992 / 1,235
29章 豊かな実りを願い
夕食は結局
しおりを挟む
結局のところ、少しでも体調がよくなってしまえばオユキはこうして他との食事の席を持つ。トモエの気遣いと言うのは、間違いなく理解している。だからこそ、と言いう事ではあるし、トモエはオユキのそうした甘える素振りと言うのを好んでもいる。だからこそ、シェリアは仕方ないと諦め、ユーフォリアとナザレアがまたかとばかりに頭痛をこらえるようなそぶりを見せもする、そんな事を。
「どういえばいいのでしょうか、カナリアさんはこれまで全く行ってきたことではありますから」
今は、パロティアだけでなくアイリスにセラフィーナ、イリアと言った獣の特徴を持つ者たちに加えて、カナリア迄。随分と、人にはない部位を持つ者達ばかりが集まっているため、これまでは広く感じた食卓でも狭く感じるのだが、それは必要経費。そんな、実に愉快な席で、オユキが長広舌を振るう。
「行ってしまえば、幼子、翼人種の方の中でどのような存在かは生憎と知識不足故分かりませんが、手を引かなければならない相手なのです。それに、見た目に応じた振る舞いをいきなりと言うのは、年長者としての望み以外の何物でもないのではないかと、私はそう考えるのです」
「成程。確かに、もっともとそう思える理屈ですね」
醜態をさらした、その自覚はカナリアにもあるのだろう。オユキの身も蓋も無い評価に、何を言い返すでもなくかなり急いで用意をせざるを得なかったアルノーの料理、前菜をただ黙々と口に運んでいる。メインとしては、トモエが用意だけを終えていたグラタンらしきものが控えているため、こちらについては生野菜のサラダ。オユキとしても、食べやすいと感じる食事を揃って口に運びながら。生憎と、獣の特徴を持つ者たちは実にいやいやとそういった様子を隠そうともしていない。トモエは、流石に完全にそちらに傾いている者達とは違って、そこまで嫌ってはいない。それこそ、以前アイリスが話していたことではあるのだが、好き嫌いの範疇でしかない、それがただ事実なのだろう。オユキのほうは、自分でもしっかりと食べられるものがあると分かったからだろう。この後には、トモエが用意しておいたものが待っているとそんな理解もあるからだろう。これまでに比べてしまえば、実に楽し気に食事を摂っている。トモエとしては、そんな様子を目にしてしまうと、今後もなるべくと考えてしまうものだ。
「ええ。見目に惑わされる、と言うのもまた違いますが」
「我が種族は、確かに我欲を捨てよとそうした思想が根底にあります。貴女の言葉は、確かに考えさせられるものが多いですね」
オユキの説得、過剰にカナリアを下に見ているような口ぶりなのは確かだが、今日の惨状を見ればそれが正しいのだと分かるほどの物。周囲に当然とばかりに狐火をばらまくアイリス。オユキを掴んで軽く振り回しただけ、本人としてはかなりの加減をしたというのに、それでも尋常ではない傷を与えたフスカ。比べる相手が悪いと言われれば、確かにそうではある。しかし、体の動かし方と言う意味では比べているのはこちらに来て初めて壁の外に出た子供たち。一応は、日々の鍛錬などを行っていた様子が見えた相手、それと比べてもカナリアの身体能力と言うのは非常に低いのだ。
「その、こちらに来たばかりの頃に、カナリアさんから種族として体が脆いと、そうした話を」
「一面では、事実ですね」
「とすると、そちらも加護次第、と言う事ですか」
「神々のと言うよりも、私たちの神の加護なので、少し意味合いは異なるのですが」
オユキの疑問に、パロティアが軽く腕を組んで考えるそぶりを見せる。
「私たちの神にしても、こちらの世界ではまだ座を持っていると言う訳ではありません。ですが、そこのカナリアにもこないだ見せたのですが、世界樹の若木を私たちの拠点に植えてもいますし」
「やはり、世界樹は増えるものですか」
「条件は、かなり多いとは聞いていますが、少なくとも私たちの神がこちらに渡った時に、その翼を休める場を水と癒しの女神によって」
色々と、未だにトモエとオユキの知らぬ仕組みと言うのが、この世界にはあるらしい。座を持つと言う事は、何か、こう、席の取り合いのようなものだとオユキは考えていた。だが、パロティアの言葉、それを聞くに、彼女の言葉が正しく聞こえているのだとすれば、座とは己の力で育てた上で作られるものであるらしい。そんな話を聞きながらも、しっかりと食事は進んでいき、コースの組み立ては今回はトモエが決めたのではなく、アルノーが組み立てたのだろう。きちんと、客人向けと分かる様に、トモエとオユキが二人で、二人の部屋でよくやる様にすべて一度に並べるようなものではなく、それぞれが順番に。今は、いよいよ皿も進んでいき、オユキとしては非常にうれしいトモエの手によるグラタンが。客人をはじめ、翼人種には騎士たちがきっちりと森で仕留めてきた何かしらの爬虫類の肉を櫛を打って焼き上げた物。獣の特徴を持つ者達には、トモエも含めてになるのだがそちらには散々に切り捨てた鹿であったり狼であったりの肉。これまでであれば、オユキのほうでは匂いに辟易としたには違いないのだが、この場には風を当然のように操ることが出来る種族がいる。
事前に、それこそカナリアから話を聞いていたのだろう。オユキの鼻にまで届かないようにと気を使ってくれている。オユキは、どうにも気が付いていない様子だが、トモエから見れば、昨日からの食欲をきちんと見せているオユキの様子を見るだけで、よく分かるという物だ。
「聞いたところによると、今日の夜には我らの神も貴女にと」
「異空と流離、いえ、翼人種の方々の」
「その呼び名でも構いませんよ。こちらにあっては、そのように。かねてから、何度も呼び名の変わっていることもありますから」
「それは、どういう意味合いがあるのか、また判断の難しいところですね」
カナリアが、かつては激しい拒否感を示したのだが、この人物に関してはそうでもない様子。振り返ってみれば、フスカは、すくなくとも唯一知っている長老と呼ばれる相手はどうだったのだろうか。そんな事を、ついついオユキとしては考えてしまうものだが。
「長老様方は、揃ってかの神の移ろいゆく性を理解していますから。勿論、かつての世界の記憶を持つ私たちにしても」
「その、かつての世界にも興味はあるのですが、長老と言うのはどれほどの数が」
「この裔は、そのあたりも説明していませんでしたか」
そして、パロティアがため息を一つ。オユキとしては、このような事でカナリアの評価を下げるのは望むところではない。だが、好奇心の結果として、已む無く。
「長老と呼ばれえるのは、我らの神が直接お造りになった方々です。遡れば、私たちの種族は始まりの十人から増えたと、そういう事もできるわけです」
「不老であり、不死でもある、その特性も併せ持っている方々ですか」
「不死、と言うのも定義に依りけりではあるのですが」
パロティアが、オユキの言葉に少し言葉を濁す。それこそ、理外の方法とでもいえばいいのだろうか。神々の理如何によっては、人の思う不死等と言う物もただの一つの属性でしかないとできそうなものだ。そのあたりは、流石にオユキも踏み込む気は無い物であるし、そもそも闘技場で明らかな致命傷が平然と治る以上、割と気軽に付加できるらしいとそうした予想もある。
「何にせよ、士族として分かれていると、過去はそうであったのですが今となっては」
「士族となると、いえ、長老として10のと言う事でしたら、そうですか」
「ええ。流石にこの近視眼的な裔にしても既に話していると思うのですが、今残っているのは、こちらに残っているのは5人だけ。残りは、既に私たちの拠点から離れて、世界を巡る事を選んでいます」
その言葉に、オユキは、トモエも。思わずカナリアを見てしまう。
「あの、私は、一つしか知らないのですが」
「おや、そうでしたか。では、貴女の不勉強がここでまた一つ明らかになりましたね」
あまりにあまりとでもいえばいいのだろうか。パロティアの言葉に、何やらカナリアの表情が愉快な事になっている。オユキとしても少しはフォローをと考えたりもするのだが、流石によく知らぬ情報が間違いなく出てくるだろうから、それも難しい。
「こちらで、鳥の特徴を持つ物として、今となっては獣の特徴に変わった者たちもいますが」
「ああ、それが」
どうやら、鳥人と呼ばれる者たちの由来は、袂を分かったというよりも独自の道を選んだ翼人種たちに依る物であるらしい。
「だとすると、いえ、色々と」
「何を考えているのですか」
「多様だと、そう考えてはいたのですが」
過去の世界に比べれば、こちらの世界にはあまりに多様な種族が存在している。ゲームであったころにしても、プレイヤーが選択できたのは人だけだが、それ以外の特徴も含まれていたには違いない。表に出ない、それが事実であったのだとして、こちらでも散々に言われた言葉として発現形質でしかなかったと言う事だろう。
「意外と、端を発するといえばいいのでしょうか」
「そのことですか。生憎と、私たちがこちらに来た時には、既に相応の数はいましたし、先ほどの言を翻すものに近くもありますが」
さて、今度はいったい何を言うのかと、そんな心持でオユキが待ってみれば。
「何も、私たちの士族から離れた者達だけ、そう言う訳でもありませんから。」
「成程」
ようは、近縁種と言う訳でもないのだろうが、近しい少なくとも外見上は、そうした流れの中で関係をはぐくんだ者たちがいて、そこで交雑が起こって。要は、その果てに生まれた種族と言うのが存在していて。過去にあったものと、いよいよ変わらないような、そうした流れがこちらでもきちんと。
何にせよ、オユキとしてできる説得はひとまず終わってはいる。今後は、今日見たようなあまりにも苛立った振る舞い、カナリアが大いに慌てるようなことと言うのは少しは収まってくれることだろう。結果として、今日だけでかなりの疲労を得たらしいイリアにしても、楽になる事だろう。一つの事実として、随分とはっきりとイリアからオユキに感謝を示す視線が送られているのだから。
「どういえばいいのでしょうか、カナリアさんはこれまで全く行ってきたことではありますから」
今は、パロティアだけでなくアイリスにセラフィーナ、イリアと言った獣の特徴を持つ者たちに加えて、カナリア迄。随分と、人にはない部位を持つ者達ばかりが集まっているため、これまでは広く感じた食卓でも狭く感じるのだが、それは必要経費。そんな、実に愉快な席で、オユキが長広舌を振るう。
「行ってしまえば、幼子、翼人種の方の中でどのような存在かは生憎と知識不足故分かりませんが、手を引かなければならない相手なのです。それに、見た目に応じた振る舞いをいきなりと言うのは、年長者としての望み以外の何物でもないのではないかと、私はそう考えるのです」
「成程。確かに、もっともとそう思える理屈ですね」
醜態をさらした、その自覚はカナリアにもあるのだろう。オユキの身も蓋も無い評価に、何を言い返すでもなくかなり急いで用意をせざるを得なかったアルノーの料理、前菜をただ黙々と口に運んでいる。メインとしては、トモエが用意だけを終えていたグラタンらしきものが控えているため、こちらについては生野菜のサラダ。オユキとしても、食べやすいと感じる食事を揃って口に運びながら。生憎と、獣の特徴を持つ者たちは実にいやいやとそういった様子を隠そうともしていない。トモエは、流石に完全にそちらに傾いている者達とは違って、そこまで嫌ってはいない。それこそ、以前アイリスが話していたことではあるのだが、好き嫌いの範疇でしかない、それがただ事実なのだろう。オユキのほうは、自分でもしっかりと食べられるものがあると分かったからだろう。この後には、トモエが用意しておいたものが待っているとそんな理解もあるからだろう。これまでに比べてしまえば、実に楽し気に食事を摂っている。トモエとしては、そんな様子を目にしてしまうと、今後もなるべくと考えてしまうものだ。
「ええ。見目に惑わされる、と言うのもまた違いますが」
「我が種族は、確かに我欲を捨てよとそうした思想が根底にあります。貴女の言葉は、確かに考えさせられるものが多いですね」
オユキの説得、過剰にカナリアを下に見ているような口ぶりなのは確かだが、今日の惨状を見ればそれが正しいのだと分かるほどの物。周囲に当然とばかりに狐火をばらまくアイリス。オユキを掴んで軽く振り回しただけ、本人としてはかなりの加減をしたというのに、それでも尋常ではない傷を与えたフスカ。比べる相手が悪いと言われれば、確かにそうではある。しかし、体の動かし方と言う意味では比べているのはこちらに来て初めて壁の外に出た子供たち。一応は、日々の鍛錬などを行っていた様子が見えた相手、それと比べてもカナリアの身体能力と言うのは非常に低いのだ。
「その、こちらに来たばかりの頃に、カナリアさんから種族として体が脆いと、そうした話を」
「一面では、事実ですね」
「とすると、そちらも加護次第、と言う事ですか」
「神々のと言うよりも、私たちの神の加護なので、少し意味合いは異なるのですが」
オユキの疑問に、パロティアが軽く腕を組んで考えるそぶりを見せる。
「私たちの神にしても、こちらの世界ではまだ座を持っていると言う訳ではありません。ですが、そこのカナリアにもこないだ見せたのですが、世界樹の若木を私たちの拠点に植えてもいますし」
「やはり、世界樹は増えるものですか」
「条件は、かなり多いとは聞いていますが、少なくとも私たちの神がこちらに渡った時に、その翼を休める場を水と癒しの女神によって」
色々と、未だにトモエとオユキの知らぬ仕組みと言うのが、この世界にはあるらしい。座を持つと言う事は、何か、こう、席の取り合いのようなものだとオユキは考えていた。だが、パロティアの言葉、それを聞くに、彼女の言葉が正しく聞こえているのだとすれば、座とは己の力で育てた上で作られるものであるらしい。そんな話を聞きながらも、しっかりと食事は進んでいき、コースの組み立ては今回はトモエが決めたのではなく、アルノーが組み立てたのだろう。きちんと、客人向けと分かる様に、トモエとオユキが二人で、二人の部屋でよくやる様にすべて一度に並べるようなものではなく、それぞれが順番に。今は、いよいよ皿も進んでいき、オユキとしては非常にうれしいトモエの手によるグラタンが。客人をはじめ、翼人種には騎士たちがきっちりと森で仕留めてきた何かしらの爬虫類の肉を櫛を打って焼き上げた物。獣の特徴を持つ者達には、トモエも含めてになるのだがそちらには散々に切り捨てた鹿であったり狼であったりの肉。これまでであれば、オユキのほうでは匂いに辟易としたには違いないのだが、この場には風を当然のように操ることが出来る種族がいる。
事前に、それこそカナリアから話を聞いていたのだろう。オユキの鼻にまで届かないようにと気を使ってくれている。オユキは、どうにも気が付いていない様子だが、トモエから見れば、昨日からの食欲をきちんと見せているオユキの様子を見るだけで、よく分かるという物だ。
「聞いたところによると、今日の夜には我らの神も貴女にと」
「異空と流離、いえ、翼人種の方々の」
「その呼び名でも構いませんよ。こちらにあっては、そのように。かねてから、何度も呼び名の変わっていることもありますから」
「それは、どういう意味合いがあるのか、また判断の難しいところですね」
カナリアが、かつては激しい拒否感を示したのだが、この人物に関してはそうでもない様子。振り返ってみれば、フスカは、すくなくとも唯一知っている長老と呼ばれる相手はどうだったのだろうか。そんな事を、ついついオユキとしては考えてしまうものだが。
「長老様方は、揃ってかの神の移ろいゆく性を理解していますから。勿論、かつての世界の記憶を持つ私たちにしても」
「その、かつての世界にも興味はあるのですが、長老と言うのはどれほどの数が」
「この裔は、そのあたりも説明していませんでしたか」
そして、パロティアがため息を一つ。オユキとしては、このような事でカナリアの評価を下げるのは望むところではない。だが、好奇心の結果として、已む無く。
「長老と呼ばれえるのは、我らの神が直接お造りになった方々です。遡れば、私たちの種族は始まりの十人から増えたと、そういう事もできるわけです」
「不老であり、不死でもある、その特性も併せ持っている方々ですか」
「不死、と言うのも定義に依りけりではあるのですが」
パロティアが、オユキの言葉に少し言葉を濁す。それこそ、理外の方法とでもいえばいいのだろうか。神々の理如何によっては、人の思う不死等と言う物もただの一つの属性でしかないとできそうなものだ。そのあたりは、流石にオユキも踏み込む気は無い物であるし、そもそも闘技場で明らかな致命傷が平然と治る以上、割と気軽に付加できるらしいとそうした予想もある。
「何にせよ、士族として分かれていると、過去はそうであったのですが今となっては」
「士族となると、いえ、長老として10のと言う事でしたら、そうですか」
「ええ。流石にこの近視眼的な裔にしても既に話していると思うのですが、今残っているのは、こちらに残っているのは5人だけ。残りは、既に私たちの拠点から離れて、世界を巡る事を選んでいます」
その言葉に、オユキは、トモエも。思わずカナリアを見てしまう。
「あの、私は、一つしか知らないのですが」
「おや、そうでしたか。では、貴女の不勉強がここでまた一つ明らかになりましたね」
あまりにあまりとでもいえばいいのだろうか。パロティアの言葉に、何やらカナリアの表情が愉快な事になっている。オユキとしても少しはフォローをと考えたりもするのだが、流石によく知らぬ情報が間違いなく出てくるだろうから、それも難しい。
「こちらで、鳥の特徴を持つ物として、今となっては獣の特徴に変わった者たちもいますが」
「ああ、それが」
どうやら、鳥人と呼ばれる者たちの由来は、袂を分かったというよりも独自の道を選んだ翼人種たちに依る物であるらしい。
「だとすると、いえ、色々と」
「何を考えているのですか」
「多様だと、そう考えてはいたのですが」
過去の世界に比べれば、こちらの世界にはあまりに多様な種族が存在している。ゲームであったころにしても、プレイヤーが選択できたのは人だけだが、それ以外の特徴も含まれていたには違いない。表に出ない、それが事実であったのだとして、こちらでも散々に言われた言葉として発現形質でしかなかったと言う事だろう。
「意外と、端を発するといえばいいのでしょうか」
「そのことですか。生憎と、私たちがこちらに来た時には、既に相応の数はいましたし、先ほどの言を翻すものに近くもありますが」
さて、今度はいったい何を言うのかと、そんな心持でオユキが待ってみれば。
「何も、私たちの士族から離れた者達だけ、そう言う訳でもありませんから。」
「成程」
ようは、近縁種と言う訳でもないのだろうが、近しい少なくとも外見上は、そうした流れの中で関係をはぐくんだ者たちがいて、そこで交雑が起こって。要は、その果てに生まれた種族と言うのが存在していて。過去にあったものと、いよいよ変わらないような、そうした流れがこちらでもきちんと。
何にせよ、オユキとしてできる説得はひとまず終わってはいる。今後は、今日見たようなあまりにも苛立った振る舞い、カナリアが大いに慌てるようなことと言うのは少しは収まってくれることだろう。結果として、今日だけでかなりの疲労を得たらしいイリアにしても、楽になる事だろう。一つの事実として、随分とはっきりとイリアからオユキに感謝を示す視線が送られているのだから。
0
あなたにおすすめの小説
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
捨てられた貴族六男、ハズレギフト『家電量販店』で僻地を悠々開拓する。~魔改造し放題の家電を使って、廃れた土地で建国目指します~
荒井竜馬@書籍発売中
ファンタジー
ある日、主人公は前世の記憶を思いだし、自分が転生者であることに気がつく。転生先は、悪役貴族と名高いアストロメア家の六男だった。しかし、メビウスは前世でアニメやラノベに触れていたので、悪役転生した場合の身の振り方を知っていた。『悪役転生ものということは、死ぬ気で努力すれば最強になれるパターンだ!』そう考えて死ぬ気で努力をするが、チート級の力を身につけることができなかった。
それどころか、授かったギフトが『家電量販店』という理解されないギフトだったせいで、一族から追放されてしまい『死地』と呼ばれる場所に捨てられてしまう。
「……普通、十歳の子供をこんな場所に捨てるか?」
『死地』と呼ばれる何もない場所で、メビウスは『家電量販店』のスキルを使って生き延びることを決意する。
しかし、そこでメビウスは自分のギフトが『死地』で生きていくのに適していたことに気がつく。
家電を自在に魔改造して『家電量販店』で過ごしていくうちに、メビウスは周りから天才発明家として扱われ、やがて小国の長として建国を目指すことになるのだった。
メビウスは知るはずがなかった。いずれ、自分が『機械仕掛けの大魔導士』と呼ばれ存在になるなんて。
努力しても最強になれず、追放先に師範も元冒険者メイドもついてこず、領地どころかどの国も管理していない僻地に捨てられる……そんな踏んだり蹴ったりから始まる領地(国家)経営物語。
『ノベマ! 異世界ファンタジー:8位(2025/04/22)』
※別サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる