ブラック過ぎて教員は辞めましたが、子どもと関わる仕事はほかにもあります

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　ちなみに私の担当教科は家庭科だ。家庭科と聞くと、他の教科より楽そうだと思われるかもしれない。しかし、まったくそんなことはない。

　家庭科と言えば、調理に裁縫と実習が多い。そのため、その準備をするのが結構重労働だったりする。何を作るのかを決めて、予算内の教材を選択する。そして、やはり見本を作る必要があるので、実際に一つ、自分の手で作ってみる。

　まあ、そんなことはどうでもいいことだ。昔から、何かを作るのは好きだった。料理も裁縫もどちらかというと得意な方だ。実習の大変さが原因で辞めるわけではない。

　一番、心が壊れそうになったのは自由時間のなさだ。正直、仕事時代が嫌なわけではなかった。授業をするのも好きだし、生徒や親とのかかわりも嫌いではない。

　ただし、それが勤務時間内に終わる業務だったら、という注釈がつく。いくら好きなことだと言っても限度がある。

　教員には残業代が出ない。出ないなら、残業が出ないような職場環境にして欲しい。だって、普通に考えたらおかしな話だ。朝８時に出勤したら、普通の企業だったら17時退勤。それ以降は残業になるが、残業代が出る。それがないのだ。しかし、残業をしなかったら学校は回らない。

　まずもって部活がある時点で残業確定。その間は、自分の本来の仕事（授業準備や事務作業）ができない。部活が終わってからようやく出来る。部活は平日の夕方をつぶすどころか、大会などで土日もなくなることもざらにある。帰りはいつも夜遅くになるし、土日も休めるかは部活（大会次第）。それはさすがにつらすぎる。

　ああ、こんなことを言っていたら、なり手不足に拍車がかかる。私は辞めてしまうが、それは私の問題かもしれないので、ぜひ世の中の教師の人たちは頑張って続けて欲しい。