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第三章 入学編(十八歳)
9、悪役令息の恋
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いつからだろう。
その人を特別な目で見ていたのは……。
二人で桜の花が舞う校門をくぐった時。
剣術の稽古の合間に、俺が差し入れしたパンを並んで食べた時。
みんなで町へ遊びに行って、人混みでそっと手を繋いでくれた時。
急に降り出した雨に、着ていた上着を脱いで頭からかけてくれた時。
森で転んで泣いた俺を、おんぶして運んでくれた時。
冷たい水の中に飛び込んで、救い出してくれた時。
罵詈雑言の限りを尽くしても、話しかけてくれて嬉しいと言って笑った顔を見た時。
いや違う。
こんな気持ちは間違いだから、絶対考えてはいけない。
そう思って蓋をして見ないふりを続けてきた。
でも本当は………
「伯爵様より、エルフレイムの名を頂戴しました。今日より、アスラン・エルフレイムと名乗らさせていただきます。シリウス様、どうぞよろしくお願いいたします」
執事の横から現れた、天使みたいな美しい少年。
ひどくして、冷たくしないといけないと意気込んでいたのに、一瞬で体が痺れたみたいになって熱くなってしまった。
心臓がドキドキして、溶けてしまうんじゃないかと思うくらいで………
あの赤い瞳と目が合った瞬間、俺は………
ああもう、認める。
認めるしかない。
本当は初めて会った時から、俺は……
アスランに恋をしていた。
「シリウス? 聞いている?」
考え込んでいてうわの空だった。
学校へ向かうガタガタと揺れる馬車の中、どうやらアスランが話しかけてきてくれたらしいが反応できなかった。
俺の気が抜けた様子に、対面に座るアスランは心配そうな顔をしていた。
「ごめん、ちょっと考えごと。今度のテストとかさ」
「出そうな範囲ならニールソンに聞けばいいのに、アイツなら喜んで答えまで全部教えてくれそう」
「ははっ、確かに……。アスランは? 何の話だったんだ?」
「今度の新歓イベントの話。……シリウス、オズワルド殿下とペアなんでしょう?」
何の話だと一瞬抜けてしまったが、アスランが口にしたのは、ゲームに出てくるオズワルドとのラブイベントのことだった。
新入生を歓迎するイベントで、上級生とペアになって学校内に設置された問題を解いて答えを探し出すという、謎解きゲーム大会みたいなものだ。
ゲームの展開では、アスランが言った通り、シリウスはオズワルドとペアだった。
しかし当日、アスランのペアの男が体調不良で不参加になり、オズワルドは三人で一緒に回ろうとアスランを誘ってしまう。
怒ったシリウスは、イゼルを使って、アスランを物置小屋に閉じ込める。
アスランは帰ったと言ってオズワルドと過ごそうとするシリウスだったが、不審に思ったオズワルドがアスランを捜索して物置小屋で発見。
助けようとしたのに、誤って二人で閉じ込められてしまい、二人きりの時間を過ごして親密になる、という流れだった。
「……ペアか、ああ、勝手に決められたやつだから、仕方ない」
「でも、婚約が解消されたばかりなのに、ペアなんて……」
「前々から決まっていたんだろう。個人的な事情で変更するのはよくないし大丈夫だ」
オズワルドとは会えば普通に挨拶して、少し話すくらいの関係にはなっていた。
今回の解消の件は書類上で手続きが行われたので、ちゃんと直接話していないことに、少しだけ気まずい気持ちはあった。
「大丈夫って……、俺が心配なんだよ」
アスランが少し潤んだ瞳で俺を見てきた。
思わず心臓がドキッとして目を逸らしてしまった。
自分の気持ちを理解してから、アスランと一緒にいると上手く対応できなくなってしまった。
悪役令息の俺が、主人公を好きになる、なんてシナリオの崩壊もいいところだ。
アスランは俺のことを少しでも好きでいてくれるのか。それとも、シナリオの影響でオズワルドに惹かれているのか、怖くて考えることができない。
ただ一つ、冷静に考えて分かることは、オズワルドが俺を斬って死んでしまうラストは、おそらくなくなってしまった。
もしあっても俺の剣なんてアスランは指で弾き飛ばしてしまうし、ここまで関係性ができてしまったのに、俺自身ももうそんなことはできない。
俺の気持ちの問題や、度重なる失敗もあるが、それよりもっと前からどこで間違えたのか、概要本に載っていた設定とは明らかに変わってしまった。
こうなれば後は、せめてハッピーエンドまで導くことが、俺に残された責任なのではないかと思う。
主人公アスランをハッピーエンドに……
それが俺の……
気づいたら、スッと伸ばされたアスランの指が俺の頬に触れていた。
アスランが俺のことを……
そう考えたら心臓がドクンと揺れて、一気に顔が熱くなった。
意識して過剰に反応してしまった俺は、アスランの指から逃れるように後ろに体を引いてしまった。
明らかに避けてしまった行為に、車内には何とも言えない空気が流れた。
やってしまった。
いくらなんでも、あからさま過ぎる。
これじゃ俺の気持ちなんてすぐにバレて……
「……シリウス、どうして俺避けるの? 最近ずっとだよね……」
「えっ、そんなことは……」
「あのキスをした時、からだよね……。そんなに嫌だった?」
「い……嫌なわけ……ない」
嫌なはずがない。
こんなのは練習だからと頭の中で抑え込んでいたが、嬉しくて嬉しくて、たまらなかった。
唇から好きな気持ちが溢れてきて、簡単に俺の体は熱くなってしまった。
だからこそ、自分の気持ちに気づいて、もう後戻りできないのだと思い知った。
「じゃあ、今したい」
「いっ……今!?」
「そうだよ。この中なら誰にも見られないから」
アスランの真剣な瞳に押されるように、ごくりと唾を飲み込んだ。
分からない。
分からないんだ。
前世だって、恋愛らしい恋愛をほとんどしてきた記憶がない。
仲のいい友人すらいなかった。
初めてちゃんと好きだという気持ちが芽生えたら、相手のことがますます、分からなくなってしまった。
期待という大きな眼鏡をかけているみたいだ。
俺のことを好きだったらいい。
そういう目でしか見れないから、アスランが何を見て何を考えているのか、自分の願うものと違ったらどうしようという気持ちで、ますます曇っていく……。
目を開けていても何も見えない。
だったら目をつぶっても一緒だ。
それでアスランとキスができるなら……
不安も期待も、何も考えられなくなるくらいのキスを……
いつも通り、端の方で小さくなっていた俺は、アスランの膝に移動してお尻を下ろした。
心臓が馬車の揺れより激しく揺れていた。
「……これから学校だけど」
「大丈夫、着くまでだから」
「んっ………」
俺を背中ごと引き寄せたアスランは、ベッドでした時みたいに、優しく唇を重ねてきた。
ゆっくりと重なって離れて、そんな繰り返しがあった。
まるでお互い探るようなキス。
何度かあって唇が離れた時、アスランと目が合った。
初めて会った時みたいに、綺麗で、吸い込まれそうな色に、身体中の血が激っていくのを感じた。
欲しい
アスランが欲しい
誰にも渡したくない
「アスラン……」
俺はアスランの首に手を回して深く口付けた。
俺の……俺のアスラン。
ゾウの神様。
許して。
ゲームのお話を壊してしまってごめんなさい。
今だけ、少しの間だけでいい。
悪役の俺がこんなこと、許されないと思うけど。
アスランの幸せのために、俺はどうなってもいいから……
「んっ……ふっ……はぁぁ……っっ、んっ……ぁぁ」
舌を絡ませてお互い唇を吸い合うと、じゅるじゅるという水音と、空気が漏れる音がしていっそう興奮してしまう。
どんどん気持ち良くなって、声が抑えられないし、アスランのシャツをカリカリと爪でかくようにして、大き過ぎる快感に身を捩らせていた。
「ははっ、シリウス、猫みたい」
「だっ……て、んんっ……もち……い……」
ペロペロと舌を出してアスランの口を舐めた。
俺が気持ちいいと思うくらい、アスランにも気持ちよくなって欲しい。
そんな俺の舌をアスランはぱかっと大きな口を開けて、丸ごと口の中に入れてしまう。
まるで食べられているみたいで、下半身がカッと熱が集中した。
「アスラン………す……き」
「えっ…………」
しまった。
気持ちが昂り過ぎて、思わず本音が漏れてしまった。
こんなところで、俺に突然告白されたら、アスランは戸惑ってしまうだろう。
「あっ……キス、キスが……好きなんだっ、気持ちいいの……好き」
慌てて絞り出したのは、自分でもそれはどうかという言い訳だった。
そんな俺のことを見て、アスランはクスッと笑ってまたペロリと唇を舐めてきた。
「気持ちいいのが好きなシリウス、えっちで可愛い。もっと気持ちいいことしたい?」
妖しく細められたアスランの瞳にうっとりとして魅入られてしまった。口元についた唾液を指で拭われた俺は、こくこくと頭を上下に振って頷いた。
□□□
その人を特別な目で見ていたのは……。
二人で桜の花が舞う校門をくぐった時。
剣術の稽古の合間に、俺が差し入れしたパンを並んで食べた時。
みんなで町へ遊びに行って、人混みでそっと手を繋いでくれた時。
急に降り出した雨に、着ていた上着を脱いで頭からかけてくれた時。
森で転んで泣いた俺を、おんぶして運んでくれた時。
冷たい水の中に飛び込んで、救い出してくれた時。
罵詈雑言の限りを尽くしても、話しかけてくれて嬉しいと言って笑った顔を見た時。
いや違う。
こんな気持ちは間違いだから、絶対考えてはいけない。
そう思って蓋をして見ないふりを続けてきた。
でも本当は………
「伯爵様より、エルフレイムの名を頂戴しました。今日より、アスラン・エルフレイムと名乗らさせていただきます。シリウス様、どうぞよろしくお願いいたします」
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ひどくして、冷たくしないといけないと意気込んでいたのに、一瞬で体が痺れたみたいになって熱くなってしまった。
心臓がドキドキして、溶けてしまうんじゃないかと思うくらいで………
あの赤い瞳と目が合った瞬間、俺は………
ああもう、認める。
認めるしかない。
本当は初めて会った時から、俺は……
アスランに恋をしていた。
「シリウス? 聞いている?」
考え込んでいてうわの空だった。
学校へ向かうガタガタと揺れる馬車の中、どうやらアスランが話しかけてきてくれたらしいが反応できなかった。
俺の気が抜けた様子に、対面に座るアスランは心配そうな顔をしていた。
「ごめん、ちょっと考えごと。今度のテストとかさ」
「出そうな範囲ならニールソンに聞けばいいのに、アイツなら喜んで答えまで全部教えてくれそう」
「ははっ、確かに……。アスランは? 何の話だったんだ?」
「今度の新歓イベントの話。……シリウス、オズワルド殿下とペアなんでしょう?」
何の話だと一瞬抜けてしまったが、アスランが口にしたのは、ゲームに出てくるオズワルドとのラブイベントのことだった。
新入生を歓迎するイベントで、上級生とペアになって学校内に設置された問題を解いて答えを探し出すという、謎解きゲーム大会みたいなものだ。
ゲームの展開では、アスランが言った通り、シリウスはオズワルドとペアだった。
しかし当日、アスランのペアの男が体調不良で不参加になり、オズワルドは三人で一緒に回ろうとアスランを誘ってしまう。
怒ったシリウスは、イゼルを使って、アスランを物置小屋に閉じ込める。
アスランは帰ったと言ってオズワルドと過ごそうとするシリウスだったが、不審に思ったオズワルドがアスランを捜索して物置小屋で発見。
助けようとしたのに、誤って二人で閉じ込められてしまい、二人きりの時間を過ごして親密になる、という流れだった。
「……ペアか、ああ、勝手に決められたやつだから、仕方ない」
「でも、婚約が解消されたばかりなのに、ペアなんて……」
「前々から決まっていたんだろう。個人的な事情で変更するのはよくないし大丈夫だ」
オズワルドとは会えば普通に挨拶して、少し話すくらいの関係にはなっていた。
今回の解消の件は書類上で手続きが行われたので、ちゃんと直接話していないことに、少しだけ気まずい気持ちはあった。
「大丈夫って……、俺が心配なんだよ」
アスランが少し潤んだ瞳で俺を見てきた。
思わず心臓がドキッとして目を逸らしてしまった。
自分の気持ちを理解してから、アスランと一緒にいると上手く対応できなくなってしまった。
悪役令息の俺が、主人公を好きになる、なんてシナリオの崩壊もいいところだ。
アスランは俺のことを少しでも好きでいてくれるのか。それとも、シナリオの影響でオズワルドに惹かれているのか、怖くて考えることができない。
ただ一つ、冷静に考えて分かることは、オズワルドが俺を斬って死んでしまうラストは、おそらくなくなってしまった。
もしあっても俺の剣なんてアスランは指で弾き飛ばしてしまうし、ここまで関係性ができてしまったのに、俺自身ももうそんなことはできない。
俺の気持ちの問題や、度重なる失敗もあるが、それよりもっと前からどこで間違えたのか、概要本に載っていた設定とは明らかに変わってしまった。
こうなれば後は、せめてハッピーエンドまで導くことが、俺に残された責任なのではないかと思う。
主人公アスランをハッピーエンドに……
それが俺の……
気づいたら、スッと伸ばされたアスランの指が俺の頬に触れていた。
アスランが俺のことを……
そう考えたら心臓がドクンと揺れて、一気に顔が熱くなった。
意識して過剰に反応してしまった俺は、アスランの指から逃れるように後ろに体を引いてしまった。
明らかに避けてしまった行為に、車内には何とも言えない空気が流れた。
やってしまった。
いくらなんでも、あからさま過ぎる。
これじゃ俺の気持ちなんてすぐにバレて……
「……シリウス、どうして俺避けるの? 最近ずっとだよね……」
「えっ、そんなことは……」
「あのキスをした時、からだよね……。そんなに嫌だった?」
「い……嫌なわけ……ない」
嫌なはずがない。
こんなのは練習だからと頭の中で抑え込んでいたが、嬉しくて嬉しくて、たまらなかった。
唇から好きな気持ちが溢れてきて、簡単に俺の体は熱くなってしまった。
だからこそ、自分の気持ちに気づいて、もう後戻りできないのだと思い知った。
「じゃあ、今したい」
「いっ……今!?」
「そうだよ。この中なら誰にも見られないから」
アスランの真剣な瞳に押されるように、ごくりと唾を飲み込んだ。
分からない。
分からないんだ。
前世だって、恋愛らしい恋愛をほとんどしてきた記憶がない。
仲のいい友人すらいなかった。
初めてちゃんと好きだという気持ちが芽生えたら、相手のことがますます、分からなくなってしまった。
期待という大きな眼鏡をかけているみたいだ。
俺のことを好きだったらいい。
そういう目でしか見れないから、アスランが何を見て何を考えているのか、自分の願うものと違ったらどうしようという気持ちで、ますます曇っていく……。
目を開けていても何も見えない。
だったら目をつぶっても一緒だ。
それでアスランとキスができるなら……
不安も期待も、何も考えられなくなるくらいのキスを……
いつも通り、端の方で小さくなっていた俺は、アスランの膝に移動してお尻を下ろした。
心臓が馬車の揺れより激しく揺れていた。
「……これから学校だけど」
「大丈夫、着くまでだから」
「んっ………」
俺を背中ごと引き寄せたアスランは、ベッドでした時みたいに、優しく唇を重ねてきた。
ゆっくりと重なって離れて、そんな繰り返しがあった。
まるでお互い探るようなキス。
何度かあって唇が離れた時、アスランと目が合った。
初めて会った時みたいに、綺麗で、吸い込まれそうな色に、身体中の血が激っていくのを感じた。
欲しい
アスランが欲しい
誰にも渡したくない
「アスラン……」
俺はアスランの首に手を回して深く口付けた。
俺の……俺のアスラン。
ゾウの神様。
許して。
ゲームのお話を壊してしまってごめんなさい。
今だけ、少しの間だけでいい。
悪役の俺がこんなこと、許されないと思うけど。
アスランの幸せのために、俺はどうなってもいいから……
「んっ……ふっ……はぁぁ……っっ、んっ……ぁぁ」
舌を絡ませてお互い唇を吸い合うと、じゅるじゅるという水音と、空気が漏れる音がしていっそう興奮してしまう。
どんどん気持ち良くなって、声が抑えられないし、アスランのシャツをカリカリと爪でかくようにして、大き過ぎる快感に身を捩らせていた。
「ははっ、シリウス、猫みたい」
「だっ……て、んんっ……もち……い……」
ペロペロと舌を出してアスランの口を舐めた。
俺が気持ちいいと思うくらい、アスランにも気持ちよくなって欲しい。
そんな俺の舌をアスランはぱかっと大きな口を開けて、丸ごと口の中に入れてしまう。
まるで食べられているみたいで、下半身がカッと熱が集中した。
「アスラン………す……き」
「えっ…………」
しまった。
気持ちが昂り過ぎて、思わず本音が漏れてしまった。
こんなところで、俺に突然告白されたら、アスランは戸惑ってしまうだろう。
「あっ……キス、キスが……好きなんだっ、気持ちいいの……好き」
慌てて絞り出したのは、自分でもそれはどうかという言い訳だった。
そんな俺のことを見て、アスランはクスッと笑ってまたペロリと唇を舐めてきた。
「気持ちいいのが好きなシリウス、えっちで可愛い。もっと気持ちいいことしたい?」
妖しく細められたアスランの瞳にうっとりとして魅入られてしまった。口元についた唾液を指で拭われた俺は、こくこくと頭を上下に振って頷いた。
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