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勇者なんかお断り!!12歳
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リヨネッタ12歳
無事に王立学園貴族科に入学したリヨネッタは新入生代表の1人として登壇していた。 彼女が見下ろしている生徒の中に見慣れたグリーンの髪も見つけ、彼女は嬉しそうに微笑んだ。
しかし、場所が悪かった。
貴族科ならスティーブやダヴィデ、彼女と懇意にしている貴族の子供たちがいるが一般科にひっそりと混じっているアイーシャを見つけて彼女は微笑んだのだ。
入学前からいい意味で有名なリヨネッタに檀上から優しい微笑みを向けられた一般科の生徒たちはざわめき、アイーシャは身を縮こませて頭上で腕を交差させバツ点だけ作っている。
貴族科の生徒は堂々と構えており反応していない。
何なら
「一般科にも気を配れるなんて流石サンチェス家。」
「一般科と違って我々はこの後で交流を深められるから問題ない。」
「平民にも微笑みを向けるとはやはり王妃の素質あり。」
とか色々と評価をあげていた。
スティーブの顔だけが引きつっていき、ダヴィデは額に手をあてていた。
(アイーシャにはあれから一通だけ手紙を貰ったきりずっと会えなんだ。元気そうでよかったなぇ…。)
手紙には入学式後に一般科校舎と貴族科校舎の間の騎士科校舎屋上で待つと、詳しい時間と一緒に書かれていた。
しみじみと挨拶を述べて友との再会に胸を膨らませる彼女は、波乱の学園生活がくることを迎え打つつもりでいた。
リヨネッタとダヴィデ、スティーブは同じクラスで、教室では何事も揉めずに終わった。
入学式を終えて、上級者たちとの歓迎レクリエーションで3人はそれぞれ友人作りに励む。元々人気の高かったリヨネッタとスティーブはすぐに複数の友人ができた。
学園での半日はあっという間に終わり、リヨネッタは初日に仲良くなった友人たちと別れを告げて騎士科校舎へと向かう。
ついつい進みが早くなる足を何とか抑え、学園の地図を片手に屋上を目指していく。
入学式ということもあり、騎士科校舎にはほとんど生徒が残っておらず、貴族科であるリヨネッタが歩いていても悪目立ちすることはなかった。
道中で変わった喋り方をする騎士科の男子に話しかけられたが、急いでいた彼女はそれが忌々しい勇者一行の中にいた剣士と同じ気配のする存在だということに気が付かなかった。
急いで扉を開けた先では、結った髪を揺らしてアイーシャが待っていた。
まだおやつ時で日も明るい屋上にはアイーシャしかいない。
「アイーシャ!!」
「しー、静かに…今日は本当ならゲームが始まる日、チュートリアルイベントが起きるはずだったの。目立ちたくないわ。」
「すまぬ…。」
飛びついてきたリヨネッタを抱き返し、アイーシャは扉付近の目立たないベンチに移動した。
「王妃様から今日のイベントについて何か聞いているわね?」
「うむ、一般科に入学したアイーシャがレクリエーション会場を間違えて貴族科でレクリエーションを受け、攻略対象たちと会う設定だったなぇ。妾は期待していたのに、そなたはいなかったな…」
「そりゃそうよ、まずは出会いイベントを回避したの。二週目でスキップを使うと一般科でレクリエーションを受けても出会ったことになるからまだ油断できないんだけどね…」
アイーシャの話し方が戻っていることにリヨネッタは安堵していた。
以前あった時と比べてアイーシャは髪型が変わっていた。フワフワした長い髪を両サイドで三つ編みにしてそれぞれ丸くアーチを作っている。
王妃から聞いていたヒロインの髪型では腰まである長い髪の右側の1房だけ三つ編みにしているはずだが、そこも変えたかったのだろう。
「リヨネッタ、前もいったけれど会うのは1週間に一回くらいにしよ?1週間に一回だけゲームで名前しか出てこなかったここで会うの。」
「ちと寂しいが、そなたが望むならそうしよう。今日はあれから何があったのか聞かせてくれるな?」
「えぇ、聞いてちょうだい。あなたに話したかったの。」
アイーシャとは夕方まで話し込んだ。
屋上で時間差をつけて解散することになり、彼女に見送られながら日が沈み赤くなる校舎を背にした。
リヨネッタが帰りの馬車を使おうとするとスティーブが待ち構えていた。眉間には深い皺がついている。
「何だ勇者よ、帰らなかったのか。」
「お前は…いや、乗れ。屋敷まで送ろう。」
支えられて馬車に乗る時、リヨネッタは身長がスティーブに大きく追い越されていることに気が付いた。
「身長が伸びたなぇ。ずっと同じだったのに追い越されるとは…。」
「そうか?まだそこまで変わらないだろ。」
自分とスティーブの頭上を比べようと彼女は手を彼の頭上に伸ばした。リヨネッタの胸が最近成長して大きくなってきたせいでクッションの様に二人の間を邪魔をして上手く頭上の距離を縮めれず背比べができない。
悪気無く胸を押し付けられている勇者の顔は赤い色のボルテージを一気に上げていくが、身長差を測ろうとする魔王は気が付いていない。
「慎みがないのか、お前はー!?」
「むっ、何をする??」
スティーブに幼子のように両脇から持ち上げられて、彼女は無理やり馬車に押し込まれた。
「くそっ…、おい!!御者を変わってくれ、今は魔王と2人っきりの空間にいたくない。」
「で、殿下何を??」
真っ赤になったスティーブは、御者の1人を引きずり下ろし馬で横を並走する準備をしていた護衛の者に押し付けると、自分が御者席に座って鞭を握った。
1人ぽつんと広い王家の馬車に乗せられた彼女は、先ほどのアイーシャとの会話を思い出していた。少し荒い運転で景色が動き出す。
「ふむ…?確かにアイーシャの言う通りだったなぇ。勇者は妾との接触にそこまで抵抗も反撃もしてこない。まぁ、嫌がらせでキスができるのだから身長を比べる位ならそこまで怒らんか…。」
先ほどの友人との計画を思い出し、少し震えたリヨネッタだったが野望と復讐のために腹をくくった。
「確かにこれなら王妃になって子を作れば勇者の国だけでも乗っ取ることは確実か…いや、妾が勇者と子供作るなど本当に嫌なのじゃが、計画の1つとして覚えておこう…」
それは今までの過去の記憶からから逃げようとしていたリヨネッタが向き合おうとした瞬間だった。
リヨネッタ12歳と半年
彼女はアイーシャから教えてもらったことを胸に、スティーブを拒絶することをやめた。
今までなら朝に嫌々ながら迎えにきましたという態度でくる王家の馬車をしり目に、先に侯爵家の馬車で登校して校門で合流した彼と喧嘩するまでがワンセットだった。
しかしー
「どういう風の吹き回しだ?」
「そなたのためではない。ここまで馬車を操って来てくれる御者が可哀想だと思っただけのことよ」
「ふぅん?まぁ、良い。近くでお前を見張れるならそれに越したことはないからな。」
訝しむスティーブにエスコートされて大人しく王家の馬車にのる。公爵家の馬車は今日は準備させなかった。
いつも王家の馬車を後ろに馬車を走らせていたサンチェス家の者は、冷や汗をかかずにすむと泣いて喜んで見送っていた。
朝から元気に道中で口喧嘩を彼と繰り返しながら一緒に登校するようになった。これによりスティーブの機嫌は上向きなった。
次に、これまでならスティーブが勝手に選んだものを贈ったりしつこく手紙を送り返事を催促などされていたが、帰りに一緒に話しながら有名ブティックに行って買い物をするようになったのでなくなった。
互いに似合わない贈り物をつけて舞踏会に出ていたのに、揃いの衣装をあつらえるようになって2人の見栄えそのものが揃ってきた。
元々個々の評価は高かった二人だが、周囲の目も将来有望な若者から将来の王と王妃を意識するようになっていったのだ。
あんなに嫌がっていたはずの娘の心を心配する両親に婚約を前向きに考えるようになったことを伝え、リヨネッタは今日もアイーシャに貰った言葉を思い返す。
『戦国時代だったかな、あえて好敵手に娘をお嫁に出すの。それで娘が子を産んで、子供がそこの跡継ぎになるということはその好敵手の家に発言権を得ることになるのね。上手くいけばそのまま好敵手の家の権力と土地を手に入れることもできる。正攻法で勝つ御家乗っ取り方法だってきいたわ』
『それを妾に伝えたということは勇者と結婚して勇者の国を乗っ取れと申しているように聞こえるが、よいのか??』
『うん、今度は協力するわ。もう魔物と呼ばれる者たちはほとんど残っていないけれど、世界で最も大きな勇者の国を魔王であるあんたが獲ればそれは実質世界征服と言っても過言でないと思うの。そしたら魔物との共存とか、そっちもできるんじゃないかしら?』
『ふむ、一理あるな。』
『だからって本当に嫌なら結婚なんかしなくても良いからね??私はあんたと一緒に田舎でスローライフも諦めてないから!!』
ガッツリポーズをとって気を遣ってくれるアイーシャの言葉が嬉しくて、リヨネッタは笑いをこぼした。
『ふふふ、そなたと友人で良かったとほんに思う。…きっともうこの国もあの勇者の魂を持った男もこのまま妾を見逃してはくれぬじゃろうし、足掻いてやるさ』
アイーシャに被害が出るのは避けたい彼女は、ひとまずその結婚して御国乗っ取りから始まる世界征服の案も計画に加えてみることにした。
無事に王立学園貴族科に入学したリヨネッタは新入生代表の1人として登壇していた。 彼女が見下ろしている生徒の中に見慣れたグリーンの髪も見つけ、彼女は嬉しそうに微笑んだ。
しかし、場所が悪かった。
貴族科ならスティーブやダヴィデ、彼女と懇意にしている貴族の子供たちがいるが一般科にひっそりと混じっているアイーシャを見つけて彼女は微笑んだのだ。
入学前からいい意味で有名なリヨネッタに檀上から優しい微笑みを向けられた一般科の生徒たちはざわめき、アイーシャは身を縮こませて頭上で腕を交差させバツ点だけ作っている。
貴族科の生徒は堂々と構えており反応していない。
何なら
「一般科にも気を配れるなんて流石サンチェス家。」
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「平民にも微笑みを向けるとはやはり王妃の素質あり。」
とか色々と評価をあげていた。
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入学式ということもあり、騎士科校舎にはほとんど生徒が残っておらず、貴族科であるリヨネッタが歩いていても悪目立ちすることはなかった。
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急いで扉を開けた先では、結った髪を揺らしてアイーシャが待っていた。
まだおやつ時で日も明るい屋上にはアイーシャしかいない。
「アイーシャ!!」
「しー、静かに…今日は本当ならゲームが始まる日、チュートリアルイベントが起きるはずだったの。目立ちたくないわ。」
「すまぬ…。」
飛びついてきたリヨネッタを抱き返し、アイーシャは扉付近の目立たないベンチに移動した。
「王妃様から今日のイベントについて何か聞いているわね?」
「うむ、一般科に入学したアイーシャがレクリエーション会場を間違えて貴族科でレクリエーションを受け、攻略対象たちと会う設定だったなぇ。妾は期待していたのに、そなたはいなかったな…」
「そりゃそうよ、まずは出会いイベントを回避したの。二週目でスキップを使うと一般科でレクリエーションを受けても出会ったことになるからまだ油断できないんだけどね…」
アイーシャの話し方が戻っていることにリヨネッタは安堵していた。
以前あった時と比べてアイーシャは髪型が変わっていた。フワフワした長い髪を両サイドで三つ編みにしてそれぞれ丸くアーチを作っている。
王妃から聞いていたヒロインの髪型では腰まである長い髪の右側の1房だけ三つ編みにしているはずだが、そこも変えたかったのだろう。
「リヨネッタ、前もいったけれど会うのは1週間に一回くらいにしよ?1週間に一回だけゲームで名前しか出てこなかったここで会うの。」
「ちと寂しいが、そなたが望むならそうしよう。今日はあれから何があったのか聞かせてくれるな?」
「えぇ、聞いてちょうだい。あなたに話したかったの。」
アイーシャとは夕方まで話し込んだ。
屋上で時間差をつけて解散することになり、彼女に見送られながら日が沈み赤くなる校舎を背にした。
リヨネッタが帰りの馬車を使おうとするとスティーブが待ち構えていた。眉間には深い皺がついている。
「何だ勇者よ、帰らなかったのか。」
「お前は…いや、乗れ。屋敷まで送ろう。」
支えられて馬車に乗る時、リヨネッタは身長がスティーブに大きく追い越されていることに気が付いた。
「身長が伸びたなぇ。ずっと同じだったのに追い越されるとは…。」
「そうか?まだそこまで変わらないだろ。」
自分とスティーブの頭上を比べようと彼女は手を彼の頭上に伸ばした。リヨネッタの胸が最近成長して大きくなってきたせいでクッションの様に二人の間を邪魔をして上手く頭上の距離を縮めれず背比べができない。
悪気無く胸を押し付けられている勇者の顔は赤い色のボルテージを一気に上げていくが、身長差を測ろうとする魔王は気が付いていない。
「慎みがないのか、お前はー!?」
「むっ、何をする??」
スティーブに幼子のように両脇から持ち上げられて、彼女は無理やり馬車に押し込まれた。
「くそっ…、おい!!御者を変わってくれ、今は魔王と2人っきりの空間にいたくない。」
「で、殿下何を??」
真っ赤になったスティーブは、御者の1人を引きずり下ろし馬で横を並走する準備をしていた護衛の者に押し付けると、自分が御者席に座って鞭を握った。
1人ぽつんと広い王家の馬車に乗せられた彼女は、先ほどのアイーシャとの会話を思い出していた。少し荒い運転で景色が動き出す。
「ふむ…?確かにアイーシャの言う通りだったなぇ。勇者は妾との接触にそこまで抵抗も反撃もしてこない。まぁ、嫌がらせでキスができるのだから身長を比べる位ならそこまで怒らんか…。」
先ほどの友人との計画を思い出し、少し震えたリヨネッタだったが野望と復讐のために腹をくくった。
「確かにこれなら王妃になって子を作れば勇者の国だけでも乗っ取ることは確実か…いや、妾が勇者と子供作るなど本当に嫌なのじゃが、計画の1つとして覚えておこう…」
それは今までの過去の記憶からから逃げようとしていたリヨネッタが向き合おうとした瞬間だった。
リヨネッタ12歳と半年
彼女はアイーシャから教えてもらったことを胸に、スティーブを拒絶することをやめた。
今までなら朝に嫌々ながら迎えにきましたという態度でくる王家の馬車をしり目に、先に侯爵家の馬車で登校して校門で合流した彼と喧嘩するまでがワンセットだった。
しかしー
「どういう風の吹き回しだ?」
「そなたのためではない。ここまで馬車を操って来てくれる御者が可哀想だと思っただけのことよ」
「ふぅん?まぁ、良い。近くでお前を見張れるならそれに越したことはないからな。」
訝しむスティーブにエスコートされて大人しく王家の馬車にのる。公爵家の馬車は今日は準備させなかった。
いつも王家の馬車を後ろに馬車を走らせていたサンチェス家の者は、冷や汗をかかずにすむと泣いて喜んで見送っていた。
朝から元気に道中で口喧嘩を彼と繰り返しながら一緒に登校するようになった。これによりスティーブの機嫌は上向きなった。
次に、これまでならスティーブが勝手に選んだものを贈ったりしつこく手紙を送り返事を催促などされていたが、帰りに一緒に話しながら有名ブティックに行って買い物をするようになったのでなくなった。
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『うん、今度は協力するわ。もう魔物と呼ばれる者たちはほとんど残っていないけれど、世界で最も大きな勇者の国を魔王であるあんたが獲ればそれは実質世界征服と言っても過言でないと思うの。そしたら魔物との共存とか、そっちもできるんじゃないかしら?』
『ふむ、一理あるな。』
『だからって本当に嫌なら結婚なんかしなくても良いからね??私はあんたと一緒に田舎でスローライフも諦めてないから!!』
ガッツリポーズをとって気を遣ってくれるアイーシャの言葉が嬉しくて、リヨネッタは笑いをこぼした。
『ふふふ、そなたと友人で良かったとほんに思う。…きっともうこの国もあの勇者の魂を持った男もこのまま妾を見逃してはくれぬじゃろうし、足掻いてやるさ』
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