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第3章〜新たなる脅威…
69話〜ヘンデルとユリナ
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その頃クロノアはエマとの戦いで、ヘトヘトになっていた。
クロノアは何かないかとバックの中を見ると、運良くポーションが残っていたのでそれを飲み回復すると、バックに入っていた縄でエマを動けないように縛った。
「ふぅ。流石にこれなら動けないでしょ。多分大丈夫だとは思うけど」
そう言うとクロノアは中庭に向かった。
その頃ユリナは、シグマとの戦いで動くのがやっとだった。
ユリナは何かバックの中にないかと探して見たが、何故かさっきまであったはずのアイテム類が全て消えていた。
(ちょっと何なのよ。一つか二つなら無くなっていても使ったのかなって思うけど。アイテムが全然ないってどういう事なの?でも、どうしよう。回復出来ないとこのままじゃ)
と思いふとシグマの方を見た。
(もしかしたら、何か回復アイテム持っているかも。でも、持ってなかったら。それに今は気絶してくれているけど、目を覚ましたら不味いしなぁ。ん~、どうしようかなぁ)
そう思っていると、後ろの方で気配を感じ、ユリナは恐る恐る振り返った。
するとそこには、見知らぬ筋肉質の男が立っていた。
ユリナは慌てて身構えようとしたが、まだ回復していなかった為動く事が出来なかった。
そしてその男は、ユリナが動けない事に気がつき、顔を覗き込みながら、
「これはこれは、俺が手を出すまでも無さそうだな。だが、この感じは、異世界の者なのだろうが、どういう事だ?まるで生気を感じないのだが」
「それって、どういう事なの?って、か、誰なん、ですか?」
「ああ、そうだったな。俺の名は、ヘンデル・ラヌスだ。それで、お前の名前は何て言うんだ?」
そう言うとユリナは少し不思議そうに、
「……って、何で、こんな、状況、で、自己紹介、しなきゃ、ならないの。意味、分からない、けど、はぁはぁ、名のるか、私は、ユリナだけど。それで、私を、どうしよう、って、いうの」
「さあて、どうしたらいい?動けない奴をどうこうするのも俺の流儀に反するしな。それに、さっきも言ったが、お前は本当に、その身体の持ち主なのか?」
「そ、それ、は、私にも、分からない、わよ。って言うか、しゃべるの、が、凄く、辛いんですけ、ど」
「そうだったな。ふっ、まあ動けないなら、そのまま放っておいて、俺が見張っていれば充分だろう」
「あのね。はぁはぁ、さっきより、なんか、辛くなって、来たん、だけ……ど」
そう言うとヘンデルは不敵な笑みを浮かべ、
「ああ、そうだろうな。話してる間に、この部屋にこの小瓶に入っていた痺れ薬をばらまいておいたからな」
「……痺れ、薬、って。何で、アンタ、は、平気、な、のよ」
「ふっ、何故平気かって?それはな、この解毒薬を飲んだ。尚且つ俺は鍛えているのでな。ある程度の抵抗力がある」
「何の、た、めに、こんな、事を、シグマまで、も、仲間、じゃない、の?」
「悪いが、そいつは仲間じゃない」
「ど、どう、いう事、なの?」
「まあ、その内わかる。今は大人しくしてないと、逆に辛いんじゃないのか?」
「……確か、に……」
ユリナはそう言われ喋るのをやめ、ヘンデルはそれを確認すると、ユリナとシグマを監視していた方がいいだろうと思い、その場にとどまる事にした。
クロノアは何かないかとバックの中を見ると、運良くポーションが残っていたのでそれを飲み回復すると、バックに入っていた縄でエマを動けないように縛った。
「ふぅ。流石にこれなら動けないでしょ。多分大丈夫だとは思うけど」
そう言うとクロノアは中庭に向かった。
その頃ユリナは、シグマとの戦いで動くのがやっとだった。
ユリナは何かバックの中にないかと探して見たが、何故かさっきまであったはずのアイテム類が全て消えていた。
(ちょっと何なのよ。一つか二つなら無くなっていても使ったのかなって思うけど。アイテムが全然ないってどういう事なの?でも、どうしよう。回復出来ないとこのままじゃ)
と思いふとシグマの方を見た。
(もしかしたら、何か回復アイテム持っているかも。でも、持ってなかったら。それに今は気絶してくれているけど、目を覚ましたら不味いしなぁ。ん~、どうしようかなぁ)
そう思っていると、後ろの方で気配を感じ、ユリナは恐る恐る振り返った。
するとそこには、見知らぬ筋肉質の男が立っていた。
ユリナは慌てて身構えようとしたが、まだ回復していなかった為動く事が出来なかった。
そしてその男は、ユリナが動けない事に気がつき、顔を覗き込みながら、
「これはこれは、俺が手を出すまでも無さそうだな。だが、この感じは、異世界の者なのだろうが、どういう事だ?まるで生気を感じないのだが」
「それって、どういう事なの?って、か、誰なん、ですか?」
「ああ、そうだったな。俺の名は、ヘンデル・ラヌスだ。それで、お前の名前は何て言うんだ?」
そう言うとユリナは少し不思議そうに、
「……って、何で、こんな、状況、で、自己紹介、しなきゃ、ならないの。意味、分からない、けど、はぁはぁ、名のるか、私は、ユリナだけど。それで、私を、どうしよう、って、いうの」
「さあて、どうしたらいい?動けない奴をどうこうするのも俺の流儀に反するしな。それに、さっきも言ったが、お前は本当に、その身体の持ち主なのか?」
「そ、それ、は、私にも、分からない、わよ。って言うか、しゃべるの、が、凄く、辛いんですけ、ど」
「そうだったな。ふっ、まあ動けないなら、そのまま放っておいて、俺が見張っていれば充分だろう」
「あのね。はぁはぁ、さっきより、なんか、辛くなって、来たん、だけ……ど」
そう言うとヘンデルは不敵な笑みを浮かべ、
「ああ、そうだろうな。話してる間に、この部屋にこの小瓶に入っていた痺れ薬をばらまいておいたからな」
「……痺れ、薬、って。何で、アンタ、は、平気、な、のよ」
「ふっ、何故平気かって?それはな、この解毒薬を飲んだ。尚且つ俺は鍛えているのでな。ある程度の抵抗力がある」
「何の、た、めに、こんな、事を、シグマまで、も、仲間、じゃない、の?」
「悪いが、そいつは仲間じゃない」
「ど、どう、いう事、なの?」
「まあ、その内わかる。今は大人しくしてないと、逆に辛いんじゃないのか?」
「……確か、に……」
ユリナはそう言われ喋るのをやめ、ヘンデルはそれを確認すると、ユリナとシグマを監視していた方がいいだろうと思い、その場にとどまる事にした。
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