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第2章〜冒険の果て
54話〜疑問と目的
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ここはティールの街とロンテ村を繋ぐ人気の無い街道。
ガルドはジルフォードを気絶させた後、ジェシカとレフィカルの方をみた。
そして、ガルドはジェシカとレフィカルの方に向かい歩き出した。
ジェシカとレフィカルはガルドが無言のまま自分達の方に向かって来たので怖くなり怯えていた。
ガルドはジェシカとレフィカルの前まで来ると、2人が何で怯えているのか分からず、
「……おい!大丈夫か?てか、何で怯えてるんだ?」
「あっ、えっと……。」
レフィカルが言葉に詰まると、ジェシカは唇を震わせながら聞いた。
「……あ、あの~、流石に怒ってますよね?」
「ん?何の事だ?それよりお前達大丈夫か?」
「あの~、本当に怒ってないんですか?」
ジェシカは怯えながらガルドを下から覗き込むように聞いた。
「だから何で、俺が怒らなきゃならねぇんだ?」
ガルドはジェシカとレフィカルが何故怯えているのか分からずにいた。
するとビスカがガルドの側にきて、
「ねぇねえ、ガルド。あのさぁ、あんなの見せられて怯えない人はいないと思うけど?」
マグドがその後にきて、
「確かにな。あれほどの剣技を目の前で見せられたあげく、無言のまま歩み寄ってこられては、特にガルドの事を知らぬ者にとっては怖いのではないのか?」
「ん?なるほどな。まぁいいか。それよりも、見た感じ何処も怪我してねぇみてぇだし大丈夫そうだな。」
するとユリィナとマリアンヌが歩み寄ってきて、
「これはいったいどうなっているの?何がなんだか意味が分からないのだけど?」
「なんなのいきなり、煙幕と催眠ガスって?私が気がつき水晶で魔法使ったから何とか防げましたけど。それに、ここにいる2人は誰ですの?」
「あっ、ユリィナにマリアンヌ、無事だったみてぇで良かった。」
「……ガルド!良かったって……この状況が呑みこめてないんだけど?」
そう言われガルドとビスカとマグドはユリィナとマリアンヌにジェシカとレフィカルを交え事情を話した。
「……って事は、貴方達はジルフォードとスーザンから私達を助けようとしたけど、豹変したジルフォードに殺されそうになった。それに気づいたガルドが助けた……そうなのですね。事情は分かりました。」
「その事は分かりましたけど。貴方達は何故、こんな人気のない所にいるのですか?ここは危険な街道とされ、冒険者でも避けて通ると聞いていますが?」
マリアンヌに聞かれジェシカとレフィカルは何て答えれば良いか分からなくなり戸惑っていた。
ビスカはジェシカとレフィカルの様子がおかしい事に気がつき心の中を探ってみた。
(なるほどねぇ。そういう事か。ガルドをその依頼人の所に連れて行きたかった。その為に、こんな事をしたという事かぁ。でも、まさかシェイナルズと関係のない国の人が、何故シェイナルズの冒険者に依頼したのかなぁ?多分この2人に聞いてもそれは分からないとは思うけどね。)
「確かに、マリアンヌのいう通りだ!何でこんな所にいたんだ?」
ガルドがジェシカとレフィカルに聞くと、
「怒らないで聞いてくれますか?」
ジェシカは恐る恐るガルドを覗き込みながら聞いた。
「ん?怒るも怒らないも、話が見えねぇ事には何も言えねぇ。」
「それはそうなんですけど……レフィカルどうする?」
「そうだな。別に話しても問題無いとは思うけど。依頼人は、ただ連れて来て欲しいって言ってただけだし。」
「依頼人ってどういう事だ?」
「そうだね。話しても問題ないよね。実はガルドさんにお願いがあるのですが?」
「ん?俺にお願いって何なんだ?」
ガルドがそう言うとジェシカとレフィカルはある人物から依頼されガルドを尾行してきた事を洗いざらい話したのだった…。
ガルドはジルフォードを気絶させた後、ジェシカとレフィカルの方をみた。
そして、ガルドはジェシカとレフィカルの方に向かい歩き出した。
ジェシカとレフィカルはガルドが無言のまま自分達の方に向かって来たので怖くなり怯えていた。
ガルドはジェシカとレフィカルの前まで来ると、2人が何で怯えているのか分からず、
「……おい!大丈夫か?てか、何で怯えてるんだ?」
「あっ、えっと……。」
レフィカルが言葉に詰まると、ジェシカは唇を震わせながら聞いた。
「……あ、あの~、流石に怒ってますよね?」
「ん?何の事だ?それよりお前達大丈夫か?」
「あの~、本当に怒ってないんですか?」
ジェシカは怯えながらガルドを下から覗き込むように聞いた。
「だから何で、俺が怒らなきゃならねぇんだ?」
ガルドはジェシカとレフィカルが何故怯えているのか分からずにいた。
するとビスカがガルドの側にきて、
「ねぇねえ、ガルド。あのさぁ、あんなの見せられて怯えない人はいないと思うけど?」
マグドがその後にきて、
「確かにな。あれほどの剣技を目の前で見せられたあげく、無言のまま歩み寄ってこられては、特にガルドの事を知らぬ者にとっては怖いのではないのか?」
「ん?なるほどな。まぁいいか。それよりも、見た感じ何処も怪我してねぇみてぇだし大丈夫そうだな。」
するとユリィナとマリアンヌが歩み寄ってきて、
「これはいったいどうなっているの?何がなんだか意味が分からないのだけど?」
「なんなのいきなり、煙幕と催眠ガスって?私が気がつき水晶で魔法使ったから何とか防げましたけど。それに、ここにいる2人は誰ですの?」
「あっ、ユリィナにマリアンヌ、無事だったみてぇで良かった。」
「……ガルド!良かったって……この状況が呑みこめてないんだけど?」
そう言われガルドとビスカとマグドはユリィナとマリアンヌにジェシカとレフィカルを交え事情を話した。
「……って事は、貴方達はジルフォードとスーザンから私達を助けようとしたけど、豹変したジルフォードに殺されそうになった。それに気づいたガルドが助けた……そうなのですね。事情は分かりました。」
「その事は分かりましたけど。貴方達は何故、こんな人気のない所にいるのですか?ここは危険な街道とされ、冒険者でも避けて通ると聞いていますが?」
マリアンヌに聞かれジェシカとレフィカルは何て答えれば良いか分からなくなり戸惑っていた。
ビスカはジェシカとレフィカルの様子がおかしい事に気がつき心の中を探ってみた。
(なるほどねぇ。そういう事か。ガルドをその依頼人の所に連れて行きたかった。その為に、こんな事をしたという事かぁ。でも、まさかシェイナルズと関係のない国の人が、何故シェイナルズの冒険者に依頼したのかなぁ?多分この2人に聞いてもそれは分からないとは思うけどね。)
「確かに、マリアンヌのいう通りだ!何でこんな所にいたんだ?」
ガルドがジェシカとレフィカルに聞くと、
「怒らないで聞いてくれますか?」
ジェシカは恐る恐るガルドを覗き込みながら聞いた。
「ん?怒るも怒らないも、話が見えねぇ事には何も言えねぇ。」
「それはそうなんですけど……レフィカルどうする?」
「そうだな。別に話しても問題無いとは思うけど。依頼人は、ただ連れて来て欲しいって言ってただけだし。」
「依頼人ってどういう事だ?」
「そうだね。話しても問題ないよね。実はガルドさんにお願いがあるのですが?」
「ん?俺にお願いって何なんだ?」
ガルドがそう言うとジェシカとレフィカルはある人物から依頼されガルドを尾行してきた事を洗いざらい話したのだった…。
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