気がついたら乙女ゲームだった!チートって何ですか?美味しいですか?

おばば様

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真相

気が付かない2

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 4ヶ月だと((( ´ºωº `)))ガタガタ


 ◆


『行ったふりしてみたら?大丈夫、お昼寝したらすぐ終わるよ、行く時は沢山の精霊を連れて行ってきっと気分転換になるよ、小さな精霊達があなたを元気にしてくれるはずだから、元気だして姉さん。』


「……姉さんじゃないよ、けど行った振りは難しいよだって嘘はよくないと思うの、」


『さすが姉さんのそういう所好き、姉さんが作ってくれる料理も大好き、マサやクルミも毎日ご飯が楽しみだって喜んでる、もちろん私も毎日のご飯が楽しみなんだけどね、』


 姉さんじゃないと言っているのに、どうしてか温かい気持ちになるのが分かる、クルミちゃんから勇気を貰った気がした。教会に行ってみようかなって気持ちになった。

 この気持ちのお礼をクルミちゃんに言おう、クルミちゃんが私の事を家族と思ってるなら、家族として接してもいいかもしれない、私が姉でクルミちゃんは妹なのだろう、アルゲティは一人っ子の為、話が出来る姉か妹が欲しくなって料理を作っていた母様にお願いしてみた。するとクスクス笑いながら父様にお願いしなさいと言われた。すかさずリビングでお茶を飲んでいたタブエル父様にお願いをすると、お茶をブッっと吹き出し咳き込んだ。


「大丈夫父様?」


 零したお茶を拭こうとして失敗し顔を赤くしオロオロして布で口元を拭うがアルゲティは新しいハンカチを出し父様の雑巾とハンカチと重ね口元を拭く、アルゲティは慌てていて気がついてないが、拭かれる本人も気がついてない、だが安心してほしい、もしタブエルがその事にわかっていても娘の可愛さで言わないだろう、娘に口元を拭いてもらい嬉しそう、アルゲティは忘れてるなと思いもう一度言う、


「父様!妹か弟が欲しい、ちゃんとお世話するからお願い!」


「アルゲティどうしたんだ?お世話じゃなく面倒を見るものだぞ、弟か妹かそ…そうだなライラ母様と話しておく、母様の所には行ったのか?」


「うん母様が父様に言いなさいって言ってたから、ねえ父様母様が言ってたの、父様と母様の仲がいいからアルゲティが生まれたってそれって本当?」


 父様は沈黙しキョロキョロと視線をさ迷わせ、ライラの居る方をジッと見るがキッチンまで遠い、頭をポリポリ掻きなんて言おうか考える、


 (なぜこんな小さな時からそんな話をさせる?アルゲティが嫁に行く、いや、アルゲティは嫁なんて行かない、家にずっといればいいんだ!おしめとめしべの話はまだ早い!アルゲティに変な虫が着いたら…嫌だ考えたくない!そうだ昔シャムちゃんが話してたあの話をするか、たしか野菜から生まれるんだよな、)

 昔少しの間だけ一緒にいた少女を思い出す。アルゲティと同じ髪色と瞳の色を持つ女の子、不思議と他人に思えない、
 タブエルは現実逃避を始めたが、明らかな挙動不審になった父親をアルゲティが不安そうに見上げる、きちんと説明しなければダメだろう、

 いや…それよりもどう誤魔化すべきか、ライラはアルゲティを出産して子供をもう産めない、出産後落ち着いた頃ライラを診察に来ていたマル先生から聞かされていた。祈りの乙女を産んだ母親は特定の条件がないと次の子供を授からない、先代の祈りの乙女がそうだったらしい、
 ライラの事だ笑って誤魔化したかもしれないが、なぜ俺に丸投げなんだ!)


「そ、そうか母様か?そ……それに子供はキャベツから生まれるのは知ってるかな?母様とジャンケンをして父様が10回勝ったら、天使様が気がついてキャベツを運んでくれるかもしれない、父様は勝負に弱いからアルゲティ父様を応援してくれるかな?この話は内緒だよ、」


 父様は机の上にあった茶器を慌てて空間ポッケに入れ洗浄魔能を掛けると、そそくさと行ってしまった。残されたアルゲティの頭は疑問でいっぱいだ。


「キャベツ?野菜だよね?なんで子供がキャベツに入ってるの?クルミちゃん分かる?」


『子供はキャベツから生まれる懐かしい。私も子供に言って聞かせたことがあった。大きくなれば分かるようになるものよ、わかった頃には子供も恥ずかしくて訂正しようとしなかったけど、元々この話は姉さんが聞かせてくれたんだよ、小さい子にはまだ早いからキャベツから生まれたと言って聞かせるの、ペリカンが運んでくるとか、天使が運んでくるとかもあるよね、私小説に姉さんの事を書いたんだ。けど……姉さんがいなくて寂しかった。私たちを置いてなんで先にいっちゃうの?』


 泣いてるみたい、クルミちゃんのお姉ちゃんは先に空に帰ったのかもしれない、シュンとするアルゲティを見た父様はアワアワと慌てながら弁明する。


「アルゲティ、この願いは他人に話すと叶えられない秘密だよ、アルゲティはいい子だから守れるか?」


「もちろんだよ父様、でもキャベツって食べ物だよね?もしかして、もしかして私舐めたらキャベツ味がするのかな?」


「アルゲティがキャベツ味な訳が無い、母様は苺で父様は……ゴホン何でもない、さぁアルゲティ教会に行く頃だろ?迷子防止の精霊をちゃんと連れていくように、父様は母様と話してくる、」


「……えっ教会……」


 頭が真っ白になったアルゲティをそのままに、父様はその話は他の人には言わない様に、と念を押され母様がいるキッチンへと向かったらしい、多分さっき話したことを母様と相談してくれるのだと思う、


「きょうだい、良いな、教会行きたくないでも…」


 妹か弟がいれば私はすごく嬉しい、もしかしたらクルミちゃんも喜んでくれるかもしれない、
 クルミちゃんが提案してくれたサボる事も出来ない私は渋々準備をして行くことにした。違う事を考えてないと胸がとても痛くなる、深呼吸をして自分の弟か妹が出来たことを考えてみることにした。


「でもこの街で姉妹や兄弟って見たことないな、皆成人したら違う街に嫁いでしまうし、でもシスター見習いの子達に双子がいるけど、仲良さそうで羨ましいんだよね、それに…私の秘密を話せる人欲しい、確かに悪い人に連れ去られるのはイヤ、けどひとりは寂しいな、」


 空の人族は寿命が長いからか子供の数は少ない、出来ない訳では無い、もっと昔の人は一家庭に10人ほど子供がいたらしい、だが現在は1人成人を迎えたらもう1人産もうかな?と考える家庭が多い、だからか兄弟や姉妹はいるが歳がかなり離れてる事なんてザラ、よく言えばひとりの子に集中し可愛がり育てる、悪く言えば子供同士の交流が少なく、それが人口減少に繋がってる、


「父様は何か隠してる気がするんだよね、そのうち話してくれるかな?」


 だけどアルゲティは時々いないはずの自分の妹を思い出す時がある、それと同時にクルミちゃんにミクお姉ちゃんと呼ばれていたのを思い出した。お姉ちゃんと呼ばれるとなんだか嬉しい、なら今から練習でお姉ちゃんになった気で返事をする、呼び捨てで話してみよう、


「ありがとうクルミ私も大好き、」


『私も大好き!姉さん、』


 アルゲティは嬉しくてクルクル部屋の中を回る、いつもいやいや行っていた教会は今回初めてサボってしまった。


「あっ教会行けなかった。」


『たまにはいいんじゃない?姉さん真面目すぎ、』


アルゲティは罪悪感を抱くと同時に、クルミの言葉に救われた。
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