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第2章 久瀬玲華
目の前にいる久瀬玲華とテレビの中にいるREIKA②
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『ところで、REIKAちゃんは彼氏とかいます?』
『アホか、そんなんちゃんと答えるわけないやん』
顔面クレーターのした質問に、ハゲが突っ込む。
『いません』
玲華はにっこりと即答で応える。
『ほらみぃ』
『いや、でも彼氏おらんのやったら俺らもチャンスあるんちゃうん』
『あ、ほんまや!』
などとボケとツッコミを繰り広げる。
『でも、これまで彼氏できたことくらいあるやろ?』
『いません』
にっこりと即答。変わらず作り切った笑顔。
『今好きな人は?』
『いません』
笑顔で全て即答。これはこれで恐いな。
『好きな男性のタイプは?』
『髪がふさふさで、顔に穴が空いてない人がいいですね』
同じ笑顔のまま応える。
『とりあえず俺らどっちもあかんやーん!』
そこでスタジオに爆笑が起きる。
そこでREIKAはスタジオの横を向いて、
『ねえマネージャー、これでいいの?』
素っ頓狂な声で言うものだから、それが面白くて笑ってしまった。
『おもっきり事務所の指示やんけ!』
『それやったらまだ可能性あるんちゃう? ほんまはどんな人がええの?』
『いません』
『⋯⋯⋯⋯⋯⋯』
『いません』
『⋯⋯⋯⋯⋯⋯』
『髪がふさふさで顔に穴が空いてない人がいいですね』
まるで壊れた機械のように、笑顔だけは変わらず同じ言葉を繰り返す。
『⋯⋯好き!』
顔面クレーターのほうがいきなりそう言って抱き着こうとするので、相方のハゲが『やめんかい!』と頭を殴る。
スタジオの中のREIKAは終始ニコニコしていた。
と、思ってると、玲華がテレビのチャンネルを奪い取ってチャンネルを変えられてしまった。
「あ、なにすんだよ」
「そんなつまんないテレビ見る必要ないってば」
「面白いよ」
「ほー? 趣味悪いね、ショーは」
ちなみに、と彼女はいたずらな笑みを作って、続けた。
「収録後に口説いてきたのは、抱き着こうとしてきた方じゃなくて、ツッコんでるハゲのほうだったよ?」
食べていたご飯が気管に入りそうになって、思わず咳き込む。
「毎日連絡きてめんどくさいんだぁ」
ほら、とスマホのトーク画面を見せてくる。
画面には、頻繁にご飯に誘われている文章があって、玲華はスタンプだけで『無理!』とひたすら返していた。脈がなさすぎて心が折れる断られ方だ。
「⋯⋯不安になった?」
にやり、とこちらを見る玲華。
「別に」
「ほんとに? もしかしたら、君の綺麗で可愛い元カノちゃんは、小汚いハゲでデブな芸人に食べられちゃうかもよ? 君はそれに耐えれるのかなー?」
ハゲのほうが玲華とそういう風になるところを一瞬だけ想像したが、すごく嫌だった。
でも、そうなんだよな。
こうしてテレビに出たり映画に出たりすれば、もっと有名な人や俳優なんかとも知り合って、どんどん別の世界の人間になってしまう。
きっと、一般人なら誰もが憧れるような人と仲良くなって、一緒にご飯にいくようになっていくのだろう。
そういえば、撮影現場にいた、玲華と話している役目の男性の人も有名な男性俳優だ。名前は憶えていないけど。
「ほれほれ、どーなのよ? 言ってみなさいよ?」
玲華は挑発的だ。
多分、俺が内心嫌がっているところを感じ取られたのだ。
弱みを少しでも見せたら、とことん突いてくる。これが彼女の性格だった。昔から、何も変わってない。
「お前は⋯⋯そんな軽い女じゃないだろ」
「⋯⋯⋯⋯」
「でも、もし⋯⋯ほんとにそのハゲとか、他に良いと思える人がいるなら、それは良い事なんじゃないかな⋯⋯」
そうとだけ返す。そうだと信じたいし、もし、仮にそういう人ができたのなら、俺にどうこう言える権利はない。
「⋯⋯ばーか」
玲華は、それだけぽそっというと、少し寂しそうな表情をして、テレビのチャンネルを先ほどの番組に戻した。
REIKAの出番は終わっていて、別のコーナーに移っていた。
『アホか、そんなんちゃんと答えるわけないやん』
顔面クレーターのした質問に、ハゲが突っ込む。
『いません』
玲華はにっこりと即答で応える。
『ほらみぃ』
『いや、でも彼氏おらんのやったら俺らもチャンスあるんちゃうん』
『あ、ほんまや!』
などとボケとツッコミを繰り広げる。
『でも、これまで彼氏できたことくらいあるやろ?』
『いません』
にっこりと即答。変わらず作り切った笑顔。
『今好きな人は?』
『いません』
笑顔で全て即答。これはこれで恐いな。
『好きな男性のタイプは?』
『髪がふさふさで、顔に穴が空いてない人がいいですね』
同じ笑顔のまま応える。
『とりあえず俺らどっちもあかんやーん!』
そこでスタジオに爆笑が起きる。
そこでREIKAはスタジオの横を向いて、
『ねえマネージャー、これでいいの?』
素っ頓狂な声で言うものだから、それが面白くて笑ってしまった。
『おもっきり事務所の指示やんけ!』
『それやったらまだ可能性あるんちゃう? ほんまはどんな人がええの?』
『いません』
『⋯⋯⋯⋯⋯⋯』
『いません』
『⋯⋯⋯⋯⋯⋯』
『髪がふさふさで顔に穴が空いてない人がいいですね』
まるで壊れた機械のように、笑顔だけは変わらず同じ言葉を繰り返す。
『⋯⋯好き!』
顔面クレーターのほうがいきなりそう言って抱き着こうとするので、相方のハゲが『やめんかい!』と頭を殴る。
スタジオの中のREIKAは終始ニコニコしていた。
と、思ってると、玲華がテレビのチャンネルを奪い取ってチャンネルを変えられてしまった。
「あ、なにすんだよ」
「そんなつまんないテレビ見る必要ないってば」
「面白いよ」
「ほー? 趣味悪いね、ショーは」
ちなみに、と彼女はいたずらな笑みを作って、続けた。
「収録後に口説いてきたのは、抱き着こうとしてきた方じゃなくて、ツッコんでるハゲのほうだったよ?」
食べていたご飯が気管に入りそうになって、思わず咳き込む。
「毎日連絡きてめんどくさいんだぁ」
ほら、とスマホのトーク画面を見せてくる。
画面には、頻繁にご飯に誘われている文章があって、玲華はスタンプだけで『無理!』とひたすら返していた。脈がなさすぎて心が折れる断られ方だ。
「⋯⋯不安になった?」
にやり、とこちらを見る玲華。
「別に」
「ほんとに? もしかしたら、君の綺麗で可愛い元カノちゃんは、小汚いハゲでデブな芸人に食べられちゃうかもよ? 君はそれに耐えれるのかなー?」
ハゲのほうが玲華とそういう風になるところを一瞬だけ想像したが、すごく嫌だった。
でも、そうなんだよな。
こうしてテレビに出たり映画に出たりすれば、もっと有名な人や俳優なんかとも知り合って、どんどん別の世界の人間になってしまう。
きっと、一般人なら誰もが憧れるような人と仲良くなって、一緒にご飯にいくようになっていくのだろう。
そういえば、撮影現場にいた、玲華と話している役目の男性の人も有名な男性俳優だ。名前は憶えていないけど。
「ほれほれ、どーなのよ? 言ってみなさいよ?」
玲華は挑発的だ。
多分、俺が内心嫌がっているところを感じ取られたのだ。
弱みを少しでも見せたら、とことん突いてくる。これが彼女の性格だった。昔から、何も変わってない。
「お前は⋯⋯そんな軽い女じゃないだろ」
「⋯⋯⋯⋯」
「でも、もし⋯⋯ほんとにそのハゲとか、他に良いと思える人がいるなら、それは良い事なんじゃないかな⋯⋯」
そうとだけ返す。そうだと信じたいし、もし、仮にそういう人ができたのなら、俺にどうこう言える権利はない。
「⋯⋯ばーか」
玲華は、それだけぽそっというと、少し寂しそうな表情をして、テレビのチャンネルを先ほどの番組に戻した。
REIKAの出番は終わっていて、別のコーナーに移っていた。
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