家族もチート!?な貴族に転生しました。

夢見

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第3章

78話 病の蔓延!?

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病の蔓延!?


シオンは、リーナを連れ急いでブレイブたちがいるであろう部屋に戻った。そして、ノックもせず部屋へと入室した。

「どうしたんだ急に。」
シオンとリーナが慌てた様子で入ってきたことに違和感を感じたアルフレッドが強張った様子で聞いてきた。

「実は、先ほどリーナの部屋に今回の主犯とも言える魔族が現れました。」
「なっ!」
「それは本当なのかい!?」
「2人ともケガとかはないですか?」
「シオン君説明してくれるかしら。」

それぞれがそれぞれの反応を示す。
「ケガなどはありませんが問題はその魔族です。疫病系の固有スキルを所持している実験体だということが分かりました。」

「「「「...」」」」

男3人だけでなく王妃までも言葉を失っていた。それもそのはず、疫病と聞けば最悪な姿を創造するであろう。それも王城内に現れたということはこの国の一大事である。それを告げられてすぐに“はいそうですか”と納得することも理解することもできないだろう。

「今、僕の方で調べています。何があるかわからないので陛下の方でも早急に対応をお願いしてもいいですか?」
シオンは、今までにないくらいまじめな顔でブレイブを見た。
「わかった。こちらでも急いで対応しよう。シオン君が嘘をつくようなことは無いだろうしリーナも一緒だから事実だろうけどもしもの時は君の両親にも迷惑がかかるからね。」
一国の王である以上どれだけ実績のある人間の言葉だろうと鵜吞みにすることは出来ない。シオンもそれはわかっていた。
「すみません。父様。もしかしたらご迷惑をおかけす...「気にする必要はないよ。もし何かあったら逃げればいいだけだ。シオンのためならエヴァンズ家の人間はどんな手でも使うだろうね。それにまずそうなった時母さんたちが黙ってないはずだ?」」
アルフレッドは、ゆっくりと冗談でもいうかのように話をした。でもその声は、子を思う父の声だった。

「ありがとうございます。ということで陛下大丈夫です。」
しっかりとした態度でブレイブの方を向きそう告げる。
「まったく、君たちは。」
ブレイブが頭を抱えてしまったのはエヴァンズ家のことも含まれているのは確かだろう。

「2人は、疫病の魔族と対峙したわけよね。貴方たちは病気になってないのかしら?」
王妃が気づいたようにシオンに問う。
「はい、すぐに浄化の魔法を使ったので病原体が飛び散る前に消すことが出来ました。」
「なるほど。じゃあ、浄化の魔法を使えば疫病は治るということね。」
王妃は今の話から判断する。しかし、天使の使う浄化と人間の使う浄化が同じ影響力かどうかわからない以上シオンはうなずくことが出来なかった。

「そう。わかったわ。他に何か魔族に関してあるかしら。」
王妃はその後も色々なことを聞いてきたが正直国王であるブレイブより出来るのではと思うシオンだった。
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