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真相
気が付かない1
しおりを挟む後々話に出しますが、アルゲティが表に出てる間クルミは寝ていて、クルミの意識はなんとなくアルゲティの行動を夢の中で聞いていて、寝言として言葉に出してる、そんな状態です。寝言なので何言ってるか分からない時がある、
逆にクルミが表に出てる時はアルゲティも同様で、夢を見てます。寝てる間に逆転してる感じです。1人が寝るともう1人の人格が動く、クルミが前に出てる時はクルミの名前使ってます。だけど両親は魂が2つある事を知らないためクルミとは呼ばず、当然アルゲティと呼んでます。
これ以外何も思いつかなかった。ややこしくてごめんなさい。m(_ _)m
|ョω・`)何かいい方法を思いついたら書き直ます。では良いお年を!
| 壁 |*逃)彡 サッ
| 壁 |2ヶ月ぶりの更新だろ?逃がさん(っ・д・)≡⊃)3゚)∵フフォ!
◆
まだテーブルでお茶を飲んでいる両親にクルミは就寝の挨拶をする、この世界の挨拶は可愛くてクルミは気に入っている、
「母様父様、天使様が素敵な夢を運んでくれますようにおやすみなさい、」
この世界に天使様はいない、しかしクルミの書いた小説には天使は登場する、だって姉さんは天使になったんだから、姉さんが空に帰った後書いた小説では空の人族=天使とクルミは考えていた、しかしこの世界に神の使いの天使はいない、前世の乙女ゲーム”乙女の祈りと誓い空翼(つばさ)”略して乙翼(おとつば)にも表現は無かった。
だがここは前世クルミの書いた小説の中だ。クルミが両親に天使って言葉を知ってる?と聞いたところ、天使それは長様のそばに居る精霊様達の事。教会で教えられたでしょ?と母様達が呆れられながら答えた。その頃のクルミはこちらの世界でも小説を書いていて、どんな話の流れにするか決め兼ねていた。たがらシスターの話を聞いてい、などと言ったら母様の雷が落ちかねない、クルミはそうだったと鼻をピクリとさせ笑って誤魔化す。母様は疑いの目を向けたがはぁと息を吐く、
「もちろん聞いていた本当だよー、」
「もうアルゲティの鼻が大きく膨らむと、誤魔化してる時って分かってる?それとも自覚してやってるのかしら?天使様はとても長い寿命をお持ちで、長様の事を何代も見守ってくださっているわ、もちろん私たちの街に異変があり、私たちで対応出来なければ対処にいらっしゃるの、」
母様がクルミの鼻を優しく摘む、ヤバいこの流れはお説教に発展する、そう思い父様にヘルプミーと助けを求める視線を送る、母様の背後でクルミの視線を受け静かに母様が入れたハーブティーを飲みながら、こちらの様子を気にしてこちらにウインクをする、そんな父様にニッコリする訳にもいかない、娘に激甘の父様だ助け舟をくれるまで母様と話をする。
「知ってるよ、街の人達や司祭、祈りの乙女が対処出来てるからもうずっと街に来てないんでしょ?」
「アルゲティ、確かに天使様達の手を煩わせる訳にはいかない、父様は翼を守る者として役割を果たしている、クク様もメメ様も長様と一緒に教会に祈りを捧げにいらっしゃる、しかし長様達が来るのは決まって人払いされた教会に足を運ぶ、知らないのも仕方がないだろ?アルゲティがもう眠くてフラフラしてるじゃないか早く寝なさい、天使様が素敵な夢を運んでくださります様に、ゆっくりおやすみ、」
「もう、本当にタブエルはアルゲティに甘いわね、早く寝なさい、起きたらまたこの話の続きね、天使様が素敵な夢を運んでくれます様に、」
「はーい母様起きて忘れるように祈りたい気分、父様大好きありがとう、母様達も早く寝てね、おやすみなさい、」
クルミは逃げるようにリビングを抜け出し、自分の部屋に逃げ帰りながら小説の話を思い出す。
天使と呼ばれるククとメメは、基本的に空の人族の長シャムのそばにいて、長の為にしか動かない、もしシャムの寿命がきて空に帰ると、次代の始まりの乙女が産まれる、産まれるとククとメメはすぐに分かる、
生まれたばかりの始まりの乙女を迎えに行き、大精霊王ラグエルが愛した始まりの乙女として育てるのがククとメメの役割りだ。
メメは空翼のゲーム内では脇役としか出てこない、これはメメは他人の言動や行動に興味も持たないからである、そしてククとメメに命令できるのは姿を消し黒猫の姿になった大精霊王ラグエルだけ、
ククはヒロインを連れ去り恋に落ちる攻略対象者、メメはヒロインに興味は無い、この2人はラグエルから生まれた精霊でラグエルこそ至高であり神だと思っていて、至高の主が守れと指示をしたから始まりの乙女を守っている、ただそれだけの話。
もしも大精霊王ラグエルでもあるララ君が「もう始まりの乙女を守らなくていい、」などとこの2人に言ったら、今代の始まりの乙女であるシャムは空の人族の街から離れるだろう、
シャムはククとメメに守られてたから外の世界を知らないが、風の精霊が色々と教えてくれるから色々と知っている、もちろん昔自分が産み空に帰ってしまった子供がどこにいるのかも、風の精霊を側につけ随時報告させている、
ちなみにクルミの小説内の中のシャムは自由になり、地の人族の町外れで静かに余生を過ごし、時々アルゲティや精霊王達が様子を見に行ったり、世話人の役割りを持った空の人族が世話をしたりしていたが、自分の世話くらいは自分で出来ると言い、けして世話人を常駐させなかった。
小さな精霊達と暮らす天使様として、クルミの小説に出てくる、物知りで王太子妃になったトゥカーナを沢山手助けしてくれるツンデレキャラだ。
そんな平和な日々が続いたある日異変が起き始める、初めは違和感、自分じゃない自分が動いてる感じだ。何言ってるのか自分でも分からないがとても違和感を感じる、
「アルゲティおやすみなさい、天使様が素敵な夢を運んでくれますように、寒いから火の精霊さんと光の精霊さんの力を貸してもらって暖かくして寝るのよ、火の精霊さん達を集めすぎないように注意してね、起きたらちゃんと教会に行きなさい、シスターが心配してたわよ、」
「えっ?私いつも楽しく行ってるよ、」
「父様いいことを思いついたんだ。3人で川の様になって一緒に寝よう、そうすればアルゲティも暖かい筈だろ?父様達も寂しくないしアルゲティは暖かい、どうだ?とてもいい考えだろ?」
クルミは呆れたように父様をみる、母様は父様とゆっくり話しながらお酒を飲むのを楽しみにしてる事をクルミは知っている、なんならお酒に弱い父様の寝顔をツマミに夜更けまでお酒呑んでる酒豪である、何故それを知ってるかといえぱ、寝ぼけてトイレと間違えて両親の寝室に入ったからだ。あれは恥ずかしかったし見てはいけないものを見てしまった心境だ。もしかしたら近いうちに弟か妹が出来るかもしれない、でも父様がお酒で潰れてる間はないかな、なにはともあれ両親がラブラブな事は結構なことだ。
それに私は着替えも魔法で出来るようになったし、契約精霊ミューもいる、1人が寂しい時にはミューに頼んで大きくなってもらい、ぬいぐるみの様に抱きしめて寝てる、意思があり動くぬいぐるみ、だがミューは寝相が悪く私が抱きついてるつもりがいつの間にか蹴飛ばされてる始末、まぁそこも含めて可愛いんだけどね、
「私はもう大きいの、シスター見習い達にまだ父様達と一緒に寝てるなんて言ったら、赤ちゃんみたいで笑われちゃうから恥ずかしい、一緒に寝たいのは父様だよね?えっち!」
そんなつもりじゃなかったのに、と落ち込む父様を慰める母様は優しく寄り添う、いつだって父様と母様はラブラブなのだ。クルミは仲がいい両親に弟か妹早く!と急かしてしまいそうになるが、前世のゲームでもクルミが書いた小説内でも残念な事にアルゲティは昔も今も一人っ子だ。ぜひ母様達に弟か妹をお願いしたい、さっそくクルミは仲の良い夫婦にお願いする。
「この年頃の女の子は多感なの、タブエル諦めなさい、おやすみなさいアルゲティ、」
「母様父様おやすみなさい、天使様が素敵な夢を運んでくれますように、母様お酒の飲みすぎは毒だからダメだよ、母様わたし妹か弟が欲しいな、」
「そんな時は魔法で中和するから大丈夫ありがとうアルゲティ、弟か妹は天使様にお願いしてみるわね、そろそろ寝なさいおやすみなさいアルゲティ、
……やっぱり楽しく一緒にお酒を呑みたいし中和魔法かけた方がいいのかしら?でも酔って寝てしまった顔も可愛いのよね、どっちにしようか迷っちゃう。」
父様は「可愛い娘にそんな事をいわれるなんて、」と絶句して母様の言葉は聞こえてないかもしれない、見てはいけないものを見た気がする。急に恥ずかしくなってきたから父様の慰め役は母様に丸投げだ。
確かに小説に登場する両親はラブラブと書いたけど、実際に目の前で見ると恥ずかしいね。日本人って人のいる前でイチャイチャする人少ないイメージだし、とっととおじゃま虫は消えましょう、そそくさとリビングを出て自分の部屋に戻る、
母様最後のボソッと所か丸聞こえだから声を控えた方がいいよ、とは私は言わない、夫婦には夫婦にしか分からない事があるからだ。もし前世の娘からそんな詮索されたら、私なら恥ずかしすぎてしばらく顔も見れなくなる、私は気遣いが出来るのでほっとく、
あれからララ君は姿を表さない、少しやることがあるとどこかに行ってしまったし、中にいるミク姉さんも寝てるらしい、今も寝言が聞こえる「むにゃむにゃ…母様もうおなかいっぱい、でもおやつは別腹だからクリームが沢山乗ったプリンがいいな、クリームの上にはさくらんぼも欲しいな、」と聞こえた。姉さんの好きな物は沢山ある、プリンもクリームもさくらんぼも姉さんの好きな食べ物だが、前におやつとして食べたプリンと一致するのは気のせいだろうか?母様はアルゲティは本当にプリンが好きね、もちろんさくらんぼとクリームもあるわよ、と言われたのを思い出し気のせいだと思いたい、もしかすると最近物忘れが激しいせいだろう、
寝る準備を済ませ自分の部屋に戻り机に向かう、それは起きたらやらなきゃいけない事を書いておき、私は日記に自分に対して質問してるらしい、その答えも書いておく、今回は闇の精霊ちゃんとの遊びのことらしい、
「フムフムなになに?闇ちゃんが暗黒魔法を生み出したと言っているけど、暗黒魔法は実在するの?と、闇ちゃんとうとう完成したんだね。だけど返信はこうだね。『闇に生きる者は自慢などしない、なぜならそれが出来て当前のことだから』闇ちゃんならまた凄いこと考えつきそう、返信はこれくらいかな、明日は魔法の特訓だしもう寝よ、」
ボケた訳では無いが最近覚えてないことが多い、起きたらご飯を食べミューと教会に行き見習いシスター達と魔法の勉強だ、眠くなってきたクルミはベッドに潜り込み目を閉じた。
窓から黒い猫のララ君が来て寝てるクルミに魔法を掛け、アルゲティの頬に自分の鼻を近づけミクの魔力を見る、ミクとクルミとの入れ替わりまで残り4割という所だろうか、もう少しだとウットリしゴロゴロと喉を鳴らす。
「クルミお前が悪いのにゃ、お前が覚醒し眠りについたらまた来よう、そのままミクの魂の器になるがいい昔みたいに膨大な魔力を込められたら1回で終わるのに、すぐに疲れるこの身体は不便にゃ、」
疲れたアルゲティの隣で少し休もう、見つからないように帰らないとにゃ、とその場で丸くなって休憩する幸せの気持ち。ゴロゴロ喉が鳴る、幸せを噛みしめながらヘソ天になりアルゲティを見つめる、
「ワシの所に早く帰ってこいミクお主は何度生まれ変わってもワシのものにゃ、
ミクはあの家が窮屈で嫌だと言っておったな、あの家は思い出が多く辛い場所なら、新しい家と家族をまた一緒に作ればいいにゃ、魂がワシの魔法に耐えられるまで、アルゲティとして人生を楽しむといい、それにしてもミクの隣で寝るのは久しぶりでいい夢を見られそうにゃ、」
◆
アルゲティは眠い目を擦り寝たまま大きく欠伸をすると黒い毛玉、最初こそ驚いたが顔の近くに黒い猫が寝てるのはいつもの事だ。アルゲティが起きて下の階に降りるとどこかに帰るらしい、毎回可愛い花が机に置かれてるから、お礼だと思い花瓶に入れている、この前はピンク色の綺麗な花だった。少し暖かく少しだけ肌寒い季節に咲く花で秋桜と言うのよ、と母様が教えてくれた。
「いつも綺麗なお花をありがとう、あなたはどこから来たの?」
黒猫の顎の下や頭を撫でるとゴロゴロ甘えヘソ天して無防備な格好で寝てる、何だか無性にお腹に顔を近づけ思いっきり息を吸いたくなってくるが我慢する、
無防備だなと思いながら、もう一度頭を撫でてからお腹を冷やさない様に毛布を掛ける、
魔法で髪や歯などを綺麗にして、クローゼットを開けワンピースに着替える、とはいっても魔法で指パッチンするだけで着替えは完成だ。頭のてっぺんの髪の毛が2本ピンと立つ。何度直しても同じだから今ではそのまま放置してる、
何をしたらいいのか分からなかった時は、机の上に日記が置いてあり予定が記入されている、その予定を確認する事がアルゲティの日課になっていた。まだ起きない頭を総動員して日記を見て青ざめる慌てて下の階に降りると、朝食を準備していた母様を見つけ背中に抱きつき泣く、母様は料理してた手を止めいつもの様に頭と背中を優しく撫で落ち着かせる、アルゲティの気持ちが落ち着いたのだろう、何度か鼻をすすると目元が赤い顔を上げる、最初こそ寝る前とはどこか様子が違う娘に困惑したが、ここ最近は慣れていた。幾度となく教会に行くのを嫌がる娘に、ライラは優しく言い聞かせる。
「アルゲティよく聞きなさい、教会に行かないとダメよ、自分の役割りを分かってるでしょ?とても大切な役割りなのよ、
前回は行ってきますって元気に出ていったのに、もしかして誰かに虐められてるの?その子の名前を母様に言いなさい、その子の名前を父様に言ってはダメよ、可愛い娘しか見えないから何するか分からないもの、
母様がその子の家に行って両親と話し合いで解決するわ、母様達はアルゲティがとても大切なの、その子の名前を教えて、」
「グスッ、イジメは違うよみんな優しいもん、私のことをじっと見てくる変な人もいるけど、見るだけなら被害はないってクルミちゃんが言ってたもん、だけどイヤもう教会は嫌!あの大きな像はもっと嫌!像が私をじっと見て捕まえようとするの、」
「アルゲティそれ外で言っちゃダメよ、教会にある像と言えば偉大な大精霊王ラグエル様、ラグエル様は私たちの住む街の結界を今でも維持して守ってくれてるのよ、私たちの街の掟は私たちが生まれた時から知っているはず、アルゲティも知ってるでしょ?
空の人族はラグエル様と始まりの乙女様が恋をして私たちが生まれたの、始まりの乙女様は今でも空の人族の長としてずっと私達を見守っていて下さる。
それにアルゲティ少し前に長様の話をした時、とてもいい物語ね。って私と話をしたじゃない、それにクルミって名前は小説を販売する時のペンネームって自分で言ってたのに忘れたの?」
「教会行くのイヤったらイヤ!私は何も知らない、それに私はクルミちゃんじゃない、私はアルゲテイ!母様と父様が付けてくれた大好きな名前なの、」
(助けてクルミちゃん、)
アルゲティは困ったことがあると友達に助けを求める、実際は気がついたらいたのでいつから居たのかわからないが、友達に頼ることで不安な心を安定させていた。
アルゲティの質問に答えてくれる事は少ない、まるで寝ぼけてるような答えの時もあれば、とんちんかんなことを言う時もある。それに1度だけ聞いたクルミの悲痛な声を思い出すと自分の心までその悲しさで一杯になってくる、アルゲティは祈りの乙女という特別な役割りを周りに隠さなければいけないため、全てを話せる友人はいなかった。クルミは何故そこにいるかわからないが、契約精霊ミューにクルミの事を聞けば少し驚いた顔をしただけ何も話してくれなかった。ただ聞かれたくないことを相談してもアルゲティに影響は無いのだからクルミに相談すればいいのよ、と言われてから1人で考え込まず、相談すると気持ちが楽になっていく、そして分からないことや疑問な事があれば聞いたり相談してた事で、アルゲテイにとってクルミは友達の様に気軽に相談し信頼していくのにそう時間は掛からなかった。
「姉さん私達を置いて死なないで姉さんがいない家は嫌だよ、」と泣いてた時もあった。しなないで?アルゲティは何度か聞いてみたが分からず、泣くくらい寂しい事だと思い自分がお姉ちゃんになった気で「クルミを置いてどこにも行かないよ、私の大切で大好きな家族だもの、だから安心して眠って、天使様が素敵な夢を運んでくれます様におやすみなさい。」と返事をしてしまった。
それからというものアルゲティが聞いた答えの返事はどこかに行ってしまったお姉ちゃん宛、最初の頃よりもクルミとの意思疎通が出来る確率は増えていった為、アルゲティはいつもの様に悩みを相談をする、
『行ったふりしてみたら?大丈夫、お昼寝したらすぐ終わるよ、行く時は沢山の精霊を連れて行ってきっと気分転換になるよ、小さな精霊達があなたを元気にしてくれるはずだから、元気だして姉さん。』
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