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最愛のひと
しおりを挟む「息、ゆっくり吐いて」
お腹につくほど反り返った男性器にゴムを被せたお義兄ちゃんが私の太ももを掴む。
ぴたりと押し付けられた先端が何度か浅く入り口を撫でる。
「怖い?」
「怖い、けど、もっと、おにぃちゃんに近づきたい」
だから触れて。私の一番、奥深くまで。
「くっ……」
「ぁ、ぁあ……っ!」
メリメリと凄まじい圧迫感がゆっくりと埋められていく。それをお義兄ちゃんの背中に爪を立てながら受け入れる。自然と、声と涙がこぼれた。
お義兄ちゃんの素肌、ボディソープの香りに混じり始めた汗の匂い、切なげに寄せられた眉。そしてお義兄ちゃんが与えてくれる初めての痛み。全部、全部、記憶に焼き付けて覚えていたい。
「俺の、世界で一番大切なお姫様。出会った時から、ずっと、こうしたかった……っ」
好きだよ。
「私も、私もおにぃちゃんの、ことが、誰よりも、好き……!」
きっかけはクライヴェル様だったけど、私の人生で最愛の三次元は、もうずっと前からお義兄ちゃんだ。
「これからも、ずっとそばにいてね」
「もちろんだよ」
ツキツキとした痛みが甘い悦びに変わるまで、お義兄ちゃんは私を優しく抱きしめてキスをし続けてくれた。
「あ、あ、ぁ――!」
「はっ、中も、気持ち、よくなってきた?」
「ぁ、ん! あ、気持ちいい、気持ちいいよぅ! おにぃちゃん」
「俺も、七海ちゃんの中、すごく気持ちいいよ……っ」
「あっ! あっ! ぁあ!」
パンパンと肌同士がぶつかる卑猥な音が加速する。私の弱いところを見つけたお義兄ちゃんがその剛直で執拗にそこを抉る。
さっきまで処女だったのに。中は触ったことなかったのに。
今ではお義兄ちゃんの腰の動きが一つ一つが気持ちよすぎて意識が飛びそうだ。
「あ、や! や! クリとおっぱいまでいじられたら、おかしくなっちゃうっ」
「おかしくなって七海ちゃん……っ、もう、俺じゃないと満足できなくなって……!」
「あぁぁ――――っ」
何ヵ所にも同時に快楽を与えられて激しく穿たれながら、私は高みへと昇った。
そして明け方までお義兄ちゃんにイかされ続けた私が次に目を覚ましたのは、もうすっかり陽が高くなった後のことだった。
スイートルームでくつろぐスーツ姿のお義兄ちゃんの写真を自然光の中で撮りたかったと拗ねる私に、お義兄ちゃんが連泊の手続きをしてくれたけど、また同じことの繰り返しになってしまうことにその時の私はまだ気づいていない。
こうして、私が高校を卒業するまで手を出すのを待っていたと言うお義兄ちゃんと私は、義兄妹から恋人同士へと関係を変化。
理想の彼氏に溺愛されながら、私は今日も彼の衣装を作っている。
fin
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みんなの感想(2件)
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はー尊い。最高に悶えながら拝読させていただきました。
素敵でした〜!!
後日談とかお兄さん視点とかもいつか読んでみたいです!
感想ありがとうございます!
この二人のやりとりは自分でも楽しく書けた&書きやすかったので、ネタが降りてきたら書きたいです♪(ヒーロー視点、私も好きです!)
続きが更新されると嬉しいんだけどなあ。
クロウさん、コメントに気づくのが遅くなりましてすみません!
この二人は私も書きやすかったので、ネタが降りてきたら書きたいです♪
感想ありがとうございました……!