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第四夜-2
しおりを挟む清の二回目の航海の日。
「今回は一週間ですな」
「うん。甚八にお願いがあるの」
「なんなりと」
「まだ早いのは重々承知してる。――でも、今回から海戦術を教えて下さい」
前回の航海とは顔つきが違う。佐助の死が清を修羅へと変えた。良い意味で、と甚八は思い、解り切っていたが敢えて「なぜ急がれるんで?」と意地が悪い問いを突き付ける。
「私には剣術しかない。例え調査であり、戦闘は主ではないとしても、波を知り、風を読んで、皆の動きを把握して誰一人欠けることなく帰りたい……!! それには知識が足りない。経験がまるでない。だから……お願いします」
今にも泣き出しそうな勢いで清は甚八に頭を下げた。その様子に小助は圧倒される。甚八はぴくりとも表情を動かそうとはしなかった。しかし、ふうと息を吐いた。
「姫は黒船の資料を見た事はあるかい?」
「……ありません」
「じゃあ蒸気船って戦艦は?」
「それなら母方の祖父に教えられました。『海洋戦術に於いて有利に制するは海に長け、常に船首を変える相手に対して丁字を保てるかという提督の手腕が戦いを制する』と。丁字とはその字の如く、横列に配備した船団を縦列になった敵軍の船を、こまめに動かして確固撃破する高度な戦術である、と」
甚八はこれに不敵に笑った。
「ほう……丁字戦法を理論としては知ってるってかい。さりげなく九鬼家の者としての教育を施されてるよ、おひいさんは。ちなみにどんな動きをするとかも御祖父様は教えて下さったかい?」
「うん。将棋を教えてくれるのと一緒に。将棋の駒を船に見立てて……。とても複雑な動きだっ
た。でも、すごく子供の頃の話よ?」
「だが、あんたは覚えてる。それが大事なのさ」
甚八は海図を広げ、筆入れも取り出し、海図の裏面に一文字に三隻の船を表す三角形を、一文字の中心に三角を縦に並べて三隻描いた。
「これが丁字戦法の基礎だ。あんたの祖父さんが教えてくれたのはこれだろう?」
「そう。でも、当たり前だけれど、この丁字を保つことは稀だともおっしゃっていた。それは相手方が常に進路を反対側にきるからだ、と」
「そうだ。だから、提督は常に敵の先手を読まなければならないのさ。――良いかい。おひいさんは波の動きに順応するのは早い。だが、戦術に於いてはそれじゃあ遅い」
「変わる波と風はどう変わるのか、それを敵も知っている。その上で、先の先を取らなければならない?」
獰猛な獣の如く眼光で甚八に問う清に、甚八は口角を吊り上げる。
「理論はこれだけ。あんたは良い生徒だ。勘のいい奴は嫌いじゃないぜ。――あとは大砲だが、算術は得意だったかい?」
「嫌いじゃなかったわ」
「算術は俺よりも小助の方が詳しい。まあ、最悪、あんたが大砲を打てなくても、この一週間で自身が乗る船の砲撃手の全てを知りな。そいつの顔、名前、趣味、趣向、癖……全てだ。そうと決まれば、この一週間が無駄にならないことを見ておくとしよう」
「頑張る。甚八、ありがとう」
よっこらせ、と立ち上がった甚八の背に清は礼を叫ぶ。甚八は片手を上げただけで、それに応じた。
今回の航海で、清はほとんどを甲板か砲撃手となる同行の御庭番の男達の酒盛りに混じって過ごした。夜の眠る時間の少し前に小助から算術を教わる。
「なぜ算術が必要なのか、聞かれないのですね」
「算術は大砲を打つ時に必要だから、でしょ。これも祖父が言っていたわ。相手までの距離を割り出し、必要な火薬の量と大砲の角度を割り出す。――たったこれだけの事に膨大な算術が必要になる。でも、年配の砲撃手とかになると経験則から息をするように打てるから、やっぱり重きを置くのは私を支えてくれる乗組員なんだなって思うよ。あ、算術を軽んじている訳じゃなくてね」
慌てて取り繕う清に、小助は黙ったまま卓上を見ていた。
「……俺は貴女に謝らなければなりません。最初、貴女を侮り、無礼な態度を取った」
「もう気にしていないから必要ないよ。小助の言い分もあながち外れてはいないしね」
「どういう意味です?」
「――ずっと不安だったの。小助の言う通り、水軍だったご先祖様を私はまったく知らないのに佐助の誘いに乗った。だけど、初めて海に出て感じる風も匂いも陸とは大違いで……本当は少し怖かった」
清は自身の両の手を見た。肉刺が潰れて硬くなった掌、左手の親指には鯉口をきる時に何度も切れてしまった痕がしっかりと残っている。間違いなく侍の手だった。
「貴女は侍です。それは間違いない。ですが、もう海もよく知ってらっしゃる」
「……不思議なの。初めての航海ではぶっ倒れたけど、今では甲板に立てば風が聴こえる。波に直接立っているように感じる。――きっと、私は海で死ぬわ。……海が呼んでいるもの……」
「俺も、貴女の生きる場所は海だと思います。――今夜はこの辺にしましょう。失礼致します」
「ありがとう。――小助、明日は帰港だけどまた陸でも算術は教えて」
「御意にございます」
小助は律儀にも最敬礼をして、清の部屋を辞した。今日は最終日だが、やはり風呂が恋しい。そう思いながらも清は硬いせんべい布団に寝転がり、目を瞑って潮騒を聴く。
こうしていると佐助が近くに居て、見守ってくれているような心持ちで穏やかに眠れる。
――海が呼んでるの? それとも……佐助が呼んでいるの?
◇
船が着岸してからは、もう当然のように風呂の準備がしてあった。清はそれに笑いが抑えきれず、六郎に誘われるままに風呂に入った。自然と漏れ出た声を六郎に「……甚八みたいな声、出てるよ」と呆れられてしまった。
「あ、そうだ。六郎」
「なに? 熱かった?」
「ううん。ちょうど良くて気持ちいい。そうじゃなくてね、湯から上がったら十勇士を全員居間に集まる様に言っておいて欲しいの……人払いをして、十勇士以外は誰も近寄らないように」
「……一週間の航海で、何を見たのかな。解った。伝えておくよ」
身体を清めてから、清は六郎が用意していてくれた着物を着る。佐助の着物を島の女に仕立て直してもらったのだが、やはり佐助とは雰囲気が全く違う清には着物だけが浮いて見えるが、物資の少ないこの島で贅沢は言っていられない。
今日は藤色に杜若かきつばたが描かれた簡素な絵柄だった。それを纏い、居間に顔を出すと既に十勇士全員が顔を揃えていた。
「ただいま、皆。今回も甚八と小助には世話になった。ありがとう」
「姫、ご無事の航海でなによりです。――それで、わざわざ人払いまでなさった理由をお話しくださいますか」
最も近くに座した才蔵の言葉を皮切りに清は一つ首肯して、話を切り出した。
「甚八は気づいていると思う。――今回の航海に同行してくれた船員の御庭番衆に間者がいたね。それも二人」
「な!?」
甚八は脚を組み直して「お気づきになったかい?」と挑発的に笑いかける。
「それに気づかなければ、今回の航海に連れ出した意味は無かったんでしょ? たしか次郎吉と与平。――参ったと思った。与平は次郎吉の手下だからともかく、次郎吉の方は航海士だよね。始末するのも惜しいし……泳がせておくのが今のところ最善なんだと思う」
「合格だな。よく見ていた。――迷ってる様子から行くと、どこの間者なのかも予想は付いているんだろう?」
「勘だけど、たぶん琉球」
「またまた大当たりだ」
甚八と清の間で進んでいく話を、鎌之助が止めに入ってきた。
「ちょ、ちょっと!! 俺達は無視なの!? 詳しく話してよ。それに、琉球の間者が紛れているなんて……いつからの話なのよ。あいつ、訛りなんか無いでしょ?」
「ここに居る中では知っていながら伏せていたのは才蔵と甚八だけじゃない? 佐助の命令? 詳しすぎるんだよ、国交が薄かった琉球の内情に。最初は御庭番として任務で潜入していたのか程度にしか感じなかったんだけど、話せば直接話してみたら確信した」
「ああ、長の命令で泳がせていた。別に誰かを害す様子もないし、御庭番衆だけの秘密を漏らす訳でもない。目的が不明なのです」
「だから佐助もそのままこの島に連れてきて、甚八の目が届くところに置いている、か。動いたら始末するってことだった?」
才蔵の言葉を受けて清が尋ねると才蔵は頷いた。清はしばし思案し、甚八を見つめる。
「……ねえ、甚八。次の二週間航海、日取りを早めても良いかな? 私の船への慣れ具合は、貴方と小助から見たらどう?」
「俺は早めるのは構わんよ。艦隊を指揮するにはまだ不安が残るが、船での生活はもう問題なさそうだしなあ」
「俺も甚八と同意見です。異論はありません」
小助の賛同に清はひとつ頷いた。
「じゃあ、次の航海は三日後に出立――良いね?」
「御意」
一同が清の決定に了承の声を上げた瞬間、六郎が締め切っていたはずの窓に飛びついて開け放った。
「どうしたの?」
「……気のせいかな。気配を感じたんだけど、今はもう無い」
「六郎の言が真実ならまずいな。人払いだと、姫と才蔵が発した命令が聞き入れられていないということだろう。ここで引き締めないと、島民は殆どが御庭番衆だ。それが統率のない烏合の衆となる事態だけは避けねば」
小助はそう言って渋面を作る。才蔵始め他の十勇士も同意見なのだろう。皆の表情が固くなるのを清は感じ取った。才蔵の命令だけではない。清の命令も厳守されていないことを如実に表している。
小助の言う通り、今が正念場なのだと清は心持ちを新たにする。
★続...
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