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27章 雨乞いを
歴史を持つ者
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世界の歴史を知る物。知識としては、偏っているには違いない。ただ、どれほどかはわからないのだが、それだけの時間、想像もできない時間を生きてきたのだろう。過去、それに対する物。軽視することに、苦言を呈するものとして。
「色々と、言葉が過ぎました。改めて、謝罪を」
急ぎすぎているのだと、そう言われることは理解している。挑発を重ね、それこそ過去にミズキリに散々言われた言葉をぶつけてみて。結局オユキとしての、個人としてのオユキがかけられる言葉と言うのはそれに尽きる。トモエに信頼ができる相手を少しは増やせと、そう言われていることもある。マリーア公爵に、現公爵にまで、ミリアムが家を立ち上げるときに掲げたらしい言葉が届いている。それを思えば、この人物も少しくらいは、そのように思ったところで。今回試してみることにしたのだ。
「落ち着きました。ええ、その、年甲斐もなく」
「マリーア公にしてもそうではあったのですが、弱き者たちに対してそうした姿を見せて頂けるというのは、暮らすものとして安心できますとも」
向き不向きでいえば、それでも良しとできるマリーア公爵は、確かに向いている。しかし、ここまで冷静さを欠くミリアムはやはり向いていない。本人にしても、周囲の木々が何やら首を垂れるようなしぐさをしているあたり、自覚はあるのだろう。
「先ほど、シェリア様が口にした通りです。騎士がいたと、そうした言葉も聞きました。他にも、失われた方はいるでしょう。遺品があるのならば、やはり」
オユキとしては、せめて遺品くらいは届けてあげたいのだ。
自身が、突然両親が失踪して、それを随分と長い時間受け入れられなかったのだ。未だ、送り出したもののうち、それと同じような状況になっているものもいる事だろう。一つの形、終わらせるための形として。オユキは、こちらに残らざるを得なかった者たち、こちらでその生を終えた者たちがいるのであれば。何か、その者たちが遺したものがあるのなら。
「ええ、持ち帰ってあげたいですから。届けるのは、流石に他の方々に、これから戻る時に連れて行く者たちに頼みはしますが」
出来れば、等とは流石にオユキも考えない。それこそ、知人であればオユキは是非もなくその役割を望む。だが、見ず知らずの人間の為に、オユキがわざわざとまでは思わない。持ち帰る、それは必ず行うつもりはあるのだが。
「神国へ戻る、その役割を他に任せてはと、トモエさんに言われたこともあるのですよね」
だから、とりあえず現状目を付けた相手は今こうして他からの、少なくとも今信頼できない者たちがいないこの場で話をする相手に。気心の知れた相手と言う意味では、トモエの不興を買わぬ様に気を付けるだろう相手には、アイリスもいる。だが、こちらはいよいよ他国の姫でもありアベルに配慮しなければ難しい。オユキとしては、側に居るシェリアにとも考えるし、ローレンツの妻としてセグレ子爵家を最近まで守り抜いたエステールにとも考えたりするのだが。前者はそもそも他国で護衛を行うという任がある以上、気軽に動かせる訳も無い。後者については、既に頼んでいることがある。本来であれば、今日にしても側についていただろうに。何やら、布と糸が不足しているから買いに行かねばとその様な報告だけは聞いている。随分と、仕事が早い。
「オユキさんは、こちらで休むつもりと、そう考えていたのですが」
「ええ。その心算でしたし、報告で移動するだけだろうなと」
「トモエさんもそうですけど、あの子たちに会いたいのでは」
「いえ、報告とは別に、折に触れて戻りますが」
もはや、休むと決めた。勿論、こちらで色々と習うべきことはある。そのために時間を使うつもりはあるのだが、こうして面倒ごとを押し付けることが出来るのであれば、色々と話も変わってくる。神殿を見に行きたい、町歩きをしても良い。オユキとしても、生前は興味を持つことのなかった魔道具と言う物ではあるのだが、こちらでは随分と発展しているものであるらしい。最小単位、魔術を使えぬ者たちでも魔術文字を刻むことで使えるとも聞いているのだ。つまらぬ手習いよりも、刺繍などよりもオユキの興味をはるかに引くものがある。
「本当に、難儀な者たちです、異邦人と言うのは」
「さて、ここ暫く私は周囲を確認する機会に恵まれましたが、それはこちらの世界の方々も変わらないでしょう」
「見た目通りではない、それが本当に」
その様な事をミリアムに言われるものだが。
「それについては、お互い様でしょうに」
見た目が頼りにならない。誰も彼もが、己の年齢を平然と自称する。
「ミリアムさんも、既に何百年と、下手をすればそれこそ千年単位。アイリスさんにしても、間違いなく三百は超えているだろうと考えていますよ」
「アイリスさんは、一応獣人として振る舞っていますけど獣精種ですから」
ちらりと聞いた区分。それにしても、まぁ魔国にいる間にでも色々と知識を積み上げていけばいいだろう。この国は、それを確かに関する国なのだ。不足する世界の知識、恐らく知ることが出来る者は随分と限られるには違いないのだが、それでも神国よりは色々と得られるには違いない。と、いうよりも、オユキは間違いなくそちらはある程度トモエに任せて、己の趣味を。トモエも、オユキが楽しめる何かを見つけてほしいようではあるので、魔道具とやらに対してまずはと意識を向けているのだ。途中、それこそアイリスに、カナリアに。色々と頼まれることがあるには違いない。なんとなれば、カナリアよりもフスカから直接あれこれと頼まれることもあるだろう。
「それにしても、こちらに来るとオユキさんが決めて、クレリー家の令嬢に対する振る舞いを見て」
「ああ、それですか」
どうやら、子爵と言う位を得てからのオユキの振る舞い、挙句の果てに今回オユキがクレリー家に対して行うと決めた軟禁。そうした物を見て、すっかりと疑いを深めていたらしい。要は、トモエと言うよりも、オユキが何を考えているのか。そこにすっかりと疑問を持っていたらしい。
「はっきりと言えば、疑っているのですよね」
そう、オユキはあの令嬢を全くもって信用していない。
「陛下の後押しがあり、それで今回の事に突然。サクレタ公爵は既に神国からは外れ、それでも一時期とはいえ、寄子の一部があちらに協力していた公爵家ですし」
そう、離反をすると聞いていたのは、二つ。五つの公爵家のうち、二つがそうだと聞いていた。実際に、以前の王都での面倒にクレリー家にしても関与していたと聞いている。それを言えば、ユニエスからもいくらか参加した者たちがいるらしいのだが、そちらはアベルが、現公爵不在の隙をついてとしか言いようもない。結局はその責任を取る形で、アベルにしても色々と言われているのは気が付いている。オユキに対して、何を言ったわけでもないのだが、ニーナが王太子妃から離れて、魔国迄ついてきた。ニーナ本人にしても、ユニエス家に関して何を言うでもなかったが、正直他に理由を見つけるのも難しい。特に、アベルからはユニエス公爵家としてかなりの量の補填が行われていたこともある。気が付かれないように、と言うよりもはっきりと気が付いてくれと言わんばかりの。そのあたりもあって、ファンタズマ子爵家は実に不健全な財をため込んでしまっているのだが。
「あの方にしても、正直なところ何一つ信用できる要素がないのですよね」
「あの、一応は国王陛下が推したと聞いていますが」
「そもそも、王太子様や、王太子妃様はともかく」
現国王陛下その人については、一切信用していないのがオユキだ。
能力ではなく、人格に関してはミズキリの同類。どこまでも、彼の思い描く道筋があり、他の者たちはその駒にすぎない。最高権力者であることを考えれば、それが当然とも思える。寧ろ、そうした振る舞いができる人物が一番上にいる事、それをオユキとしても有難く思う。だが、個人としてとなると話は違う。
「国王陛下は、正直信頼できるところが何一つないのですよね」
「あの、オユキさん」
シェリアからは、王家に使える立場の物としては、ため息一つ。ただ、ミリアムのほうからは何を言っているのかわからないと、そのように。
「勿論、こうした話をしなかったのは、魔国が用意した場であるあの屋敷と言うのが全くもって信用できないこともあり、場を用意したいと考えての事でもありますが」
「そうですね。私としても、一度カナリアに徹底的に確認を行って頂きたいものです」
「二人とも、人の好意を一体何だと」
「それが通るのは、それで通していいのは貴族と言う位を持たぬ者たちだけです」
ミリアムが、ここに至って何やら実に不愉快だとでも言わんばかりの視線を向けてきているのだが、正直それに斟酌などするはずもない。この人物は、ここまでの話でオユキもすっかりと理解したのだが、本当に向いていないのだ。誰かの上に立って、事を成すというのが。オユキも苦手ではあるのだが、それこそ前回王都であったことのようにあまりにもはっきりとした事態があれば、容赦なく切り捨てることが出来る。だが、やはりミリアムにはそれが出来ない。
「と、言いますか、そのような振る舞いしかできぬのなら、こちらでもやはり色々と頼むのが難しいのですよね」
「ええ。ここは他国ですから」
何やら、もの言いたげな相手に対して、シェリアとオユキからもそのような考えでは今後の話、そこに入ってきてほしくないとただそう告げる。あの、一見は、見るからに哀れな令嬢として振る舞っているカルラ、それがいったい何を考えているのか。それを、これからはっきりと聞き出すつもりだ。この人物は、間違いなく嘘を看破する奇跡がない場所で、あの人物が口にしたことを信じてしまう。そして、それが身内だけであればまだいい。そうでは無い相手にまで同様に、そうであるのなら。
「ミリアムさんは、その、私たちが監視を頼んでいること、それはご理解いただけているのですか」
ミリアム、初代公爵であるはずのこの人物。余計な事をしないようにと、当然この人物には監視が付いている。随分と驚いた顔をしているのだが、そもそも護衛としてと言う建前で常について回る者たちがいる。言葉通りであるはずもない。
「色々と、言葉が過ぎました。改めて、謝罪を」
急ぎすぎているのだと、そう言われることは理解している。挑発を重ね、それこそ過去にミズキリに散々言われた言葉をぶつけてみて。結局オユキとしての、個人としてのオユキがかけられる言葉と言うのはそれに尽きる。トモエに信頼ができる相手を少しは増やせと、そう言われていることもある。マリーア公爵に、現公爵にまで、ミリアムが家を立ち上げるときに掲げたらしい言葉が届いている。それを思えば、この人物も少しくらいは、そのように思ったところで。今回試してみることにしたのだ。
「落ち着きました。ええ、その、年甲斐もなく」
「マリーア公にしてもそうではあったのですが、弱き者たちに対してそうした姿を見せて頂けるというのは、暮らすものとして安心できますとも」
向き不向きでいえば、それでも良しとできるマリーア公爵は、確かに向いている。しかし、ここまで冷静さを欠くミリアムはやはり向いていない。本人にしても、周囲の木々が何やら首を垂れるようなしぐさをしているあたり、自覚はあるのだろう。
「先ほど、シェリア様が口にした通りです。騎士がいたと、そうした言葉も聞きました。他にも、失われた方はいるでしょう。遺品があるのならば、やはり」
オユキとしては、せめて遺品くらいは届けてあげたいのだ。
自身が、突然両親が失踪して、それを随分と長い時間受け入れられなかったのだ。未だ、送り出したもののうち、それと同じような状況になっているものもいる事だろう。一つの形、終わらせるための形として。オユキは、こちらに残らざるを得なかった者たち、こちらでその生を終えた者たちがいるのであれば。何か、その者たちが遺したものがあるのなら。
「ええ、持ち帰ってあげたいですから。届けるのは、流石に他の方々に、これから戻る時に連れて行く者たちに頼みはしますが」
出来れば、等とは流石にオユキも考えない。それこそ、知人であればオユキは是非もなくその役割を望む。だが、見ず知らずの人間の為に、オユキがわざわざとまでは思わない。持ち帰る、それは必ず行うつもりはあるのだが。
「神国へ戻る、その役割を他に任せてはと、トモエさんに言われたこともあるのですよね」
だから、とりあえず現状目を付けた相手は今こうして他からの、少なくとも今信頼できない者たちがいないこの場で話をする相手に。気心の知れた相手と言う意味では、トモエの不興を買わぬ様に気を付けるだろう相手には、アイリスもいる。だが、こちらはいよいよ他国の姫でもありアベルに配慮しなければ難しい。オユキとしては、側に居るシェリアにとも考えるし、ローレンツの妻としてセグレ子爵家を最近まで守り抜いたエステールにとも考えたりするのだが。前者はそもそも他国で護衛を行うという任がある以上、気軽に動かせる訳も無い。後者については、既に頼んでいることがある。本来であれば、今日にしても側についていただろうに。何やら、布と糸が不足しているから買いに行かねばとその様な報告だけは聞いている。随分と、仕事が早い。
「オユキさんは、こちらで休むつもりと、そう考えていたのですが」
「ええ。その心算でしたし、報告で移動するだけだろうなと」
「トモエさんもそうですけど、あの子たちに会いたいのでは」
「いえ、報告とは別に、折に触れて戻りますが」
もはや、休むと決めた。勿論、こちらで色々と習うべきことはある。そのために時間を使うつもりはあるのだが、こうして面倒ごとを押し付けることが出来るのであれば、色々と話も変わってくる。神殿を見に行きたい、町歩きをしても良い。オユキとしても、生前は興味を持つことのなかった魔道具と言う物ではあるのだが、こちらでは随分と発展しているものであるらしい。最小単位、魔術を使えぬ者たちでも魔術文字を刻むことで使えるとも聞いているのだ。つまらぬ手習いよりも、刺繍などよりもオユキの興味をはるかに引くものがある。
「本当に、難儀な者たちです、異邦人と言うのは」
「さて、ここ暫く私は周囲を確認する機会に恵まれましたが、それはこちらの世界の方々も変わらないでしょう」
「見た目通りではない、それが本当に」
その様な事をミリアムに言われるものだが。
「それについては、お互い様でしょうに」
見た目が頼りにならない。誰も彼もが、己の年齢を平然と自称する。
「ミリアムさんも、既に何百年と、下手をすればそれこそ千年単位。アイリスさんにしても、間違いなく三百は超えているだろうと考えていますよ」
「アイリスさんは、一応獣人として振る舞っていますけど獣精種ですから」
ちらりと聞いた区分。それにしても、まぁ魔国にいる間にでも色々と知識を積み上げていけばいいだろう。この国は、それを確かに関する国なのだ。不足する世界の知識、恐らく知ることが出来る者は随分と限られるには違いないのだが、それでも神国よりは色々と得られるには違いない。と、いうよりも、オユキは間違いなくそちらはある程度トモエに任せて、己の趣味を。トモエも、オユキが楽しめる何かを見つけてほしいようではあるので、魔道具とやらに対してまずはと意識を向けているのだ。途中、それこそアイリスに、カナリアに。色々と頼まれることがあるには違いない。なんとなれば、カナリアよりもフスカから直接あれこれと頼まれることもあるだろう。
「それにしても、こちらに来るとオユキさんが決めて、クレリー家の令嬢に対する振る舞いを見て」
「ああ、それですか」
どうやら、子爵と言う位を得てからのオユキの振る舞い、挙句の果てに今回オユキがクレリー家に対して行うと決めた軟禁。そうした物を見て、すっかりと疑いを深めていたらしい。要は、トモエと言うよりも、オユキが何を考えているのか。そこにすっかりと疑問を持っていたらしい。
「はっきりと言えば、疑っているのですよね」
そう、オユキはあの令嬢を全くもって信用していない。
「陛下の後押しがあり、それで今回の事に突然。サクレタ公爵は既に神国からは外れ、それでも一時期とはいえ、寄子の一部があちらに協力していた公爵家ですし」
そう、離反をすると聞いていたのは、二つ。五つの公爵家のうち、二つがそうだと聞いていた。実際に、以前の王都での面倒にクレリー家にしても関与していたと聞いている。それを言えば、ユニエスからもいくらか参加した者たちがいるらしいのだが、そちらはアベルが、現公爵不在の隙をついてとしか言いようもない。結局はその責任を取る形で、アベルにしても色々と言われているのは気が付いている。オユキに対して、何を言ったわけでもないのだが、ニーナが王太子妃から離れて、魔国迄ついてきた。ニーナ本人にしても、ユニエス家に関して何を言うでもなかったが、正直他に理由を見つけるのも難しい。特に、アベルからはユニエス公爵家としてかなりの量の補填が行われていたこともある。気が付かれないように、と言うよりもはっきりと気が付いてくれと言わんばかりの。そのあたりもあって、ファンタズマ子爵家は実に不健全な財をため込んでしまっているのだが。
「あの方にしても、正直なところ何一つ信用できる要素がないのですよね」
「あの、一応は国王陛下が推したと聞いていますが」
「そもそも、王太子様や、王太子妃様はともかく」
現国王陛下その人については、一切信用していないのがオユキだ。
能力ではなく、人格に関してはミズキリの同類。どこまでも、彼の思い描く道筋があり、他の者たちはその駒にすぎない。最高権力者であることを考えれば、それが当然とも思える。寧ろ、そうした振る舞いができる人物が一番上にいる事、それをオユキとしても有難く思う。だが、個人としてとなると話は違う。
「国王陛下は、正直信頼できるところが何一つないのですよね」
「あの、オユキさん」
シェリアからは、王家に使える立場の物としては、ため息一つ。ただ、ミリアムのほうからは何を言っているのかわからないと、そのように。
「勿論、こうした話をしなかったのは、魔国が用意した場であるあの屋敷と言うのが全くもって信用できないこともあり、場を用意したいと考えての事でもありますが」
「そうですね。私としても、一度カナリアに徹底的に確認を行って頂きたいものです」
「二人とも、人の好意を一体何だと」
「それが通るのは、それで通していいのは貴族と言う位を持たぬ者たちだけです」
ミリアムが、ここに至って何やら実に不愉快だとでも言わんばかりの視線を向けてきているのだが、正直それに斟酌などするはずもない。この人物は、ここまでの話でオユキもすっかりと理解したのだが、本当に向いていないのだ。誰かの上に立って、事を成すというのが。オユキも苦手ではあるのだが、それこそ前回王都であったことのようにあまりにもはっきりとした事態があれば、容赦なく切り捨てることが出来る。だが、やはりミリアムにはそれが出来ない。
「と、言いますか、そのような振る舞いしかできぬのなら、こちらでもやはり色々と頼むのが難しいのですよね」
「ええ。ここは他国ですから」
何やら、もの言いたげな相手に対して、シェリアとオユキからもそのような考えでは今後の話、そこに入ってきてほしくないとただそう告げる。あの、一見は、見るからに哀れな令嬢として振る舞っているカルラ、それがいったい何を考えているのか。それを、これからはっきりと聞き出すつもりだ。この人物は、間違いなく嘘を看破する奇跡がない場所で、あの人物が口にしたことを信じてしまう。そして、それが身内だけであればまだいい。そうでは無い相手にまで同様に、そうであるのなら。
「ミリアムさんは、その、私たちが監視を頼んでいること、それはご理解いただけているのですか」
ミリアム、初代公爵であるはずのこの人物。余計な事をしないようにと、当然この人物には監視が付いている。随分と驚いた顔をしているのだが、そもそも護衛としてと言う建前で常について回る者たちがいる。言葉通りであるはずもない。
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