4 / 9
①先生とイケナイ授業、する? 4
しおりを挟む
「あっ!?」
「ぅンん……」
先のところをちろちろと舐めてから、くちびるで包むようにして飲み込んでいく。オレは何度もゆっくりと飲み込まれていくその光景を見て、酷く興奮した。先生の頭を引っ掴んで、その喉の奥まで突き立てたい衝動に駆られる。やっちゃ駄目だと寸でのところで自分の衝動を抑えながら、興奮と手持ち無沙汰を誤魔化すように先生の前髪を撫でてみた。
そしたら、先生は突然口を離した。
「橋本くん」
「なに」
「明日、持っておいで、ゴム」
先生がそう言うのと同時に、保健室にチャイムが鳴り響く。タイムオーバーだ。
「明日しよう、続き」
「……え、今日のコレはどうしろって言うの」
「トイレの個室に行って」
「ひでぇ!」
佐々木先生はそれだけ言うと、さっさと俺の上からどいてしまった。
乱れた服をさっと直し、いつもの先生の顔に戻って、先にベッドのカーテンから出てしまう。オレもしぶしぶ自分のそれを仕舞い込んでいると、シャッとカーテンを開ける音がして、それから窓を開ける音、引き戸の鍵を開ける音が順番に聞こえてきた。
オレがベッド周りのカーテンを開けて出ると、佐々木先生はいつものにっこり笑顔で、
「明日は、今日の復習からしようね、橋本くん」
と、すっかり保健室の先生に戻っていた。
「変わり身早すぎ……」
「トイレ行かなくて大丈夫? 六限目、寝ないようにね」
「はいはい」
なんとなく面白くなくて、不貞腐れたような声が出てしまう。べとべとにされたところがまだ落ち着かないんですけど。……先生だって、スカートのなかはびしょびしょのくせに。
ここでゴネるのも大人気ないのかも、と思って素直に猫背になって保健室を出ようとすると、佐々木先生は「ああ、そうそう」と呼び止めた。
「明日、何限目におなかが痛くなる予定なの?」
「え? えっとー……五限目、かな……」
「忘れ物がないように、気をつけるのよ」
「……先生こそ、急病人とか出たら午前中のうちになんとかしとけよな!」
「うふふ、できるだけね」
誰にも分からないように約束を交わしていると、保健室の入口引き戸が勢いよく開けられて、女子生徒が二人入ってきた。
「佐々木先生~! すみません、おっきめの絆創膏もらえませんか、階段失敗した~」
それを合図に、オレはそそくさと保健室を出る。
……取り敢えず、一度トイレ行ってみよ。
(了)
「ぅンん……」
先のところをちろちろと舐めてから、くちびるで包むようにして飲み込んでいく。オレは何度もゆっくりと飲み込まれていくその光景を見て、酷く興奮した。先生の頭を引っ掴んで、その喉の奥まで突き立てたい衝動に駆られる。やっちゃ駄目だと寸でのところで自分の衝動を抑えながら、興奮と手持ち無沙汰を誤魔化すように先生の前髪を撫でてみた。
そしたら、先生は突然口を離した。
「橋本くん」
「なに」
「明日、持っておいで、ゴム」
先生がそう言うのと同時に、保健室にチャイムが鳴り響く。タイムオーバーだ。
「明日しよう、続き」
「……え、今日のコレはどうしろって言うの」
「トイレの個室に行って」
「ひでぇ!」
佐々木先生はそれだけ言うと、さっさと俺の上からどいてしまった。
乱れた服をさっと直し、いつもの先生の顔に戻って、先にベッドのカーテンから出てしまう。オレもしぶしぶ自分のそれを仕舞い込んでいると、シャッとカーテンを開ける音がして、それから窓を開ける音、引き戸の鍵を開ける音が順番に聞こえてきた。
オレがベッド周りのカーテンを開けて出ると、佐々木先生はいつものにっこり笑顔で、
「明日は、今日の復習からしようね、橋本くん」
と、すっかり保健室の先生に戻っていた。
「変わり身早すぎ……」
「トイレ行かなくて大丈夫? 六限目、寝ないようにね」
「はいはい」
なんとなく面白くなくて、不貞腐れたような声が出てしまう。べとべとにされたところがまだ落ち着かないんですけど。……先生だって、スカートのなかはびしょびしょのくせに。
ここでゴネるのも大人気ないのかも、と思って素直に猫背になって保健室を出ようとすると、佐々木先生は「ああ、そうそう」と呼び止めた。
「明日、何限目におなかが痛くなる予定なの?」
「え? えっとー……五限目、かな……」
「忘れ物がないように、気をつけるのよ」
「……先生こそ、急病人とか出たら午前中のうちになんとかしとけよな!」
「うふふ、できるだけね」
誰にも分からないように約束を交わしていると、保健室の入口引き戸が勢いよく開けられて、女子生徒が二人入ってきた。
「佐々木先生~! すみません、おっきめの絆創膏もらえませんか、階段失敗した~」
それを合図に、オレはそそくさと保健室を出る。
……取り敢えず、一度トイレ行ってみよ。
(了)
1
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。


極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる