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御使い様が誑しに進化しました
【御使い様は学びたい50】
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「見事に料理全てが不味かった、コレは腕の振るい甲斐があるな」
ニヤニヤと笑う深海。
クロイツに着くまでほぼ月の物の症状に苦しめられてストレスが溜まっているのである。
お腹は痛いわ頭は痛いわ。
思考回路も靄がかかったみたいにすっきりしないわ。
唯一良かったのはフィルドと密着して過ごせたことだろうか?
深海はフィルドの匂いが好きなのである。
本人に言ったことは無いが。
だから自分が作っておいて何だが、香水も付けないで欲しいなぁと思っていたりする。
でも他の者にフィルドの香りを嗅がれるのも何か嫌なので、やはり香水は付けて貰おうと思っている。
寝る時に付けていなければそれで良い。
寝る時にフィルドの香りを胸にいっぱい吸い込むと安心して寝れるのだ。
なので実はシーズンが終わっても深海はフィルドと共に寝たかったのだが、昨晩シーズンが終わるとフィルドはソファで眠りについてしまった。
流石にソファでは忍び込めない。
深海は残念な気持ちでベッドに横になったのだった。
反対にフィルドは天国よりの地獄、もしくは地獄よりの天国を免れてホッとしている。
あれ以上無防備で発情している深海に迫られたら理性の糸を切らない自信がない。
ベッドの上の階の発酵巫女が居なければヤバかった。
ラキザと鳴海に9割殺しなれる事確実だった。
9割で済むだろうか?
あの深海を溺愛している2人が?
もしかしたら本当に犯罪が起こるかも知れない。
殺人と言う犯罪が。
何とか殺人鬼を2体作り出さずにすんだフィルドは漸く人心地付けたのであった。
深海の感触と香りを堪能出来ないのは残念であるが。
身内から犯罪者を出したくない。
それ以前にフィルドはまだ死にたくない。
深海が成人したらプロポーズすることを決心しているのだ。
もう指輪のデザインまでしてしまった。
勿論オーダーメイド品だ。
こればかりは安物ですましたくない。
清貧主義の深海でも受け取って貰う気満々である。
なにせ愛情とオドをたっぷりと込めた指輪を作る予定なのだから。
ソレに関してはまた後日にでも。
そんな訳でフィルドは深海にメロメロなのである。
深海の体調も戻り久しぶりにご馳走でも、と思っていたが、まさかあんなに不味い店に当たるとか…客は満足そうに食べていたが。
そう言えば辛そうに食べていたのは皆冒険者風か商人風の者であった。
他国の人間にはつらい味、と言う事だ。
これならフレイムアーチャの食事の方がマシであった。
今回食べたのは
・フィッシュ&チップス…下味がなく、ぶつ切りにした魚の身を衣で揚げただけのものが出てきた。
臭みをとることもしないので、クセのある臭いで食べられない品物だった。
・スターゲイジー・パイ…伝統的にニシンの一種、ピルチャードを使用したパイ。
魚の頭部がつき出て上を見ていることから「星を見上げるパイ」と呼ばれているらしい。
漁師の大漁を願った漁師町の家庭料理で、そのため味もさまざまですが、見た目のインパクトで敬遠される。
・ウナギのゼリーよせ…労働者の貴重な栄養源。
ぶつ切りにしたウナギを茹でて、ゼリーを絡ませた1品。
臭みをとらない、下味はつけないという料理の基本(?)が生きていて、ゼリー部分に臭みが集約されている。
見た目の悪さだけでなく、冷えたウナギの脂が下に残る不快さと、口内に突き刺さるウナギの背骨、後を引く臭みがきつく皆1口で死んだ殺人兵器。
思い返すだけで意識が飛びそうな品々であった。
国民らしき者は普通に食べていたので、おそらくこれがこの国の料理の普通なのだろう。
味覚が死んでないかクロイツ人?
そのお陰か深海のやる気に益々火が付いた。
フィルドは厨房で動き回っている深海を手伝おうかと思ったが、その顔が余りにも生き生きしていたので、自分は美味しく頂く仕事に勤めようと幸せに頬を緩ませるのであった。
だって料理を作る奥さんを待つみたいでちょっと素敵なシチュエーション、でしょ?
ニヤニヤと笑う深海。
クロイツに着くまでほぼ月の物の症状に苦しめられてストレスが溜まっているのである。
お腹は痛いわ頭は痛いわ。
思考回路も靄がかかったみたいにすっきりしないわ。
唯一良かったのはフィルドと密着して過ごせたことだろうか?
深海はフィルドの匂いが好きなのである。
本人に言ったことは無いが。
だから自分が作っておいて何だが、香水も付けないで欲しいなぁと思っていたりする。
でも他の者にフィルドの香りを嗅がれるのも何か嫌なので、やはり香水は付けて貰おうと思っている。
寝る時に付けていなければそれで良い。
寝る時にフィルドの香りを胸にいっぱい吸い込むと安心して寝れるのだ。
なので実はシーズンが終わっても深海はフィルドと共に寝たかったのだが、昨晩シーズンが終わるとフィルドはソファで眠りについてしまった。
流石にソファでは忍び込めない。
深海は残念な気持ちでベッドに横になったのだった。
反対にフィルドは天国よりの地獄、もしくは地獄よりの天国を免れてホッとしている。
あれ以上無防備で発情している深海に迫られたら理性の糸を切らない自信がない。
ベッドの上の階の発酵巫女が居なければヤバかった。
ラキザと鳴海に9割殺しなれる事確実だった。
9割で済むだろうか?
あの深海を溺愛している2人が?
もしかしたら本当に犯罪が起こるかも知れない。
殺人と言う犯罪が。
何とか殺人鬼を2体作り出さずにすんだフィルドは漸く人心地付けたのであった。
深海の感触と香りを堪能出来ないのは残念であるが。
身内から犯罪者を出したくない。
それ以前にフィルドはまだ死にたくない。
深海が成人したらプロポーズすることを決心しているのだ。
もう指輪のデザインまでしてしまった。
勿論オーダーメイド品だ。
こればかりは安物ですましたくない。
清貧主義の深海でも受け取って貰う気満々である。
なにせ愛情とオドをたっぷりと込めた指輪を作る予定なのだから。
ソレに関してはまた後日にでも。
そんな訳でフィルドは深海にメロメロなのである。
深海の体調も戻り久しぶりにご馳走でも、と思っていたが、まさかあんなに不味い店に当たるとか…客は満足そうに食べていたが。
そう言えば辛そうに食べていたのは皆冒険者風か商人風の者であった。
他国の人間にはつらい味、と言う事だ。
これならフレイムアーチャの食事の方がマシであった。
今回食べたのは
・フィッシュ&チップス…下味がなく、ぶつ切りにした魚の身を衣で揚げただけのものが出てきた。
臭みをとることもしないので、クセのある臭いで食べられない品物だった。
・スターゲイジー・パイ…伝統的にニシンの一種、ピルチャードを使用したパイ。
魚の頭部がつき出て上を見ていることから「星を見上げるパイ」と呼ばれているらしい。
漁師の大漁を願った漁師町の家庭料理で、そのため味もさまざまですが、見た目のインパクトで敬遠される。
・ウナギのゼリーよせ…労働者の貴重な栄養源。
ぶつ切りにしたウナギを茹でて、ゼリーを絡ませた1品。
臭みをとらない、下味はつけないという料理の基本(?)が生きていて、ゼリー部分に臭みが集約されている。
見た目の悪さだけでなく、冷えたウナギの脂が下に残る不快さと、口内に突き刺さるウナギの背骨、後を引く臭みがきつく皆1口で死んだ殺人兵器。
思い返すだけで意識が飛びそうな品々であった。
国民らしき者は普通に食べていたので、おそらくこれがこの国の料理の普通なのだろう。
味覚が死んでないかクロイツ人?
そのお陰か深海のやる気に益々火が付いた。
フィルドは厨房で動き回っている深海を手伝おうかと思ったが、その顔が余りにも生き生きしていたので、自分は美味しく頂く仕事に勤めようと幸せに頬を緩ませるのであった。
だって料理を作る奥さんを待つみたいでちょっと素敵なシチュエーション、でしょ?
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