13 / 40
第1章 新世界へ
虎王の子供達
しおりを挟む
設営地で残鬼と共に警戒をするキーウェイ
妹のエリンはゴヘイの話ばかり聞きたがる・・
豪鬼さんや1001部隊が不在でもこの設営地を盛りから逃れてきた亜人が次々に通り過ぎていく 中にはこの設営地の側に陣を造る部族もいる
確かに屈強な亜人部隊にここには1001部隊が返ってくる
五平と共に救ってきた亜人たちだ
中には俺や残鬼の事をみて歓喜の声をあげる者もいるが五平が不在と知るやがっかりしたような顔を見せる
五平さんにお礼を言うまでここにいるという物も現れる
亜人部隊が営舎から60人追加でこの設営地に来たが
その数十倍の亜人難民が居ついてしまった
すると見たことのない子供がテントに横たわって
更に見た事のない子供、気力を感じるにものすごい気力だ、一緒に居る老齢の紳士・・彼も人間の格好だが人間ではない
当然魔人の気配でもない、そんな二人が勝手にテーブルを造り、お茶をすすっている・・・
***********************
まず帰ってきたのは六郎であった
自身最大級のスピードで帰ってきたが 優雅に紅茶をすするコボックと執事の男を見たとき六郎は自身が冷や汗をかくのを感じた。
「やあ人間の人、お帰り!」
コボックは六郎を見て椅子からおり、向かってきた
「あんたら早すぎだろう・」
「ふふふ、まあ僕たちは木のある所ならどこへでも行けるからね、今瀬能さんも大人数でこちらに向かっているようだね」
「コボック君遊ぼ!」
「うんいいよ!」
コボックは手のひらから竹とんぼを作り出す
「わあ!」
難民のボブゴブリンの子供達は輝かしい目でそれを見るエリンとエルフォードを除いたエルフの小さな子3人もその中に入っていた
「ロクロウ・・・だったか?この子供はなんなんだ?」
キーウェイが尋ねる
「俺が聞きたい・・木人の王とかあの爺さんが言っていたな」
キーウェイに戦慄が走る・・・
「木人様・・・」
気が付くとキーウェイ他亜人部隊のエルフは彼にひざまずく
「木人様とは知らずに無礼な態度申し訳ありません」
キーウェイが代表して謝る
一方で残鬼ほかオーガはただ驚きの表情で見ていた
「木人様だって・・・初めて見た・・本当にいるのだな」
残鬼は呟いた
種族によってその扱いが違うようだ・・・
六郎はキーウェイに聞く
「そんなにすごい人なのか・・いや凄い人だが・・・」
「我らエルフは精霊信仰だ、木人様は木に宿る精霊に近い、わがエルフにとっては神に匹敵する」
「そんなに、かしこまんないでよ!僕はただ楽しく過ごしたいだけさ、ふふふ」
そ~いってコボックは子どもたちと遊び始める
*************************
そこから数日
西の道から複数のバイクの音がコダマする
六郎はその気力が近づくの感じていた既に瀬能からバイクに乗った虎人が先にそちらに行くと念話が入っていたしそれを迎えに行っていた
「ひゃっは~!」
「いやっほ~」
「負けるか~」
3台のバイクに跨るタイガーマスクとワイルドな少女そういった表現が適切だろう
だが六郎のいた前世界にはタイガーマスクなどいなかったのでただ驚きの表情を見せていた
その三人は
さらにバイクに乗りっぱなしで設営内に入ろうとする
お行儀の悪い奴らである
「キーウェイ!残鬼!」
「おう!」
お行儀の悪い3人は先頭の虎顔の男は六郎が後部座席に飛び乗りエンジンを切り停車させ
右側の虎顔の男には残鬼が正面からぶつかり微動だにせず強制的に止まらせた
残り左を走る娘はキーウェイが抱きかかえてバイクから離した、バイクは勝手に一人で走って行き木にぶつかった
「はなせ~!」娘はキーウェイの腕を噛む
これはさすがに痛そうである
右の虎顔の男は残鬼によって片手で持ち上げられている
「降ろせ!この・・オーガおろせったら」
六郎に捕まった真ん中の虎顔はいつの間にかにロープでぐるぐる巻きにされていた
「なんだ!これ ほどけよ俺は虎王の息子ガリバシだぞ」
バイクに取り付けてある無線が鳴り出す
「こぉら!小娘!事故りやがったな!」
小森の声である
六郎は無線を取る
「ちがうやい!このエルフのヤサオが邪魔したんだい」
小娘はなおもキーウェイの腕の中で暴れる
「コモリ!この小娘何とかならないか・・・」
六郎も娘を縛るのには気が引けるようだ
「おう!キーウェイちょっと無線を耳に当てろ」
「耳の裏と、しっぽの付け根を掴めって?」
キーウェイは小森の無線の指示に従う
「ニャ-ン」
その瞬間暴れていた小娘は大人しくなった・・そして
「ニャメテ・・・オネガイ・・・そこはニャメテ」
色っぽい声でキーウェイにせがむ
流石にキーウェイも手を放した、既に逃げる気もなさそうだが六郎は後ろ手をロープで縛っておいた。
小娘の尻尾が小刻みに震えている
好奇心からしっぽの上を触ってみる
「ニャーン!」
そう小娘はうななきながら、おしっこを漏らしてしまった、そして気を失うように倒れてしまった
六郎は何とも言えない罪悪感にさいなまれる
「ロクロウ・・・今のはないは・・・」
キーウェイが六郎をじとっと見つめる
「責任は六郎にあると」
残鬼もそっぽを向く
改めて三人を座らせる
「俺は虎王ガリバリの嫡男ガリバシだ!いいから縄をほどけ」
先頭にいた男は六郎を睨む
「俺は二男のガリズムだ俺の縄もほどけ!」
「私は長女のシンシアにゃ、この人間の嫁になるのにゃ」
シンシアと名乗る虎娘は六郎の基を離れようとしない
他の二人と違いロープは後ろ手だけなので歩ける、喉をゴロゴロ言わせながら六郎に髪をすりすりこすり付ける
「姉ちゃん・・・人間!姉ちゃんを頼むぞ!」
「姉ちゃん!姉ちゃんが初めて女らしさを出した・・・人間!責任とれよ!」
その時遠くから賑やかな大所帯が見え始める その数は有に3000を超えている
「すげえ数だな!」
「周りの難民も引き連れてるんだ、こんなもんだろう」
「一生離れないニャ・・」ゴロゴロ
「来たね瀬能君たちだね」
コボックも様子を見に来る
妹のエリンはゴヘイの話ばかり聞きたがる・・
豪鬼さんや1001部隊が不在でもこの設営地を盛りから逃れてきた亜人が次々に通り過ぎていく 中にはこの設営地の側に陣を造る部族もいる
確かに屈強な亜人部隊にここには1001部隊が返ってくる
五平と共に救ってきた亜人たちだ
中には俺や残鬼の事をみて歓喜の声をあげる者もいるが五平が不在と知るやがっかりしたような顔を見せる
五平さんにお礼を言うまでここにいるという物も現れる
亜人部隊が営舎から60人追加でこの設営地に来たが
その数十倍の亜人難民が居ついてしまった
すると見たことのない子供がテントに横たわって
更に見た事のない子供、気力を感じるにものすごい気力だ、一緒に居る老齢の紳士・・彼も人間の格好だが人間ではない
当然魔人の気配でもない、そんな二人が勝手にテーブルを造り、お茶をすすっている・・・
***********************
まず帰ってきたのは六郎であった
自身最大級のスピードで帰ってきたが 優雅に紅茶をすするコボックと執事の男を見たとき六郎は自身が冷や汗をかくのを感じた。
「やあ人間の人、お帰り!」
コボックは六郎を見て椅子からおり、向かってきた
「あんたら早すぎだろう・」
「ふふふ、まあ僕たちは木のある所ならどこへでも行けるからね、今瀬能さんも大人数でこちらに向かっているようだね」
「コボック君遊ぼ!」
「うんいいよ!」
コボックは手のひらから竹とんぼを作り出す
「わあ!」
難民のボブゴブリンの子供達は輝かしい目でそれを見るエリンとエルフォードを除いたエルフの小さな子3人もその中に入っていた
「ロクロウ・・・だったか?この子供はなんなんだ?」
キーウェイが尋ねる
「俺が聞きたい・・木人の王とかあの爺さんが言っていたな」
キーウェイに戦慄が走る・・・
「木人様・・・」
気が付くとキーウェイ他亜人部隊のエルフは彼にひざまずく
「木人様とは知らずに無礼な態度申し訳ありません」
キーウェイが代表して謝る
一方で残鬼ほかオーガはただ驚きの表情で見ていた
「木人様だって・・・初めて見た・・本当にいるのだな」
残鬼は呟いた
種族によってその扱いが違うようだ・・・
六郎はキーウェイに聞く
「そんなにすごい人なのか・・いや凄い人だが・・・」
「我らエルフは精霊信仰だ、木人様は木に宿る精霊に近い、わがエルフにとっては神に匹敵する」
「そんなに、かしこまんないでよ!僕はただ楽しく過ごしたいだけさ、ふふふ」
そ~いってコボックは子どもたちと遊び始める
*************************
そこから数日
西の道から複数のバイクの音がコダマする
六郎はその気力が近づくの感じていた既に瀬能からバイクに乗った虎人が先にそちらに行くと念話が入っていたしそれを迎えに行っていた
「ひゃっは~!」
「いやっほ~」
「負けるか~」
3台のバイクに跨るタイガーマスクとワイルドな少女そういった表現が適切だろう
だが六郎のいた前世界にはタイガーマスクなどいなかったのでただ驚きの表情を見せていた
その三人は
さらにバイクに乗りっぱなしで設営内に入ろうとする
お行儀の悪い奴らである
「キーウェイ!残鬼!」
「おう!」
お行儀の悪い3人は先頭の虎顔の男は六郎が後部座席に飛び乗りエンジンを切り停車させ
右側の虎顔の男には残鬼が正面からぶつかり微動だにせず強制的に止まらせた
残り左を走る娘はキーウェイが抱きかかえてバイクから離した、バイクは勝手に一人で走って行き木にぶつかった
「はなせ~!」娘はキーウェイの腕を噛む
これはさすがに痛そうである
右の虎顔の男は残鬼によって片手で持ち上げられている
「降ろせ!この・・オーガおろせったら」
六郎に捕まった真ん中の虎顔はいつの間にかにロープでぐるぐる巻きにされていた
「なんだ!これ ほどけよ俺は虎王の息子ガリバシだぞ」
バイクに取り付けてある無線が鳴り出す
「こぉら!小娘!事故りやがったな!」
小森の声である
六郎は無線を取る
「ちがうやい!このエルフのヤサオが邪魔したんだい」
小娘はなおもキーウェイの腕の中で暴れる
「コモリ!この小娘何とかならないか・・・」
六郎も娘を縛るのには気が引けるようだ
「おう!キーウェイちょっと無線を耳に当てろ」
「耳の裏と、しっぽの付け根を掴めって?」
キーウェイは小森の無線の指示に従う
「ニャ-ン」
その瞬間暴れていた小娘は大人しくなった・・そして
「ニャメテ・・・オネガイ・・・そこはニャメテ」
色っぽい声でキーウェイにせがむ
流石にキーウェイも手を放した、既に逃げる気もなさそうだが六郎は後ろ手をロープで縛っておいた。
小娘の尻尾が小刻みに震えている
好奇心からしっぽの上を触ってみる
「ニャーン!」
そう小娘はうななきながら、おしっこを漏らしてしまった、そして気を失うように倒れてしまった
六郎は何とも言えない罪悪感にさいなまれる
「ロクロウ・・・今のはないは・・・」
キーウェイが六郎をじとっと見つめる
「責任は六郎にあると」
残鬼もそっぽを向く
改めて三人を座らせる
「俺は虎王ガリバリの嫡男ガリバシだ!いいから縄をほどけ」
先頭にいた男は六郎を睨む
「俺は二男のガリズムだ俺の縄もほどけ!」
「私は長女のシンシアにゃ、この人間の嫁になるのにゃ」
シンシアと名乗る虎娘は六郎の基を離れようとしない
他の二人と違いロープは後ろ手だけなので歩ける、喉をゴロゴロ言わせながら六郎に髪をすりすりこすり付ける
「姉ちゃん・・・人間!姉ちゃんを頼むぞ!」
「姉ちゃん!姉ちゃんが初めて女らしさを出した・・・人間!責任とれよ!」
その時遠くから賑やかな大所帯が見え始める その数は有に3000を超えている
「すげえ数だな!」
「周りの難民も引き連れてるんだ、こんなもんだろう」
「一生離れないニャ・・」ゴロゴロ
「来たね瀬能君たちだね」
コボックも様子を見に来る
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
大日本連邦帝国 エピローグ
いそろく
ファンタジー
一ノ瀬 学
それは一般人であった。
軍隊に入学するも花形というわけではない部署から始まる。階級も下士官から。
1人の人間の等身大の話、そして生活。
ファンタジー、異世界とまでは言えないが少し興味深い世界です。
追伸
馬鉄とは馬車の大きい版と思っていてください。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
チート夫婦のお気楽異世界生活
謙虚なサークル
ファンタジー
とある夫婦は結婚式の日、突如雷に打たれた。
目覚めた二人がいたのは異世界。
若返っている上にチートスキルも手にしていた二人はあっさりと異世界に順応し、気楽に生きていくことにする。
どこまでも適当でどこまでものんびりな、そんなお気楽異世界旅。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる