1001部隊 ~幻の最強部隊、異世界にて~

鮪鱚鰈

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第1章 新世界へ

木の王と混沌の仕組み

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六郎は木々をすり抜け西に向かう

しかし何か違和感を感じていた

少し見晴らしのいいところで地面に降りる

ふと気が付く
誘導された感じがするな

「隠れてないで出てきやがれ」

六郎は剣を構える

--隠れてなんかないさ--

ざわざわ ざわざわ

--人間よ・・西に向かうか--

ざわざわ ざわざわ

--やめておけ--

「なんなんだお前らは」

森の中から一人の少年が出てきた

「やあ!人間」
少年が話しかける

「やあ人間って・・お前はなんなんだよ」

「うーん・・僕は木人のコボックさ」
そういうと少年は手の指先が開店し始め蔓のようにして見せる

「さすがは異世界か・・でその木人がなんで西に行こうとする俺を止める?」

「西は禍々しいよ・・・人間・ゴブリンそして今回はリザードまでも魔に落ちてる・・木々でさえも魔に染まっている」

「西にトカゲの国があると聞いたがが」

「ゲブラだね・・・残念だけど・・一人残らず餌となっている・・中には実験的にダークリザードにさせられている者もいるみたいだね」

「まるで見ていたような物言いだが・・」

「見ていたよ・・地にある木はみな僕であり、世界中に木があれば僕その世界を見ることができるよ」

「ちょっと信じがたいが」
六郎は少し戸惑う
六郎や五平は1001部隊の目でもある、先行して調べ上げる、時には変装して紛れ込む。
だがこの少年木人の力が本物なら偵察などいらない・・・

「ふふふ、そう怪しまないでよ、僕はまだ1000年しか生きていないから未熟者さ、覗き込むのは一カ所だけだよ」

「木の目を使えるお方は木人ただ一人・・このお方こそが現在の木人の王であられる」

森の中からタキシードを着た紳士が現れる

「あんたも木人か?」

「いかにも」
その紳士も少年と同じように手の先を木へと変化させた

「君たちは転生者だね・・・君たちの王は・・うーんもしかすると特別なのかもね・・」

「王って瀬能さんの事か・・・」

「そう・・瀬能さんて言うんだね・・・彼はなぜか感じたことがある・・・初めてではない・・・僕に合った事もあるかもしれない」

「そんな筈はない、俺たちはここにきてまだ1週間もたっていない」

「でも感じるんだ・・僕がまだ500歳くらいの時かな・・・魔界との決戦が起きたんだ。その時魔に対抗する王の一人で連合の王でもあったカリメイラ王、10人の使徒を携えてこの世界を守っていた王だね・・・彼の気配を感じる・・・」

「500年前?馬鹿な事を・・第一この世界で若返ったとしても前世界で瀬能さんはきちんと歳を取っていたぞ」

「君は地球の出だね・・確かにね・・・転生者がなぜこの混沌とした世界に送られるかわかるかい?」

「わかるわけがない」

「バランスなんだ・・・この全宇宙、争い、殺し合い、妬み、恨みは魔の塊となる、そうなると魔に落ちるものがいる・・地球でそんな連中はいたかい?」

「そんな・・おとぎ話な事はおきない」

「そうだよね、悪しき魔は宇宙を経て、この混沌とした世界に溜められる、つまりここは掃き溜めさ、でもね掃き溜めに魔が貯まりすぎると混沌とした世界が表の世界をのっとってしまう、各星の神達はこれを防ぐため各星から表の戦士として転生させる」

「つまりこの表の世界が負けると?」

「簡単さ、全宇宙が魔の空間に変わるだけさ」

「実感がわかねえ・・」

「前世界には実際にはいない化け物の話とかなかったかい?」

「鬼とかか?・・・あるにはあるが」

「転生は一方通行ではない、この混沌とした世界から表の世界に生まれ変わる者もいる」

「輪廻転生というやつか」

「ふふふ・そうだねそんな言葉があるね・・この世界から表に行く場合、本来は記憶や能力は失われ、0からのスタートとなる・・だけど少し記憶が残ったりするんだ・・そういった記憶が表の世界で具現化する・・具現化したものは神の力によりまたこの世界に封印される」

「じゃあ、あの赤鬼がこの世界に転生したというのもこの世界に封印されたという事か」

「少し違うね、封印されたものはこの世界に魔として現れる、魔は子孫も残せない、しかし殺せば殺すほどに力を増す、転生者はその魔と戦う者だ、神によって選ばれたという事だねそれに彼が答えた、もともと鬼は冥界の戦士、地球の日本という国では大国主によって地神として大国主の垢から生まれたのが鬼だ、それが戦いで死んで神に転生者として選ばれたという事だね」

「ずいぶんと詳しいじゃないか」

「神の世界にも植物はある・・つまりはそういう事だね」

六郎は頭の中が混乱していた
トカゲの国の偵察どころではない収穫が目の前に立っている

「ああ大丈夫だよ、僕も一緒に行くからゲブラの惨状については僕が話してあげるよ、いや!彼と話がしたいんだ」

「わかった・・なら一緒に来てくれるか?こんな話俺にした所で訳が分からねえ・・・瀬能さんの前でお願いしたい」

「いいよ、先に行ってるね、早く来てね」

そう言い残しコボックは森に消えていく、周辺から数々の気配が消える

その様子を呆然と見ていた六郎だが、すぐに顔を引き締め戻り始めた。








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