだ。たしかにクラスのしごとをしていて、よくクラスメイトをおこらせてしまう。ぼくはまじめに仕事をしているのに、それがおそいだの、まちがっているだのいろいろいわれる。
しかし、今のところぼくはまだいじめられていない。こうして、5年生になった今も、いやでいやでしょうがない学校に、まいにちかようことができている。もし、いじめられたら、ぼくのばあい、すぐに学校にいかなくなるじしんがある。おややともだち、先生に何をいわれようが、学校にはいかないと思う。
そんなことを思いながら、すごしていたら、てんこうせいがやってきた。すごくかわいい女の子だった。そしてとてもおとなしそうな子だった。うちの学校はてんこうせいがめずらしいので、休み時間には、クラスメイトがその子にしつもんしていた。
その子はいっしょうけんめいしつもんに答えていた。しつもんが、前の学校はどうだったかというものになると、だまってしまった。どうしたのだろう。
「前いた学校のことはあんまり話したくないわ。ごめんなさい、前の学校で私は仲間はずれにされてしまっていて、よい思い出がないの。」
ウルッとしてしまった。どうやら、前の学校でいじめられていたようなのだ。それで前の学校にはよい思い出がないから、話したくないとかなしそうに話していた。しかし、その後に、このクラスにてんこうしてきてよかった。このクラスなら楽しくすごせそうで、うれしい、といっていた。
ぼくはしょうげきをうけた。いじめられていたのに、この学校なら楽しくすごせそうだと、うれしそうにわらったてんこうせいは、なんてけなげなのだろう。ぼくなんかは、たとえいじめられた学校からてんこうできたとしても、そんなことはいえない。
てんこうせいがきたことにより、ぼくは学校に行くことが前よりいやではなくなった。もちろん学校にいくことは今でもいやだけれど、かのじょがいっしょうけんめい学校にかよっているのに、ぼくが休むわけにはいかない。
だから、とつぜん、バイオレットのともだちから、日直をかわってといわれたときはどうしようかと思った。ぼくとみなづきさんが日直になっていたことは、きっとバイオレットのめいれいだと思った。そしていじめがはじまるのだとなんとなく思った。
うすうすとこのクラスになってから、次にいじめられるのは、ぼくだと思っていた。とうとうきたかと思った。しかし、みなづきさんはどうだろう。前の学校でのいじめで、ふかくきずついているはずだ。それなのに、またこの学校でもいじめられてしまうのか。それではあまりにもかわいそうだ。
ぼくはみなづきさんに話しかけた。少しでも楽しい学校生活がおくることができるようにしてあげようと思った。
「みなづきさん、何かあったらぼくに話してください。ぼくがみなづきさんの学校生活を楽しいものにして見せます。だからいじめられているとかんじたら、すぐにぼくに話してください。」
かのじょがいじめられるのをぼくがそししたいとつよく思った。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる