1,037 / 1,235
31章 祭りの後は
こちらはこちらで
しおりを挟む
人数が増えると、仕方が無い事ではある。勿論、統率とでもいえばいいのだろうか。誰も彼もが関われる話題選択、話の運び。そうした物とてあるにはある。本来であれば、そういった選択をとるべきなのだろう。トモエにしてもそうなのだが、オユキも同様に。いつ頃からか、こうして話を聞くことが、身内と考えている子供たちの話を聞くことが楽しくなったのだ。勿論、少女たちの話す言葉、そのうちのいくつかは教会での事が前提となっているために、オユキにしてもよく分からない。そうした部分で、今後も学ばなければならないことが多いのだなと、そんな事を考えながら。
「本当は、新年祭でのほうがって思ってたんだけど」
「うん。私たちと、助祭様でお話しして、豊穣祭には持祭としてきちんと参加したいって」
「三人とも、すごかったんだよ。本当に、毎日毎日練習して、衣装もきちんと自分たちで手を入れて。それを認めてもらったみたいで、珍しい事だって。」
それぞれが、それぞれに。離れている間にあった出来事で印象的だったことを話しながらも。それでも共通に思う所があった出来事については、こうして我も我もと話をして。シグルドとパウは、何やら悩みごとのようなものを、昼の間にトモエが気が付いたのだというパウの無理。たまり始め、己の体を蝕み始めた毒。それを解消する手立てを話しているらしい。そして、アドリアーナが気が付けなかったと己を少し責めているからだろう。他の三人が、ここまでの間にあった、特に楽しい事、印象に残ったこと。それを殊更口にして。
オユキとしては、この後どうしてくれようかと少し考えて。アドリアーナに話を聞いてみるべきか、もしくは老婆心からのおせっかいを考えずに、このまま任せるべきか。それこそ、しばらくして戻った時に、少女たちの信頼できる大人たち、そちらからそれぞれに言われることもあるだろう。それを待っても良いのではないかと、考えながら。結局は、アドリアーナに言われたときにしようと、そこまでを考えながら。
「ええ、先ほどセツナ様のご挨拶の時に、見させていただきましたとも」
それぞれが、オユキを経由して与えられていた持祭の証を誇らしげに示していたのだ。アドリアーナにしても、一度は教えを受けた相手から受け取りたいのだと固辞した証を、改めて。
「ほんと」
「そっか、そうだよね」
そうして、ワイワイと話す少女たちではあるのだが、話の先にセツナが出たからだろう。こちらも実に鷹揚に話を聞いて、楽し気にしながらも食事の手を止めていなかったのだが、視線が集まったこともあり一度手を止めて。
「何、妾の事は気にせずとも良い。それこそ、聞かせられぬ話だというのならば、困りはするのだが」
積もるも話もあるのだから、連れてこられてこうして遇されているだけの者だからと。
「えっと」
「ふむ。妾を気にするというのは、まぁ、嬉しい事ではあるのだが、その方らの話を聞くのも楽しくはあるのでな。何分、妾の集落には子供も少ない」
「その、オユキちゃんとよく似てますけど」
少女たちに言われてみればと、そういった物でもある。背格好はいよいよ大人と子供。他の部分、顔立ちにしても少しは似ているのだが、それ以外が本当によく似ている。髪の色は、セツナは絹の様に白々としていることくらいだろうか、色味として違う部分というのは。
「ふむ。その方、その子らに話してはおらなんだのか」
「いえ、私も異邦から来たもので、同族というよりも、妖魔と氷精の気配が強いと言われたのもつい最近の事でして」
オユキの言葉に、驚いたと言わんばかりに少女たちから視線が集まる。それに対しては、そういう事らしいですよと、そう返して。
「まぁ、自覚が無いというのは妾としてもどうかと思うが。それでどうにか幼子ではある物の、このような環境で生きてこれたのは、その方の良人あっての事ではあるのだろう」
「ええ、トモエさんには助けられています」
セツナが、トモエを立ててくれる。そのことに、オユキは喜びを感じて。要は、セツナとオユキというよりも、こうしてここ居る二組は、非常に歓声が似ているのだろうからと。
「クレド様も、よくもまぁ」
「うむ。妾としても申し訳なくは思うのだがの。それよりも、嬉しさが勝るが」
「ええ、よく分かりますとも」
二人の間で、きちんと互いに尊重するものがあるのだと、間にある物が、眼に見えないのだとしても。
「えっと」
「ふむ。まぁ、その方らには早い話か。まぁ、今後の参考にしてもよし、そうせずとも良い。関係など、それぞれよ。他の関係をうらやむのが悪いとは言わぬが、それよりも己の関係を考える方が妾は良いと思うぞ」
「その、そうじゃなくって」
「オユキちゃん、人じゃないの」
心底疑問だとばかりに、アナからそう口にされる。
「ええと、アイリスさんに他の気配がするといわれたときに、アナさんは」
そもそも、と言えばいいのだろうか。いつぞやにアイリスに確認をされたときに、そこに少女たちはいなかったかと考えて。どうにもきちんと思い出せはしないなと。領都で、アイリスと出会ってから早一年以上。流石に、それほどに時がたてば、記憶も薄れるものだと考えて。それにしても、本当に気軽に、食事の合間に言われたようなものではあったのだから、記憶に残らなくても当然かと、オユキとしてはそう考えている。
殊更印象的な事、それくらいは覚えているのだが、他の事は流石に。
「えっと、なんとなくは覚えてるけど、あの時は私パウとセシリアに取り分けるのに忙しくって」
「アイリスさんがトモエさんの匂いを確認してたのは、なんとなく覚えてるかな」
「私は、その頃はいなかったからわかんないや」
「そっか、サキちゃんはあの頃は別だったもんね」
そうして、今度は少女たちの間で賑やかに話し始める。アドリアーナにも、パウのほうに意識を引かれていたアドリアーナにも話を振って、それこそトモエとオユキとの出会いから。彼女たちにとって、こうした話があったのだと言ってしまえば、思い出を主体に話すそれは、あまりにも率直なトモエとオユキの評価が含まれるために気恥ずかしさもある。
「その方、なかなか無理をしたものじゃな」
「お恥ずかしい限りです」
「幼子の身でありながら、安息の守りの外に、それも苦手どころではすまぬ季節であったろうに」
「当時は、自覚が薄かったのもあるのです。言い訳にしかなりませんが」
色々と、助言をしてくれているのは有難い。
「その、セツナ様から見て、やはり冬と眠りの神から与えられた功績や、この国の王妃様から頂いた護符というのは」
「その方も分かっているのであろうが、幼いうちからそのような物に頼ってしまえば、健やかな成長はやはり望めぬ。妾が、うむ、妾がその方の暮らす場を整えても良いのだが、常にというのもやはり難しい。妾ではないにしても、他の者をこちらにとするにしても、どうにもあの者達に連れまわさせるのはのう」
「その、例えば、ですが」
炎熱の鳥とセツナに呼ばれる翼人種、そちらに問答無用で拉致をされてというのは流石に状況は分からないのだが、どうにもかなり根深い物であるらしい。そうした話を聞くたびに、オユキとしても一度フスカに掴まれて、見るも無残な状態になった己の腕が痛む。既に傷は治っているというのに。
「移動ができる、それも、門を潜ればとなった時には、如何でしょう。難点としては」
ただ、難点としてはセツナが苦手意識を持っている相手、その祖でもある異空と流離の神が力の柱となっている門なのだがと。そういった話をしてみれば。
「成程、それがその方の勝算か。悪くは無かろうが、門というのはそもそもなんじゃ。妾もそれなりに長く生きておるのだが、とんと聞いたことも無い」
「新しい奇跡ではあるのです。既に、此処魔国と、それから神国はその奇跡によって繋がれています。いえ、セツナ様にとっては、知らぬ名ではありましょうが」
「うむ。どちらにしても、やはり聞き覚えが無い」
盛り上がる少女たちの傍らで、そうして互いに二つ目のメインも既に終えて。今は、互いに昼間に出された物ともまた違う、ジェラートと分かる氷菓子に手を付けながら。
「氷の乙女、でしたか。そちらの祖霊様と言えばいいのでしょうか」
「妾たちの種族の名の通り、その名そのものの存在じゃな」
「成程」
「冬と眠りの下に負わす、氷嵐と風雪の神その眷属でもあられるお方での。故に、その方が今得ている物は言ってしまえば過剰なのじゃ。神々の配剤、それを考えれば理由もあると妾も考える、考えるのじゃがな」
振り返ってみれば、セツナに対して明確にこの世界にいる期限を決めている等と言った話をしていなかったのだと。ただ、それよりも名を聞けた。その事実に、オユキとしては少し考えて。トモエに視線を送ってみれば、何やら仕方が無いとでも言わんばかりの表情でオユキを見ている。どうにも、トモエからは呼ぶというのなら呼びかけてみればよいとそういった視線が。
「やめておくが良い。異邦の者がいくら繋ぎやすいとはいえ、今のその方では負担が過剰じゃ」
「それは」
「その方ではなく、妾のほうに祖霊様から言われての。戦と武技から位を頂いた巫女でもあると、その話と他にも併せてじゃがな」
そして、セツナがため息を一つ。言葉を濁した、それを示すように。そして、冬と眠りから与えられたものが、何故過剰になっているのかと、その理解も得られたらしい。神々の雑さ、それ以上の物が、それだけの事をオユキにやらせようとこの世界の柱でもある神々がそれを考えているのだと、そうした理解がセツナにも。
これまでに、何処かオユキの事を窘めるような視線ではなく、はっきりと憐みが視線に乗っている。
「ふむ、どうしてくれたものかの。手伝うのも、確かに吝かでは無い。未だに分からぬものではあるのじゃが、妾たちの里に、こうした物を運ぶというのであれば、対価も十分ではある。それこそ、繋がるというのであれば、妾である必要もないであろうし、何も環境を大きく変えるためにと妾達が大きく力を使う必要もなくなる」
「ええと、そのあたりの事なのですが、私たちの部屋を整えてくださっている方に、一度話をしていただければと」
「本当は、新年祭でのほうがって思ってたんだけど」
「うん。私たちと、助祭様でお話しして、豊穣祭には持祭としてきちんと参加したいって」
「三人とも、すごかったんだよ。本当に、毎日毎日練習して、衣装もきちんと自分たちで手を入れて。それを認めてもらったみたいで、珍しい事だって。」
それぞれが、それぞれに。離れている間にあった出来事で印象的だったことを話しながらも。それでも共通に思う所があった出来事については、こうして我も我もと話をして。シグルドとパウは、何やら悩みごとのようなものを、昼の間にトモエが気が付いたのだというパウの無理。たまり始め、己の体を蝕み始めた毒。それを解消する手立てを話しているらしい。そして、アドリアーナが気が付けなかったと己を少し責めているからだろう。他の三人が、ここまでの間にあった、特に楽しい事、印象に残ったこと。それを殊更口にして。
オユキとしては、この後どうしてくれようかと少し考えて。アドリアーナに話を聞いてみるべきか、もしくは老婆心からのおせっかいを考えずに、このまま任せるべきか。それこそ、しばらくして戻った時に、少女たちの信頼できる大人たち、そちらからそれぞれに言われることもあるだろう。それを待っても良いのではないかと、考えながら。結局は、アドリアーナに言われたときにしようと、そこまでを考えながら。
「ええ、先ほどセツナ様のご挨拶の時に、見させていただきましたとも」
それぞれが、オユキを経由して与えられていた持祭の証を誇らしげに示していたのだ。アドリアーナにしても、一度は教えを受けた相手から受け取りたいのだと固辞した証を、改めて。
「ほんと」
「そっか、そうだよね」
そうして、ワイワイと話す少女たちではあるのだが、話の先にセツナが出たからだろう。こちらも実に鷹揚に話を聞いて、楽し気にしながらも食事の手を止めていなかったのだが、視線が集まったこともあり一度手を止めて。
「何、妾の事は気にせずとも良い。それこそ、聞かせられぬ話だというのならば、困りはするのだが」
積もるも話もあるのだから、連れてこられてこうして遇されているだけの者だからと。
「えっと」
「ふむ。妾を気にするというのは、まぁ、嬉しい事ではあるのだが、その方らの話を聞くのも楽しくはあるのでな。何分、妾の集落には子供も少ない」
「その、オユキちゃんとよく似てますけど」
少女たちに言われてみればと、そういった物でもある。背格好はいよいよ大人と子供。他の部分、顔立ちにしても少しは似ているのだが、それ以外が本当によく似ている。髪の色は、セツナは絹の様に白々としていることくらいだろうか、色味として違う部分というのは。
「ふむ。その方、その子らに話してはおらなんだのか」
「いえ、私も異邦から来たもので、同族というよりも、妖魔と氷精の気配が強いと言われたのもつい最近の事でして」
オユキの言葉に、驚いたと言わんばかりに少女たちから視線が集まる。それに対しては、そういう事らしいですよと、そう返して。
「まぁ、自覚が無いというのは妾としてもどうかと思うが。それでどうにか幼子ではある物の、このような環境で生きてこれたのは、その方の良人あっての事ではあるのだろう」
「ええ、トモエさんには助けられています」
セツナが、トモエを立ててくれる。そのことに、オユキは喜びを感じて。要は、セツナとオユキというよりも、こうしてここ居る二組は、非常に歓声が似ているのだろうからと。
「クレド様も、よくもまぁ」
「うむ。妾としても申し訳なくは思うのだがの。それよりも、嬉しさが勝るが」
「ええ、よく分かりますとも」
二人の間で、きちんと互いに尊重するものがあるのだと、間にある物が、眼に見えないのだとしても。
「えっと」
「ふむ。まぁ、その方らには早い話か。まぁ、今後の参考にしてもよし、そうせずとも良い。関係など、それぞれよ。他の関係をうらやむのが悪いとは言わぬが、それよりも己の関係を考える方が妾は良いと思うぞ」
「その、そうじゃなくって」
「オユキちゃん、人じゃないの」
心底疑問だとばかりに、アナからそう口にされる。
「ええと、アイリスさんに他の気配がするといわれたときに、アナさんは」
そもそも、と言えばいいのだろうか。いつぞやにアイリスに確認をされたときに、そこに少女たちはいなかったかと考えて。どうにもきちんと思い出せはしないなと。領都で、アイリスと出会ってから早一年以上。流石に、それほどに時がたてば、記憶も薄れるものだと考えて。それにしても、本当に気軽に、食事の合間に言われたようなものではあったのだから、記憶に残らなくても当然かと、オユキとしてはそう考えている。
殊更印象的な事、それくらいは覚えているのだが、他の事は流石に。
「えっと、なんとなくは覚えてるけど、あの時は私パウとセシリアに取り分けるのに忙しくって」
「アイリスさんがトモエさんの匂いを確認してたのは、なんとなく覚えてるかな」
「私は、その頃はいなかったからわかんないや」
「そっか、サキちゃんはあの頃は別だったもんね」
そうして、今度は少女たちの間で賑やかに話し始める。アドリアーナにも、パウのほうに意識を引かれていたアドリアーナにも話を振って、それこそトモエとオユキとの出会いから。彼女たちにとって、こうした話があったのだと言ってしまえば、思い出を主体に話すそれは、あまりにも率直なトモエとオユキの評価が含まれるために気恥ずかしさもある。
「その方、なかなか無理をしたものじゃな」
「お恥ずかしい限りです」
「幼子の身でありながら、安息の守りの外に、それも苦手どころではすまぬ季節であったろうに」
「当時は、自覚が薄かったのもあるのです。言い訳にしかなりませんが」
色々と、助言をしてくれているのは有難い。
「その、セツナ様から見て、やはり冬と眠りの神から与えられた功績や、この国の王妃様から頂いた護符というのは」
「その方も分かっているのであろうが、幼いうちからそのような物に頼ってしまえば、健やかな成長はやはり望めぬ。妾が、うむ、妾がその方の暮らす場を整えても良いのだが、常にというのもやはり難しい。妾ではないにしても、他の者をこちらにとするにしても、どうにもあの者達に連れまわさせるのはのう」
「その、例えば、ですが」
炎熱の鳥とセツナに呼ばれる翼人種、そちらに問答無用で拉致をされてというのは流石に状況は分からないのだが、どうにもかなり根深い物であるらしい。そうした話を聞くたびに、オユキとしても一度フスカに掴まれて、見るも無残な状態になった己の腕が痛む。既に傷は治っているというのに。
「移動ができる、それも、門を潜ればとなった時には、如何でしょう。難点としては」
ただ、難点としてはセツナが苦手意識を持っている相手、その祖でもある異空と流離の神が力の柱となっている門なのだがと。そういった話をしてみれば。
「成程、それがその方の勝算か。悪くは無かろうが、門というのはそもそもなんじゃ。妾もそれなりに長く生きておるのだが、とんと聞いたことも無い」
「新しい奇跡ではあるのです。既に、此処魔国と、それから神国はその奇跡によって繋がれています。いえ、セツナ様にとっては、知らぬ名ではありましょうが」
「うむ。どちらにしても、やはり聞き覚えが無い」
盛り上がる少女たちの傍らで、そうして互いに二つ目のメインも既に終えて。今は、互いに昼間に出された物ともまた違う、ジェラートと分かる氷菓子に手を付けながら。
「氷の乙女、でしたか。そちらの祖霊様と言えばいいのでしょうか」
「妾たちの種族の名の通り、その名そのものの存在じゃな」
「成程」
「冬と眠りの下に負わす、氷嵐と風雪の神その眷属でもあられるお方での。故に、その方が今得ている物は言ってしまえば過剰なのじゃ。神々の配剤、それを考えれば理由もあると妾も考える、考えるのじゃがな」
振り返ってみれば、セツナに対して明確にこの世界にいる期限を決めている等と言った話をしていなかったのだと。ただ、それよりも名を聞けた。その事実に、オユキとしては少し考えて。トモエに視線を送ってみれば、何やら仕方が無いとでも言わんばかりの表情でオユキを見ている。どうにも、トモエからは呼ぶというのなら呼びかけてみればよいとそういった視線が。
「やめておくが良い。異邦の者がいくら繋ぎやすいとはいえ、今のその方では負担が過剰じゃ」
「それは」
「その方ではなく、妾のほうに祖霊様から言われての。戦と武技から位を頂いた巫女でもあると、その話と他にも併せてじゃがな」
そして、セツナがため息を一つ。言葉を濁した、それを示すように。そして、冬と眠りから与えられたものが、何故過剰になっているのかと、その理解も得られたらしい。神々の雑さ、それ以上の物が、それだけの事をオユキにやらせようとこの世界の柱でもある神々がそれを考えているのだと、そうした理解がセツナにも。
これまでに、何処かオユキの事を窘めるような視線ではなく、はっきりと憐みが視線に乗っている。
「ふむ、どうしてくれたものかの。手伝うのも、確かに吝かでは無い。未だに分からぬものではあるのじゃが、妾たちの里に、こうした物を運ぶというのであれば、対価も十分ではある。それこそ、繋がるというのであれば、妾である必要もないであろうし、何も環境を大きく変えるためにと妾達が大きく力を使う必要もなくなる」
「ええと、そのあたりの事なのですが、私たちの部屋を整えてくださっている方に、一度話をしていただければと」
0
あなたにおすすめの小説
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる