真夜中の秘め事

弥生

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真夜中の秘め事

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 なんだか最近身体がだるい気がする。

 少年は夕食を終えて居間で宿題をしていた。
 余りの眠さに目を擦る。
 夜の9時には眠くて仕方がない。

 そう学校で呟けば、「もうお爺ちゃんかよ~」と揶揄されてしまう。
 
 少年は端末で調べてみるも、過眠症に近い気はするが、すべてが当てはまるわけではない。
 眠りが深く、途中で目が覚める事なく朝までぐっすりと眠ってしまう。

 しかし、それでも身体の疲れが取れると言うわけではないのだ。

 宿題を片付けて次の日の支度を整えると、歯を磨き、両親に眠ることを告げる。
「まぁ、眠れるってことは身体がそれを求めているんじゃないかしら」
「そう言うものかな?」

 もう少し起きていられたら友人たちの見ているドラマや配信されたアニメなんかも見ることができるのに。
 少年は残念に思いながら2階の自分の部屋にいく。

 2階は少年の部屋と物置のみ。
 部屋には学習机とベッドと、小さい頃に海外で祖父が買い付けたという姿見ばかり。
 鏡があるのは昔は怖いと思っていたが、自然とそこにあるのが当たり前に思えるようになっていた。
 寝汗が酷いので、寝間着はTシャツに短パンだ。
 部屋のライトを消すと、自然に深い眠りに落ちていった。



 そして、世界は反転する。

 部屋の隅にある姿見の鏡面に波紋が生じ、それが収まる頃、部屋には目に見えない気配が一つ増えていた。

 ベッドが少し軋み、少年が被っていた薄手のシーツが捲られていく。
 透明な何かに引きずられるように、今度は短パンも下着ごとずりずりと足元に下げられていき、柔らかな少年の下半身が空気に触れる。

 その小さくてまだ皮を被ったままのペニスが不自然に立ち上がると、ちゅぱちゅぱとなぶられる様に揺れる。
 その未成熟な性器の下、誰にも侵略されていないはずのアナルは淫らに何かを待ち望んでいるかのようにくぱくぱと穴を収縮させていた。
 そこに、見えない何かが挿入される。

「んっ……」
 少年の吐息の様な小さな喘ぎに、見えない何かが小さなペニスをしゃぶるのが激しくなる。
 皮はくにくにと動かされ、小さなペニスから透明な唾液の様なものが玉に向かって流れていた。

 少年のアナルは大人の小指ほど開いていて、見えない何かを飲み込んでいく様子だった。
 その透明な触手の様なものは少年のアナルから直腸の奥までたどり着くと、中を綺麗にしながらとろりとした分泌液を腸壁や襞の間に残してずるずると外に這い出てきた。

 中のピンク色の腸壁まで見えていた穴は、その透明な触手が抜け落ちると括約筋の収縮により穴が萎められる。
 しかし、とろりと中に入れられていた粘液は溢れてシーツを濡らしていた。

 少年のペニスはちゅぷりと大きく吸われると、反動でぷるるんと揺れる。
 ペニスを離した何かが少年の身体を撫でまわす。
 太ももに手で押したような跡が残り、尻を上げて挿入しやすい様に足が広げられた。

「んんん……」
 少年は少し眉を潜めるが、起きる気配はない。

 鏡には、仰向けで尻だけ少し浮かされた少年の様子が写し出されていた。

 みちりと、何か太いものが挿入されるようにアナルの縁が開かれていく。
 ミチミチと、ギチギチと音が聞こえてくるほどに大きくアナルは開いていく。
「あ……く……ぁあ……」
 少年の手が苦しそうにシーツを掴む。

 見えない何かは慎重に少年の身体を開いていく。
 ここまで身体を慣らすには月日を掛けた。
 幼い頃から丁寧に丁寧に……壊れない様に襞をなめしていったのだ。
 
 鏡面にはアナルの縁をほんのりと赤く染めながら、奥まで覗けるほどに開かれていた。
 ひくひくとふちが収縮しようとするが、余りにも大きなものを咥え込んだ為に、開ききったアナルは戻らない。

 奥まで開かれると、尻が小さく揺れる。
 それからだんだんと勢いが増し、激しく打ち込まれる音が鳴る。
「あっあっあっ……」
 少年の抑えられない喘ぎ声が小さく響く。
 ぷるりとした尻がつぶれるほどに打ち込まれる、その度に足が大きく揺れた。
 太ももに沈んだ5本の指の跡が、それがどれ程の激しさかを物語っていた。
 引き抜かれる度に壁面が収縮し穴が細くなるが、一気に挿入される事によって再び肉の道が開く。
 パチュン、バチュンと打ち込まれる度に少年の小さなペニスはぷるんぷるんと震え、尻が跳ねる。
 結腸の奥まで届いているのか、ぼこりぽこりと腹に形が浮かび上がる。
 透明な何かは何度も何度も激しく穿っていく。
 鏡面には姿の見えない者に激しく犯される少年の痴態が写り込んでいた。
 アナルが開いたまま奥を激しく貫かれるのか、とりわけ腹に歪に浮かび上がる男根の形は、少年が呻いてしまうほどに激しさを増していった。

 ぐっぐっと押し付けるように尻が高い所で固定されると、どうやら白い液体が奥で注がれている様子だった。

 太ももに埋まる指の跡が小さくなると、ずるるっと抜き出される音が響く。
 奥まで出されたのか、腸壁が締まっていくのと同時にとろりと白濁がゆっくりとアナルの縁から溢れ落ちた。
 ぐぷっと音がして透明な何かが抜かれると、赤くなった括約筋がくぱくぱと収縮する。
 そこからポタリと溢れてきた白濁が掬い取られてアナルの中に戻される。

 見えない何かは少年の身体をうつ伏せにすると、今度は腰だけを上げさせた状態で先ほどよりも激しく中を穿つ。
「んふ……ふっ……ふぅ……」
 枕に押さえつけた顔から、くぐもった声が漏れる。

 鏡には激しく震え、ぽっかりと空いたアナルから白濁をしとどに垂れ流す臀部がしっかりと見えた。
 尻たぶを広げるように手の跡がついており、衝撃の度にむちりと尻が潰れた。
 ごぽりと注がれた白濁がアナルから溢れてくるが、それよりも再び肉が穿たれる方が早かった。

 白濁で膨れた腹の上から指の跡が滑る。
 何年も掛けて美味しく育ててきた供物は最高の出来となった。
 
 あと数年で熟した果実を収穫する事ができる。

 見えない何かは夜明けまでアナルがふやけて戻らなくなるほどまで穿ち続けた。

 夜の闇が消え去り、朝が来るその寸前。
 ぷくりと腫れて、ぽってりとしたアナルの縁は締まりきらず、腹が膨れるほど注がれた白濁を垂れ流していた。
 慣らすときには大人の小指ほどだった触手状の何かは、今は少年の手首ほどの太さ。
 アナルにぐぷんと入り込むと、じゅるると中に出された白濁を飲み込み、結腸の奥に執着的に注がれた白濁も綺麗にしていく。
 そうして腸壁を癒し締まりの良くする溶液を丁寧に赤らんだ中に塗り込めていくと、きゅぽんと外に抜け出してきて最後の仕上げにとアナルを包むと収縮する様に癒した。
 むちゅりと見えない触手が離れると、先ほどまでぽっかりと開いていたアナルは慎ましやかな様子に戻っていた。
 透明な触手は満足した様に頷くと、腹の中に白濁を満たしたままくるりと丸くなり、小さな白濁色の丸薬ほどになる。
 それはまるで何かに摘ままれて運ばれるようにふわふわと宙に浮くと、少年の口の中にころりと入れられて、小さく口を吸われるような音の後、こくりと喉が動いた。

 やっとすべての淫行が終わった後、アナルにくちりと指一本分開かれる。
 前立腺の部分、鏡にも写らないその中に775と数字が書き換えられる。

 少年の身体が成熟し、大人となる頃には、鏡に写った逆さの獣の数がそこに記されるだろう。
 獣の数など生ぬるい。
 ちとせから一欠けるほど食らい付くそう。

 ……それまでは。

 鏡から現れし姿の見えない者は丁寧に少年にシーツを被せると、朝日が昇りきる前に鏡面を波紋を立てさせて、姿見の中に消えていった。



 朝の食卓にて。

「うー、だるい」
 今の今まで眠っていたと言うのに、何故だろうか。
 少年は起きたばかりだというのに疲れきっている様子だった。

 はむり、といつものようにトーストに齧りついた。
 

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