コスモス・リバイブ・オンライン

導入

惑星選択

　部屋の改装は終わった後は漫画を購入して時間を潰した。
今まで買えなかった反動から全巻買いをしていたら本棚が一杯になってしまった。なので、本棚をもう二つほど購入してしまった。
データなので本当は本棚なんて必要ないけどこういうのは気分の問題だ。
全巻がズラッと並んでいると、気持ちいい。
　貯金を始める前は食玩を集めるのに熱中したっけ。
今ではプレミアがついて２、３万ぐらいになってるらしいけど売らずに今も大事に箱ごと保管してる僕の宝物だ。


　そんなことをしているとやっとダウンロードが完了した。
早速起動しよう。
『コスモス・リバイブ・オンライン』
　このゲームは他のVRMMOと違って剣と魔法じゃない。ロボットを使って戦うものだ。
他にもロボット物のMMOもあるけど、登場機体の種類は桁違いに多く、さらに自由度は群を抜いている。
なんと自分で設計開発ができるのだ。


　さらに世界の広さも群を抜いている。
このゲームには複数の惑星が登場するんだけど、それらの中には大きさが地球と変わらないほどの広い物もあるのだ。


　ロードが終わるとキャラクターの作成画面に入った。
これはアバターと一緒でいい。
ステータスの割り振りなどはこのゲームにはないのでここまではサクサクと進む。
　だけど、ここからが問題になる。
初期開始位置を決めるなければならないのだ。


【所属惑星を選んでください】

　メッセージが表示され、いくつもの星が表示された。
星によって技術体系などが異なるため手に入る機体がまるで違う。
　 現在、惑星間の移動は一部を除いてできないので、自分に合った星を選ばないと後悔する。
結構前から公式情報を熟読して考えてたんだけどまだ決めきれていない。
よく考えよう。


　まず敵だけど、これは対人か対モンスターのどっちが主流になるかで分かれる。
もっとも人との戦闘が多い星にもモンスターは存在してるし、モンスターが多い星でも対人戦は起こるけど。
　もう一つは機体のサイズだ。
小型機、中型機、大型機に分かれ、小型機は５ｍ以下、中型機は１０ｍ以下、大型機はそれ以上だ。
こちらも小型機が主な星でも大型機を作ることはできるし、逆も然りだ。


　とりあえず候補に残してる星と特徴がある星を上げよう。

双子憎星アべル＆カイン
　この星はその名の通り双子星で、中型機が主流になっている。
ここの機体は射撃戦用の機体が多い。
　二星間で戦争を行っており、対人戦が主流になっている代表的な星の一つ。
ちなみに開始惑星の中で一番人気の星である。
あのアニメを彷彿させる機体が造れるからだ。


浮遊星ヴィンディス
　浮遊星というの大地が浮いているから。
ここも中型機が主流だけど、こちらは格闘戦。
敵はモンスター。

　
怪獣惑星イースタン
　ここの敵はモンスターだが、怪獣惑星というくらいなので巨大な種が多い。
それに対抗するために大型機が主流になっている。
巨大なモンスターとの格闘戦は大迫力で、ここも人気の星の一つ。


機獣惑星イド
　ここの機体は他の星とはまったく違い、モンスターを人が搭乗できるように改造した物だ。
人型もあるけど、獣型の機体で大地を駆けることができる。
その疾走感がたまらないそうだ。

　イースタンとイドは怪獣とか特撮マニアたちに特に人気らしい。
両者のプレイヤーの違いは怪獣を倒したいか乗りたいかだ。


流刑星トラアルカ
　ここは小型機。
世界観は世紀末なヒャッハーな感じ。
なので敵は人だ。
人気一位ではないけれど、諸事情でプレイヤー人口が最も多い星だ。

他にも夢星ファンシーとか闘星ダァンとかがあるが選択肢から外したので割愛する。


　うーん、ヴィンディスとトラアルカは除外かな。
トラアルカはその名の通り流刑地なのだ。
他の星で重犯罪を犯したプレイヤーはここに移送される。
　ただでさえヒャッハーがやりたい人たちが集まる上に、犯罪プレイヤーが来るので、治安がとにかく最悪。
そういうヒャッハーなロールプレイをする人とは頑張れば交流できそうだけど、犯罪プレイヤーはちょっと……


　ヴィンディスの浮遊大陸という設定は面白そうなんだけど、先人たちが大事件を起こしたせいでプレイに向かない状態だから除外した。
　あとイースタンも無理かな。
大型機ってロマンあふれるけどランニングコストが大変なのだ。
複数人で一機を運用しない限り、お金を稼ぐためにゲーム内でバイトに明け暮れる日々になるらしい。それはいやだ。


　アベル＆カインかな。
本当は格闘戦の方が好みだけど、なければ作ればいいしね。
カーソルをアベル＆カインにしっかり合わせる。　
左右の選択肢はヴィンディスと現環境で最悪の星。間違えないようにしないとね。
というわけでゲームスタート！