118 / 816
祭りだ!大騒ぎだ
工場破壊作戦 単独侵入
しおりを挟む
「残りのメンバーも弱くはないけど、オーク30体を相手するのには戦力不足だにゃー。もし、大会を棄権してもいいと思えるほどの報酬を用意してくれるなら棄権して主力もこっちに参加するにゃー」
報酬か。ならちょうどいい物がある。
コネコに目線で合図を送った。彼女が来る前にその可能性をアローさんに示唆されたので、ちゃんと話し合っていた。
「報酬は私が提供しよう。これなんかどうかね?」
コネコが取り出したのは紙だ。そこにはある物の製法が書かれている。
「なににゃー?」
「スライムメタルの硬化剤の製法だ。報酬としては十分だろう」
「まさかあなたは狂ドワーフかにゃー!」
さすがはコネコ。超有名人。
今回、技術を報酬にするが、祭り会場でも技術の受け渡しは不可能だ。
だが、例外はある。
コネコの硬化剤のようにプレイヤーが考案し、すでにその星にある技術は渡すことができるみたいだ。
この仕様は硬化剤のレシピをアローさんに譲渡した時に判明した。
現在、スライムメタルの硬化剤の製法はあるクランが独占している。
コネコは広めることを望んでおり、それを約束しておきながら、それを反故にしているらしい。
コネコがイドから撤退したのもそいつらとのトラブルが原因。
基本的にコネコが星から撤退する理由は他プレイヤーとのトラブルだったりする。
マナーが悪い奴らばかりで困る。
「十分ですか?」
「当たり前にゃー。早速棄権手続きをするにゃー」
タマさんは足早に退室した。
交渉が上手くいって良かった。コネコのおかげだ。
「悪いね」
「硬化剤のレシピを独占している奴らは私の敵だ。奴らを妨害するならまたとない機会だろう」
しばらくしてリコリスさんにタマさんから棄権が完了したという連絡が来た。
これで工場襲撃の戦力が揃った。
工場を機体で襲撃するのはリコリスさん達とにゃんこ同盟総勢46名。
この数ならオーク共と渡り合えるだろう。
その後、ログイン限界までにゃんこ同盟の人、猫たちと話し合った。作戦は現実時間の明日決行する。
今日は駄目。作戦を決行するには時間が足りない。
にゃんこ同盟は人ではなく、猫という体らしい。数えるときも人じゃなく匹。
にゃんこ同盟はルールが多すぎて、正直面倒くさい。そのせいで話し合いも滅茶苦茶脱線した。
翌日、ログイン制限が終わるとすぐにログインした。
ログアウトしている時にも現実の三倍の時間が流れるので、お祭りはもう四日目だ。
先にログインしていたにゃんこ同盟の猫に状況を聞くと、偽札が出回り、パニックが起こり始めているらしい。
掲示板でカジノは偽札をばら撒くという情報を流しておいたんだけど、信じてもらえなかったようだ。
現実と違って、偽札は本物に交換しては貰えない。損しないために偽物と知りながら使う人が多く、そのせいで偽札は全エリアに広がりつつある。
さっさと工場を潰し、これ以上の製造を止めないと。
すでにリコリスさんたちはにゃんこ同盟と機獣の準備を行っている。
レストランの個室にはコネコとピギと初期ピギ、名前はピュニアちゃん、しかいない。
「それじゃあ行ってくる。ピギたちの世話をよろしく」
「任せておけ」
今回の作戦。コネコに仕事とはないので、ここで待機。
ピギの世話をしていてもらう。
僕が行くのは搬入口ではなく、カジノの方だ。
工場に攻め入るには、搬入口を開けなくてはならない。
最初はこじ開けようとしたが、どうしてもできなかった。
ドリルで穴をあけようとしても、ドリルの方がひしゃげてしまったのだ。
ならばと思い、赤樹騎剣を使ってみたけど、こっちでも破壊できなかった。
溶断機能が生きていれば、破壊できたかもしれない。
攻撃を開始するには誰かがカジノに潜入し、搬入口を開けなければならない。
その役割は僕が担うことになった。
一度潜入に成功しており、さらに生身での戦闘能力がある僕が適任だったからだ。
前回潜入時に剥ぎ取った制服を着ているが、カジノスタッフに客として認識されていた。
たぶん、あの発信機でゲストとスタッフを判別しているんだと思う。
スタッフだと認識されていれば、警備員を素通りして楽に扉を通れたのに。
作戦だけど、以前使った煙幕はもう使えない。
排気孔が塞がれないように対策を施されていたからだ。
別プランで行く。そろそろ時間のはずだ。
「私の朝食のめざしを取ったにゃー!」
「それを言うなら俺のさんまを取ったのお前だにゃー!」
カジノ内で喧嘩が始まった。
彼らはにゃんこ同盟の整備担当者。
僕の侵入を手助けしてくれる。
騒いでくれたおかげ他の客の注目が彼らに引きつけられた。
それじゃあ行こう。けど、喧嘩している二匹、マジで喧嘩してないか?
報酬か。ならちょうどいい物がある。
コネコに目線で合図を送った。彼女が来る前にその可能性をアローさんに示唆されたので、ちゃんと話し合っていた。
「報酬は私が提供しよう。これなんかどうかね?」
コネコが取り出したのは紙だ。そこにはある物の製法が書かれている。
「なににゃー?」
「スライムメタルの硬化剤の製法だ。報酬としては十分だろう」
「まさかあなたは狂ドワーフかにゃー!」
さすがはコネコ。超有名人。
今回、技術を報酬にするが、祭り会場でも技術の受け渡しは不可能だ。
だが、例外はある。
コネコの硬化剤のようにプレイヤーが考案し、すでにその星にある技術は渡すことができるみたいだ。
この仕様は硬化剤のレシピをアローさんに譲渡した時に判明した。
現在、スライムメタルの硬化剤の製法はあるクランが独占している。
コネコは広めることを望んでおり、それを約束しておきながら、それを反故にしているらしい。
コネコがイドから撤退したのもそいつらとのトラブルが原因。
基本的にコネコが星から撤退する理由は他プレイヤーとのトラブルだったりする。
マナーが悪い奴らばかりで困る。
「十分ですか?」
「当たり前にゃー。早速棄権手続きをするにゃー」
タマさんは足早に退室した。
交渉が上手くいって良かった。コネコのおかげだ。
「悪いね」
「硬化剤のレシピを独占している奴らは私の敵だ。奴らを妨害するならまたとない機会だろう」
しばらくしてリコリスさんにタマさんから棄権が完了したという連絡が来た。
これで工場襲撃の戦力が揃った。
工場を機体で襲撃するのはリコリスさん達とにゃんこ同盟総勢46名。
この数ならオーク共と渡り合えるだろう。
その後、ログイン限界までにゃんこ同盟の人、猫たちと話し合った。作戦は現実時間の明日決行する。
今日は駄目。作戦を決行するには時間が足りない。
にゃんこ同盟は人ではなく、猫という体らしい。数えるときも人じゃなく匹。
にゃんこ同盟はルールが多すぎて、正直面倒くさい。そのせいで話し合いも滅茶苦茶脱線した。
翌日、ログイン制限が終わるとすぐにログインした。
ログアウトしている時にも現実の三倍の時間が流れるので、お祭りはもう四日目だ。
先にログインしていたにゃんこ同盟の猫に状況を聞くと、偽札が出回り、パニックが起こり始めているらしい。
掲示板でカジノは偽札をばら撒くという情報を流しておいたんだけど、信じてもらえなかったようだ。
現実と違って、偽札は本物に交換しては貰えない。損しないために偽物と知りながら使う人が多く、そのせいで偽札は全エリアに広がりつつある。
さっさと工場を潰し、これ以上の製造を止めないと。
すでにリコリスさんたちはにゃんこ同盟と機獣の準備を行っている。
レストランの個室にはコネコとピギと初期ピギ、名前はピュニアちゃん、しかいない。
「それじゃあ行ってくる。ピギたちの世話をよろしく」
「任せておけ」
今回の作戦。コネコに仕事とはないので、ここで待機。
ピギの世話をしていてもらう。
僕が行くのは搬入口ではなく、カジノの方だ。
工場に攻め入るには、搬入口を開けなくてはならない。
最初はこじ開けようとしたが、どうしてもできなかった。
ドリルで穴をあけようとしても、ドリルの方がひしゃげてしまったのだ。
ならばと思い、赤樹騎剣を使ってみたけど、こっちでも破壊できなかった。
溶断機能が生きていれば、破壊できたかもしれない。
攻撃を開始するには誰かがカジノに潜入し、搬入口を開けなければならない。
その役割は僕が担うことになった。
一度潜入に成功しており、さらに生身での戦闘能力がある僕が適任だったからだ。
前回潜入時に剥ぎ取った制服を着ているが、カジノスタッフに客として認識されていた。
たぶん、あの発信機でゲストとスタッフを判別しているんだと思う。
スタッフだと認識されていれば、警備員を素通りして楽に扉を通れたのに。
作戦だけど、以前使った煙幕はもう使えない。
排気孔が塞がれないように対策を施されていたからだ。
別プランで行く。そろそろ時間のはずだ。
「私の朝食のめざしを取ったにゃー!」
「それを言うなら俺のさんまを取ったのお前だにゃー!」
カジノ内で喧嘩が始まった。
彼らはにゃんこ同盟の整備担当者。
僕の侵入を手助けしてくれる。
騒いでくれたおかげ他の客の注目が彼らに引きつけられた。
それじゃあ行こう。けど、喧嘩している二匹、マジで喧嘩してないか?
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
2,346
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる