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27章 雨乞いを
護符
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隣国の王妃から、魔石に魔術文字を封じ込めた物がオユキに渡される。
かつて、ゲームであったころには存在しなかった技術、少なくともオユキは目にしたことが無かったもの。それが、こちらではきちんと技術の進歩と言った形で。オユキとしては、これが初めてだろうか。はっきりとした形で、過去にはなかった歩みが、こちらではあったのだと。あまりにもはっきりとした事実を示すものを、手に入れるのは。
オユキは、思わずシェリアを経由して己の手の中に転がり込んだものをしげしげと眺める。先ほどまでに比べて、王妃が中空に文字を浮かべていた時に比べて引き込まれるような、そうした感覚は既にない。何やら、文字がオユキのほうへと、乗せられた手のひらでは無く体の中心のほうに向けて僅かに動く。少しもてあそぶ様にに焼酎で転がしてみれば、動きに合わせてするすると。もとより透明な魔石ではあった。水晶、それも傷も無く結晶構造も均一な人口水晶によくみられるような、そんな石。その中で、白く輝く文字が動く。
「何やら」
そうして少し遊んでみれば、これまでと、何かはっきりと違う物がオユキの中に入ってくるのが分かる。理屈はわからない。感覚としても非常に奇妙な物。だが、自覚ができるくらいには、なにか己の中で満たされていくものがあるのだとそうした自覚が存在している。
「どうやら、正しく効果があるようですね」
そして、オユキの自覚などよりもはるかにはっきりと認識が出来ているらしい相手、魔眼と呼ばれる瞳に奇跡を与えられたものから。
「奇跡が宿るのは、眼ばかりと言う訳でもないのです。私は、他にも一つ」
「それは、その、いわゆる聖痕と呼ばれるような」
「形として表に出る物は、非常に少ないのですが、貴女と同じです」
「私が、ですか」
言われた言葉は、あまりにも意外なもの。オユキとしては、ここまでの間にいよいよ自覚などない。それこそ、巫女などと呼ばれているわけでもあり、位が与えられた奇跡でもあるのだろうか。そのように考えて王妃に告げてみれば、やはり違うのだと簡単に返される。神々に与えられる位と言うんのは、奇跡などでは無く使命であると。
「ああ、そういう事ですか」
そして、一連として、等と嘯いていた理由にしてもオユキは想像がつく。それとは随分と異なる形で、あまりにも明確にそれに違反する形が続いたこともある。
「どうやら、良そうもなかったようですね」
「はて、いえ奇跡である以上は」
「ええ、知らぬことを気が付いていないことを言の葉にのせてしまえば、それに応じて」
情報の取り扱い、一体どれほどの能力があればそれが可能になるというのだろうか。散々に、オユキはこちらに来て思い知ったことではある。かつての世界では空想上の存在とされていたもの、それが実際に存在して容赦なく人の世界に介入を行う事があれば。
「全く、かつて一度は舌に乗せた言葉、それがここまで」
「それは、どのような」
「天網恢恢疎にして漏らさず、元では失わず等と書いてあった言葉ではあるのです」
元は、それこそ有名な書物の一説。道を説き、道に生きることを善しとする思想。そこで書かれた言葉であり、かつてオユキたちの暮らしていた地で広く知られていたのは、さて教科書にも載るようなものからか。それとも、より軽妙な短編に依る物か。一先ず、そういった部分は置いて起き、オユキとしては記憶にある範囲で、凡その説明を行う。これでカリンもいてくれれば、オユキよりも余程上手くかの人物の教えを滔々と語ってくれたものだろう。
「成程、実に的を得た言葉ではありますね」
「さて、私の知る話、かつての世界ではありますがそちらではいよいよもって争いと無縁、そのような物は少なかったのですが」
どこかぼんやりとした記憶になっている。その理由は、オユキとしてはどの神話にも、少なくともオユキの効いた覚えのある神話で神々の争いが無いような、そんなものが存在しないから。トモエとオユキが暮らしていた地、その神話にしても国生みの話があり、しかして侵略を行ったうえで平定して。そうした話から始まったものではあるのだ。
「こちらでも、変わりはありませんとも。勿論致命的な事はありませんが、やはり神々とはいえそこには個性があります」
「仲良く、そのうえでと言うのであれば、確かに良い物ではあるのでしょう」
散々にそれを行う者としては、行ってきた者としてはそれ以上の言葉も無い。
「さて、少し面白い話も聞けものです、続きを話しましょう」
「こうして、話をしている間でも、どういえばいいのでしょう」
そも、オユキからは今も何かが欠けていく感覚は受けている。あまりにもはっきりと。だが、それでこれまでのように、明らかな不調を覚えるのかと言われれば、やはりそれとも違う。これまでに感じた、おのれが生きるために、必要なものが欠けていく、そういった物が存在していない。他が、明らかにこれまで失われた何かが補填され、確かに、オユキとしても何か違う物が使われていたのだとわかる。
それこそ、カナリアの説明にもあった様に、マナと本質、根源、そうした物の関係性が随分と。
「貴女はこれまで、マナも多少は使っていたのでしょうが、何よりも不足を平然と己の連なる根源、そこから引き出していたのです」
「その、自覚は今ようやく僅かに」
「当然です。しかし、今渡した護符は、あくまでも応急処置」
ここまでの間で、かけてしまった根源、そちらについてはマナを取り込むことで僅かづつ昇華させ、満たしていくしかないのだとそうした話をされる。
「根源物質でしたか、マナの変容の結果として」
「そちらは、万物に変わる可能性のある物質、ですね。人で扱えるものは極僅か。錬金術とも呼ばれる学問の神髄、それを納めた者にだけ許される神の御業、奇跡の形の一つです」
「ああ、つまりは、成程」
要は、目の前にいるこの人物こそがその奇跡を納めた人物。平然と極僅かと、それを言い切るほどに自信を持つ人物。
「ですが、だとすると」
「王配ではありません。正しく陛下は、魔国の国王陛下は私を見初めてくださった方です」
「失礼しました」
「正直、貴女のような誤解を招いてしまう事も多いので」
全く、困ったものだとばかりにため息を一つ。ただ、オユキとしてもそれが当然だとそうとしか言えない。こちらでは、そんな奇跡を持つ者達ほどありがたがられる。そのあたりは、この王妃も理解が有るはずであり、だからこそ色々と隠していると言う事らしい。全く、己が用意したはずの場で、一体どういった隠し事があるのかと思えば、きちんと理由があっての事なのだと。
「さて、シェリア」
そして、それを知る物に対して、オユキが名前を呼べば。
「戦と武技の神、その巫女たるオユキ様に改めて宣誓を。この場でのことは、この場でのこと。私が、他に対して伝えることはありません。最も、オユキ様の判断次第ではありますが」
正しく、と言う訳でもない。神々では無く、オユキに対してという形をとっている。勿論、巫女である以上、ここで語られた言葉である以上は同じ意味とはなるのだが、例外として使えそうなことなどいくらでもある。どうにも、少し困ったとオユキが考えていれば、王妃のほうでは一応の理解を示してもらえはする。
「今後も、貴女は変わらずこうして日々を過ごすことになるのです。侍女として、それが必要だと判断するときもあるでしょう」
「それは、まぁ、確かにそうなっていくのでしょうが」
王妃からの言葉は、どうせオユキは同じことを何度でも繰り返すのだからと。ただ、それが示すのはつまり。
「これは、消耗品と言う事ですか」
「ええ、刻んだ文字もじきに薄れていきます。魔道具と、やはり変わりはありません」
「核となる魔石、調整されたものに入れ替えの必要があるとは聞きましたが」
「こちらについては、文字そのもの」
そして、王妃が続いて銀板を取り出したうえで、再度オユキでは分からぬなにがしかを行う。結果として、用意されるのは二つ。要は、護符と呼ばれるもの、既にオユキにとって癒されているのだとはっきりと分かるほどの成果を上げているものが一つ。さらには、護符とするための、魔石に封じ込める際に使う文字そのもの。
「では、こちらはカナリアさんでしょうか」
「そうすると良いでしょう。生来、圧倒的なマナ保有量を保有する種族ですが、本質からかけ離れているために」
「とすると、次の祭祀が終わってからのほうが」
「事前に渡しておく、その方が良い物でしょう。見る物が見れば、一度、それを身に着けることが出来ると、そう判断した相手の手に渡れば、失われます」
だとすれば、シェリアを経由して、オユキの手元に来たそれは。オユキにとって、近しいはずの文字だというのに。
「貴女は、既に得ている文字ですから」
「得ている、ですか」
言われても、己が恐らく知っているだろう魔術、そこで浮かぶ文字には見えない幾何学模様、それを脳裏に思い描いてみる。
「どうにも、一致をみる物がなさそうですが」
「まったく、そうも気軽に使ってよい術式では無いというのに」
「マナは通していませんが」
「思い起こしてしまえば、軽く起動するのですよ魔術という物は」
ため息交じりに言われるものだが、いよいよオユキにとっては未知の現象だ。過去に類似の物が、さて何があっただろうかと考えてみるのだが、やはり思いつかない。それこそ一見して、回路図のようにも見えるのだが、しかしそれは必要な物を流さねば発揮されるものでもない。
「短杖、貴女もかの国で、銀を特産とする公爵領で暮らしていたのであれば、旅の道中、安息の守りを与えるためにと新しく用意された奇跡」
「確かに、あちらにしても、一度完成させてしまえば発動するのでしたか」
一体、どこが完成なのかと言う定義にしてもあやふやではある。それは、まるで完成系、この世界に認められて、利用が可能だと定められたものが、存在しているようではないか。
「いえ、だからこその知識と魔、ですか」
「それと、表層にはおられぬ神、この世界の基軸、創造神様の次に力を持つ」
「法と裁きの神によって」
この世界の法則、それを創造神が作ったとして、管理については法と裁きによって。
かつて、ゲームであったころには存在しなかった技術、少なくともオユキは目にしたことが無かったもの。それが、こちらではきちんと技術の進歩と言った形で。オユキとしては、これが初めてだろうか。はっきりとした形で、過去にはなかった歩みが、こちらではあったのだと。あまりにもはっきりとした事実を示すものを、手に入れるのは。
オユキは、思わずシェリアを経由して己の手の中に転がり込んだものをしげしげと眺める。先ほどまでに比べて、王妃が中空に文字を浮かべていた時に比べて引き込まれるような、そうした感覚は既にない。何やら、文字がオユキのほうへと、乗せられた手のひらでは無く体の中心のほうに向けて僅かに動く。少しもてあそぶ様にに焼酎で転がしてみれば、動きに合わせてするすると。もとより透明な魔石ではあった。水晶、それも傷も無く結晶構造も均一な人口水晶によくみられるような、そんな石。その中で、白く輝く文字が動く。
「何やら」
そうして少し遊んでみれば、これまでと、何かはっきりと違う物がオユキの中に入ってくるのが分かる。理屈はわからない。感覚としても非常に奇妙な物。だが、自覚ができるくらいには、なにか己の中で満たされていくものがあるのだとそうした自覚が存在している。
「どうやら、正しく効果があるようですね」
そして、オユキの自覚などよりもはるかにはっきりと認識が出来ているらしい相手、魔眼と呼ばれる瞳に奇跡を与えられたものから。
「奇跡が宿るのは、眼ばかりと言う訳でもないのです。私は、他にも一つ」
「それは、その、いわゆる聖痕と呼ばれるような」
「形として表に出る物は、非常に少ないのですが、貴女と同じです」
「私が、ですか」
言われた言葉は、あまりにも意外なもの。オユキとしては、ここまでの間にいよいよ自覚などない。それこそ、巫女などと呼ばれているわけでもあり、位が与えられた奇跡でもあるのだろうか。そのように考えて王妃に告げてみれば、やはり違うのだと簡単に返される。神々に与えられる位と言うんのは、奇跡などでは無く使命であると。
「ああ、そういう事ですか」
そして、一連として、等と嘯いていた理由にしてもオユキは想像がつく。それとは随分と異なる形で、あまりにも明確にそれに違反する形が続いたこともある。
「どうやら、良そうもなかったようですね」
「はて、いえ奇跡である以上は」
「ええ、知らぬことを気が付いていないことを言の葉にのせてしまえば、それに応じて」
情報の取り扱い、一体どれほどの能力があればそれが可能になるというのだろうか。散々に、オユキはこちらに来て思い知ったことではある。かつての世界では空想上の存在とされていたもの、それが実際に存在して容赦なく人の世界に介入を行う事があれば。
「全く、かつて一度は舌に乗せた言葉、それがここまで」
「それは、どのような」
「天網恢恢疎にして漏らさず、元では失わず等と書いてあった言葉ではあるのです」
元は、それこそ有名な書物の一説。道を説き、道に生きることを善しとする思想。そこで書かれた言葉であり、かつてオユキたちの暮らしていた地で広く知られていたのは、さて教科書にも載るようなものからか。それとも、より軽妙な短編に依る物か。一先ず、そういった部分は置いて起き、オユキとしては記憶にある範囲で、凡その説明を行う。これでカリンもいてくれれば、オユキよりも余程上手くかの人物の教えを滔々と語ってくれたものだろう。
「成程、実に的を得た言葉ではありますね」
「さて、私の知る話、かつての世界ではありますがそちらではいよいよもって争いと無縁、そのような物は少なかったのですが」
どこかぼんやりとした記憶になっている。その理由は、オユキとしてはどの神話にも、少なくともオユキの効いた覚えのある神話で神々の争いが無いような、そんなものが存在しないから。トモエとオユキが暮らしていた地、その神話にしても国生みの話があり、しかして侵略を行ったうえで平定して。そうした話から始まったものではあるのだ。
「こちらでも、変わりはありませんとも。勿論致命的な事はありませんが、やはり神々とはいえそこには個性があります」
「仲良く、そのうえでと言うのであれば、確かに良い物ではあるのでしょう」
散々にそれを行う者としては、行ってきた者としてはそれ以上の言葉も無い。
「さて、少し面白い話も聞けものです、続きを話しましょう」
「こうして、話をしている間でも、どういえばいいのでしょう」
そも、オユキからは今も何かが欠けていく感覚は受けている。あまりにもはっきりと。だが、それでこれまでのように、明らかな不調を覚えるのかと言われれば、やはりそれとも違う。これまでに感じた、おのれが生きるために、必要なものが欠けていく、そういった物が存在していない。他が、明らかにこれまで失われた何かが補填され、確かに、オユキとしても何か違う物が使われていたのだとわかる。
それこそ、カナリアの説明にもあった様に、マナと本質、根源、そうした物の関係性が随分と。
「貴女はこれまで、マナも多少は使っていたのでしょうが、何よりも不足を平然と己の連なる根源、そこから引き出していたのです」
「その、自覚は今ようやく僅かに」
「当然です。しかし、今渡した護符は、あくまでも応急処置」
ここまでの間で、かけてしまった根源、そちらについてはマナを取り込むことで僅かづつ昇華させ、満たしていくしかないのだとそうした話をされる。
「根源物質でしたか、マナの変容の結果として」
「そちらは、万物に変わる可能性のある物質、ですね。人で扱えるものは極僅か。錬金術とも呼ばれる学問の神髄、それを納めた者にだけ許される神の御業、奇跡の形の一つです」
「ああ、つまりは、成程」
要は、目の前にいるこの人物こそがその奇跡を納めた人物。平然と極僅かと、それを言い切るほどに自信を持つ人物。
「ですが、だとすると」
「王配ではありません。正しく陛下は、魔国の国王陛下は私を見初めてくださった方です」
「失礼しました」
「正直、貴女のような誤解を招いてしまう事も多いので」
全く、困ったものだとばかりにため息を一つ。ただ、オユキとしてもそれが当然だとそうとしか言えない。こちらでは、そんな奇跡を持つ者達ほどありがたがられる。そのあたりは、この王妃も理解が有るはずであり、だからこそ色々と隠していると言う事らしい。全く、己が用意したはずの場で、一体どういった隠し事があるのかと思えば、きちんと理由があっての事なのだと。
「さて、シェリア」
そして、それを知る物に対して、オユキが名前を呼べば。
「戦と武技の神、その巫女たるオユキ様に改めて宣誓を。この場でのことは、この場でのこと。私が、他に対して伝えることはありません。最も、オユキ様の判断次第ではありますが」
正しく、と言う訳でもない。神々では無く、オユキに対してという形をとっている。勿論、巫女である以上、ここで語られた言葉である以上は同じ意味とはなるのだが、例外として使えそうなことなどいくらでもある。どうにも、少し困ったとオユキが考えていれば、王妃のほうでは一応の理解を示してもらえはする。
「今後も、貴女は変わらずこうして日々を過ごすことになるのです。侍女として、それが必要だと判断するときもあるでしょう」
「それは、まぁ、確かにそうなっていくのでしょうが」
王妃からの言葉は、どうせオユキは同じことを何度でも繰り返すのだからと。ただ、それが示すのはつまり。
「これは、消耗品と言う事ですか」
「ええ、刻んだ文字もじきに薄れていきます。魔道具と、やはり変わりはありません」
「核となる魔石、調整されたものに入れ替えの必要があるとは聞きましたが」
「こちらについては、文字そのもの」
そして、王妃が続いて銀板を取り出したうえで、再度オユキでは分からぬなにがしかを行う。結果として、用意されるのは二つ。要は、護符と呼ばれるもの、既にオユキにとって癒されているのだとはっきりと分かるほどの成果を上げているものが一つ。さらには、護符とするための、魔石に封じ込める際に使う文字そのもの。
「では、こちらはカナリアさんでしょうか」
「そうすると良いでしょう。生来、圧倒的なマナ保有量を保有する種族ですが、本質からかけ離れているために」
「とすると、次の祭祀が終わってからのほうが」
「事前に渡しておく、その方が良い物でしょう。見る物が見れば、一度、それを身に着けることが出来ると、そう判断した相手の手に渡れば、失われます」
だとすれば、シェリアを経由して、オユキの手元に来たそれは。オユキにとって、近しいはずの文字だというのに。
「貴女は、既に得ている文字ですから」
「得ている、ですか」
言われても、己が恐らく知っているだろう魔術、そこで浮かぶ文字には見えない幾何学模様、それを脳裏に思い描いてみる。
「どうにも、一致をみる物がなさそうですが」
「まったく、そうも気軽に使ってよい術式では無いというのに」
「マナは通していませんが」
「思い起こしてしまえば、軽く起動するのですよ魔術という物は」
ため息交じりに言われるものだが、いよいよオユキにとっては未知の現象だ。過去に類似の物が、さて何があっただろうかと考えてみるのだが、やはり思いつかない。それこそ一見して、回路図のようにも見えるのだが、しかしそれは必要な物を流さねば発揮されるものでもない。
「短杖、貴女もかの国で、銀を特産とする公爵領で暮らしていたのであれば、旅の道中、安息の守りを与えるためにと新しく用意された奇跡」
「確かに、あちらにしても、一度完成させてしまえば発動するのでしたか」
一体、どこが完成なのかと言う定義にしてもあやふやではある。それは、まるで完成系、この世界に認められて、利用が可能だと定められたものが、存在しているようではないか。
「いえ、だからこその知識と魔、ですか」
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