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番外編■エヴァン編&キーラン編
キース×キーラン④(終)
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薄暗い店内に鳴り響く音楽とお酒の匂い。
カーテンが動いた時に中の光景が見えてしまい、キースは思わず目を見開いてしまった。
「店長さんいる?エクリチュールの者だけど」
レナールがカウンターの男に声をかけると、男は親指を立てて店の奥を差した。
レナールが手慣れた様子で店内を移動していくのを、キースは冷や冷やとした気持ちで後ろに付いて行った。
放課後レナールと訪れたお店は店構えからして、怪しげな店だった。入り口のデカい男に名前を告げて中に入ると、店内は夜のように薄暗く、甘ったるい音楽が流れていた。酒を飲んでいる男達がいるので、バーのようなところだと思われる。店内にいるのは全て男でそれも皆体を密着させて、絡み合っているのだ。
こんな店に何の用なのか聞いてもレナールは答えてくれない。そのまま店の中央にあるカウンターまで歩いて行った。値踏みするような嫌な視線が体に絡みついてきてキースはゾクリと寒気がして震えた。
店内にはカーテンで仕切られた簡易的な部屋のようなものが両端に並んでいた。
うっすらと浮かぶシルエットは、濃厚に絡み合っているように見えて、キースの頭はクラクラした。
カーテンが揺れて中が見えた瞬間、キースは思わず声を上げた。
椅子に座った男の股間に他の男が顏をうずめていた。
明らかな行為を目撃してしまい、叫んでしまったが、その声は盛り上がった音楽にかき消されてしまった。
「こっちだよ。ぼけっとしないで」
レナールに手を引かれて、キースはハッと我に返った。どうやらカーテンの中を凝視していたらしい。
「こんなところで用事って何?エクリチュールの仕事?」
「そう、最近手に入った輸入品のリストを持ってきたんだ。この店はいいお客さんなんだよ」
何でレナールがわざわざという言葉はまた強くなった音楽にかき消された。
エクリチュールはラムジール伯爵が手掛けているお酒の輸入会社の名前だ。レナールは卒業後を見据えて、今から仕事を手伝っていると聞いていたが、まさかこんな店を担当していると思わなかった。
「まっ、今日は仕事だけど、ここは僕の行きつけだよ。手っ取り早く相手を見つけるにはちょうどいいんだ。分かるだろ?ここがどんなところか」
「………男同士の社交場」
「ははっ!さすがキース、お上品だね。ヤリ目的の出会いの場所だよ」
レナールの言葉に頭が重くなってキースはおでこに手を当てた。何故自分をこんなところに連れてきたのか分からない。しかもレナールは店長と商談があるからと、奥の部屋に行ってしまい、キースは一人カウンターに座ってレナールの帰りを待つ事になってしまった。
「ねぇキミ、一人?」
「い…いえ、連れがいるので」
先程から何人もの男に声をかけられて、同じ言葉を繰り返している。その気もないのに、ここにいるのは彼らからしても迷惑だろうし、早く帰りたいのだがレナールはいっこうに帰ってこない。
キースはため息をつきながら、バーテンがサービスだと言って出してくれたカクテルを飲んでいた。
軽いものだと言われたので口にしてみると、ジュースと大して変わらなかったので、ぐいぐい飲んでいる。このなんとも言えない気持ちを紛らわすには飲むしかなかった。
ガタンと音がして隣のスツールに誰か座った気配がした。
また誘いの人かと思って視線を送ると、いるはずのない人がいたのでキースは驚いて椅子から落ちそうになった。
「ええ!?き…キーラン?」
キースは制服だが、キーランは私服に着替えていた。黒で統一されたジャケットとパンツは夜の男を思わせるセクシーな装いで、イメージが違い過ぎて一瞬誰だか分からなかった。
「よかった…間に合ったな…」
「……え?」
「この店の名前を聞いて心配になって来たんだよ。だけどまさか…制服でいるとは思わなかった。一応表向きは貴族のお坊ちゃん学校だぞ」
「……レナールが伯爵の仕事の使いで来たんだよ。俺をなぜ同行させたのかはよく分からないけど……」
それにしてもキーランの私服姿は大人の色気があってドキッとしてしまう。この店の雰囲気と混ざってやけに妖しく感じてしまい、キースは心臓の高鳴りを抑えるのに必死だった。
「この店、知ってたんだね。キーランはよく来るの?」
キースの素直な問いかけにちょっと気まずそうになったキーランだったが、注文したカクテルが来たのでそれをぐっと飲んでから口を開いた。
「俺はさ…、男もイケるんだ。というか、誰でも良かったし、真面目そうに見えるだろうけど適当に遊んでた。だからこの店にも来たことがある。キースには変にごまかしたくない」
「…………」
キーランがもともと恋愛に対してあまりいい考えを持っていないというのは知っていたが、キースは改めて聞かされると胸がジリっと焦げるようなものがあった。
最近のキーランはやけに懐いて来てくれたので、自分ばかり特別なように思っていたけれど、キーランにとっては遊びのようなものかもしれない。
そう思ったらキースの胸はどんどんと軋むように痛んでたまらなくなった。
キースは目の前のグラスをガッと掴んで、ぐっとあおった。焼けるような熱さが喉を伝っていき、ほとんど飲み込んだがゲボゲボとむせてしまった。
「おい……キース!それ俺が頼んだやつだぞ。かなり強いけど一気に飲むなんて大丈夫か!?」
「だっ…大丈夫だと思うけど…、前にレナールと家で飲んだ時は確か…外では飲み過ぎないようにって……」
レナールにそんな事を言われたような気がしたが、キースはすっかり忘れていた。確か嗜む程度ならちょっと熱くなるくらいだったが、途中から記憶を無くして気がついたら部屋のベッドに寝ていた。
寝てしまうから気をつけろと言われたのかと思っていたのだ。
キーランが背中をさすってくれているのだが、それがやけに熱く感じて、キースははぁはぁと熱い息を吐いた。
「……キース?」
「キーランはさ、俺のこと、どう思ってるわけ?」
下を向いて苦しそうにしていたキースが、急にばっと顏を上げて、眉間に皺を寄せて怒りの表情で絡んできたのでキーランは驚いて後ろに身を引いた。
「いや…どうって…。言っただろう、キースといると温かくて気持ちが楽になるって……」
「はあ!?何それ!?俺のこと布団かナンカだと思ってんの!?」
完全に目が据わっているキースは、ぐわっとキーランに顔を近づけてきて答えを迫ってきた。
「キース…、絡み酒だったのか…」
怒り狂っていたキースだが、今度は目に涙を溜めてメソメソと泣き出してしまった。
くるくると表情が変わるキースに、キーランもだんだんおかしくなったのか笑い出した。
「……ううっぇぇ、俺ばっかり…、キーランのこと、気になってるのに…なんだよぉ、俺ばっかりじゃないかぁ……」
おかしそうに笑っていたキーランだが、キースの言葉に笑顔が消えて、鋭く強い視線をキースに向けた。
「…キース、それ本気で言ってんのか?」
「なんだよっ…酔ってたって…自分が何言ってんのかくらい分かるし!ふん!」
キースは泣き顔からまた怒り顔に変わって、キーランに顔を近づけた。
「あーー…もうだめだ。酔ってるからと思ってたけど、もう我慢できない!」
椅子から身を乗り出していたキースの後頭部を掴んだキーランは、そのまま自分に引き寄せた。バランスを崩したキースはキーランの上に乗り上げて向かい合ったまま密着して座る姿勢になった。
酔った頭でぼんやり顔を上げたキースの目の前にはキーランの顔があり、その顔が近づいて来たと思ったら、唇に柔らかい感触があった。
「……え?な…何?」
まさか信じられない事が起きて、キースの酔ってふやけていた頭は一気に覚醒した。
「キース…、お前ばっかりじゃない。俺はずっとこうしたかったのを我慢してた」
キーランがくれたのは間違いなくキスだ。すぐに離れてしまったので熱を感じることもできなかったが、柔らかい感触が唇に残っていた。
「う…嘘……、ほっ…本当に!?」
よく考えれば、教室でも膝に乗せられたり近いところまではやっていた気がするが、真剣な顔で我慢していましたと言われたら体が痺れたようになって、キースは熱を込めた瞳でキーランを見つめた。
「初めて見た時から可愛いと思っていたけど、パーティーで俺のことで真剣にキースが怒ってくれて…、誰かと一緒にいることなんて面倒なことだけだったのに、キースといる時間が楽しくなってさ……、なんか考えることキースのことばっかりで……」
キースはキーランの言葉が震えるくらい嬉しかった。そして、優秀で皆が頼りにしているキーランの頭の中に、自分がいることが嬉しくて信じられなかった。
「キース、好きだよ。気になるだけじゃなくて、俺のこと…好きになってくれよ」
さっきまで泣いていたのはキースだ。しかし、今度は感情を込めたので感極まったのか、赤い顔をしたキーランの目元に光るものがあった。
それを見たらキースはもう痛いくらい心臓がキュッとなった。
「もう…好きだよ」
恥ずかしくてキーランの耳元で囁くと、興奮の色に染まった目をしたキーランが眼鏡を外した。
印象が変わって少し幼くなる顔に見惚れていると、キーランが唇を重ねてきた。
今度はすぐ離れるようなものではない。深くて濃厚なキスだった。
「……むっ……ふ……っっ……んんっ」
夢中で貪るように舌を絡ませてくるキーランを、キースはなんとか受け止めて、同じように返すことで精一杯だった。
喉の上を何かが垂れていくのを感じたが、気持ち良さで頭がいっぱいでもうどうでも良かった。
どれくらい長い時間そうしていたのか、ずっと唇を重ねていたキースはお尻の辺りに硬いものを感じて、ピタリと動きを止めた。
それは、すっかりズボンを押し上げているソレは、布越しでも大きく逞しい存在感があった。
キスで熱くなってしまったのだろう。キースにとっては好きな相手が興奮してくれるなんて嬉しいことだ。それにとっくに自分もまた、同じだからと思い、キースのガチガチになっている起立に手を伸ばした。
「キース…だめだ…こんなところで……」
覚めたと思ったのに舌が絡み合う濃厚なキスで、再びキースの中でアルコールの勢いが増してきた。
布越しに触れたらもう愛おしくてたまらなくて、キーランの顔を見ながらキースを手を妖しく滑らせた。
息を漏らしながらキーランが感じている顔を見たら、キースは興奮でドクドクと体に流れる血の音まで聞こえてきそうだった。
「……どうして?これじゃ苦しいだろ。ねぇキーラン。ここ、俺にちょうだい?」
「はっ…?ぁ…ちょ…、キース…?」
酒の勢いがそうさせたのか、キースは自分の中に生まれる新しい自分に気づいた。恋愛事には疎くて、真っ白で何も知らないつまらない自分。その中から何かが開花した。
欲しくてたまらない。
全てを自分のものにしたい……。
キーランの上から降りたキースは微笑みながらこっちへ来てと手を引いた。
熱い息を漏らしながら、キーランは妖しい微笑みに惹き寄せられて、手を引かれるまま立ち上がったのだった。
「はぁ…はぁ…ううっ……」
蝋燭の光に照らされた薄暗い空間は、男二人が入ったら狭いくらいだ。動きに合わせてカーテンが揺れて誰かに見られてしまうかもしれないという恥ずかしさも、この部屋を求めるものにとっては快感なのだろう。
「キース…あぁ……もう……だめだ…」
「だめ…もう少し…我慢してキーラン」
ピチャピチャと音を立てながら丁寧に舐めて、唾の滑りを利用してぱっくりと口に含んだら、唇だけでじゅるじゅると吸い上げてしごくと、キーランはたまらず声を漏らした。
いつも冷静な男が顔を赤くして感じている顔は最高に興奮する。
キースはキーランの起立に口淫を続けながら、自分にこんな感情があったのかと驚いていた。
フェラなんて知識もうっすらとしかなかったのに、カーテンの個室にキーランを連れ込んだら、押し倒して涎を垂らしながらかぶりついた。
これはお酒のせいとはもう言えない。
自分の中に、キーランを求める感情があって勢いを借りただけ、後は何だろうと一方で冷静な頭でキースはぼんやりと考えていた。
「はぁ……中に……キースの中に入りたい……」
「ふふっ…ここではだめだよ。その代わり、たっぷり舐めてあげるから…んっっ」
「あっ…!きっ…キース…」
激しく上下にしごいて、鈴口をぐるりと下で刺激したら、たまらず腰を揺らしたキーランは詰めた声を出して達してしまった。
キースの頭を掴んで一滴も残さず白濁をキースの口内に解き放ったキーランは、熱い息を吐きながら快感に浸っていた。
「……いっぱい出たね」
「キース……!わ…悪い!口の中に…、え?もしかして…飲んだのか?」
「ん……美味しかった」
そう言って、蠱惑的に微笑みながら口の周りをペロリと舐めたキースを見て、キーランは真っ赤になって信じられないという目でキースを見つめた。
「キース…?本当にキースなの…か?」
「俺さ…、なんか目覚めちゃったみたい。こんな俺のこと…キーランは嫌い?」
上目遣いで今果てたばかりのキーランの怒張に頬を寄せてキースは、愛おしそうに柔らかな頬にそれを滑らせた。
揺れる動くカーテンと濃厚な空気が漂う中、キーランがごくりと喉を鳴らした音が響き渡った。
「…やっぱりね。素質があると思ったのよ。案の定、ちょっとお膳立てしてあげたら、殻が破れたみたいね」
「なんの話してるんだよ、レナール……」
登校中の馬車の中、訳の分からない話をするレナールに、うんざり顔でキースはため息をついた。
「しかも、スイッチが入るのは奴の前だけ。これは本来の瑠也からのものなのか、キースが元々持っていたものなのか……」
「あぁもう!ほら、学校着いたよ。独り言なら教室でやってくれよ」
キースはレナールの事などもう考えている場合ではないとキョロキョロと辺りを見回した。校門の前にその人の姿を見つけて、パッと晴れた笑顔になった。
「今日も待ってるね、アンタの忠犬ハチ公」
「犬みたいに呼ばないでよ。俺の恋人なんだから…」
キースの恋人、愛しいキーランが笑顔で馬車に近づいてくると、キースの顔から透明な輝きは消える。代わりに濃厚な妖艶さが現れてレナールは鼻をつまんで口を尖らせた。
「ふふっ…、俺の恋人は甘えん坊なんだよ。今日も可愛い顔して待っていてくれたみたいだ」
「ある意味ホラーだわ。私より才能あるんじゃない?」
レナールがため息混じりに溢した声はキースには届かない。
ドアを開けて外に出ると、恋人のキーランが飛びついてきたからだ。
「キース…おはよう、遅かったじゃないか。日が暮れるかと思った」
「まだ朝も始まったばかりで何言ってんだよ」
ぽんぽんと頭を撫でてあげると、キーランは喉を鳴らして顔を赤く染める。
「キース…、明日休みだろう。今日ウチに来てくれよ。そ…その、俺…早くキースと……」
「いいよ。可愛くて…美味しそう…、俺のキーラン」
耳元で囁いたキースがベロリとキーランの耳を舐めると、キーランはもっと真っ赤になって前屈みになった。
「ごぉら!!変態カップル!こんな所で遊んでると遅刻するからね!」
遅れて馬車から降りてきたレナールがキースの背中をバチコーン!と叩いてきた。
イタタと背中を押さえながらキースはキーランと顔を見合わせてクスリと笑った後、手を繋いで校舎の中へ向かって歩き出した。
まだ生まれたばかりの愛は、芽吹いたばかりの若葉に似ている。
青く瑞々しく、やがて蕾をつける頃、どんな花が咲くのか、それは誰にも分からない。
キースとキーランの少しだけ歪な愛も太陽の下ではキラキラと輝いていた。
幸せそうに微笑んで顔を寄せる二人背中に、爽やかな風が吹き抜けていった。
□おわり□
カーテンが動いた時に中の光景が見えてしまい、キースは思わず目を見開いてしまった。
「店長さんいる?エクリチュールの者だけど」
レナールがカウンターの男に声をかけると、男は親指を立てて店の奥を差した。
レナールが手慣れた様子で店内を移動していくのを、キースは冷や冷やとした気持ちで後ろに付いて行った。
放課後レナールと訪れたお店は店構えからして、怪しげな店だった。入り口のデカい男に名前を告げて中に入ると、店内は夜のように薄暗く、甘ったるい音楽が流れていた。酒を飲んでいる男達がいるので、バーのようなところだと思われる。店内にいるのは全て男でそれも皆体を密着させて、絡み合っているのだ。
こんな店に何の用なのか聞いてもレナールは答えてくれない。そのまま店の中央にあるカウンターまで歩いて行った。値踏みするような嫌な視線が体に絡みついてきてキースはゾクリと寒気がして震えた。
店内にはカーテンで仕切られた簡易的な部屋のようなものが両端に並んでいた。
うっすらと浮かぶシルエットは、濃厚に絡み合っているように見えて、キースの頭はクラクラした。
カーテンが揺れて中が見えた瞬間、キースは思わず声を上げた。
椅子に座った男の股間に他の男が顏をうずめていた。
明らかな行為を目撃してしまい、叫んでしまったが、その声は盛り上がった音楽にかき消されてしまった。
「こっちだよ。ぼけっとしないで」
レナールに手を引かれて、キースはハッと我に返った。どうやらカーテンの中を凝視していたらしい。
「こんなところで用事って何?エクリチュールの仕事?」
「そう、最近手に入った輸入品のリストを持ってきたんだ。この店はいいお客さんなんだよ」
何でレナールがわざわざという言葉はまた強くなった音楽にかき消された。
エクリチュールはラムジール伯爵が手掛けているお酒の輸入会社の名前だ。レナールは卒業後を見据えて、今から仕事を手伝っていると聞いていたが、まさかこんな店を担当していると思わなかった。
「まっ、今日は仕事だけど、ここは僕の行きつけだよ。手っ取り早く相手を見つけるにはちょうどいいんだ。分かるだろ?ここがどんなところか」
「………男同士の社交場」
「ははっ!さすがキース、お上品だね。ヤリ目的の出会いの場所だよ」
レナールの言葉に頭が重くなってキースはおでこに手を当てた。何故自分をこんなところに連れてきたのか分からない。しかもレナールは店長と商談があるからと、奥の部屋に行ってしまい、キースは一人カウンターに座ってレナールの帰りを待つ事になってしまった。
「ねぇキミ、一人?」
「い…いえ、連れがいるので」
先程から何人もの男に声をかけられて、同じ言葉を繰り返している。その気もないのに、ここにいるのは彼らからしても迷惑だろうし、早く帰りたいのだがレナールはいっこうに帰ってこない。
キースはため息をつきながら、バーテンがサービスだと言って出してくれたカクテルを飲んでいた。
軽いものだと言われたので口にしてみると、ジュースと大して変わらなかったので、ぐいぐい飲んでいる。このなんとも言えない気持ちを紛らわすには飲むしかなかった。
ガタンと音がして隣のスツールに誰か座った気配がした。
また誘いの人かと思って視線を送ると、いるはずのない人がいたのでキースは驚いて椅子から落ちそうになった。
「ええ!?き…キーラン?」
キースは制服だが、キーランは私服に着替えていた。黒で統一されたジャケットとパンツは夜の男を思わせるセクシーな装いで、イメージが違い過ぎて一瞬誰だか分からなかった。
「よかった…間に合ったな…」
「……え?」
「この店の名前を聞いて心配になって来たんだよ。だけどまさか…制服でいるとは思わなかった。一応表向きは貴族のお坊ちゃん学校だぞ」
「……レナールが伯爵の仕事の使いで来たんだよ。俺をなぜ同行させたのかはよく分からないけど……」
それにしてもキーランの私服姿は大人の色気があってドキッとしてしまう。この店の雰囲気と混ざってやけに妖しく感じてしまい、キースは心臓の高鳴りを抑えるのに必死だった。
「この店、知ってたんだね。キーランはよく来るの?」
キースの素直な問いかけにちょっと気まずそうになったキーランだったが、注文したカクテルが来たのでそれをぐっと飲んでから口を開いた。
「俺はさ…、男もイケるんだ。というか、誰でも良かったし、真面目そうに見えるだろうけど適当に遊んでた。だからこの店にも来たことがある。キースには変にごまかしたくない」
「…………」
キーランがもともと恋愛に対してあまりいい考えを持っていないというのは知っていたが、キースは改めて聞かされると胸がジリっと焦げるようなものがあった。
最近のキーランはやけに懐いて来てくれたので、自分ばかり特別なように思っていたけれど、キーランにとっては遊びのようなものかもしれない。
そう思ったらキースの胸はどんどんと軋むように痛んでたまらなくなった。
キースは目の前のグラスをガッと掴んで、ぐっとあおった。焼けるような熱さが喉を伝っていき、ほとんど飲み込んだがゲボゲボとむせてしまった。
「おい……キース!それ俺が頼んだやつだぞ。かなり強いけど一気に飲むなんて大丈夫か!?」
「だっ…大丈夫だと思うけど…、前にレナールと家で飲んだ時は確か…外では飲み過ぎないようにって……」
レナールにそんな事を言われたような気がしたが、キースはすっかり忘れていた。確か嗜む程度ならちょっと熱くなるくらいだったが、途中から記憶を無くして気がついたら部屋のベッドに寝ていた。
寝てしまうから気をつけろと言われたのかと思っていたのだ。
キーランが背中をさすってくれているのだが、それがやけに熱く感じて、キースははぁはぁと熱い息を吐いた。
「……キース?」
「キーランはさ、俺のこと、どう思ってるわけ?」
下を向いて苦しそうにしていたキースが、急にばっと顏を上げて、眉間に皺を寄せて怒りの表情で絡んできたのでキーランは驚いて後ろに身を引いた。
「いや…どうって…。言っただろう、キースといると温かくて気持ちが楽になるって……」
「はあ!?何それ!?俺のこと布団かナンカだと思ってんの!?」
完全に目が据わっているキースは、ぐわっとキーランに顔を近づけてきて答えを迫ってきた。
「キース…、絡み酒だったのか…」
怒り狂っていたキースだが、今度は目に涙を溜めてメソメソと泣き出してしまった。
くるくると表情が変わるキースに、キーランもだんだんおかしくなったのか笑い出した。
「……ううっぇぇ、俺ばっかり…、キーランのこと、気になってるのに…なんだよぉ、俺ばっかりじゃないかぁ……」
おかしそうに笑っていたキーランだが、キースの言葉に笑顔が消えて、鋭く強い視線をキースに向けた。
「…キース、それ本気で言ってんのか?」
「なんだよっ…酔ってたって…自分が何言ってんのかくらい分かるし!ふん!」
キースは泣き顔からまた怒り顔に変わって、キーランに顔を近づけた。
「あーー…もうだめだ。酔ってるからと思ってたけど、もう我慢できない!」
椅子から身を乗り出していたキースの後頭部を掴んだキーランは、そのまま自分に引き寄せた。バランスを崩したキースはキーランの上に乗り上げて向かい合ったまま密着して座る姿勢になった。
酔った頭でぼんやり顔を上げたキースの目の前にはキーランの顔があり、その顔が近づいて来たと思ったら、唇に柔らかい感触があった。
「……え?な…何?」
まさか信じられない事が起きて、キースの酔ってふやけていた頭は一気に覚醒した。
「キース…、お前ばっかりじゃない。俺はずっとこうしたかったのを我慢してた」
キーランがくれたのは間違いなくキスだ。すぐに離れてしまったので熱を感じることもできなかったが、柔らかい感触が唇に残っていた。
「う…嘘……、ほっ…本当に!?」
よく考えれば、教室でも膝に乗せられたり近いところまではやっていた気がするが、真剣な顔で我慢していましたと言われたら体が痺れたようになって、キースは熱を込めた瞳でキーランを見つめた。
「初めて見た時から可愛いと思っていたけど、パーティーで俺のことで真剣にキースが怒ってくれて…、誰かと一緒にいることなんて面倒なことだけだったのに、キースといる時間が楽しくなってさ……、なんか考えることキースのことばっかりで……」
キースはキーランの言葉が震えるくらい嬉しかった。そして、優秀で皆が頼りにしているキーランの頭の中に、自分がいることが嬉しくて信じられなかった。
「キース、好きだよ。気になるだけじゃなくて、俺のこと…好きになってくれよ」
さっきまで泣いていたのはキースだ。しかし、今度は感情を込めたので感極まったのか、赤い顔をしたキーランの目元に光るものがあった。
それを見たらキースはもう痛いくらい心臓がキュッとなった。
「もう…好きだよ」
恥ずかしくてキーランの耳元で囁くと、興奮の色に染まった目をしたキーランが眼鏡を外した。
印象が変わって少し幼くなる顔に見惚れていると、キーランが唇を重ねてきた。
今度はすぐ離れるようなものではない。深くて濃厚なキスだった。
「……むっ……ふ……っっ……んんっ」
夢中で貪るように舌を絡ませてくるキーランを、キースはなんとか受け止めて、同じように返すことで精一杯だった。
喉の上を何かが垂れていくのを感じたが、気持ち良さで頭がいっぱいでもうどうでも良かった。
どれくらい長い時間そうしていたのか、ずっと唇を重ねていたキースはお尻の辺りに硬いものを感じて、ピタリと動きを止めた。
それは、すっかりズボンを押し上げているソレは、布越しでも大きく逞しい存在感があった。
キスで熱くなってしまったのだろう。キースにとっては好きな相手が興奮してくれるなんて嬉しいことだ。それにとっくに自分もまた、同じだからと思い、キースのガチガチになっている起立に手を伸ばした。
「キース…だめだ…こんなところで……」
覚めたと思ったのに舌が絡み合う濃厚なキスで、再びキースの中でアルコールの勢いが増してきた。
布越しに触れたらもう愛おしくてたまらなくて、キーランの顔を見ながらキースを手を妖しく滑らせた。
息を漏らしながらキーランが感じている顔を見たら、キースは興奮でドクドクと体に流れる血の音まで聞こえてきそうだった。
「……どうして?これじゃ苦しいだろ。ねぇキーラン。ここ、俺にちょうだい?」
「はっ…?ぁ…ちょ…、キース…?」
酒の勢いがそうさせたのか、キースは自分の中に生まれる新しい自分に気づいた。恋愛事には疎くて、真っ白で何も知らないつまらない自分。その中から何かが開花した。
欲しくてたまらない。
全てを自分のものにしたい……。
キーランの上から降りたキースは微笑みながらこっちへ来てと手を引いた。
熱い息を漏らしながら、キーランは妖しい微笑みに惹き寄せられて、手を引かれるまま立ち上がったのだった。
「はぁ…はぁ…ううっ……」
蝋燭の光に照らされた薄暗い空間は、男二人が入ったら狭いくらいだ。動きに合わせてカーテンが揺れて誰かに見られてしまうかもしれないという恥ずかしさも、この部屋を求めるものにとっては快感なのだろう。
「キース…あぁ……もう……だめだ…」
「だめ…もう少し…我慢してキーラン」
ピチャピチャと音を立てながら丁寧に舐めて、唾の滑りを利用してぱっくりと口に含んだら、唇だけでじゅるじゅると吸い上げてしごくと、キーランはたまらず声を漏らした。
いつも冷静な男が顔を赤くして感じている顔は最高に興奮する。
キースはキーランの起立に口淫を続けながら、自分にこんな感情があったのかと驚いていた。
フェラなんて知識もうっすらとしかなかったのに、カーテンの個室にキーランを連れ込んだら、押し倒して涎を垂らしながらかぶりついた。
これはお酒のせいとはもう言えない。
自分の中に、キーランを求める感情があって勢いを借りただけ、後は何だろうと一方で冷静な頭でキースはぼんやりと考えていた。
「はぁ……中に……キースの中に入りたい……」
「ふふっ…ここではだめだよ。その代わり、たっぷり舐めてあげるから…んっっ」
「あっ…!きっ…キース…」
激しく上下にしごいて、鈴口をぐるりと下で刺激したら、たまらず腰を揺らしたキーランは詰めた声を出して達してしまった。
キースの頭を掴んで一滴も残さず白濁をキースの口内に解き放ったキーランは、熱い息を吐きながら快感に浸っていた。
「……いっぱい出たね」
「キース……!わ…悪い!口の中に…、え?もしかして…飲んだのか?」
「ん……美味しかった」
そう言って、蠱惑的に微笑みながら口の周りをペロリと舐めたキースを見て、キーランは真っ赤になって信じられないという目でキースを見つめた。
「キース…?本当にキースなの…か?」
「俺さ…、なんか目覚めちゃったみたい。こんな俺のこと…キーランは嫌い?」
上目遣いで今果てたばかりのキーランの怒張に頬を寄せてキースは、愛おしそうに柔らかな頬にそれを滑らせた。
揺れる動くカーテンと濃厚な空気が漂う中、キーランがごくりと喉を鳴らした音が響き渡った。
「…やっぱりね。素質があると思ったのよ。案の定、ちょっとお膳立てしてあげたら、殻が破れたみたいね」
「なんの話してるんだよ、レナール……」
登校中の馬車の中、訳の分からない話をするレナールに、うんざり顔でキースはため息をついた。
「しかも、スイッチが入るのは奴の前だけ。これは本来の瑠也からのものなのか、キースが元々持っていたものなのか……」
「あぁもう!ほら、学校着いたよ。独り言なら教室でやってくれよ」
キースはレナールの事などもう考えている場合ではないとキョロキョロと辺りを見回した。校門の前にその人の姿を見つけて、パッと晴れた笑顔になった。
「今日も待ってるね、アンタの忠犬ハチ公」
「犬みたいに呼ばないでよ。俺の恋人なんだから…」
キースの恋人、愛しいキーランが笑顔で馬車に近づいてくると、キースの顔から透明な輝きは消える。代わりに濃厚な妖艶さが現れてレナールは鼻をつまんで口を尖らせた。
「ふふっ…、俺の恋人は甘えん坊なんだよ。今日も可愛い顔して待っていてくれたみたいだ」
「ある意味ホラーだわ。私より才能あるんじゃない?」
レナールがため息混じりに溢した声はキースには届かない。
ドアを開けて外に出ると、恋人のキーランが飛びついてきたからだ。
「キース…おはよう、遅かったじゃないか。日が暮れるかと思った」
「まだ朝も始まったばかりで何言ってんだよ」
ぽんぽんと頭を撫でてあげると、キーランは喉を鳴らして顔を赤く染める。
「キース…、明日休みだろう。今日ウチに来てくれよ。そ…その、俺…早くキースと……」
「いいよ。可愛くて…美味しそう…、俺のキーラン」
耳元で囁いたキースがベロリとキーランの耳を舐めると、キーランはもっと真っ赤になって前屈みになった。
「ごぉら!!変態カップル!こんな所で遊んでると遅刻するからね!」
遅れて馬車から降りてきたレナールがキースの背中をバチコーン!と叩いてきた。
イタタと背中を押さえながらキースはキーランと顔を見合わせてクスリと笑った後、手を繋いで校舎の中へ向かって歩き出した。
まだ生まれたばかりの愛は、芽吹いたばかりの若葉に似ている。
青く瑞々しく、やがて蕾をつける頃、どんな花が咲くのか、それは誰にも分からない。
キースとキーランの少しだけ歪な愛も太陽の下ではキラキラと輝いていた。
幸せそうに微笑んで顔を寄せる二人背中に、爽やかな風が吹き抜けていった。
□おわり□
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「ジュエル・ノルデンソン!貴様とは婚約破棄させてもらう!!」
そう、僕の婚約者の第一王子のアンジェ様はパーティー最中に宣言した。
勝ち誇った顔の男爵令嬢を隣につれて。
僕は喜んでいることを隠しつつ婚約破棄を受け入れ平民になり、ギルドで受付係をしながら毎日を楽しく過ごしてた。
ある日、アンジェ様が僕の元に来て……
君が好き過ぎてレイプした
眠りん
BL
ぼくは大柄で力は強いけれど、かなりの小心者です。好きな人に告白なんて絶対出来ません。
放課後の教室で……ぼくの好きな湊也君が一人、席に座って眠っていました。
これはチャンスです。
目隠しをして、体を押え付ければ小柄な湊也君は抵抗出来ません。
どうせ恋人同士になんてなれません。
この先の長い人生、君の隣にいられないのなら、たった一度少しの時間でいい。君とセックスがしたいのです。
それで君への恋心は忘れます。
でも、翌日湊也君がぼくを呼び出しました。犯人がぼくだとバレてしまったのでしょうか?
不安に思いましたが、そんな事はありませんでした。
「犯人が誰か分からないんだ。ねぇ、柚月。しばらく俺と一緒にいて。俺の事守ってよ」
ぼくはガタイが良いだけで弱い人間です。小心者だし、人を守るなんて出来ません。
その時、湊也君が衝撃発言をしました。
「柚月の事……本当はずっと好きだったから」
なんと告白されたのです。
ぼくと湊也君は両思いだったのです。
このままレイプ事件の事はなかった事にしたいと思います。
※誤字脱字があったらすみません
王道学園のモブ
四季織
BL
王道学園に転生した俺が出会ったのは、寡黙書記の先輩だった。
私立白鳳学園。山の上のこの学園は、政財界、文化界を担う子息達が通う超名門校で、特に、有名なのは生徒会だった。
そう、俺、小坂威(おさかたける)は王道学園BLゲームの世界に転生してしまったんだ。もちろんゲームに登場しない、名前も見た目も平凡なモブとして。
転生先のパパが軽くヤンデレなので利用します
ミクリ21
BL
転生したら王子でした。しかも王族の中で一番低い地位です。しかし、パパ(王様)が溺愛してきます。更にヤンデレ成分入ってるみたいです。なので、少々利用しましょう。ちょっと望みを叶えるだけですよ。ぐへへ♪
悪役令息アナ゠ルゥに転生したので、婚約者を奴隷にします
三谷玲
BL
ドスケベBLゲーム『たまたま』という男がたまごを産む世界の悪役令息アナ゠ルゥ(もちろん産める男だ!)に転生した俺。主人公ひいては国を害したと断罪されたあげく没落男娼白目アヘ顔ボテ腹エンドを回避すべく、婚約者であるサンラーン王国王太子ペニ゠スゥを襲うことにした。なんでって?食べ放題の生チンがそこにあるから!ただ襲うだけのはずが、ペニ゠スゥが足コキに反応したことで、俺の中でなにかが目覚める…っ!
前世アナニー狂いの性欲旺盛主人公が転生した世界で婚約者の王太子を奴隷にして、なぜか世界が救われる話。
たまごが産める男と産めない男しかいない世界です。
このBLゲームは難易度ハードの糞ゲーです。
ムーンライトノベルズ他でも公開しています。
隣国王子に快楽堕ちさせれた悪役令息はこの俺です
栄円ろく
BL
日本人として生を受けたが、とある事故で某乙女ゲームの悪役令息に転生した俺は、全く身に覚えのない罪で、この国の王子であるルイズ様に学園追放を言い渡された。
原作通りなら俺はこの後辺境の地で幽閉されるのだが、なぜかそこに親交留学していた隣国の王子、リアが現れて!?
イケメン王子から与えられる溺愛と快楽に今日も俺は抗えない。
※後編がエロです
ハーレムルートと王子ルートが初めから閉じていて「まーじーかー!」と言っている神子は私と王子を見てハアハアしている
ネコフク
BL
ルカソール王子と私は太陽神と月の女神の加護を受け婚約しており将来伴侶となる事が産まれた時から決められている。学園に通っている今、新しく『花の神子』となったユーリカ様が転入してきたのだがルカソール王子が私を溺愛するのを見て早口で「ハーレムルートとルカソールルートが閉じられてる⁉まーじーかー!」と言っている。ハーレムルート・・・シュジンコウ・・・フジョシ・・・何の事でしょう?おやユーリカ様、鼻息が荒いですが大丈夫ですか?☆3話で完結します。花の神子は女性ですが萌えを堪能しているだけです。
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寝ないで一気読みしちゃいました!
一瞬で凄く大好きになりました❣️
甘々な2人に終始ニヤニヤが止まらなかったです(*´꒳`*)
キース、かわえぇ!!!と思ってたら、最後、いいぞキース!ルーファス、あんさん、そりゃ反則やぞ!な展開で好きです\(//∇//)\
2人のラブラブに癒されました(*´-`)
かると様
わぁ✨一気読みありがとうございます(^^)
感想までいただけてとても嬉しいです。
ラブラブっぷりも堪能いただけたみたいで嬉しいです。
キースの可愛い頑張りでますますルーファスを夢中にしちゃいます(笑)
また番外編追加予定です〜。別カプになるのでお口に合いましたらぜひ(^^)v
とても素敵な作品でした!!
もし可能であれば、エヴァンルートとキーランルートも見てみたいです!
あん様
お読みいただきありがとうございます。
エヴァン・キーランルートも気にしていただき嬉しいです。
二人とも見た目とは違うクセ者設定ですが、それでよければ(^^)✨
本編はルーファスで完成しているので、もしもシリーズ風にねじ込む形で入れてみようかな。
遅筆なので気長にお待ち頂けると嬉しいですー!よろしくお願いします⭐︎
素敵なお話で一気読みしました。読み終わってもニヤニヤが止まりません。めっちゃ好き(((o(*゚▽゚*)o)))♡
とわ様
感想ありがとうございます(^^)/
一気読み頂けて嬉しいです。
ラブラブなハッピーエンドになりましたでしょうか。
お楽しみ頂けたら幸いです。