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番外編【変人になりたい】4素の自分
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「その髪色、何?」
「何って?結構いい色でしょう?」
僕には恋人がいる。その恋人は陰キャな僕と到底釣り合うような相手ではないが、紆余曲折あってお付き合いさせていただいている。そんな僕だからこそ、少しでも最愛の彼に相応しい恰好をしたいと思うのは自然なことだろう。それなのに。
「確かにいい色だとは思うけど、君がそんな派手な色にする必要はないだろう?その髪色にするために、君の大事な髪を痛めては意味がない。もっと自分の身体を」
彼はなぜ、僕がここまでして見た目を変えようとしているのか理解できないらしい。どうして、僕が彼と釣り合うための努力を否定するようなことを言うのか。
彼と付き合う以前の僕は、黒髪黒目のごく一般的な男性だった。一重で目も小さくて三白眼で目つきが悪いし、身長も165cmとそこまで高くない。色も白いというより、どちらかというと浅黒い。頭も大してよくなくて、高校を卒業してからは工場で働いていた。
おまけに根暗のコミュ障の人見知りで、常にネガティブなことばかり考えていた。他人と話すことが苦手で、学生時代は学校に通うのも苦痛だった。さらには、僕は同性愛者だった。
何をしてもうまくいかない僕に対して、彼は優しく接してくれた。誰にでも優しい彼の態度。しかし、僕は彼を好きになってしまった。
『好きです。僕と、お、お付き合い、してもらえませんか?』
僕にしては、人生で一番の勇気ある行動をとった。この時の僕はどうかしていた。だって、世間ではいくら同性愛が認められつつあると言っても、身近な人がそうだった場合はあまり想定していないと思う。しかし、僕の告白を聞いた彼は驚くべき返事をくれた。
『いいよ。でも、どうしてこのタイミングで告白なの?もしかして、どうせ振られるから、記念に告白しようとか思ったわけ?』
告白は成功で、付き合ってくれると言ってくれたのに、なぜか彼の表情は不機嫌だった。
『ええと……』
とはいえ、彼の言動は見事に当たっていて、僕はうまく言い返すことができなかった。
彼とはバイト先で出会った。僕が店員で彼は店にやってくる客。彼は常連客で、最初のころは僕よりも店に詳しくて、客なのに店員の僕にいろいろ教えてくれた。
店員と客という関係が続いたが、時が経つにつれて彼の人となりが見れて、どうしても告白せずにはいられなかった。
『まあいいや。とりあえず、バイトが終わるのはいつ?少し、二人きりで話そう?』
『は、ハイ』
告白は成功した。僕たちは二人きりになれる場所に移動するのだった。
「ああ、あの頃が懐かしいなあ」
「あの頃の君は、素のままでよかったな」
「い、今はダメって、こと?」
「別にオシャレに気を遣った君も好きだけど、別に俺は君の容姿で付き合うって決めたわけでもないしね」
彼に髪色を指摘された夜、いつものように一緒にベッドに入ってうとうとしていたら、つい独り言が漏れてしまった。僕の独り言を拾った彼は、なんとも言えない返事をした。
「君はそこまで容姿にこだわりがないでしょう?それなのに、一生懸命努力してどうなのかなと思ってさ。外見に時間をかけるくらいなら、もっと有意義な時間の過ごし方があると」
「ううん」
髪色を変えたり、服装を派手にしたりするのは案外楽しかった。外見を変えることで、明るい自分を鏡で見られる。明るい色の自分を見るたびに気分が上がって、むしろ仕事も明るい気分を維持して、大変な仕事も頑張れることがわかった。
「もしかして、僕が漫画とかでよく見かける、いつもと毛色の違った人間だから、つき合ったってこと?」
なるほど。それなら彼のいうことも一理ある。
「漫画……」
「だって、それしか考えられないでしょう?僕の容姿とか性格とかが今まで付き合ってきた人や、知り合いの中に居なくて、毛色が違って興味を持ったから付き合ったってことでしょう?それなら、僕がオシャレに目覚めたら都合が悪い。そうなったら、今まで出会った人たちと同じになるから」
「な、なんで泣いてるの?」
自分の言葉に思いのほか傷ついていたらしい。慌てて目をこすると涙で濡れている。
僕の仮説が正しいのなら、僕はこれからもずっと、陰キャな僕を捨てられないということだ。いくら彼と釣り合おうと努力しても、努力すればするだけ、彼との距離が遠ざかるということだ。
「はああああああ」
ほら見たことか。僕の無駄な努力が彼にとっては不快なのだ。せっかく珍しい生き物に出会ったのに、それが自分の周りの人間たちと同じになろうとしている。また新たな人間を見つけなくてはならないと思っているのだ。
「まったく、とんでもないことを考えるね。その考え方も面白いけど、それなら、こうも考えなかった?」
その話は大抵、地味な恋人を盲目的に愛している、と。
「僕は彼らの気持ちが痛いほどわかる。好きな人のことを他人の目の触れないところに監禁したいと思うし、少しでも色目を使う奴らは徹底的に君のそばから引き離したい。いや、引き離すだけでは足りない。君の姿も声も聞けないようにしたい。君には僕の事を四六時中、考えてほしい。僕以外では満足できない身体にしたい」
まあ、思考も身体もだいぶ僕の思惑通りにはなっている気はするけど。
僕の恋人はかなりやばい人間だった。最後の言葉は妙に自信たっぷりの言葉だ。
「そ、そんなことをお、思って」
「だから、君の心配は余計だよ。とはいえ」
彼はいきなり、僕の頭を撫でまわしてきた。頭に顔をくっつけてきて、くすぐったい。何をするのかと思えば、愛おしそうな表情でさらにとんでもないことを呟く。
「こんな金髪にするってことは、一度ブリーチで色を抜いたんでしょう?そんなことしたら、君の髪の毛が痛んでしまう。その爪だって、色を塗った分、痛むはずだ。ああ、化粧だって、最低限のスキンケアは大事だと思うけど、それ以外はいらないよ。君の顔に負担がかかる。親に自分の身体を大事にしなさいって、言われなかった?」
君の身体を傷つけるのは、僕だけで充分だよ。
「いやいやいや、みんなもやっていることだし、僕だけがダメな理由は……。それに君とつりあうために僕は」
「それは世間から見たらって話でしょ。僕は素の君が好きだ。だからこそ、自分の身体を無駄に傷つける君は許せない。僕はもう、君がいない人生なんて考えられないし、君だって僕がいない人生は……」
僕がいない人生なんて許せない。
どうやら、釣り合う、釣り合わないという考えのもとにおしゃれするのはやめたほうがい言いようだ。
その晩、今日こそはゆっくり寝られると思ったのに、ずいぶんと執拗に攻められてしまい、翌朝の僕は疲れ果てた姿で会社に行く羽目になった。
「あれ、髪色、黒に戻したんですね。それに、服もまた黒に戻ってますね?どうしたんですか?」
一週間後、僕は明るく染めたばかりの髪色を元の黒色に戻し、服装も黒の地味なものに戻した。爪は色を塗らずにトップコートだけを塗ることにした。化粧もスキンケアだけにした。
「何事も自然体が一番だと思って」
本当は明るい髪色も派手な服装も気分が上がるのだが、それよりも大事なのは恋人のことだ。恋人が素の自分を好きだと言っているのだ。だったら、それに合わせるまでだ。
「僕も、彼にだいぶ影響されてるなあ」
とはいえ、彼を好きになったのは僕だし、今の関係をずっと続けたい。そのためなら、多少の我慢もどうってことはない。今日も僕たちはラブラブカップルだ。
「何って?結構いい色でしょう?」
僕には恋人がいる。その恋人は陰キャな僕と到底釣り合うような相手ではないが、紆余曲折あってお付き合いさせていただいている。そんな僕だからこそ、少しでも最愛の彼に相応しい恰好をしたいと思うのは自然なことだろう。それなのに。
「確かにいい色だとは思うけど、君がそんな派手な色にする必要はないだろう?その髪色にするために、君の大事な髪を痛めては意味がない。もっと自分の身体を」
彼はなぜ、僕がここまでして見た目を変えようとしているのか理解できないらしい。どうして、僕が彼と釣り合うための努力を否定するようなことを言うのか。
彼と付き合う以前の僕は、黒髪黒目のごく一般的な男性だった。一重で目も小さくて三白眼で目つきが悪いし、身長も165cmとそこまで高くない。色も白いというより、どちらかというと浅黒い。頭も大してよくなくて、高校を卒業してからは工場で働いていた。
おまけに根暗のコミュ障の人見知りで、常にネガティブなことばかり考えていた。他人と話すことが苦手で、学生時代は学校に通うのも苦痛だった。さらには、僕は同性愛者だった。
何をしてもうまくいかない僕に対して、彼は優しく接してくれた。誰にでも優しい彼の態度。しかし、僕は彼を好きになってしまった。
『好きです。僕と、お、お付き合い、してもらえませんか?』
僕にしては、人生で一番の勇気ある行動をとった。この時の僕はどうかしていた。だって、世間ではいくら同性愛が認められつつあると言っても、身近な人がそうだった場合はあまり想定していないと思う。しかし、僕の告白を聞いた彼は驚くべき返事をくれた。
『いいよ。でも、どうしてこのタイミングで告白なの?もしかして、どうせ振られるから、記念に告白しようとか思ったわけ?』
告白は成功で、付き合ってくれると言ってくれたのに、なぜか彼の表情は不機嫌だった。
『ええと……』
とはいえ、彼の言動は見事に当たっていて、僕はうまく言い返すことができなかった。
彼とはバイト先で出会った。僕が店員で彼は店にやってくる客。彼は常連客で、最初のころは僕よりも店に詳しくて、客なのに店員の僕にいろいろ教えてくれた。
店員と客という関係が続いたが、時が経つにつれて彼の人となりが見れて、どうしても告白せずにはいられなかった。
『まあいいや。とりあえず、バイトが終わるのはいつ?少し、二人きりで話そう?』
『は、ハイ』
告白は成功した。僕たちは二人きりになれる場所に移動するのだった。
「ああ、あの頃が懐かしいなあ」
「あの頃の君は、素のままでよかったな」
「い、今はダメって、こと?」
「別にオシャレに気を遣った君も好きだけど、別に俺は君の容姿で付き合うって決めたわけでもないしね」
彼に髪色を指摘された夜、いつものように一緒にベッドに入ってうとうとしていたら、つい独り言が漏れてしまった。僕の独り言を拾った彼は、なんとも言えない返事をした。
「君はそこまで容姿にこだわりがないでしょう?それなのに、一生懸命努力してどうなのかなと思ってさ。外見に時間をかけるくらいなら、もっと有意義な時間の過ごし方があると」
「ううん」
髪色を変えたり、服装を派手にしたりするのは案外楽しかった。外見を変えることで、明るい自分を鏡で見られる。明るい色の自分を見るたびに気分が上がって、むしろ仕事も明るい気分を維持して、大変な仕事も頑張れることがわかった。
「もしかして、僕が漫画とかでよく見かける、いつもと毛色の違った人間だから、つき合ったってこと?」
なるほど。それなら彼のいうことも一理ある。
「漫画……」
「だって、それしか考えられないでしょう?僕の容姿とか性格とかが今まで付き合ってきた人や、知り合いの中に居なくて、毛色が違って興味を持ったから付き合ったってことでしょう?それなら、僕がオシャレに目覚めたら都合が悪い。そうなったら、今まで出会った人たちと同じになるから」
「な、なんで泣いてるの?」
自分の言葉に思いのほか傷ついていたらしい。慌てて目をこすると涙で濡れている。
僕の仮説が正しいのなら、僕はこれからもずっと、陰キャな僕を捨てられないということだ。いくら彼と釣り合おうと努力しても、努力すればするだけ、彼との距離が遠ざかるということだ。
「はああああああ」
ほら見たことか。僕の無駄な努力が彼にとっては不快なのだ。せっかく珍しい生き物に出会ったのに、それが自分の周りの人間たちと同じになろうとしている。また新たな人間を見つけなくてはならないと思っているのだ。
「まったく、とんでもないことを考えるね。その考え方も面白いけど、それなら、こうも考えなかった?」
その話は大抵、地味な恋人を盲目的に愛している、と。
「僕は彼らの気持ちが痛いほどわかる。好きな人のことを他人の目の触れないところに監禁したいと思うし、少しでも色目を使う奴らは徹底的に君のそばから引き離したい。いや、引き離すだけでは足りない。君の姿も声も聞けないようにしたい。君には僕の事を四六時中、考えてほしい。僕以外では満足できない身体にしたい」
まあ、思考も身体もだいぶ僕の思惑通りにはなっている気はするけど。
僕の恋人はかなりやばい人間だった。最後の言葉は妙に自信たっぷりの言葉だ。
「そ、そんなことをお、思って」
「だから、君の心配は余計だよ。とはいえ」
彼はいきなり、僕の頭を撫でまわしてきた。頭に顔をくっつけてきて、くすぐったい。何をするのかと思えば、愛おしそうな表情でさらにとんでもないことを呟く。
「こんな金髪にするってことは、一度ブリーチで色を抜いたんでしょう?そんなことしたら、君の髪の毛が痛んでしまう。その爪だって、色を塗った分、痛むはずだ。ああ、化粧だって、最低限のスキンケアは大事だと思うけど、それ以外はいらないよ。君の顔に負担がかかる。親に自分の身体を大事にしなさいって、言われなかった?」
君の身体を傷つけるのは、僕だけで充分だよ。
「いやいやいや、みんなもやっていることだし、僕だけがダメな理由は……。それに君とつりあうために僕は」
「それは世間から見たらって話でしょ。僕は素の君が好きだ。だからこそ、自分の身体を無駄に傷つける君は許せない。僕はもう、君がいない人生なんて考えられないし、君だって僕がいない人生は……」
僕がいない人生なんて許せない。
どうやら、釣り合う、釣り合わないという考えのもとにおしゃれするのはやめたほうがい言いようだ。
その晩、今日こそはゆっくり寝られると思ったのに、ずいぶんと執拗に攻められてしまい、翌朝の僕は疲れ果てた姿で会社に行く羽目になった。
「あれ、髪色、黒に戻したんですね。それに、服もまた黒に戻ってますね?どうしたんですか?」
一週間後、僕は明るく染めたばかりの髪色を元の黒色に戻し、服装も黒の地味なものに戻した。爪は色を塗らずにトップコートだけを塗ることにした。化粧もスキンケアだけにした。
「何事も自然体が一番だと思って」
本当は明るい髪色も派手な服装も気分が上がるのだが、それよりも大事なのは恋人のことだ。恋人が素の自分を好きだと言っているのだ。だったら、それに合わせるまでだ。
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