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第1章 新世界へ
虎王の子供達
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設営地で残鬼と共に警戒をするキーウェイ
妹のエリンはゴヘイの話ばかり聞きたがる・・
豪鬼さんや1001部隊が不在でもこの設営地を盛りから逃れてきた亜人が次々に通り過ぎていく 中にはこの設営地の側に陣を造る部族もいる
確かに屈強な亜人部隊にここには1001部隊が返ってくる
五平と共に救ってきた亜人たちだ
中には俺や残鬼の事をみて歓喜の声をあげる者もいるが五平が不在と知るやがっかりしたような顔を見せる
五平さんにお礼を言うまでここにいるという物も現れる
亜人部隊が営舎から60人追加でこの設営地に来たが
その数十倍の亜人難民が居ついてしまった
すると見たことのない子供がテントに横たわって
更に見た事のない子供、気力を感じるにものすごい気力だ、一緒に居る老齢の紳士・・彼も人間の格好だが人間ではない
当然魔人の気配でもない、そんな二人が勝手にテーブルを造り、お茶をすすっている・・・
***********************
まず帰ってきたのは六郎であった
自身最大級のスピードで帰ってきたが 優雅に紅茶をすするコボックと執事の男を見たとき六郎は自身が冷や汗をかくのを感じた。
「やあ人間の人、お帰り!」
コボックは六郎を見て椅子からおり、向かってきた
「あんたら早すぎだろう・」
「ふふふ、まあ僕たちは木のある所ならどこへでも行けるからね、今瀬能さんも大人数でこちらに向かっているようだね」
「コボック君遊ぼ!」
「うんいいよ!」
コボックは手のひらから竹とんぼを作り出す
「わあ!」
難民のボブゴブリンの子供達は輝かしい目でそれを見るエリンとエルフォードを除いたエルフの小さな子3人もその中に入っていた
「ロクロウ・・・だったか?この子供はなんなんだ?」
キーウェイが尋ねる
「俺が聞きたい・・木人の王とかあの爺さんが言っていたな」
キーウェイに戦慄が走る・・・
「木人様・・・」
気が付くとキーウェイ他亜人部隊のエルフは彼にひざまずく
「木人様とは知らずに無礼な態度申し訳ありません」
キーウェイが代表して謝る
一方で残鬼ほかオーガはただ驚きの表情で見ていた
「木人様だって・・・初めて見た・・本当にいるのだな」
残鬼は呟いた
種族によってその扱いが違うようだ・・・
六郎はキーウェイに聞く
「そんなにすごい人なのか・・いや凄い人だが・・・」
「我らエルフは精霊信仰だ、木人様は木に宿る精霊に近い、わがエルフにとっては神に匹敵する」
「そんなに、かしこまんないでよ!僕はただ楽しく過ごしたいだけさ、ふふふ」
そ~いってコボックは子どもたちと遊び始める
*************************
そこから数日
西の道から複数のバイクの音がコダマする
六郎はその気力が近づくの感じていた既に瀬能からバイクに乗った虎人が先にそちらに行くと念話が入っていたしそれを迎えに行っていた
「ひゃっは~!」
「いやっほ~」
「負けるか~」
3台のバイクに跨るタイガーマスクとワイルドな少女そういった表現が適切だろう
だが六郎のいた前世界にはタイガーマスクなどいなかったのでただ驚きの表情を見せていた
その三人は
さらにバイクに乗りっぱなしで設営内に入ろうとする
お行儀の悪い奴らである
「キーウェイ!残鬼!」
「おう!」
お行儀の悪い3人は先頭の虎顔の男は六郎が後部座席に飛び乗りエンジンを切り停車させ
右側の虎顔の男には残鬼が正面からぶつかり微動だにせず強制的に止まらせた
残り左を走る娘はキーウェイが抱きかかえてバイクから離した、バイクは勝手に一人で走って行き木にぶつかった
「はなせ~!」娘はキーウェイの腕を噛む
これはさすがに痛そうである
右の虎顔の男は残鬼によって片手で持ち上げられている
「降ろせ!この・・オーガおろせったら」
六郎に捕まった真ん中の虎顔はいつの間にかにロープでぐるぐる巻きにされていた
「なんだ!これ ほどけよ俺は虎王の息子ガリバシだぞ」
バイクに取り付けてある無線が鳴り出す
「こぉら!小娘!事故りやがったな!」
小森の声である
六郎は無線を取る
「ちがうやい!このエルフのヤサオが邪魔したんだい」
小娘はなおもキーウェイの腕の中で暴れる
「コモリ!この小娘何とかならないか・・・」
六郎も娘を縛るのには気が引けるようだ
「おう!キーウェイちょっと無線を耳に当てろ」
「耳の裏と、しっぽの付け根を掴めって?」
キーウェイは小森の無線の指示に従う
「ニャ-ン」
その瞬間暴れていた小娘は大人しくなった・・そして
「ニャメテ・・・オネガイ・・・そこはニャメテ」
色っぽい声でキーウェイにせがむ
流石にキーウェイも手を放した、既に逃げる気もなさそうだが六郎は後ろ手をロープで縛っておいた。
小娘の尻尾が小刻みに震えている
好奇心からしっぽの上を触ってみる
「ニャーン!」
そう小娘はうななきながら、おしっこを漏らしてしまった、そして気を失うように倒れてしまった
六郎は何とも言えない罪悪感にさいなまれる
「ロクロウ・・・今のはないは・・・」
キーウェイが六郎をじとっと見つめる
「責任は六郎にあると」
残鬼もそっぽを向く
改めて三人を座らせる
「俺は虎王ガリバリの嫡男ガリバシだ!いいから縄をほどけ」
先頭にいた男は六郎を睨む
「俺は二男のガリズムだ俺の縄もほどけ!」
「私は長女のシンシアにゃ、この人間の嫁になるのにゃ」
シンシアと名乗る虎娘は六郎の基を離れようとしない
他の二人と違いロープは後ろ手だけなので歩ける、喉をゴロゴロ言わせながら六郎に髪をすりすりこすり付ける
「姉ちゃん・・・人間!姉ちゃんを頼むぞ!」
「姉ちゃん!姉ちゃんが初めて女らしさを出した・・・人間!責任とれよ!」
その時遠くから賑やかな大所帯が見え始める その数は有に3000を超えている
「すげえ数だな!」
「周りの難民も引き連れてるんだ、こんなもんだろう」
「一生離れないニャ・・」ゴロゴロ
「来たね瀬能君たちだね」
コボックも様子を見に来る
妹のエリンはゴヘイの話ばかり聞きたがる・・
豪鬼さんや1001部隊が不在でもこの設営地を盛りから逃れてきた亜人が次々に通り過ぎていく 中にはこの設営地の側に陣を造る部族もいる
確かに屈強な亜人部隊にここには1001部隊が返ってくる
五平と共に救ってきた亜人たちだ
中には俺や残鬼の事をみて歓喜の声をあげる者もいるが五平が不在と知るやがっかりしたような顔を見せる
五平さんにお礼を言うまでここにいるという物も現れる
亜人部隊が営舎から60人追加でこの設営地に来たが
その数十倍の亜人難民が居ついてしまった
すると見たことのない子供がテントに横たわって
更に見た事のない子供、気力を感じるにものすごい気力だ、一緒に居る老齢の紳士・・彼も人間の格好だが人間ではない
当然魔人の気配でもない、そんな二人が勝手にテーブルを造り、お茶をすすっている・・・
***********************
まず帰ってきたのは六郎であった
自身最大級のスピードで帰ってきたが 優雅に紅茶をすするコボックと執事の男を見たとき六郎は自身が冷や汗をかくのを感じた。
「やあ人間の人、お帰り!」
コボックは六郎を見て椅子からおり、向かってきた
「あんたら早すぎだろう・」
「ふふふ、まあ僕たちは木のある所ならどこへでも行けるからね、今瀬能さんも大人数でこちらに向かっているようだね」
「コボック君遊ぼ!」
「うんいいよ!」
コボックは手のひらから竹とんぼを作り出す
「わあ!」
難民のボブゴブリンの子供達は輝かしい目でそれを見るエリンとエルフォードを除いたエルフの小さな子3人もその中に入っていた
「ロクロウ・・・だったか?この子供はなんなんだ?」
キーウェイが尋ねる
「俺が聞きたい・・木人の王とかあの爺さんが言っていたな」
キーウェイに戦慄が走る・・・
「木人様・・・」
気が付くとキーウェイ他亜人部隊のエルフは彼にひざまずく
「木人様とは知らずに無礼な態度申し訳ありません」
キーウェイが代表して謝る
一方で残鬼ほかオーガはただ驚きの表情で見ていた
「木人様だって・・・初めて見た・・本当にいるのだな」
残鬼は呟いた
種族によってその扱いが違うようだ・・・
六郎はキーウェイに聞く
「そんなにすごい人なのか・・いや凄い人だが・・・」
「我らエルフは精霊信仰だ、木人様は木に宿る精霊に近い、わがエルフにとっては神に匹敵する」
「そんなに、かしこまんないでよ!僕はただ楽しく過ごしたいだけさ、ふふふ」
そ~いってコボックは子どもたちと遊び始める
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そこから数日
西の道から複数のバイクの音がコダマする
六郎はその気力が近づくの感じていた既に瀬能からバイクに乗った虎人が先にそちらに行くと念話が入っていたしそれを迎えに行っていた
「ひゃっは~!」
「いやっほ~」
「負けるか~」
3台のバイクに跨るタイガーマスクとワイルドな少女そういった表現が適切だろう
だが六郎のいた前世界にはタイガーマスクなどいなかったのでただ驚きの表情を見せていた
その三人は
さらにバイクに乗りっぱなしで設営内に入ろうとする
お行儀の悪い奴らである
「キーウェイ!残鬼!」
「おう!」
お行儀の悪い3人は先頭の虎顔の男は六郎が後部座席に飛び乗りエンジンを切り停車させ
右側の虎顔の男には残鬼が正面からぶつかり微動だにせず強制的に止まらせた
残り左を走る娘はキーウェイが抱きかかえてバイクから離した、バイクは勝手に一人で走って行き木にぶつかった
「はなせ~!」娘はキーウェイの腕を噛む
これはさすがに痛そうである
右の虎顔の男は残鬼によって片手で持ち上げられている
「降ろせ!この・・オーガおろせったら」
六郎に捕まった真ん中の虎顔はいつの間にかにロープでぐるぐる巻きにされていた
「なんだ!これ ほどけよ俺は虎王の息子ガリバシだぞ」
バイクに取り付けてある無線が鳴り出す
「こぉら!小娘!事故りやがったな!」
小森の声である
六郎は無線を取る
「ちがうやい!このエルフのヤサオが邪魔したんだい」
小娘はなおもキーウェイの腕の中で暴れる
「コモリ!この小娘何とかならないか・・・」
六郎も娘を縛るのには気が引けるようだ
「おう!キーウェイちょっと無線を耳に当てろ」
「耳の裏と、しっぽの付け根を掴めって?」
キーウェイは小森の無線の指示に従う
「ニャ-ン」
その瞬間暴れていた小娘は大人しくなった・・そして
「ニャメテ・・・オネガイ・・・そこはニャメテ」
色っぽい声でキーウェイにせがむ
流石にキーウェイも手を放した、既に逃げる気もなさそうだが六郎は後ろ手をロープで縛っておいた。
小娘の尻尾が小刻みに震えている
好奇心からしっぽの上を触ってみる
「ニャーン!」
そう小娘はうななきながら、おしっこを漏らしてしまった、そして気を失うように倒れてしまった
六郎は何とも言えない罪悪感にさいなまれる
「ロクロウ・・・今のはないは・・・」
キーウェイが六郎をじとっと見つめる
「責任は六郎にあると」
残鬼もそっぽを向く
改めて三人を座らせる
「俺は虎王ガリバリの嫡男ガリバシだ!いいから縄をほどけ」
先頭にいた男は六郎を睨む
「俺は二男のガリズムだ俺の縄もほどけ!」
「私は長女のシンシアにゃ、この人間の嫁になるのにゃ」
シンシアと名乗る虎娘は六郎の基を離れようとしない
他の二人と違いロープは後ろ手だけなので歩ける、喉をゴロゴロ言わせながら六郎に髪をすりすりこすり付ける
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「姉ちゃん!姉ちゃんが初めて女らしさを出した・・・人間!責任とれよ!」
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