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第一部 魔法少女は、ふたつの世界を天翔る
第42話 魔法少女上陸作戦 その二
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チーム白音と佐々木咲沙が合流し、待機地点に隠れている。
作戦開始五分前に白音の正帰還増幅強化と、そらが精神連携のテストを行う。
魔法少女たちに慣れてもらうためだ。
白音は自身の耐久力を上げるため、魔族の姿を現す。
[はう……]
[うっくっ]
[あん]
リーパーがもたらす高揚感に、ちょっと驚いたらしい艶めいた声がたくさん聞こえてくる。
チーム白音のメンバーはさすがに慣れっこになっているが、初めての経験だとこんな風に乱れるのも無理はない。
なんか得した気分の白音だったが、そういえば今回はリンクスも参加しているから聞いているんだろうなぁ……と思う。
[貴様らぁ、気合い入れ直せー]
橘香の怒声が聞こえてきた。
[いゃあ、橘香ちゃん怖い]
[橘香ちゃん]
[橘香ちゃん格好いいと思う]
[好き]
様々な声が聞こえてきた。
多分初めてで発信内容がコントロールできていないのだろう。
試しておいて良かった。
「どうだ、白音? 平気か?」
佳奈が白音の体にかかる負担を気にしている。
「うん、行けると思う。一時間はもたせる」
一時間あれば海上封鎖の包囲が縮まって、白音の負担も下がるはずだ。
一旦接続を止めて莉美から魔力をもらい受ける。
「威力が上がっているとは聞いていたでござるが、これはすさまじ………尻尾?」
咲沙が白音の出した尻尾を凝視している。
それから背中の翼、頭の角、と順に視線が動く。
何か酷いことを言ったら蹴ってやろうと佳奈は思っていたのだが、咲沙は、
「触ってもよいでござるかな?」
と興味津々の様子でそう言った。一恵タイプの反応だ。
白音は作戦開始まで、咲沙に尻尾を貸しておくことにした。
佳奈は後で咲沙を疑った自分を蹴っておこうと思った。
作戦開始十秒前に再び正帰還増幅強化と、続いて精神連携の魔法を投射する。
今度は皆静かにしている。
さすがは精鋭部隊。二度同じ失態はさらさない。
しっかり制御できているようだった。
[橘香ちゃん好き]
しんとした空白にメッセージが飛んだ。
当然ながら意図的に発したものと思われる。
[必ず生きて帰れよ。後で返礼してやる。なあ高谷?]
[ひっ!!]
匿名で告れると思っていたのだろうか。
思っていたのだとしたら可哀想に。
作戦開始の合図と共に各地点から、戦闘に入ったと思われる激しい音が聞こえ始めた。
想定どおり、かなり派手に暴れているらしい。
さすがに範囲が広すぎてそらの遠隔鑑定はカバーできそうになかった。
巫女たちの星石の位置を指し示してやることができない。
魔法少女たちは、何度倒しても起き上がってくるタフな敵を相手にしなければならないだろう。
地図によれば山頂までは1キロメートルもない。
咲沙たちの懸命の探索のおかげだった。
目指す展望台を取り巻くようにして、できるだけ発見されるリスクの少ない地点をマークしておいてくれている。
「雷鳴撃!!」
「爆炎球!」
前方から魔法少女たちの声が聞こえてきた。
大きな爆発音や煙、水蒸気が上がるのが見える。
これぞ魔法戦士といったかけ声に、白音はちょっと「見たい」という衝動を覚えた。
ふたりの魔法少女が相対しているのは、水流を操る巫女のようだった。
リーパーの効果もあって、ふたりともかなり威力のある魔法を放っているが、相性が悪い。
電撃も炎も水のバリアに散らされて、うまくダメージを与えてられていない。
やはり水流の魔法も、元々彼女が持っていたものよりはポテンシャルが引き上げられているのだろう。
それでも時折、確かにバリアを破って巫女に攻撃が到達することもあるのだが、それを意に介した風はない。
ダメージを与えても動きが鈍らないので、ふたりは攻めあぐねていた。
戦闘が膠着してしまうと、数的優位は根来側にある。
懸命に戦う魔法少女たちの背後から、さらにふたりの巫女が迫っていた。
少女たちが気づいた時には、背後の巫女は既に攻撃態勢に入っていた。
「っ!!」
ひとりの巫女が金属製の槍のような物を、何本も宙空に出現させている。
もうひとりがその槍に向かって手をかざすと槍が赤熱していく。
「やばっ!!」
「その組み合わせ反則っしょ!」
少女の叫び声を聞いて白音は気づいた。
(あ、片方はさっきの高谷さんだ)
マインドリンクは声質までしっかり伝えてくれるから、匿名など無理なのだ。
風切り音と共に赤光の槍が高速で射出された時、ふたりは死を覚悟した。しかし……、
「??」
激しい火花を散らして、槍がことごとく溶け散ってしまった。
[うに? 栗? ねぇどっち?]
ふたりの魔法少女を守るように、魔力ビームでできた莉美の攻撃性障壁が出現した。
そこに激突した槍が障壁と反応してさらなる高温を発したのだ。
「う、うにって?」
「どっちって……知らないし」
魔法少女たちは命を救われ、そしてマインドリンクで聞こえた謎の言葉の主を求める。
[高谷さんたちは前方の水使いをお願いできるかしら?]
名指しされ、ふたりは反応する。
合点がいった。隠密行動中のチーム白音に違いない。
「了解!!」
再び前方を向くと、水流使いの巫女の体、胸の辺りに赤い光の点が見えた。
[そこに星石があるの。後ろのふたりは任せて]
別の声で指示があった。やや幼い感じのそれは、きっと宇宙という子だろう。
ふたりの魔法少女はアイコンタクトを取ると、巫女との距離を少し詰めた。
「あたしがこじ開けるっ!!熱線刺突」
じゅん。音を立てて水流の防護壁が蒸発して穴ができる。
射界を通すため、そのすぐ背後からもうひとりも魔法を放つ。
「雷撃の弾丸!」
一瞬の隙を逃さず蒸発した穴が塞がる前に電撃を叩き込み、巫女の胸、星石を正確に射貫いた。
巫女が力を失ってくたりと倒れ込む。
少女たちが振り返ると、背後の巫女ふたりは既に倒されていた。
「ありがとう、チーム白音っ!!」
ふたりは白音たちがどこにいるのか分からないが、当てずっぽうで手を振った。
だが白音たちは既に前方、展望台へ向けて駆け出していた。
[あとはあなたたちに任せたわっ!]
見えてはいないけれど、白音も手を振っておく。
「おっけっ!!」
橘香から高谷への返礼も気になるのだが、それは思い出させないでおいてあげる。
[急ぐぞ、白音]
[ええ]
佳奈が白音を促す。
この作戦に選ばれた魔法少女たちは強い。
十分に背中を任せられる頼りになる仲間だ。
しかし強いけれど相性によっては先程のようなこともある。
だから佳奈は先を急ぐのだ。
目についた巫女たちを可能な限り倒していく。
そらのマインドリンクとはまた違うが、巫女たちもまた情報を共有しているらしいことは分かっている。
だから敵に認識されないように、そして可能な限り速やかに無力化する。
ただ、直線的にすべて倒すとそこを移動している者がいると知らせているようなものだから、そらの指示に従って間引いていく感じだ。
見逃した巫女たちは、その位置と能力を指揮所に報告するにとどめる。
[拙者たちは戦力の温存でござるよ?]
咲沙が心配そうに聞いてくる。
頂上に辿り着いた時に戦う力がのこっていないなどということになっては困る。
[こんなの準備運動だって]
佳奈が少し笑って応じた。
作戦開始五分前に白音の正帰還増幅強化と、そらが精神連携のテストを行う。
魔法少女たちに慣れてもらうためだ。
白音は自身の耐久力を上げるため、魔族の姿を現す。
[はう……]
[うっくっ]
[あん]
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チーム白音のメンバーはさすがに慣れっこになっているが、初めての経験だとこんな風に乱れるのも無理はない。
なんか得した気分の白音だったが、そういえば今回はリンクスも参加しているから聞いているんだろうなぁ……と思う。
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橘香の怒声が聞こえてきた。
[いゃあ、橘香ちゃん怖い]
[橘香ちゃん]
[橘香ちゃん格好いいと思う]
[好き]
様々な声が聞こえてきた。
多分初めてで発信内容がコントロールできていないのだろう。
試しておいて良かった。
「どうだ、白音? 平気か?」
佳奈が白音の体にかかる負担を気にしている。
「うん、行けると思う。一時間はもたせる」
一時間あれば海上封鎖の包囲が縮まって、白音の負担も下がるはずだ。
一旦接続を止めて莉美から魔力をもらい受ける。
「威力が上がっているとは聞いていたでござるが、これはすさまじ………尻尾?」
咲沙が白音の出した尻尾を凝視している。
それから背中の翼、頭の角、と順に視線が動く。
何か酷いことを言ったら蹴ってやろうと佳奈は思っていたのだが、咲沙は、
「触ってもよいでござるかな?」
と興味津々の様子でそう言った。一恵タイプの反応だ。
白音は作戦開始まで、咲沙に尻尾を貸しておくことにした。
佳奈は後で咲沙を疑った自分を蹴っておこうと思った。
作戦開始十秒前に再び正帰還増幅強化と、続いて精神連携の魔法を投射する。
今度は皆静かにしている。
さすがは精鋭部隊。二度同じ失態はさらさない。
しっかり制御できているようだった。
[橘香ちゃん好き]
しんとした空白にメッセージが飛んだ。
当然ながら意図的に発したものと思われる。
[必ず生きて帰れよ。後で返礼してやる。なあ高谷?]
[ひっ!!]
匿名で告れると思っていたのだろうか。
思っていたのだとしたら可哀想に。
作戦開始の合図と共に各地点から、戦闘に入ったと思われる激しい音が聞こえ始めた。
想定どおり、かなり派手に暴れているらしい。
さすがに範囲が広すぎてそらの遠隔鑑定はカバーできそうになかった。
巫女たちの星石の位置を指し示してやることができない。
魔法少女たちは、何度倒しても起き上がってくるタフな敵を相手にしなければならないだろう。
地図によれば山頂までは1キロメートルもない。
咲沙たちの懸命の探索のおかげだった。
目指す展望台を取り巻くようにして、できるだけ発見されるリスクの少ない地点をマークしておいてくれている。
「雷鳴撃!!」
「爆炎球!」
前方から魔法少女たちの声が聞こえてきた。
大きな爆発音や煙、水蒸気が上がるのが見える。
これぞ魔法戦士といったかけ声に、白音はちょっと「見たい」という衝動を覚えた。
ふたりの魔法少女が相対しているのは、水流を操る巫女のようだった。
リーパーの効果もあって、ふたりともかなり威力のある魔法を放っているが、相性が悪い。
電撃も炎も水のバリアに散らされて、うまくダメージを与えてられていない。
やはり水流の魔法も、元々彼女が持っていたものよりはポテンシャルが引き上げられているのだろう。
それでも時折、確かにバリアを破って巫女に攻撃が到達することもあるのだが、それを意に介した風はない。
ダメージを与えても動きが鈍らないので、ふたりは攻めあぐねていた。
戦闘が膠着してしまうと、数的優位は根来側にある。
懸命に戦う魔法少女たちの背後から、さらにふたりの巫女が迫っていた。
少女たちが気づいた時には、背後の巫女は既に攻撃態勢に入っていた。
「っ!!」
ひとりの巫女が金属製の槍のような物を、何本も宙空に出現させている。
もうひとりがその槍に向かって手をかざすと槍が赤熱していく。
「やばっ!!」
「その組み合わせ反則っしょ!」
少女の叫び声を聞いて白音は気づいた。
(あ、片方はさっきの高谷さんだ)
マインドリンクは声質までしっかり伝えてくれるから、匿名など無理なのだ。
風切り音と共に赤光の槍が高速で射出された時、ふたりは死を覚悟した。しかし……、
「??」
激しい火花を散らして、槍がことごとく溶け散ってしまった。
[うに? 栗? ねぇどっち?]
ふたりの魔法少女を守るように、魔力ビームでできた莉美の攻撃性障壁が出現した。
そこに激突した槍が障壁と反応してさらなる高温を発したのだ。
「う、うにって?」
「どっちって……知らないし」
魔法少女たちは命を救われ、そしてマインドリンクで聞こえた謎の言葉の主を求める。
[高谷さんたちは前方の水使いをお願いできるかしら?]
名指しされ、ふたりは反応する。
合点がいった。隠密行動中のチーム白音に違いない。
「了解!!」
再び前方を向くと、水流使いの巫女の体、胸の辺りに赤い光の点が見えた。
[そこに星石があるの。後ろのふたりは任せて]
別の声で指示があった。やや幼い感じのそれは、きっと宇宙という子だろう。
ふたりの魔法少女はアイコンタクトを取ると、巫女との距離を少し詰めた。
「あたしがこじ開けるっ!!熱線刺突」
じゅん。音を立てて水流の防護壁が蒸発して穴ができる。
射界を通すため、そのすぐ背後からもうひとりも魔法を放つ。
「雷撃の弾丸!」
一瞬の隙を逃さず蒸発した穴が塞がる前に電撃を叩き込み、巫女の胸、星石を正確に射貫いた。
巫女が力を失ってくたりと倒れ込む。
少女たちが振り返ると、背後の巫女ふたりは既に倒されていた。
「ありがとう、チーム白音っ!!」
ふたりは白音たちがどこにいるのか分からないが、当てずっぽうで手を振った。
だが白音たちは既に前方、展望台へ向けて駆け出していた。
[あとはあなたたちに任せたわっ!]
見えてはいないけれど、白音も手を振っておく。
「おっけっ!!」
橘香から高谷への返礼も気になるのだが、それは思い出させないでおいてあげる。
[急ぐぞ、白音]
[ええ]
佳奈が白音を促す。
この作戦に選ばれた魔法少女たちは強い。
十分に背中を任せられる頼りになる仲間だ。
しかし強いけれど相性によっては先程のようなこともある。
だから佳奈は先を急ぐのだ。
目についた巫女たちを可能な限り倒していく。
そらのマインドリンクとはまた違うが、巫女たちもまた情報を共有しているらしいことは分かっている。
だから敵に認識されないように、そして可能な限り速やかに無力化する。
ただ、直線的にすべて倒すとそこを移動している者がいると知らせているようなものだから、そらの指示に従って間引いていく感じだ。
見逃した巫女たちは、その位置と能力を指揮所に報告するにとどめる。
[拙者たちは戦力の温存でござるよ?]
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