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しおりを挟むその日、桜子と再び顔を合わせることになった。私の胸の中には不安と決意が入り混じっていた。
カフェのカウンターに座っていた桜子は、少し遠慮がちに私を見ていた。
彼女の目には、どうしても隠しきれない焦りと、私を傷つけているという罪悪感が浮かんでいた。
私は深呼吸をしてから、彼女に向かって静かに言った
「桜子、私たちの関係はもう終わりにしなければならない。」
桜子は目を大きく見開いた。その表情には驚きと困惑が入り混じっていたが、私はその反応に動じなかった。
「玲央があなたを雇った理由も、あなたのことを知っているからこそ、私は理解できる。でも、私はもうあなたに信頼を置くことができない。」
私は冷静に、そしてはっきりと言った。
桜子はしばらく黙っていた。まるで自分がこれからどうするべきかを考えているようだった。やがて、彼女は小さな声で答えた。
「凛花さん、私、あなたに迷惑をかけたくなかった。でも、どうしても玲央に…。」
「分かってる。」私は彼女を遮るように言った。
「でも、これ以上続けることはできない。あなたも分かっているでしょう?」
桜子は涙を浮かべ、目を逸らした。私はその姿を見て少しだけ胸が痛んだが、今はそれを許す気持ちにはなれなかった。
「あなたが玲央に何を求めていたのかは、私には関係ない。」私は冷徹に言い放った。
「これ以上私たちの関係を続けたら、もっと辛くなるだけだよ。」
桜子は言葉を失い、肩を震わせていた。その様子を見て、私は心の中で呆れと憐れみが交錯した。
玲央が何もかもを壊したのだと、彼女も私と同じように痛感しているのだろう。
「凛花さん、許してほしい。」
桜子がようやく口を開いた。だが、その言葉に私は何も反応することはなかった。
ただ静かに、無言でその場を立ち去ることを決めた。私はもう、どこかで桜子を許すことができないと感じていた。
彼女もまた、私と玲央を傷つけた一因であることを、もう誰にも隠すことはできなかった。
その後、私は玲央に再び向き合う決心をした。しかし、今回こそは彼に本当に伝えるべきことがあった。
「玲央、これで終わりだ。」私はその言葉を、深い覚悟をもって言った。
玲央は驚きの表情を浮かべて私を見つめたが、もう私は彼を許す気持ちにはなれなかった。
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