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完結編 福寿草
夫婦の役割
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朱翔に許可をもらい客室に入り、蒼万は志瑞也の衣を剥ぎ取り寝床に寝かす。
「待って、蒼万のは俺がする」
志瑞也は起き上がり、蒼万の身体を触りながら衣を脱がした。
「蒼万の舐めていい?」
蒼万は頷く。
志瑞也は蒼万の物を咥え、頭を前後に動かしてしゃぶりだす。音を立てながら手や舌を駆使し、蒼万が感じるように攻めた。「く…っ」蒼万が顔を歪め腰を動かし、口内にわずかに先走りの蜜の味が広がる。志瑞也は堪らず片手で自分の物を握り、扱きながら激しく蒼万に貪りついた。口内で硬く張りだす蒼万を、喉の奥まで呑み込み吸い上げる。「う…っ」蒼万の物は波を打ち、愛撫の対価に甘い蜜を射つ。ごくんと呑み干し、一滴も零さないよう残りも絞り取り、熟れた果実のように赤く膨らませた亀頭を、舌先で滑らせて堪能する。爆てても尚、男らしく反り勃つ性器が口内の壁を擦ると、腹の中は奥までほしがり、入口がひくひく動き濡れてきた。
「ちゅぱっ、はむっ、んっ…んっ、ちゅ、甘い…」
「志瑞也、何処からがよいか?」
「下から…はぁ、はぁ…奥まで、挿れて…」
蒼万は寝床で仰向けになり、志瑞也を下腹部の上に乗せる。可愛いく丸まったお尻を掴んで広げ、亀頭だけを入口に咥えさせた。蒼万の物は根本に向かって太く、こじ開ける圧は徐々に強くなるのだ。
「はあんっ…あっ、蒼万っ、奥気持ちいいっ、ああ…っ、はうっ、蒼万も…気持ちいいか?」
「何度抱いても…っ、気持ち良い…っ」
「あうっ…蒼万っ、いっ、いきそうっ…あっ…」
「ふっ、もうか?」
咥えながら弄り続けていた志瑞也の物は、蒼万に奥を刺激され、挿れた時から限界がきていた。今まで早漏かと思っていたが、蒼万がいなければ、自慰で果てることさえできない。蒼万を味わうだけで、身体は堪え性がないほどに反応し、先から蜜が漏れだすのだ。
「きっ気持ち良過ぎてっ…あっ、は…っ、駄目…我慢できない…っ」
志瑞也は自分の物をぎゅっと握って擦る。
「あ…っ、蒼万っ、いっいくっ、あ…っ、はっ、出るっ、うっ………」
志瑞也は一人先に達してしまう。漏らすように糸を引き、蒼万の腹部に熱い蜜を垂らした。
「ごっごめん、蒼万…」
「ふっ、構わぬ」
甘い嬌声と共に痙攣する入口は、中の蒼万を締め上げる。志瑞也は印を付けるように、白濁を指で塗り広げた。蒼万は体を起こし、志瑞也を四つん這いにして後ろから攻める。片手で志瑞也の腰を掴み打ち突ける度、揺れるお尻をもう片方の手の指をめり込ませ強く揉んだ。
「はあっ…あっ、気持ちいいっ…はうっ… 蒼万っ、咬んでっ…ああーッ、いいっ、はっ…」
志瑞也は二人の結末を何度も自身に問いていた。辿り着く答えは全て同じで、独りでは生きられない。
「蒼万はっ、あっ、んっ… おっ俺が願った事…あっ、嫌じゃなかったか? あっ…」
「おいで志瑞也」
蒼万は志瑞也を起こし、背中から抱きしめ耳元で言う。
「私はお前の後を追って死ねる。だがお前は自らはできない、残されるお前のことを考えると… 私が逝く前にお前を手に掛けることも考えた… だができない… 私の手でお前が死ぬ姿など…見たくない…」
志瑞也はお腹にある蒼万の手を取り握る。
「蒼万も考えてくれていたんだ…」
「お前のその願いは、私の願いでもある…」
蒼万が強く抱きしめた。
「そっか、良かった…」
背中から伝わる鼓動の響きに、儚くて泣きそうになる。志瑞也は振り向き、蒼万の頬に口づけする。これからは、二人で支え合って行くのだ。ならばと、気になっている事を聞いてみる。
「蒼万、俺さ…」
「何だ」
「女としたい訳じゃないんだ、蒼万に挿れてみたいのかな?」
「……」
蒼万は目を見開き、今までになく冷や汗を垂らす。
「いつも蒼万気持ち良さそうだなって…」
「……」
「挿れるってどんな感じなんだ?」
「……」
男子であれば、そう思う志瑞也の気持ちは良く分かる。経験だからといって、女子を抱かせる訳にはいかない。だが、叶えてあげられるのは自分しかいないと、蒼万は早急に対策を捻る。
!
「知りたいのか?」
「少し興味が…」
「わかった、少し待っていろ」
「蒼万何するんだ? あ…っ、抜くなよっ…」
蒼万は自分の物を握り急ぎ扱く。
「そんな、何でっ、出すなら俺の中に出せよっちゅっ…んんっ…」
志瑞也は蒼万の行動が理解できない。握ろとするも、蒼万が抱き寄せ阻む。蒼万はもがく志瑞也の後頭部を押さえ、口づけしながら更に手を速めた。
志瑞也は蒼万の舌の動きで達しそうだと気付く。
「あっ、んっ…蒼万っ、俺が呑っんんっ……あっ…蒼んんっ… あっ蒼万出すなっ…」
蒼万の手には白濁が吐き出されていた。
「蒼万っ、なっ何で…」
「志瑞也、感じてみたいのだろ?」
「蒼万…?」
志瑞也を再び四つん這いにさせ、蒼万は背中から覆い、志瑞也の物の先に拳をあて中に空洞を作る。蒼万は自分の手の大きさに、この時程幸運と思った事はない。
「ここに入れてみろ」
志瑞也は蒼万の意図がわかり、微笑んで足を広げその穴に腰を落としていく。「あ、ああっ…」ほど良い締まりが、入れながら全体を包み込む。
「自分で動くのだ」
言われた通り腰を前後に動かすと、蒼万の蜜が纏わり付きぬるぬると滑りだす。蒼万は志瑞也の動きに合わせて穴を調整する。
「ああっ…蒼万っ…きっ気持ちいいっ、はあ…はあ…はあ、はっ…んっ、腰っ、止まんないっ」
「お前の中はもっと気持ち良い」
「あ…っ、ほっ本当? はあ…はあ…はあ、んっ…」
「本当だ」
蒼万の低い声が耳に響くと、志瑞也の物は硬く張りだす。志瑞也は感じるままに腰を前後させた。突っ張っている腕にも力が入り、四本の指先を立て体を支える。この体勢で想像して脳裏に浮かぶのは、下から見る蒼万の姿だった。蒼万はこうしていつも挿れているのか、この位置から自分が喘ぐ姿を見ているのか、蒼万の激しさを真似て大きく腰を動かす。蒼万はその動きに再び自分の物を勃たせる。硬くなった蒼万の物が、動く度に志瑞也のお尻りに触れた。
「蒼万っ…」
「何だ」
「いっ挿れて、蒼万のがほしい…あんっ、はあ…はあ…はあ…」
蒼万は後からお尻を開き、先の方だけ捻り込む。「はあっ…」だが、蒼万はそれ以上動かない。志瑞也が腰を後ろに反らすと蒼万の物が中に挿入し、前の穴から自分の物が抜ける。自分の物を前の穴に入れると、蒼万の物が抜けていく。蒼万の物が抜けないよう、前の穴を浅く小刻みに動かした。
「ああっ…きっ気持ちいいっ、はあ…はあ…はあ、んっ、あっ…」
志瑞也は前の刺激よりも、後ろの刺激を求め深く挿れようとお尻を突きだす。蒼万はその淫らな動きを見ている内に、呼吸が荒くなり目眩がしてきた。必死に欲情を抑えるも、志瑞也がもし過去に女子と経験があり、こんな甘苦しい声で喘ぎ、目を潤ませて腰を振っていたのかと思うと、興奮が抑えられず腰を少しずつ動かしてしまう。
「ああ…っ、蒼万っ、はあ…はあ…はあ、いっ挿れるって、こんな感じなんだ…んっ、はあ…はあ、蒼万っ、もっと奥に挿れて…あっ、もっと動いて…っ」
これはもはや疑似体験ではない、蒼万は考える。恐らく、もう前の刺激だけでは達しない、後ろの奥を擦らないと無理であろう。だから発情した際、独りで出せず苦しかったのだ。挿れてみたいだと? 誰にだ? どうせ挿れたところで達せられない。「ふっ」蒼万は鼻で笑う。これはまるで刀と鞘のようだ。こんな身体にしたのは誰だろうか……そう自分だ、何て愛しいのだろう。身体が自分だけだと求めているのかと思うと、蒼万はもっと苛めてほしがらせたくなる。
「志瑞也、私は動かない、挿れているのを感じたいのだろ? 私に挿れていると思って自分で動くのだ」
「そっそんな、はあ…はあ、だって…あっ、蒼万っ、はあ…はあ…はあ、うっ動いても、いっいけないんだ…ううっ…」
おやおや?
これは何の涙なのだろうか、腰の動きはやめないのに苦しんで泣いている。この顔が相手を煽るだけと、分かっているのだろうか。蒼万は熱い手で、志瑞也の腰の付け根を悪戯になでた。
「あっ…蒼万っ、もっもう無理!」
志瑞也は前の穴から自分の物を抜き、寝床に蒼万を押し倒し上に跨る。蒼万の物を掴んで中へ押し込み、侵入してくる熱に腰をくねらせた。奥まで伝わる蒼万の物に、身体が悦び満たされていく。
「ああーっ…いいっ、気持ちいい…… あんっ、はっ…入った、んっ…蒼万のが奥にあたって、あ…きっ気持ちいい…」
結局はこれかと蒼万は可笑しくなる。
「蒼万、さっきの手出して…」
志瑞也は蒼万の手の蜜を舐めだす。指を一本ずつ丁寧にしゃぶり、まるで獣のようだ。
「美味いか?」
「うん…甘い…」
志瑞也は舐め終えたその手をお腹にあてる。
「ここが疼いて止まらないんだ…はぁ、はぁ… 蒼万も動いて…」
蒼万の蜜を味わい興奮している志瑞也は、入口から漏れるほど液を溢れ出していた。蒼万は上半身を起こし、志瑞也のお尻を掴み激しく突き上げる。
「あうっ…蒼万っ、ああ…っ、そこいい、きっ気持ちいい……はあっ、あんっ…」
蒼万は志瑞也を押し倒し、太腿を掴んで引き寄せ奥まで打ち突ける。「あう…っ、いいっ…」志瑞也は腰にくる衝撃に仰け反る。根本から先へ走る刺激に合わせ、四指で裏筋を擦り親指の腹で雁首を擦った。先の方からは、挿し込む度に蜜が押し出てくる。
「蒼万…あっ、さっきので、もっもういきそう… んっ…蒼万、あん…っ、中に出して…」
「ふっ…」
既に達しているのではと蒼万は鼻で笑い、快楽を求め淫らになる志瑞也に目を血走らせ、荒い呼吸で激しく腰を刻む。内壁は蒼万の物を吸い上げ、入口の縁がぎゅっと締めつけた。
「はう…っ、蒼万っ、あんっ…きっ気持ちいい、あっ…はっ、いっいく、あっ…蒼万っ、いくっ、いっ、ああーっ………」
「う…っ」
「はぁ、はぁ……蒼万、キスして……」
「待って、蒼万のは俺がする」
志瑞也は起き上がり、蒼万の身体を触りながら衣を脱がした。
「蒼万の舐めていい?」
蒼万は頷く。
志瑞也は蒼万の物を咥え、頭を前後に動かしてしゃぶりだす。音を立てながら手や舌を駆使し、蒼万が感じるように攻めた。「く…っ」蒼万が顔を歪め腰を動かし、口内にわずかに先走りの蜜の味が広がる。志瑞也は堪らず片手で自分の物を握り、扱きながら激しく蒼万に貪りついた。口内で硬く張りだす蒼万を、喉の奥まで呑み込み吸い上げる。「う…っ」蒼万の物は波を打ち、愛撫の対価に甘い蜜を射つ。ごくんと呑み干し、一滴も零さないよう残りも絞り取り、熟れた果実のように赤く膨らませた亀頭を、舌先で滑らせて堪能する。爆てても尚、男らしく反り勃つ性器が口内の壁を擦ると、腹の中は奥までほしがり、入口がひくひく動き濡れてきた。
「ちゅぱっ、はむっ、んっ…んっ、ちゅ、甘い…」
「志瑞也、何処からがよいか?」
「下から…はぁ、はぁ…奥まで、挿れて…」
蒼万は寝床で仰向けになり、志瑞也を下腹部の上に乗せる。可愛いく丸まったお尻を掴んで広げ、亀頭だけを入口に咥えさせた。蒼万の物は根本に向かって太く、こじ開ける圧は徐々に強くなるのだ。
「はあんっ…あっ、蒼万っ、奥気持ちいいっ、ああ…っ、はうっ、蒼万も…気持ちいいか?」
「何度抱いても…っ、気持ち良い…っ」
「あうっ…蒼万っ、いっ、いきそうっ…あっ…」
「ふっ、もうか?」
咥えながら弄り続けていた志瑞也の物は、蒼万に奥を刺激され、挿れた時から限界がきていた。今まで早漏かと思っていたが、蒼万がいなければ、自慰で果てることさえできない。蒼万を味わうだけで、身体は堪え性がないほどに反応し、先から蜜が漏れだすのだ。
「きっ気持ち良過ぎてっ…あっ、は…っ、駄目…我慢できない…っ」
志瑞也は自分の物をぎゅっと握って擦る。
「あ…っ、蒼万っ、いっいくっ、あ…っ、はっ、出るっ、うっ………」
志瑞也は一人先に達してしまう。漏らすように糸を引き、蒼万の腹部に熱い蜜を垂らした。
「ごっごめん、蒼万…」
「ふっ、構わぬ」
甘い嬌声と共に痙攣する入口は、中の蒼万を締め上げる。志瑞也は印を付けるように、白濁を指で塗り広げた。蒼万は体を起こし、志瑞也を四つん這いにして後ろから攻める。片手で志瑞也の腰を掴み打ち突ける度、揺れるお尻をもう片方の手の指をめり込ませ強く揉んだ。
「はあっ…あっ、気持ちいいっ…はうっ… 蒼万っ、咬んでっ…ああーッ、いいっ、はっ…」
志瑞也は二人の結末を何度も自身に問いていた。辿り着く答えは全て同じで、独りでは生きられない。
「蒼万はっ、あっ、んっ… おっ俺が願った事…あっ、嫌じゃなかったか? あっ…」
「おいで志瑞也」
蒼万は志瑞也を起こし、背中から抱きしめ耳元で言う。
「私はお前の後を追って死ねる。だがお前は自らはできない、残されるお前のことを考えると… 私が逝く前にお前を手に掛けることも考えた… だができない… 私の手でお前が死ぬ姿など…見たくない…」
志瑞也はお腹にある蒼万の手を取り握る。
「蒼万も考えてくれていたんだ…」
「お前のその願いは、私の願いでもある…」
蒼万が強く抱きしめた。
「そっか、良かった…」
背中から伝わる鼓動の響きに、儚くて泣きそうになる。志瑞也は振り向き、蒼万の頬に口づけする。これからは、二人で支え合って行くのだ。ならばと、気になっている事を聞いてみる。
「蒼万、俺さ…」
「何だ」
「女としたい訳じゃないんだ、蒼万に挿れてみたいのかな?」
「……」
蒼万は目を見開き、今までになく冷や汗を垂らす。
「いつも蒼万気持ち良さそうだなって…」
「……」
「挿れるってどんな感じなんだ?」
「……」
男子であれば、そう思う志瑞也の気持ちは良く分かる。経験だからといって、女子を抱かせる訳にはいかない。だが、叶えてあげられるのは自分しかいないと、蒼万は早急に対策を捻る。
!
「知りたいのか?」
「少し興味が…」
「わかった、少し待っていろ」
「蒼万何するんだ? あ…っ、抜くなよっ…」
蒼万は自分の物を握り急ぎ扱く。
「そんな、何でっ、出すなら俺の中に出せよっちゅっ…んんっ…」
志瑞也は蒼万の行動が理解できない。握ろとするも、蒼万が抱き寄せ阻む。蒼万はもがく志瑞也の後頭部を押さえ、口づけしながら更に手を速めた。
志瑞也は蒼万の舌の動きで達しそうだと気付く。
「あっ、んっ…蒼万っ、俺が呑っんんっ……あっ…蒼んんっ… あっ蒼万出すなっ…」
蒼万の手には白濁が吐き出されていた。
「蒼万っ、なっ何で…」
「志瑞也、感じてみたいのだろ?」
「蒼万…?」
志瑞也を再び四つん這いにさせ、蒼万は背中から覆い、志瑞也の物の先に拳をあて中に空洞を作る。蒼万は自分の手の大きさに、この時程幸運と思った事はない。
「ここに入れてみろ」
志瑞也は蒼万の意図がわかり、微笑んで足を広げその穴に腰を落としていく。「あ、ああっ…」ほど良い締まりが、入れながら全体を包み込む。
「自分で動くのだ」
言われた通り腰を前後に動かすと、蒼万の蜜が纏わり付きぬるぬると滑りだす。蒼万は志瑞也の動きに合わせて穴を調整する。
「ああっ…蒼万っ…きっ気持ちいいっ、はあ…はあ…はあ、はっ…んっ、腰っ、止まんないっ」
「お前の中はもっと気持ち良い」
「あ…っ、ほっ本当? はあ…はあ…はあ、んっ…」
「本当だ」
蒼万の低い声が耳に響くと、志瑞也の物は硬く張りだす。志瑞也は感じるままに腰を前後させた。突っ張っている腕にも力が入り、四本の指先を立て体を支える。この体勢で想像して脳裏に浮かぶのは、下から見る蒼万の姿だった。蒼万はこうしていつも挿れているのか、この位置から自分が喘ぐ姿を見ているのか、蒼万の激しさを真似て大きく腰を動かす。蒼万はその動きに再び自分の物を勃たせる。硬くなった蒼万の物が、動く度に志瑞也のお尻りに触れた。
「蒼万っ…」
「何だ」
「いっ挿れて、蒼万のがほしい…あんっ、はあ…はあ…はあ…」
蒼万は後からお尻を開き、先の方だけ捻り込む。「はあっ…」だが、蒼万はそれ以上動かない。志瑞也が腰を後ろに反らすと蒼万の物が中に挿入し、前の穴から自分の物が抜ける。自分の物を前の穴に入れると、蒼万の物が抜けていく。蒼万の物が抜けないよう、前の穴を浅く小刻みに動かした。
「ああっ…きっ気持ちいいっ、はあ…はあ…はあ、んっ、あっ…」
志瑞也は前の刺激よりも、後ろの刺激を求め深く挿れようとお尻を突きだす。蒼万はその淫らな動きを見ている内に、呼吸が荒くなり目眩がしてきた。必死に欲情を抑えるも、志瑞也がもし過去に女子と経験があり、こんな甘苦しい声で喘ぎ、目を潤ませて腰を振っていたのかと思うと、興奮が抑えられず腰を少しずつ動かしてしまう。
「ああ…っ、蒼万っ、はあ…はあ…はあ、いっ挿れるって、こんな感じなんだ…んっ、はあ…はあ、蒼万っ、もっと奥に挿れて…あっ、もっと動いて…っ」
これはもはや疑似体験ではない、蒼万は考える。恐らく、もう前の刺激だけでは達しない、後ろの奥を擦らないと無理であろう。だから発情した際、独りで出せず苦しかったのだ。挿れてみたいだと? 誰にだ? どうせ挿れたところで達せられない。「ふっ」蒼万は鼻で笑う。これはまるで刀と鞘のようだ。こんな身体にしたのは誰だろうか……そう自分だ、何て愛しいのだろう。身体が自分だけだと求めているのかと思うと、蒼万はもっと苛めてほしがらせたくなる。
「志瑞也、私は動かない、挿れているのを感じたいのだろ? 私に挿れていると思って自分で動くのだ」
「そっそんな、はあ…はあ、だって…あっ、蒼万っ、はあ…はあ…はあ、うっ動いても、いっいけないんだ…ううっ…」
おやおや?
これは何の涙なのだろうか、腰の動きはやめないのに苦しんで泣いている。この顔が相手を煽るだけと、分かっているのだろうか。蒼万は熱い手で、志瑞也の腰の付け根を悪戯になでた。
「あっ…蒼万っ、もっもう無理!」
志瑞也は前の穴から自分の物を抜き、寝床に蒼万を押し倒し上に跨る。蒼万の物を掴んで中へ押し込み、侵入してくる熱に腰をくねらせた。奥まで伝わる蒼万の物に、身体が悦び満たされていく。
「ああーっ…いいっ、気持ちいい…… あんっ、はっ…入った、んっ…蒼万のが奥にあたって、あ…きっ気持ちいい…」
結局はこれかと蒼万は可笑しくなる。
「蒼万、さっきの手出して…」
志瑞也は蒼万の手の蜜を舐めだす。指を一本ずつ丁寧にしゃぶり、まるで獣のようだ。
「美味いか?」
「うん…甘い…」
志瑞也は舐め終えたその手をお腹にあてる。
「ここが疼いて止まらないんだ…はぁ、はぁ… 蒼万も動いて…」
蒼万の蜜を味わい興奮している志瑞也は、入口から漏れるほど液を溢れ出していた。蒼万は上半身を起こし、志瑞也のお尻を掴み激しく突き上げる。
「あうっ…蒼万っ、ああ…っ、そこいい、きっ気持ちいい……はあっ、あんっ…」
蒼万は志瑞也を押し倒し、太腿を掴んで引き寄せ奥まで打ち突ける。「あう…っ、いいっ…」志瑞也は腰にくる衝撃に仰け反る。根本から先へ走る刺激に合わせ、四指で裏筋を擦り親指の腹で雁首を擦った。先の方からは、挿し込む度に蜜が押し出てくる。
「蒼万…あっ、さっきので、もっもういきそう… んっ…蒼万、あん…っ、中に出して…」
「ふっ…」
既に達しているのではと蒼万は鼻で笑い、快楽を求め淫らになる志瑞也に目を血走らせ、荒い呼吸で激しく腰を刻む。内壁は蒼万の物を吸い上げ、入口の縁がぎゅっと締めつけた。
「はう…っ、蒼万っ、あんっ…きっ気持ちいい、あっ…はっ、いっいく、あっ…蒼万っ、いくっ、いっ、ああーっ………」
「う…っ」
「はぁ、はぁ……蒼万、キスして……」
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